ArcGIS Indoors Pro または ArcGIS Indoors Maps エクステンションで利用できます。
ArcGIS Indoors を使用すると、ArcGIS Pro でフロア プラン データを作成および管理でき、Web およびモバイル アプリで使用するためのフロア対応マップとサービスを共有できます。
ArcGIS Indoors 製品データのインストール パッケージは、My Esri から入手できます。 このパッケージには、マップ テンプレート、属性ルール、シンボルなど、フロア対応マップの作成時に使用するサポート ファイルが含まれています。
必要なソフトウェア
次のいずれかが必要です。
- ポータル接続の ArcGIS Enterprise
- ArcGIS Online 組織
Indoors のライセンス付与
ArcGIS Indoors には、ArcGIS Online または ArcGIS Enterprise で ArcGIS 組織を通じて構成できる次の 3 つのライセンス オプションがあります。
- ArcGIS Indoors Maps - すべての組織のメンバーが自動的に利用可能になる組織エクステンション。
- ArcGIS Indoors Spaces - すべての組織のメンバーが自動的に利用可能になる組織エクステンション。 ArcGIS Indoors Spaces は、ArcGIS Indoors Maps ライセンスへのアドオンで、ArcGIS Indoors Maps を使用しない場合、利用できません。
- ArcGIS Indoors Pro - ライセンスを個別に割り当てる組織メンバーを必要とするアドオン ライセンス。
注意:
ArcGIS Indoors Maps、ArcGIS Indoors Spaces、ArcGIS Indoors Pro のライセンスは ArcGIS Pro 3.0 以降、ArcGIS Enterprise 11.0 以降、および ArcGIS Online の現在のリリースでサポートされています。
フロア プラン データの作成
フロア プラン データは、ArcGIS Indoors Information Model に準拠して、サイト (キャンパス)、施設 (建物および他の構造物)、レベル (フロア)、ユニット (占有可能なスペース)、詳細 (壁、扉、他のフィーチャ) の境界を定義し、フロア対応マップでのビジュアライゼーションの基本となるフィーチャ レイヤーで構成されます。 入室者、イベント、作業指示、アセットなどのフィーチャを含むフロア対応レイヤーを追加することにより、フロア プラン データをさらに強化できます。
屋内 GIS の確立は、Indoors モデルに準拠するフロア プランの作成から始めます。 概説すると、このプロセスには以下が含まれます。
- Indoors ワークスペースを作成します。
- ソース データのジオリファレンス。
- フロア プラン フィーチャのインポートまたはデジタイズ。
- データ品質の確認。
ルート検索可能なネットワークの作成
必要に応じて、ナビゲーションをサポートするルート検索可能なネットワークで屋内 GIS を強化できます。 概説すると、このプロセスには以下が含まれます。
- Indoor ネットワーク データセットを作成します。
- 経路を生成します。
- フロア遷移を生成します。
- 屋内経路を間引きます。
- ランドマーク ポイントを作成します。
- 経路をランク付けします。
- 建物を接続し、最終的なネットワーク フィーチャを更新します。
- 最終的なネットワーク データセットを作成します。
- 必要に応じて、ルート バリアを追加します。
追加のデータの作成
屋内ワークスペースに、入室者、イベント、作業指示、その他の目標物または対象地域 (除菌ステーション、家具、バイク ラックなど) などのデータを追加したい場合もあります。
フィーチャクラスに、屋内にあるフィーチャが含まれる場合は、Level ID フィールドを追加し、各フィーチャと、フィーチャが存在するフロアを関連付けます。 このフィールド値は、フィーチャが配置される Level フィーチャの Level ID フィールド値と一致し、レイヤーをフロア対応として構成し、ArcGIS Pro のフロア フィルターを使用してデータを視覚化できるようにする必要があります。 フィーチャが外に配置されている場合は、フィーチャ値を <Null> のまま残します。 NULL フィールド値が含まれるフィーチャは、フロア フィルターによってフィルタリングされません。
フロア対応マップの作成と共有
屋内ワークスペースにデータを追加したら、マップをフロア対応として構成します。 フロア対応マップは、以下のようなアプリで利用するために共有できます。
- ArcGIS Indoors アプリ - フロア対応マップは、Indoor Viewer、Indoor Space Planner、Floor Plan Editor、Indoors for Android、Indoors for iOS を使用してアプリを作成するために必要です。
- ArcGIS Field Maps - フロア対応マップで、モバイル作業者はフロアと建物の情報を含む屋内フィーチャ レイヤーを表示したり、フロア フィルターを使用してフロア別に屋内アセットを視覚化したりすることができます。
- ArcGIS Experience Builder - フロア対応マップを使用して Experience Builder でアプリを作成する場合は、フロア フィルター ウィジェットを追加し、フロア プラン データを視覚化して操作することができます。
- Map Viewer - フロア対応マップを Enterprise または ArcGIS Online で ArcGIS 組織に共有し、Map Viewer のフロア フィルターを使用してフロア対応データを探索できます。 また、必要なレイヤーとフィールドが含まれていれば、フロア対応プロパティを変更したり、マップをフロア対応にすることも可能です。
- カスタム アプリ - ArcGIS Maps SDK for JavaScript が提供する FloorFilter ウィジェットを使用して、フロア対応マップを共有したり、カスタム アプリで使用したりできます。
Indoors アプリのマップの作成
マップ作成プロセスは、配置する Indoors アプリおよび使用する機能によって異なります。
Indoor Viewer
フロア対応マップを準備し、場合によっては、Indoor Viewer で使用するシーンも準備します。
Indoors for iOS または Indoors for Android
ArcGIS Indoors for Android または ArcGIS Indoors for iOS で使用するモバイル マップ パッケージを作成します。 必要に応じて、モバイル デバイス用にデバイスのトラッキングを構成します。
また、ArcGIS Survey123 による問題レポートのためのデータベースを構成する必要もあります。
Indoor Space Planner
Space Planner で使用するマップを準備します。
Indoor Floor Plan Editor
Floor Plan Editor で使用するマップを準備します。 必要に応じて、オブジェクトを配置するためのカスタム パレットを構成します。
Enterprise ポータルへの共有
フロア対応マップ (およびオプションのシーン) の準備が整ったら、Web マップとして Enterprise ポータルで共有できるようになります。それにより、Indoor Viewer および Space Planner もマップにアクセスできるようになります。 アプリの構成を追加する必要があります。
Indoor Viewer 向けの Enterprise ポータルに対する Web マップの共有の詳細
ArcGIS Online への共有
フロア対応マップおよびオプションのシーンの準備が完了したら、Web マップとして ArcGIS Online で共有できるようになり、それによって Indoor Viewer および Space Planner もマップにアクセスできるようになります。 アプリの構成を追加する必要があります。