格納器の単純化ルールに関するリファレンス

格納器の単純化ルールは、ダイアグラム内に存在する格納器に関連する、すべての格納物を単純化することによって、ダイアグラムを簡略化するために使用されます。

格納器の単純化ルールは、ソース クラスまたはオブジェクト テーブルごと、またはネットワーク カテゴリごとに格納器を単純化します。 ルールが、格納器ネットワークのソース クラスまたはオブジェクト テーブルで処理を行うように構成されている場合は、それらの格納器を属性によってフィルターできます。

すべての格納器が単純化されているダイアグラム内では、次のことに注意してください。

  • ネットワーク内のポイント格納器 (たとえば、構造物ジャンクション、配電アセンブリ、送電アセンブリ、格納器ジャンクション オブジェクト) は、ダイアグラム内のポリゴンとして表されなくなります。それらは、単純化されたダイアグラム ジャンクションとして表されます。
  • 単純化されている格納物ポイントを接続していた格納物以外のラインが、単純化されたダイアグラム ジャンクションに再接続されています。
  • 単純化されているダイアグラムのポリゴン格納器を接続していたライン格納器が、単純化されたダイアグラム ジャンクションに再接続されています。
  • ネットワーク内のポイント格納器または線形格納器に関連する格納物フィーチャまたはオブジェクトは、ダイアグラム内で視覚的に表現されなくなりますが、それらは、単純化されたダイアグラム ジャンクションまたは単純化されたダイアグラム エッジに記録されています。

格納器の単純化ルールのプロセス

次の例 (ダイアグラム 1) は、格納器の単純化ルールが、デフォルトでダイアグラム内に存在する格納器フィーチャまたはオブジェクト、および格納物フィーチャまたはオブジェクトを処理する方法を示しています。

格納器の単純化前のサンプル ダイアグラム 1 の格納物
ダイアグラム 1 は、格納器の単純化ルールの実行前に表示されます。
格納器の単純化後のサンプル ダイアグラム 1 の格納物
ダイアグラム 1 は、格納器の単純化ルールの実行後に表示されます。

上の最初の画像は、格納器の単純化ルールを実行する前のダイアグラムの例を示しています。 このダイアグラムには、2 つの構造物ジャンクション PC1 および PC2 を接続する構造物エッジ LC1 と、それらに関連する格納物フィーチャまたはオブジェクトのすべてまたは一部が表示されています。 格納器の構造物ジャンクションは、それらの格納物の周囲のダイアグラムのポリゴン格納器として表されています。 構造物エッジは、それに関連する格納物のすべてまたは一部とともにダイアグラム内で表されています。

上の 2 番目の画像は、格納器の単純化ルールを実行した後のダイアグラムを示しています。 ルールの処理中は、ダイアグラム内のすべての格納物が関連する格納器に単純化されます。

  • PC1 および PC2 ポリゴン格納器に関連する J1 から J8 の格納物ジャンクションと、E3 から E6 の格納物エッジは、ルールの実行後は、ダイアグラムに表示されなくなります。 それらは関連する格納器に単純化され、ルールによってポイント格納器に変換されます。 それらは、ルールによって記録されます。それぞれの格納物フィーチャおよびオブジェクトは、関連する単純化されたダイアグラム ジャンクション PC1 および PC2 に関連付けられます。
  • ライン格納器 LC1 に関連する E1 および E2 の格納物ラインは、ルールの実行後は、ダイアグラムに表示されなくなります。 それらは、単純化された LC1 ダイアグラム エッジに自動的に単純化され、ルールによって単純化されたダイアグラム ジャンクションに再接続されます。 それぞれの格納物ラインは、その LC1 ダイアグラム エッジに関連付けられます。

次の図は、格納物以外のラインが格納物ジャンクションを接続している別の例を示しています。

格納器の単純化前のサンプル ダイアグラム 2 の格納物
ダイアグラム 2 は、格納器の単純化ルールの実行前に表示されます。
再接続されたエッジを集約せずに格納器を単純化した後のダイアグラム 2 の格納物の例
結果 A - ダイアグラム 2 は、再接続されたエッジを集約せずに、格納器の単純化ルールを実行した後に表示されます。
格納器を単純化して再接続されたエッジを集約した後のダイアグラム 2 の格納物の例
結果 B - ダイアグラム 2 は、再接続されたエッジを集約して、格納器の単純化ルールを実行した後に表示されます。

上の最初の画像は、格納器の単純化ルールを実行する前の 2 つ目のダイアグラムの例を示しています。 この場合、ダイアグラムには、ダイアグラムのポリゴン格納器 PC1 および PC2 として表された格納器構造物ジャンクションが、格納物の周囲に表示されます。 2 つの格納物以外のライン E1 および E2 は、各ダイアグラム ポリゴン格納器内の 2 つの格納物ジャンクションに接続されています。

上記の 2 つの画像 (結果 A と結果 B) は、格納器の単純化ルールが 2 つの異なる方法で設定された場合に、各ルールを実行した後の同じダイアグラムを示しています。

  • サンプル ダイアグラム 2、結果 A と結果 B - ルール設定の内容にかかわらず、PC1 および PC2 ダイアグラム ポリゴン格納器に関連する J1 から J8 の格納物ジャンクションと E3 から E6 の格納物エッジは、ルールの完了後は、結果のダイアグラムに表示されなくなります。 それらは関連する格納器に単純化され、ルールによって、単純化されたダイアグラム ジャンクションに変換されます。 それらは、ルールによって記録されます。それぞれの格納物フィーチャおよびオブジェクトは、関連する単純化されたダイアグラム ジャンクション PC1 および PC2 に関連付けられます。
  • サンプル ダイアグラム 2、結果 A - 再接続されたエッジを集約しないように、ルールが設定されます。 非格納物ライン E1 と E2 はダイアグラム内に維持され、PC1 と PC2 に再接続されます。
  • サンプル ダイアグラム 2、結果 B - 再接続されたエッジを集約するように、ルールが設定されます。 これらのエッジは、すべてのエッジを集約する削減エッジ R1 に置換されます。

格納器の単純化ルールの構成

以下では、テンプレート上で格納器の単純化ルールを追加するために使用できる、[格納器の単純化ルールの追加 (Add Collapse Container Rule)][属性による格納器の単純化ルールの追加 (Add Collapse Container By Attribute Rule)]、および [カテゴリによる格納器の単純化ルールの追加 (Add Collapse Container By Category Rule)] ツールについて説明します。

  • [格納器の単純化ルールの追加 (Add Collapse Container Rule)] ツールは、特定のネットワーク ソース クラスまたはオブジェクト テーブルに基づいて、すべての格納器の自動単純化を構成するために使用します。 このツールを使用して、ネットワーク ソース クラスまたはオブジェクト テーブルのリストを指定し、それらのソース クラスまたはテーブルに属している各ネットワーク フィーチャまたはネットワーク オブジェクトの単純化、または指定したソース クラスまたはテーブルに属していないすべてのネットワーク フィーチャまたはネットワーク オブジェクトの単純化のいずれかを構成することができます。
  • [属性による格納器の単純化ルールの追加 (Add Collapse Container By Attribute Rule)] ツールは、1 つの特定のネットワーク ソース クラスまたはオブジェクト テーブルに基づいて、それらの格納器を属性でフィルターすることで、格納器の単純化を構成するために使用します。
  • [カテゴリによる格納器の単純化ルールの追加 (Add Collapse Container By Category Rule)] ツールは、特定のネットワーク カテゴリでタグ付けされた/タグ付けされない格納器の単純化を構成するために使用します。

注意:

[カテゴリによる格納器の単純化ルールの追加 (Add Collapse Container By Category Rule)] ツールは、ユーティリティ ネットワーク バージョン 7 以降にのみ適用されます。

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