多次元ラスターのマージ (Merge Multidimensional Rasters) (マルチディメンション)

サマリー

複数の多次元ラスター データセットを空間的に、または複数の変数やディメンションにわたって結合します。

使用法

  • このツールは、多次元ラスターのリストから、マージした多次元ラスター データセットを作成します。 たとえば、30 年分の月間降雨量データを含むモザイク データセットと、10 年分の月間気温データを含む別のデータセットがある場合、これらのデータセットを結合して、両方の変数を含む多次元ラスターを生成できます。

  • このツールは、NetCDF 形式 (*.nc ファイル) の入力データをサポートします。

  • 入力多次元ラスターに異なる変数が含まれる場合、出力多次元ラスターにはすべての変数が含まれます。

  • 入力多次元ラスターに異なるディメンションやディメンション値が含まれる場合、出力多次元ラスターにはすべてのディメンションとディメンション値が含まれます。

  • 入力多次元ラスターに同じディメンションと変数が含まれるが、空間範囲が異なる場合は、出力多次元ラスターには、マージされた空間範囲の変数とディメンションが含まれます。

  • このツールは、多次元ラスター データセットを CRF (Cloud Raster Format) または NetCDF 形式 (*.nc ファイル) で生成します。

パラメーター

ラベル説明データ タイプ
入力多次元ラスター

結合される入力多次元ラスター。

Raster Dataset; Raster Layer; Mosaic Dataset; Mosaic Layer; Image Service; File
出力ラスター

結合した多次元ラスター データセットを Cloud Raster Format (*.crf ファイル) または NetCDF 形式 (*.nc ファイル) で生成します。

Raster Dataset
オーバーラップの解決方法
(オプション)

結合したデータセットで重なり合うピクセルを解決する方法を指定します。

  • 最初オーバーラップ エリアのピクセル値は、入力ラスターのリストの最初のラスターの値になります。 これがデフォルトです。
  • 最後オーバーラップ エリアのピクセル値は、入力ラスターのリストの最後のラスターの値になります。
  • 最小オーバーラップ エリアのピクセル値は、重なり合うピクセルの最小値になります。
  • 最大オーバーラップ エリアのピクセル値は、重なり合うピクセルの最大値になります。
  • 平均オーバーラップ エリアのピクセル値は、重なり合うピクセルの平均値になります。
  • 合計オーバーラップ エリアのピクセル値は、重なり合うピクセルの合計値になります。
String

arcpy.md.MergeMultidimensionalRasters(in_multidimensional_rasters, out_raster, {resolve_overlap_method})
名前説明データ タイプ
in_multidimensional_rasters
[in_multidimensional_rasters,...]

結合される入力多次元ラスター。

Raster Dataset; Raster Layer; Mosaic Dataset; Mosaic Layer; Image Service; File
out_raster

結合した多次元ラスター データセットを Cloud Raster Format (*.crf ファイル) または NetCDF 形式 (*.nc ファイル) で生成します。

Raster Dataset
resolve_overlap_method
(オプション)

結合したデータセットで重なり合うピクセルを解決する方法を指定します。

  • FIRSTオーバーラップ エリアのピクセル値は、入力ラスターのリストの最初のラスターの値になります。 これがデフォルトです。
  • LASTオーバーラップ エリアのピクセル値は、入力ラスターのリストの最後のラスターの値になります。
  • MINオーバーラップ エリアのピクセル値は、重なり合うピクセルの最小値になります。
  • MAXオーバーラップ エリアのピクセル値は、重なり合うピクセルの最大値になります。
  • MEANオーバーラップ エリアのピクセル値は、重なり合うピクセルの平均値になります。
  • SUMオーバーラップ エリアのピクセル値は、重なり合うピクセルの合計値になります。
String

コードのサンプル

MergeMultidimensionalRasters の例 1 (Python ウィンドウ)

異なる変数を持つ 2 つの多次元ラスターをマージします。

# Import system modules
import arcpy

# Append slices from two multidimensional rasters with temperature data
arcpy.md.MergeMultidimensionalRaster(
	["C:/data/temp1980_1990.crf", "C:/data/precip1980_1990.crf"], 
	"C:/data/temp_precip_1980_1990.crf")
MergeMultidimensionalRasters の例 2 (スタンドアロン スクリプト)

異なるディメンション値を持つ 2 つの多次元ラスターをマージします。

# Import system modules
import arcpy

# Define input parameters
input_multidimensional_rasters = ["C:/data/hycom_2000_2019.crf", "C:/data/hycom_2020.crf"]
output_multidimensional_raster = "C:/new_data/hycom2000_2020.crf"


# Merge the dimension values for the variables
arcpy.md.MergeMutidimensionalRaster(
	input_multidimensional_rasters, output_multidimensional_raster)
MergeMultidimensionalRasters の例 3 (スタンドアロン スクリプト)

異なる空間範囲を持つ 2 つの多次元ラスターをマージします。

# Import system modules
import arcpy

# Define input parameters
input_multidimensional_rasters = ["C:/data/hycom_East.crf", "C:/data/hycom_WEST.crf"]
output_multidimensional_raster = "C:/new_data/hycom_ALL.crf"


# Merge the spatial regions of the input data
arcpy.md.MergeMutidimensionalRaster(
	input_multidimensional_rasters, output_multidimensional_raster, "FIRST")

ライセンス情報

  • Basic: Yes
  • Standard: Yes
  • Advanced: Yes

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