ArcGIS Desktop には約 1,000 個のツールがあります。 より新しい最先端のテクノロジである ArcGIS Pro にはこの 2 倍を超える数のツールがあります。 リリースされるたびに、ArcGIS Pro のツール コレクションは拡大し続けています。
ArcGIS Desktop のツールの大半は ArcGIS Pro にも残っていますが、一部は残っていません。
ArcGIS Pro にない ArcGIS Desktop のツールは、多くの場合レガシー データ形式に紐づけられているか、ツールとプラクティスが改善されたことでその存在意義が低くなっています。 たとえば、ラスター カタログに関連するツールはモザイク データセットに対応するツールに置き換わっています。 ジオメトリック ネットワークに対応するツールは、トレース ネットワークとユーティリティ ネットワークに対応するツールに取って代わられています。 メタデータ関連ツールは、arcpy.metadata モジュールの機能に取って代わられています。
以下のセクションで、特定のツールボックスとツールの詳細を提供します。 多くのツールには以下に示す代替手段が用意されています。
注意:
ツール、モデル、スクリプトの互換性の問題を評価するには、スクリプトとモデル ツールの ArcGIS Pro との互換性を分析オプションか [ArcGIS Pro で実行するツールの分析 (Analyze Tools For Pro)] ツールを使用します。
3D Analyst ツール
- 3D Web シーンにエクスポート
Bathymetry ツール
- Export BIS Metadata
- Export Deconflicted Footprints
- Export Footprints
- Export Points
カバレッジ ツール
カバレッジはレガシー形式であり、ArcGIS Pro ではサポートされていないため、ツールボックス全体が削除されました。
カートグラフィ ツール
格子線と経緯線
- 格子線と経緯線レイヤーの削除
- [格子線と経緯線レイヤーの作成 (Make Grids and Graticules Layer)] は、Topographic Production ツールボックスの [Make Grids and Graticules Layer] ツールに置き換えられています。
格子線と経緯線は、レイアウトの格子線エレメントの [グラフィックスに変換] と [フィーチャに変換] コマンドを使用して、グラフィックス レイヤーとフィーチャクラスに変換できます。
リプレゼンテーション管理
ArcGIS Pro 向けにリプレゼンテーションを変換する方法
- リプレゼンテーションの追加
- リプレゼンテーション ルールの計算
- リプレゼンテーションの削除
- オーバーライドの解除
- オーバーライドでフィーチャを選択
- レイヤーのリプレゼンテーションを設定
- 交点にリプレゼンテーション コントロール ポイントを設定
- 角度でリプレゼンテーション コントロール ポイントを設定
- オーバーライドの更新
変換ツール
CAD
- CAD アノテーションからインポート
ラベル付けできるアノテーション フィーチャクラスかポイント フィーチャクラスとして CAD フィーチャ データセットから CAD テキストにアクセスします。
他のフィーチャクラスと同じ方法で、CAD アノテーション フィーチャクラスをジオデータベースにコピーできます。 [CAD → ジオデータベース (CAD to Geodatabase)] ツールを使用して、CAD アノテーション フィーチャクラスをジオデータベースに追加することもできます。
カバレッジ
カバレッジは、ArcGIS Pro ではサポートされていません。
- フィーチャクラス → カバレッジ
- カバレッジ アノテーションからインポート
- E00 からインポート
ジオデータベース
- [Runtime ジオデータベースをファイル ジオデータベースへコピー (Copy Runtime Geodatabase to File Geodatabase)] ツールは、[モバイル ジオデータベース → ファイル ジオデータベース (Mobile Geodatabase To File Geodatabase)] ツールに置き換えられています。
メタデータ
ArcGIS Pro では、メタデータ ジオプロセシング ツールは使用できません。ただし、arcpy.metadata モジュールを使用してメタデータ ワークフローを自動化できます。
メタデータ ワークフローを ArcGIS Pro に移行する方法の詳細
- Esri メタデータ トランスレーター
- メタデータのエクスポート
- メタデータのエクスポート (マルチプル)
- メタデータのインポート
- メタデータ インポーター
- メタデータの公開
- メタデータの同期
- メタデータのアップグレード
- USGS MP メタデータ トランスレーター
- メタデータの検証
- メタデータの検証 (マルチプル)
- XML スキーマの検証
- XSLT 変換
ラスター
- ラスター → ビデオ
データ管理ツール
分散ジオデータベース
- レプリカ フットプリントの作成
フィーチャクラス
- アノテーション フィーチャクラスの更新
アノテーション フィーチャクラスを更新し、ArcGIS Pro で使用できるようにするには、[データセットのアップグレード (Upgrade Dataset)] ツールを使用します。
ジオデータベース管理
- 空間参照の更新
[空間参照の更新 (Upgrade Spatial Reference)] ツールは主にパーソナル ジオデータベース フィーチャクラスで使用されますが、これは ArcGIS Pro ではサポートされていません。
ジオメトリック ネットワーク
ジオメトリック ネットワークは、ArcGIS Pro では読み取り専用のデータセットです。ArcGIS Pro には、管理、モデル化、解析ができる 2 つの機能 (トレース ネットワークとユーティリティ ネットワーク) が含まれています。
- ジオメトリック ネットワークにエッジ-エッジ接続性ルールを追加
- ジオメトリック ネットワークにエッジ-ジャンクション接続性ルールを追加
- ジオメトリック ネットワークの作成
- ジオメトリック ネットワーク内の切断されたフィーチャを検索
- ジオメトリック ネットワークの再構築
- ジオメトリック ネットワークから接続性ルールを削除
- ジオメトリック ネットワークから空のフィーチャクラスを削除
- フロー方向の設定
- ジオメトリック ネットワークのトレース
- ジオメトリック ネットワークの接続性の確認と修正
グラフ
- グラフの作成
- グラフの保存
ArcGIS Pro のグラフとチャートの機能はデザインが刷新されました。 ArcMap で作成されたグラフとグラフ テンプレートは、ArcGIS Pro ではサポートされていません。
ArcGIS Pro でのチャートの作成を自動化するには、ArcPy の Chart クラスを使用します。
また、チャートを含むレイヤーを作成し、そのレイヤーをレイヤー ファイルとして保存し、そのレイヤー ファイルをカスタム スクリプト ツールまたはモデル ツールの出力パラメーターの [シンボル] プロパティとして設定することもできます。 スクリプト ツールまたはモデル ツールを実行すると、新しい出力データセットに対してチャートが自動的に作成されます。
パッケージ
- [結果の統合 (Consolidate Result)]: 関連する ArcGIS Pro ツールには、[結果のパッケージ化 (Package Result)] と [ツールボックスの統合 (Consolidate Toolbox)] が含まれます。
- Runtime コンテンツの作成
ラスター カタログ
ラスター カタログは、ArcGIS Pro では読み取り専用のデータセットです。
- ラスター カタログのアイテムのコピー
- ラスター カタログの作成
- ラスター カタログのアイテムの削除
- ラスター カタログ パスのエクスポート
- ラスター カタログ レイヤーの作成
- ラスター カタログ → ラスター データセット
- ラスター カタログ パスの修正
- ワークスペース → ラスター カタログ
ワークスペース
- [ArcInfo ワークスペースの作成 (Create ArcInfo Workspace)]: ArcInfo ワークスペースは ArcGIS Pro でサポートされていません。
- [ArcSDE 接続ファイルの作成 (Create ArcSDE Connection File)]: このツールは [データベース コネクションの作成 (Create Database Connection)] ツールに置き換えられました。
- [パーソナル ジオデータベースの作成 (Create Personal GDB)]: パーソナル ジオデータベースは ArcGIS Pro ではサポートされていません。
Data Reviewer ツール
- ジオデータベース スキーマの比較
Location Referencing ツール
ArcGIS Pro の Location Referencing ツール ツールボックスは、ArcMap の Pipeline Referencing および Roads and Highways ツールボックス内で使用できるツールの多くを結合します。
- ルートの並行性を計算
- Convert M-Value Units Of Measure
- Convert Table To CSV File
- Detect Gaps For Linear Events
- Detect Measures Out Of Range
- Detect Non-Monotonic Routes
- Detect Overlaps For Linear Events
Maritime ツール
注意:
ArcGIS Maritime は、IHO (International Hydrographic Organization) 規格に準拠する水路データを管理および作成するためのワークフローをサポートします。
- Convert AML Format
Network Analyst ツール
サーバー
ArcGIS Pro では、サーバー ツールセットで使用できるのと同じ、機能拡張したネットワーク解析機能を、Network Analyst ツールボックスの他のツール、および対話型のネットワーク解析ワークフローを通じて提供します。
- 最寄り施設の検出
- ルートの検索
- 到達圏の生成
- 配車ルート (VRP) 解析レイヤーの作成
- ロケーション-アロケーションの解析
- 交通量データの更新
- 交通インシデントの更新
パーセル ファブリック ツール
従来の ArcMap 向けのパーセル ファブリックは、ArcGIS Pro では読み取り専用のデータセットとしてサポートされます。 ArcGIS Pro では、ArcMap 向けのパーセル ファブリックを新規作成または編集できないため、ツールボックス全体が置き換えられました。
ArcGIS Pro には、パーセル ツール ツールボックスなど、ArcGIS Enterprise のパーセル データの管理、編集、および共有を行う包括的なフレームワークを提供する拡張パーセル ファブリックが含まれています。
スケマティック ツール
ArcGIS Pro では従来のスケマティックはサポートされていないので、ツールボックス全体が削除されました。
ユーティリティ ネットワークのスケマティック ダイアグラムでは、ネットワークの地理的フィーチャをシンボル化した簡易表示を生成することができます。
サーバー ツール
キャッシュ
- グローブ サービス キャッシュの削除
- グローブ サービス キャッシュのタイルを管理
- マップ サービス キャッシュ格納形式のアップグレード
公開
- MXD → Web マップ
- [ポータルにサイン イン (Sign In To Portal)]: ArcPy の SignInToPortal 関数を使用して、ポータルへのサイン インを自動化します。
- ポータルからサイン アウト
Tracking Analyst ツール
注意:
ArcGIS Tracking Analyst エクステンション は使用できない上、ArcGIS Pro のロード マップにもありません。