バイナリ マスクの作成 (Create Binary Mask) (Image Analyst)

Image Analyst ライセンスで利用できます。

サマリー

入力ラスター データセットをバイナリ ラスターに変換します。 ピクセルが、ユーザー定義の値に基づいてマスクまたは背景としてラベル付けされます。

使用法

  • このツールは、パラメーター値に基づいて入力ラスターを背景またはマスクとして分類し、バイナリ マスク ラスターを出力します。バイナリ マスク ラスターでは、値 1 はマスク ピクセル、値 0 は背景ピクセルを表します。

    注意:

    まず、再分類二値化ゾーンの再分類マスク、数学演算子 (<、<、>、>) などの閾値関数を使用し、入力ラスターの初期背景を作成します。

  • 出力バイナリ マスク ラスターをラスターに適用すると、バイナリ マスク ラスターの背景ピクセルと重複するピクセルは NoData になります。

  • このツールを使用すると、小さい領域を削除したり、領域を縮小または拡大したり、小さい背景の領域を塗りつぶしたり、境界をスムージングしたりできます。

  • [画像枠線の穴埋め] パラメーターでは、マスク境界内のピクセルを背景として分類するかどうかを指定します。

  • 島の水域を表すピクセルをマスク値として保持する島のマスクを作成するには、[画像枠線の穴埋め] パラメーターを使用します。 このツールは水域を表すピクセルの穴埋めを実行し、陸地ピクセルに到達したら終了します。 出力マスク境界はそのまま残されます。

    画像枠線の穴埋めパラメーターの結果
    画像枠線の穴埋めパラメーターをオンにした状態 (最初の画像) とオフにした状態 (2 枚目の画像)。

  • [マスクの展開] パラメーター値と [背景の展開] パラメーター値の単位はピクセルです。 負の値を使用できます。その場合は、マスクと背景が縮小します。

  • 背景ピクセルの小さい集まりを削除するには、[マスクの展開] パラメーターに負の値、[背景の展開] パラメーターに正の値を使用します。

パラメーター

ラベル説明データ タイプ
入力ラスター

入力ラスター データセット。 入力がマルチバンドの場合、デフォルトで最初のバンドが使用されます。

Mosaic Layer; Raster Layer; Image Service; String; Raster Dataset; Mosaic Dataset
出力マスク ラスター

出力バイナリ ラスター データセット。 サポートされる形式は TIFF、CRF、PNG です。

Raster Dataset
背景値
(オプション)

出力ラスターの背景値。 デフォルト値は 0 です。

Double
画像枠線の穴埋め
(オプション)

背景ピクセル値の定義方法を指定します。

  • オン - 背景ピクセル値は、画像枠線からマスク境界までの結合ピクセルを塗りつぶす穴埋め操作により定義されます。 マスク内のピクセルは、値にかかわらず背景に変換されません。
  • オフ - 背景ピクセル値は、指定された背景値によって定義されます。 これがデフォルトです。

Boolean
背景の展開
(オプション)

背景を拡張または縮小するために使用されるピクセル数。 負の値の場合は、背景は縮小します。

Long
マスクの展開
(オプション)

マスクを拡張または縮小するために使用されるピクセル数。 負の値の場合は、マスクは縮小します。

Long
最小マスク領域サイズ
(オプション)

マスク領域を定義するために使用される、結合ピクセルの数。 このサイズよりも小さいマスク領域は、背景として分類されます。

Long
背景を NoData として設定
(オプション)

背景値を NoData に設定するかどうかを指定します。

  • オン - 背景値は NoData に設定されます。
  • オフ - 背景値は NoData に設定されません。 これがデフォルトです。

Boolean

CreateBinaryMask(in_raster, out_raster, {background_value}, {flood_fill}, {expand_background}, {expand_mask}, {min_region_size}, {background_nodata})
名前説明データ タイプ
in_raster

入力ラスター データセット。 入力がマルチバンドの場合、デフォルトで最初のバンドが使用されます。

Mosaic Layer; Raster Layer; Image Service; String; Raster Dataset; Mosaic Dataset
out_raster

出力バイナリ ラスター データセット。 サポートされる形式は TIFF、CRF、PNG です。

Raster Dataset
background_value
(オプション)

出力ラスターの背景値。 デフォルト値は 0 です。

Double
flood_fill
(オプション)

背景ピクセル値の定義方法を指定します。

  • FLOOD_FILL背景ピクセル値は、画像枠線からマスク境界までの結合ピクセルを塗りつぶす穴埋め操作により定義されます。 マスク内のピクセルは、値にかかわらず背景に変換されません。
  • NO_FLOOD_FILL背景ピクセル値は、指定された背景値によって定義されます。 これがデフォルトです。
Boolean
expand_background
(オプション)

背景を拡張または縮小するために使用されるピクセル数。 負の値の場合は、背景は縮小します。

Long
expand_mask
(オプション)

マスクを拡張または縮小するために使用されるピクセル数。 負の値の場合は、マスクは縮小します。

Long
min_region_size
(オプション)

マスク領域を定義するために使用される、結合ピクセルの数。 このサイズよりも小さいマスク領域は、背景として分類されます。

Long
background_nodata
(オプション)

背景値を NoData に設定するかどうかを指定します。

  • BACKGROUND_NODATA背景値は NoData に設定されます。
  • BACKGROUND_DATA背景値は NoData に設定されません。 これがデフォルトです。
Boolean

コードのサンプル

CreateBinaryMask (Python ウィンドウ)

この例では、マスク境界内のすべてのピクセルを塗りつぶすバイナリ ラスターを作成します。

#Import system modules and check out extension
import arcpy 
from arcpy.ia import *
arcpy.CheckOutExtension("ImageAnalyst") 

#Execute
output = arcpy.ia.CreateBinaryMask(r'C:\data\in_raster.crf”, 0, True, 0, 0, 100, 'BACKGROUND_DATA'') 

#Save output
output.save('c:\data\out_mask.tif')
CreateBinaryMask (スタンドアロン スクリプト)

この例では、マスク境界内のすべてのピクセルを塗りつぶすバイナリ ラスターを作成します。

# Import system modules and check out ArcGIS Image Analyst extension license
import arcpy 
from arcpy.ia import *
arcpy.CheckOutExtension("ImageAnalyst") 

#Set local variables
in_raster = r'C:\data\input_raster.crf'         
background_value=0        
flood_fill=True     
expand_background=0        
expand_mask=0     
min_region_size=100       
background_nodata=False     
   
#Execute
out_raster = arcpy.ia.CreateBinaryMask(in_raster, background_value, flood_fill, 
				expand_background, expand_mask, min_region_size, 
				background_nodata)

#Save the output
out_raster.save(r'C:\Data\FloodMap\WaterMask.crf')

ライセンス情報

  • Basic: 次のものが必要 Image Analyst
  • Standard: 次のものが必要 Image Analyst
  • Advanced: 次のものが必要 Image Analyst

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