トレース ルールの追加 (Add Trace Rule) (ネットワーク ダイアグラム)

サマリー

ダイアグラム構築中に、ユーティリティ ネットワークまたはトレース ネットワークに対して、トレースを自動的に実行するためのダイアグラム ルールを、ダイアグラム テンプレートで指定されたルール シーケンスに追加します。 トレースの結果として生成されたネットワーク フィーチャおよびネットワーク オブジェクトは、ダイアグラム コンテンツの構築に使用されます。

ダイアグラムを構築するためのトレース ルールの使用の詳細

注意:

このツールは、構成および管理ツールです。

注意:

このツールは、入力ダイアグラム テンプレートに基づく、既存のダイアグラムの一貫性に影響を与えます。 更新されるまで、既存のダイアグラムは、すべて一貫性なしになり、一貫性警告アイコン 更新するダイアグラム が表示されます。

使用法

  • このツールは、ユーティリティ ネットワーク サービスまたはトレース ネットワーク サービスを使用する場合、サポートされません。 ファイルまたはモバイル ジオデータベース内のユーティリティ ネットワークまたはトレース ネットワークを使用するか、エンタープライズ ジオデータベース内のユーティリティ ネットワークまたはトレース ネットワークへのデータベース コネクションを使用する必要があります。 エンタープライズ ジオデータベースを操作する場合、次の要件があります。

  • トレース ルールは、ダイアグラム内で現在表されているユーティリティ ネットワークまたはトレース ネットワーク エレメントからのトレースの実行に使用されます。

    指定したトレース タイプによって、トレース ルールを実行するダイアグラムで、始点を事前に設定しておく必要があるかどうかが決まります。

    • 接続、サブネットワーク、上流、下流のトレース タイプの場合、トレース ルールを開始する際に、ダイアグラムに表示されているすべてのユーティリティ ネットワークまたはトレース ネットワーク エレメントは、ダイアグラム テンプレートで、始点の設定ルールが構成されていて、特定の始点が明確に特定されていない限り、トレースの始点に考慮されます。
    • 最短パスのトレース タイプの場合、ダイアグラム テンプレートで、始点の設定ルールを構成して、ダイアグラムに現在表示されているすべてのトレース ネットワーク エレメント間で、最短パスを検索する 2 つの始点を識別することができます。

  • トレース ルールに基づいて、テンプレートを構成した場合、ダイアグラムが更新されるたびに、ユーティリティ ネットワークまたはトレース ネットワーク上で、体系的にトレースが再実行されます。 つまり、更新時に、必ず最新のネットワーク トレース結果が、そのテンプレートに基づくすべてのダイアグラムに反映されます。

  • ユーティリティ ネットワーク バージョン 7 以降では、サブネットワーク コントローラーの位置ではなく、ラインのデジタイズ方向と Flow direction 属性を使用して、フローを決定する上流または下流トレース操作を実行するよう、トレース ルールを構成できます。

  • ユーティリティ ネットワーク バージョン 7 およびトレース ネットワーク バージョン 4 以降では、指定トレース構成を使用して、トレース ルールを構成することもできます。

パラメーター

ラベル説明データ タイプ
入力ネットワーク

変更するダイアグラム テンプレートを含むユーティリティ ネットワークまたはトレース ネットワーク。

Utility Network; Trace Network
入力ダイアグラム テンプレート

変更するダイアグラム テンプレートの名前。

String
アクティブ

指定したテンプレートに基づくダイアグラムの生成および更新時に、ルールを有効にするかどうかを指定します。

  • オン - 追加されたルールが、入力テンプレートに基づくダイアグラムの生成および更新時に有効になります。 これがデフォルトです。
  • オフ - 追加されたルールが、入力テンプレートに基づくダイアグラムの生成または更新時に有効になりません。

Boolean
トレース タイプ

ダイアグラム コンテンツの構築のために実行するトレースのタイプを指定します。

  • 接続接続トレースは、ルールの開始時にダイアグラム内に現在表示されているユーティリティ ネットワーク エレメントまたはトレース ネットワーク エレメントから実行され、接続エレメントに沿って、外側に広がります。 これがデフォルトです。
  • サブネットワークサブネットワーク トレースは、ルールの開始時にダイアグラム内に現在表示されているユーティリティ ネットワーク エレメントから実行され、接続エレメントに沿って外側に広がり、関連するサブネットワークに沿って、外側に広がるソースまたはシンクを検出します。
  • 上流上流トレースは、ルールの開始時にダイアグラム内に現在表示されているユーティリティ ネットワーク エレメントまたはトレース ネットワーク エレメントから実行され、上流にあるエレメントを検出します。
  • 下流下流トレースは、ルールの開始時にダイアグラム内に現在表示されているユーティリティ ネットワーク エレメントまたはトレース ネットワーク エレメントから実行され、下流にあるエレメントを検出します。
  • 最短パス最短パス トレースは、ルールの開始時にダイアグラム内に現在始点として指定されているユーティリティ ネットワーク フィーチャまたはトレース ネットワーク フィーチャから実行され、これらの始点間の最短パスに沿って、フィーチャを検出します。 パスの通過にかかるコストは、フロー方向に関係なく、[最短パス ネットワーク属性名] パラメーターの値 / path_network_weight_name として設定されたネットワーク属性に基づいて、決定されます。
String
ドメイン ネットワーク
(オプション)

ユーティリティ ネットワークに対して、トレースを実行するドメイン ネットワークの名前。 サブネットワーク、上流、および下流トレース タイプを実行する場合、このパラメーターは必須です。

String
(オプション)

ユーティリティ ネットワークに対して、トレースを開始する層の名前。 このパラメーターは、接続トレース タイプを実行する場合にはオプションであり、サブネットワーク、上流、および下流トレース タイプを実行する場合には必須です。

String
ターゲット層
(オプション)

ユーティリティ ネットワークに対して、入力層が流れるターゲット層の名前。 上流および下流トレースで、このパラメーターを使用しない場合は、開始するサブネットワークの境界に到達すると、トレースは停止します。 このパラメーターを使用すると、このトレースを階層の上方または下方に継続できます。

String
構造物を含める
(オプション)

構造物フィーチャおよびオブジェクトをトレース結果に含めるかどうかを指定します。

  • オン - 構造物フィーチャおよびオブジェクトをトレース結果に含めます。
  • オフ - 構造物フィーチャおよびオブジェクトをトレース結果に含めません。 これがデフォルトです。

Boolean
バリア フィーチャを含める
(オプション)

通過可能性バリア フィーチャが、トレース結果に含まれるかどうかを指定します。 通過可能性バリアは、サブネットワーク定義内で設定済みである場合でもオプションです。 このパラメーターは、ターミナルを含むデバイス フィーチャには適用されません。

  • オン - 通過可能性バリア フィーチャをトレース結果に含めます。 これがデフォルトです。
  • オフ - 通過可能性バリア フィーチャをトレース結果に含めません。

Boolean
条件バリア
(オプション)

ネットワーク属性との比較またはカテゴリ文字列のチェックに基づいて、フィーチャに対して通過可能性バリア条件を設定します。 条件バリアは、ネットワーク属性、演算子とタイプ、および属性値を使用します。 たとえば、フィーチャが Open の特定の値と等しい Device Status 属性を持っている場合に、トレースを停止します。 フィーチャがこの条件を満たしている場合、トレースが停止します。 複数の属性を使用している場合、[結合方法] パラメーターを使用して、And 条件および Or 条件を定義することができます。

条件バリアの構成は次のとおりです。

  • [名前] - システム内で定義された任意のネットワーク属性またはネットワーク カテゴリを基準にフィルターします。
  • [演算子] - 複数の演算子から選択します。
  • [種類] - [名前] パラメーターで指定された値から、特定の値またはネットワーク属性を選択します。
  • [値] - 演算子の値に基づいて、処理を停止させる入力属性タイプの特定の値を指定します。
  • [結合方法] - 追加する属性が複数存在する場合に、この値を設定します。And 条件または Or 条件を使用して、これらを組み合わせることができます。

条件バリアの [演算子] の値オプションは次のとおりです。

  • 等しい - 属性と値が等しい。
  • 等しくない - 属性と値が等しくありません。
  • より大きい - 属性は値より大きい。
  • 以上 - 属性は値以上です。
  • より小さい - 属性は値より小さい。
  • 以下 - 属性は値以下です。
  • 値を含む - 値のすべてのビットが、属性内に存在するビット単位の論理積演算 (bitwise AND == value)。
  • 値を含まない - 値の一部のビットが、属性内に存在しないビット単位の論理積演算 (bitwise AND != value)。
  • いずれかを含む - 値の少なくとも 1 つのビットが、属性内に存在するビット単位の論理積演算 (bitwise AND == True)。
  • いずれも含まない - 値のビットが、属性内に存在しないビット単位の論理積演算 (bitwise AND == False)。

条件バリアの [タイプ] の値オプションは次のとおりです。

  • 特定の値 - 特定の値を基準にフィルターします。
  • ネットワーク属性 - ネットワーク属性を基準にフィルターします。

Value Table
関数バリア
(オプション)

関数に基づいて、フィーチャに対する通過可能性バリアを設定します。 関数バリアを使用して、始点からトレースが移動できる距離の制限としてそのような設定を行うか、トレースを停止するための最大値を設定することができます。 たとえば、通過した各ラインの長さが、それまでに移動した合計距離に追加されます。 移動した全長が指定された値に達した場合、トレースが停止します。

関数バリアの構成は次のとおりです。

  • [関数] - 複数の計算関数から選択します。
  • [属性] - システム内で定義された任意のネットワーク属性によってフィルターします。
  • [演算子] - 複数の演算子から選択します。
  • [値] - 検出された時点で、処理を停止させる入力属性タイプの特定の値を指定します。
  • [ローカル値の使用] - グローバル値ではなく、各方向の値を算出します (たとえば、Shape length の合計値を算出する関数バリアで、値が 4 以上になると、トレースが停止する場合)。 グローバルなケースでは、2 の値を持つ 2 つのエッジを通過した後に、Shape length の 4 の合計値にすでに達したため、トレースが停止します。 ローカル値を使用している場合は、各パスに沿ってローカル値が変化するため、トレースが続行します。
    • オン - ローカル値が使用されます。
    • オフ - グローバル値が使用されます。 これがデフォルトです。

関数バリアの [関数] の値オプションは次のとおりです。

  • 最小 - 入力値の最小。
  • 最大 - 入力値の最大。
  • 加算 - 入力値の合計。
  • 平均 - 入力値の平均。
  • 個数 - フィーチャの個数。
  • 減算 - 値の差。

    サブネットワーク コントローラーおよびループ トレース タイプは、減算関数をサポートしてません。

たとえば、始点フィーチャの値が 20 とします。 次のフィーチャは、30 の値を持っています。 最小関数を使用すると、結果が 20、最大が 30、加算が 50、平均が 25、個数が 2、減算が -10 になります。

関数バリアの [演算子] の値のオプションは次のとおりです。

  • 等しい - 属性と値が等しい。
  • 等しくない - 属性と値が等しくありません。
  • より大きい - 属性は値より大きい。
  • 以上 - 属性は値以上です。
  • より小さい - 属性は値より小さい。
  • 以下 - 属性は値以下です。
  • 値を含む - 値のすべてのビットが、属性内に存在するビット単位の論理積演算 (bitwise AND == value)。
  • 値を含まない - 値の一部のビットが、属性内に存在しないビット単位の論理積演算 (bitwise AND != value)。
  • いずれかを含む - 値の少なくとも 1 つのビットが、属性内に存在するビット単位の論理積演算 (bitwise AND == True)。
  • いずれも含まない - 値のビットが、属性内に存在しないビット単位の論理積演算 (bitwise AND == False)。

Value Table
通過可能性の適用
(オプション)

適用される通過可能性のタイプを指定します。 通過可能性の適用範囲によって、通過可能性がジャンクションに適用されるか、エッジに適用されるか、その両方に適用されるかが決まります。 たとえば、Device Status が Open であり、通過可能性の範囲がエッジのみに設定されている場合に、トレースを停止するように条件バリアを定義すると、トレースでオープン デバイスが検出された場合でも、Device Status は、ジャンクションにしか適用されないため、トレースは停止しません。 言い換えると、このパラメーターは、ジャンクション、エッジ、またはその両方を無視するかどうかをトレースに指示します。

  • ジャンクションとエッジの両方 - 通過可能性をジャンクションとエッジの両方に適用します。
  • ジャンクションのみ - 通過可能性をジャンクションのみに適用します。
  • エッジのみ - 通過可能性をエッジのみに適用します。

  • ジャンクションとエッジの両方通過可能性は、ジャンクションとエッジの両方に適用されます。 これがデフォルトです。
  • ジャンクションのみ通過可能性は、ジャンクションのみに適用されます。
  • エッジのみ通過可能性は、エッジのみに適用されます。
String
フィルター バリア
(オプション)

いつ特定のカテゴリまたはネットワーク属性のトレースを停止するかを指定します。 たとえば、特定の値と等しいライフ サイクル ステータス属性があるフィーチャで、トレースを停止します。 このパラメーターを使用して、システムに定義されているネットワーク属性の値に基づいて、ターミネーターを設定します。 複数の属性を使用すると、[結合方法] オプションを使用して、And 条件または Or 条件を定義できます。

フィルター バリアの構成は次のとおりです。

  • [名前] - システムに定義されたカテゴリまたはネットワーク属性によってフィルター処理します。
  • [演算子] - 異なる複数の演算子の中から選択します。
  • [タイプ] - [名前] パラメーターで指定された値から、特定の値またはネットワーク属性を選択します。
  • [値] - 演算子の値に基づいて、処理を停止させる入力属性タイプの特定の値を指定します。
  • [結合方法] - 複数の属性を追加する場合に、この値を設定します。And 条件または Or 条件を使用して、属性を結合することができます。

フィルター バリアの [演算子] の値オプションは次のとおりです。

  • 等しい - 属性と値が等しい。
  • 等しくない - 属性と値が等しくありません。
  • より大きい - 属性は値より大きい。
  • 以上 - 属性は値以上です。
  • より小さい - 属性は値より小さい。
  • 以下 - 属性は値以下です。
  • 値を含む - 値のすべてのビットが、属性内に存在するビット単位の論理積演算 (bitwise AND == value)。
  • 値を含まない - 値の一部のビットが、属性内に存在しないビット単位の論理積演算 (bitwise AND != value)。
  • いずれかを含む - 値の少なくとも 1 つのビットが、属性内に存在するビット単位の論理積演算 (bitwise AND == True)。
  • いずれも含まない - 値のビットが、属性内に存在しないビット単位の論理積演算 (bitwise AND == False)。

フィルター バリア [タイプ] の値オプションは次のとおりです。

  • 特定の値 - 特定の値を基準にフィルターします。
  • ネットワーク属性 - ネットワーク属性を基準にフィルターします。

Value Table
関数バリアのフィルター
(オプション)

特定のカテゴリのトレース結果をフィルターします。

関数バリアのフィルターの構成は次のとおりです。

  • [関数] - 異なる複数の計算関数の中から選択します。
  • [属性] - システムに定義されたネットワーク属性によってフィルターします。
  • [演算子] - 異なる複数の演算子の中から選択します。
  • [値] - 検出された時点で、処理を停止させる入力属性タイプの特定の値を指定します。
  • [ローカル値の使用] - 全体的なグローバル値とは対照的に、各方向で値を計算します。 たとえば、関数バリアが値が 4 以上の場合に、トレースが停止する形状の長さの合計を計算するとします。 グローバル値の場合は、値が 2 の 2 つのエッジを通過すると、形状の長さの合計値 4 に到達するため、トレースが停止します。 ローカル値を使用している場合は、各パスに沿ってローカル値が変化するため、トレースが続行します。
    • オン - ローカル値が使用されます。
    • オフ - グローバル値が使用されます。 これがデフォルトです。

関数バリアのフィルターの [関数] の値オプションは次のとおりです。

  • 最小 - 入力値の最小が使用されます。
  • 最大 - 入力値の最大が使用されます。
  • 加算 - 値の合計が使用されます。
  • 平均 - 入力値の平均が使用されます。
  • 個数 - フィーチャの数が使用されます。
  • 減算 - 値の差が使用されます。 サブネットワーク コントローラーおよびループ トレース タイプは、減算関数をサポートしていません。

たとえば、20 の値を持つ始点フィーチャが存在するとします。 次のフィーチャは、30 の値を持っています。 最小関数を使用すると、結果は 20 になります。 最大は 30、加算は 50、平均は 25、個数は 2、減算は -10 になります。

関数バリアのフィルターの [演算子] の値オプションは次のとおりです。

  • 等しい - 属性と値が等しい。
  • 等しくない - 属性と値が等しくありません。
  • より大きい - 属性が値より大きい。
  • 以上 - 属性が値以上です。
  • より小さい - 属性が値より小さい。
  • 以下 - 属性が値以下です。
  • 値を含む - 値のすべてのビットが、属性内に存在するビット単位の論理積演算 (bitwise AND == value)。
  • 値を含まない - 値の一部のビットが、属性内に存在しないビット単位の論理積演算 (bitwise AND != value)。
  • いずれかを含む - 値の少なくとも 1 つのビットが、属性内に存在するビット単位の論理積演算 (bitwise AND == True)。
  • いずれも含まない - 値のビットが、属性内に存在しないビット単位の論理積演算 (bitwise AND == False)。

Value Table
フィルターの適用
(オプション)

特定のカテゴリのフィルターをジャンクション、エッジ、その両方のいずれに適用するかを指定します。 たとえば、Device Status が Open であり、通過可能性の範囲がエッジのみに設定されている場合に、トレースを停止するようにフィルター バリアを定義すると、トレースでオープン デバイスが検出された場合でも、Device Status はジャンクションにしか適用されないため、トレースは停止しません。 つまり、このパラメーターは、トレースで、ジャンクション、エッジ、またはその両方を無視するかどうかを示します。

  • [ジャンクションとエッジの両方] - フィルターをジャンクションとエッジの両方に適用します。 これがデフォルトです。
  • [ジャンクションのみ] - フィルターをジャンクションのみに適用します。
  • [エッジのみ] - フィルターをエッジのみに適用します。

  • ジャンクションとエッジの両方フィルターをジャンクションとエッジの両方に適用します。 これがデフォルトです。
  • ジャンクションのみフィルターをジャンクションのみに適用します。
  • エッジのみフィルターをエッジのみに適用します。
String
bitset ネットワーク属性によるフィルター
(オプション)

bitset によるフィルターに使用するネットワーク属性の名前。 このパラメーターは、上流、下流、およびループ トレース タイプのみに適用できます。 このパラメーターを使用すると、トレースが実世界のシナリオをより細密に反映するように、トレース中に特別なロジックを追加できます。 たとえば、ループ トレースの場合、Phases current ネットワーク属性は、ループが真の電気ループである (ループ全体で同じフェーズに電源が入る) かどうかを判断し、トレース結果の真の電源ループのみを返すことができます。 上流トレースの場合、たとえば、配電網のトレース時に Phases current ネットワーク属性を指定することにより、トレース結果に、すべてのパスではなく、ネットワーク属性で指定された有効なパスのみを含めます。

String
最近隣によるフィルター
(オプション)

K 最近隣内挿アルゴリズムを使用して、所定の距離内の特定のタイプのフィーチャの数を返すかどうかを指定します。 個数、コスト、およびカテゴリやアセット タイプのコレクションを指定できます。

  • オン - K 最近隣内挿アルゴリズムを使用して、[個数][コスト ネットワーク属性][最近隣カテゴリ]、または [最近隣アセット グループ/タイプ] パラメーターで指定された、さまざまなフィーチャを返します。
  • オフ - K 最近隣内挿アルゴリズムを使用して、結果をフィルターしません。 これがデフォルトです。

Boolean
個数
(オプション)

[最近隣によるフィルター] をオンにしたときに返されるフィーチャの数。

Long
コスト ネットワーク属性
(オプション)

[最近隣によるフィルター] をオンにしたときに、近接性、コスト、または距離の計算に使用される数値のネットワーク属性 (たとえば、形状の長さ)。

String
最近隣カテゴリ
(オプション)

[最近隣によるフィルター] をオンにしたときに返されるカテゴリ (たとえば、Protective)。

String
最近隣アセット グループ/タイプ
(オプション)

[最近隣によるフィルター] をオンにしたときに返されるアセット グループおよびアセット タイプ (たとえば、ElectricDistributionDevice/Transformer/Step Down)。

String
プロパゲーター
(オプション)
  • 等しい属性と値が等しい。
  • 等しくない属性と値が等しくありません。
  • より大きい属性が値より大きい。
  • 以上属性が値以上です。
  • より小さい属性が値より小さい。
  • 以下属性が値以下です。
  • 値を含む (ビット単位の論理積が値と等しい)値のすべてのビットが、属性内に存在するビット単位の論理積演算 (bitwise AND == value)。
  • 値を含まない (ビット単位の論理積が値と等しくない)値の一部のビットが、属性内に存在しないビット単位の論理積演算 (bitwise AND != value)。
  • いずれかを含む (ビット単位の論理積が True と等しい)値の少なくとも 1 つのビットが、属性内に存在するビット単位の論理積演算 (bitwise AND == True)。
  • いずれも含まない (ビット単位の論理積が False と等しい)値のビットが、属性内に存在しないビット単位の論理積演算 (bitwise AND == False)。
Value Table
説明
(オプション)

ルールの説明。

String
不定フローの許可
(オプション)

フロー方向が、不定または未定のトレース ネットワーク フィーチャをトレースするかどうかを指定します。 このパラメーターは、トレース ネットワークで上流トレースまたは下流トレースを実行する場合にのみ適用されます。

  • オン - フロー方向が不定または未定のトレース ネットワーク フィーチャをトレースします。
  • オフ - フロー方向が不定または未定のトレース ネットワーク フィーチャをトレースしません。 これがデフォルトです。

Boolean
パス方向
(オプション)

トレース ネットワークのパスの方向を指定します。 パスの通過にかかるコストは、[最短パス ネットワーク属性名] パラメーターの値によって決定されます。 このパラメーターは、[最短パス] トレース タイプを実行する場合にのみ適用されます。

  • NO_DIRECTIONフロー方向に関係なく、2 つの始点間にパスが存在します。 これがデフォルトです。
  • PATH_UPSTREAMパスの方向は、2 つの始点間の下流方向になります。
  • PATH_DOWNSTREAMパスの方向は、2 つの始点間の上流方向になります。
String
最短パス ネットワーク属性名
(オプション)

ユーティリティ ネットワークまたはトレース ネットワークのパスを計算する場合に使用するネットワーク属性。 最短パス解析トレースを実行すると、形状の長さなど、数値のネットワーク属性を使用して、最短パスが計算されます。 コストに基づくパスと、距離に基づくパスの両方が得られます。 最短パス トレースを実行する場合は、このパラメーターは必須です。

String
トレース構成の使用
(オプション)

トレースのプロパティの定義に、既存の指定トレース構成を使用するかどうかを指定します。 このパラメーターは、ユーティリティ ネットワーク バージョン 7 以降でのみ、使用可能かつアクティブになります。

  • オン - 既存の指定トレース構成を使用して、トレースのプロパティを定義します。
  • オフ - トレースのプロパティを定義するために、既存の指定トレース構成は使用されません。 これがデフォルトです。

Boolean
トレース構成名
(オプション)

既存の指定トレース構成の名前を使用して、トレースのプロパティを定義します。 このパラメーターは、[トレース構成の使用] パラメーターがオンの場合にのみ有効になります。

String
デジタイズ方向を使用
(オプション)

上流および下流のトレース操作が、ラインのデジタイズ方向と Flow direction 属性を使用して、フローを決定するかどうかを指定します。 このパラメーターは、ユーティリティ ネットワーク バージョン 7 以降で、[トレース タイプ] パラメーターが、[上流] または [下流] オプションに設定されている場合にのみ、使用可能かつアクティブになります。

  • オン - トレース操作は、ラインのデジタイズ方向とフロー方向属性を使用して、フロー方向を決定します。 これをオンにすると、[ドメイン ネットワーク][層][ターゲット層] パラメーターが非表示になり、無視されます。
  • オフ - トレース操作は、サブネットワーク コントローラーの位置に基づいて、フロー方向を決定します。 これがデフォルトです。

注意:

このパラメーターをエンタープライズ ジオデータベースで使用する場合は、ArcGIS Enterprise 11.3 以降が必要です。

Boolean

派生した出力

ラベル説明データ タイプ
出力ネットワーク

更新されたユーティリティ ネットワークまたはトレース ネットワーク。

Utility Network; Trace Network
出力ダイアグラム テンプレート

ダイアグラム テンプレートの名前。

String

arcpy.nd.AddTraceRule(in_utility_network, template_name, is_active, trace_type, {domain_network}, {tier}, {target_tier}, {include_structures}, {include_barriers}, {condition_barriers}, {function_barriers}, {traversability_scope}, {filter_barriers}, {filter_function_barriers}, {filter_scope}, {filter_bitset_network_attribute_name}, {filter_nearest}, {nearest_count}, {nearest_cost_network_attribute}, {nearest_categories}, {nearest_assets}, {propagators}, {description}, {allow_indeterminate_flow}, {path_direction}, {path_network_weight_name}, {use_trace_config}, {trace_config_name}, {use_digitized_direction})
名前説明データ タイプ
in_utility_network

変更するダイアグラム テンプレートを含むユーティリティ ネットワークまたはトレース ネットワーク。

Utility Network; Trace Network
template_name

変更するダイアグラム テンプレートの名前。

String
is_active

指定したテンプレートに基づくダイアグラムの生成および更新時に、ルールを有効にするかどうかを指定します。

  • ACTIVE追加されたルールが、入力テンプレートに基づくダイアグラムの生成および更新時に有効になります。 これがデフォルトです。
  • INACTIVE追加されたルールが、入力テンプレートに基づくダイアグラムの生成および更新時に有効になりません。
Boolean
trace_type

ダイアグラム コンテンツの構築のために実行するトレースのタイプを指定します。

  • CONNECTED接続トレースは、ルールの開始時にダイアグラム内に現在表示されているユーティリティ ネットワーク エレメントまたはトレース ネットワーク エレメントから実行され、接続エレメントに沿って、外側に広がります。 これがデフォルトです。
  • SUBNETWORKサブネットワーク トレースは、ルールの開始時にダイアグラム内に現在表示されているユーティリティ ネットワーク エレメントから実行され、接続エレメントに沿って外側に広がり、関連するサブネットワークに沿って、外側に広がるソースまたはシンクを検出します。
  • UPSTREAM上流トレースは、ルールの開始時にダイアグラム内に現在表示されているユーティリティ ネットワーク エレメントまたはトレース ネットワーク エレメントから実行され、上流にあるエレメントを検出します。
  • DOWNSTREAM下流トレースは、ルールの開始時にダイアグラム内に現在表示されているユーティリティ ネットワーク エレメントまたはトレース ネットワーク エレメントから実行され、下流にあるエレメントを検出します。
  • SHORTEST_PATH最短パス トレースは、ルールの開始時にダイアグラム内に現在始点として指定されているユーティリティ ネットワーク フィーチャまたはトレース ネットワーク フィーチャから実行され、これらの始点間の最短パスに沿って、フィーチャを検出します。 パスの通過にかかるコストは、フロー方向に関係なく、[最短パス ネットワーク属性名] パラメーターの値 / path_network_weight_name として設定されたネットワーク属性に基づいて、決定されます。
String
domain_network
(オプション)

ユーティリティ ネットワークに対して、トレースを実行するドメイン ネットワークの名前。 サブネットワーク、上流、および下流トレース タイプを実行する場合、このパラメーターは必須です。

String
tier
(オプション)

ユーティリティ ネットワークに対して、トレースを開始する層の名前。 このパラメーターは、接続トレース タイプを実行する場合にはオプションであり、サブネットワーク、上流、および下流トレース タイプを実行する場合には必須です。

String
target_tier
(オプション)

ユーティリティ ネットワークに対して、入力層が流れるターゲット層の名前。 上流および下流トレースで、このパラメーターを使用しない場合は、開始するサブネットワークの境界に到達すると、トレースは停止します。 このパラメーターを使用すると、このトレースを階層の上方または下方に継続できます。

String
include_structures
(オプション)

構造物フィーチャおよびオブジェクトをトレース結果に含めるかどうかを指定します。

  • INCLUDE_STRUCTURES構造物フィーチャおよびオブジェクトをトレース結果に含めます。
  • EXCLUDE_STRUCTURES構造物フィーチャおよびオブジェクトをトレース結果に含めません。 これがデフォルトです。
Boolean
include_barriers
(オプション)

通過可能性バリア フィーチャをトレース結果に含めるかどうかを指定します。 通過可能性バリアは、サブネットワーク定義で事前に設定されている場合でも任意指定です。 このパラメーターは、ターミナルを含むデバイス フィーチャには適用されません。

  • INCLUDE_BARRIERS通過可能性バリア フィーチャをトレース結果に含めます。 これがデフォルトです。
  • EXCLUDE_BARRIERS通過可能性バリア フィーチャをトレース結果に含めません。
Boolean
condition_barriers
[[Name, Operator, Type, Value, Combine Using],...]
(オプション)

ネットワーク属性との比較またはカテゴリ文字列のチェックに基づいて、フィーチャに対して通過可能性バリア条件を設定します。 条件バリアは、ネットワーク属性、演算子とタイプ、および属性値を使用します。 たとえば、フィーチャが Open の特定の値と等しい Device Status 属性を持っている場合に、トレースを停止します。 フィーチャがこの条件を満たしている場合、トレースが停止します。 複数の属性を使用している場合、[結合方法] パラメーターを使用して、And 条件および Or 条件を定義することができます。

条件バリアの構成は次のとおりです。

  • Name - システム内で定義された任意のネットワーク属性によってフィルターします。
  • Operator - 複数の異なる演算子から選択します。
  • Type - name パラメーターで指定された値から、特定の値またはネットワーク属性を選択します。
  • Value - 演算子の値に基づいて処理を停止させる、入力属性タイプの特定の値を指定します。
  • Combine Using - 複数の属性を追加する場合に、この値を設定します。And 条件または Or 条件を使用して、属性を結合することができます。

条件バリアの operator の値オプションは次のとおりです。

  • IS_EQUAL_TO属性と値が等しい。
  • DOES_NOT_EQUAL属性と値が等しくありません。
  • IS_GREATER_THAN属性が値より大きい。
  • IS_GREATER_THAN_OR_EQUAL_TO属性が値以上です。
  • IS_LESS_THAN属性が値より小さい。
  • IS_LESS_THAN_OR_EQUAL_TO属性が値以下です。
  • INCLUDES_THE_VALUES値のすべてのビットが、属性内に存在するビット単位の論理積演算 (bitwise AND == value)。
  • DOES_NOT_INCLUDE_THE_VALUES値の一部のビットが、属性内に存在しないビット単位の論理積演算 (bitwise AND != value)。
  • INCLUDES_ANY値の少なくとも 1 つのビットが、属性内に存在するビット単位の論理積演算 (bitwise AND == True)。
  • DOES_NOT_INCLUDE_ANY値のビットが、属性内に存在しないビット単位の論理積演算 (bitwise AND == False)。

bitwise 演算子の詳細

条件バリアの Type の値オプションは次のとおりです。

  • SPECIFIC_VALUE特定の値によってフィルターします。
  • NETWORK_ATTRIBUTEネットワーク属性によってフィルターします。

条件バリアの Combine Using の値オプションは次のとおりです。

  • AND条件バリアを結合します。
  • ORいずれかの条件バリアが、満たされている場合に使用します。
Value Table
function_barriers
[[Function, Attribute, Operator, Value, Use Local Values],...]
(オプション)

関数に基づいて、フィーチャに対する通過可能性バリアを設定します。 関数バリアを使用して、始点からトレースが移動できる距離の制限としてそのような設定を行うか、トレースを停止するための最大値を設定することができます。 たとえば、通過した各ラインの長さが、それまでに移動した合計距離に追加されます。 移動した全長が指定された値に達した場合、トレースが停止します。

関数バリアの構成は次のとおりです。

  • Function - さまざまな演算関数から選択します。
  • Attribute - システム内で定義された任意のネットワーク属性によってフィルターします。
  • Operator - 複数の異なる演算子から選択します。
  • Value - 検出された時点で、処理を停止させる入力属性タイプの特定の値を指定します。
  • Use Local Values - 全体的なグローバル値とは対照的に、各方向で値を計算します。 たとえば、関数バリアが、値が 4 以上の場合に、トレースが停止する形状の長さの合計を計算するとします。 グローバル値の場合は、値が 2 の 2 つのエッジを通過すると、形状の長さの合計値 4 に到達するため、トレースが停止します。 ローカル値を使用している場合は、各パスに沿ってローカル値が変化するため、トレースが続行します。

関数バリアの Function 値のオプションは次のとおりです。

  • AVERAGE入力値の平均が使用されます。
  • COUNTフィーチャの数が使用されます。
  • MAX入力値の最大が使用されます。
  • MIN入力値の最小が使用されます。
  • ADD値の合計が使用されます。
  • SUBTRACT値の差が使用されます。 サブネットワーク コントローラーおよびループ トレース タイプは、減算関数をサポートしていません。

関数バリアの Operator 値のオプションは次のとおりです。

  • IS_EQUAL_TO属性と値が等しい。
  • DOES_NOT_EQUAL属性と値が等しくありません。
  • IS_GREATER_THAN属性が値より大きい。
  • IS_GREATER_THAN_OR_EQUAL_TO属性が値以上です。
  • IS_LESS_THAN属性が値より小さい。
  • IS_LESS_THAN_OR_EQUAL_TO属性が値以下です。
  • INCLUDES_THE_VALUES値のすべてのビットが、属性内に存在するビット単位の論理積演算 (bitwise AND == value)。
  • DOES_NOT_INCLUDE_THE_VALUES値の一部のビットが、属性内に存在しないビット単位の論理積演算 (bitwise AND != value)。
  • INCLUDES_ANY値の少なくとも 1 つのビットが、属性内に存在するビット単位の論理積演算 (bitwise AND == True)。
  • DOES_NOT_INCLUDE_ANY値のビットが、属性内に存在しないビット単位の論理積演算 (bitwise AND == False)。

bitwise 演算子の詳細

関数バリアの [Use Local Values] のオプションは次のとおりです。

  • TRUEローカル値が使用されます。
  • FALSEグローバル値が使用されます。 これがデフォルトです。
Value Table
traversability_scope
(オプション)

適用される通過可能性のタイプ。 通過可能性範囲は、通過可能性がジャンクション、エッジ、またはその両方のいずれに適用されるかを決定します。 たとえば、Device Status が Open と等しく、通過可能性の範囲がエッジのみに設定されている場合に、トレースを停止するように、条件バリアが定義されている場合は、トレースがオープン デバイスを検出した場合でも、Device Status はジャンクションのみに適用されるため、トレースは停止しません。 つまり、このパラメーターは、トレースで、ジャンクション、エッジ、またはその両方を無視するかどうかを示します。

  • BOTH_JUNCTIONS_AND_EDGES通過可能性は、ジャンクションとエッジの両方に適用されます。 これがデフォルトです。
  • JUNCTIONS_ONLY通過可能性は、ジャンクションのみに適用されます。
  • EDGES_ONLY通過可能性は、エッジのみに適用されます。
String
filter_barriers
[[Name, Operator, Type, Value, Combine Using],...]
(オプション)

いつ特定のカテゴリまたはネットワーク属性のトレースを停止するかを指定します。 たとえば、特定の値と等しいライフ サイクル ステータス属性があるフィーチャで、トレースを停止します。 このパラメーターを使用して、システムに定義されているネットワーク属性の値に基づいて、ターミネーターを設定します。 複数の属性を使用すると、Combine Using オプションを使用して、And 条件または Or 条件を定義できます。

フィルター バリアの構成は次のとおりです。

  • Name -システム内で定義されたカテゴリまたは任意のネットワーク属性によってフィルターします。
  • Operator - 複数の異なる演算子から選択します。
  • Type - name パラメーターで指定された値から、特定の値またはネットワーク属性を選択します。
  • Value - 演算子の値に基づいて、処理を停止させる入力属性タイプの特定の値を指定します。
  • Combine Using - 複数の属性を追加する場合に、この値を設定します。And 条件または Or 条件を使用して、属性を結合することができます。

フィルター バリアの Operator の値オプションは次のとおりです。

  • IS_EQUAL_TO属性と値が等しい。
  • DOES_NOT_EQUAL属性と値が等しくありません。
  • IS_GREATER_THAN属性が値より大きい。
  • IS_GREATER_THAN_OR_EQUAL_TO属性が値以上です。
  • IS_LESS_THAN属性が値より小さい。
  • IS_LESS_THAN_OR_EQUAL_TO属性が値以下です。
  • INCLUDES_THE_VALUES値のすべてのビットが、属性内に存在するビット単位の論理積演算 (bitwise AND == value)。
  • DOES_NOT_INCLUDE_THE_VALUES値の一部のビットが、属性内に存在しないビット単位の論理積演算 (bitwise AND != value)。
  • INCLUDES_ANY値の少なくとも 1 つのビットが、属性内に存在するビット単位の論理積演算 (bitwise AND == True)。
  • DOES_NOT_INLCUDE_ANY値のビットが、属性内に存在しないビット単位の論理積演算 (bitwise AND == False)。

bitwise 演算子の詳細

フィルター バリアの Type の値オプションは次のとおりです。

  • SPECIFIC_VALUE特定の値によってフィルターします。
  • NETWORK_ATTRIBUTEネットワーク属性によってフィルターします。

フィルター バリアの Combine Using の値オプションは次のとおりです。

  • AND条件バリアを結合します。
  • ORいずれかの条件バリアが、満たされている場合に使用します。
Value Table
filter_function_barriers
[[Function, Attribute, Operator, Value, Use Local Values],...]
(オプション)

特定のカテゴリのトレース結果をフィルターします。

関数バリアのフィルターの構成は次のとおりです。

  • Function - さまざまな演算関数から選択します。
  • Attribute - システム内で定義された任意のネットワーク属性によってフィルターします。
  • Operator - 複数の異なる演算子から選択します。
  • Value - 検出された時点で、処理を停止させる入力属性タイプの特定の値を指定します。
  • Use Local Values - 全体的なグローバル値とは対照的に、各方向で値を計算します。 たとえば、関数バリアが値が 4 以上の場合に、トレースが停止する形状の長さの合計を計算するとします。 グローバル値の場合は、値が 2 の 2 つのエッジを通過すると、形状の長さの合計値 4 に到達するため、トレースが停止します。 ローカル値を使用している場合は、各パスに沿ってローカル値が変化するため、トレースが続行します。

関数バリアのフィルターの Function の値オプションは次のとおりです。

  • AVERAGE入力値の平均が使用されます。
  • COUNTフィーチャの数が使用されます。
  • MAX入力値の最大が使用されます。
  • MIN入力値の最小が使用されます。
  • ADD値の合計が使用されます。
  • SUBTRACT値の差が使用されます。 サブネットワーク コントローラーおよびループ トレース タイプは、減算関数をサポートしていません。

関数バリアのフィルターの Operator の値オプションは次のとおりです。

  • IS_EQUAL_TO属性と値が等しい。
  • DOES_NOT_EQUAL属性と値が等しくありません。
  • IS_GREATER_THAN属性が値より大きい。
  • IS_GREATER_THAN_OR_EQUAL_TO属性が値以上です。
  • IS_LESS_THAN属性が値より小さい。
  • IS_LESS_THAN_OR_EQUAL_TO属性が値以下です。
  • INCLUDES_THE_VALUES値のすべてのビットが、属性内に存在するビット単位の論理積演算 (bitwise AND == value)。
  • DOES_NOT_INCLUDE_THE_VALUES値の一部のビットが、属性内に存在しないビット単位の論理積演算 (bitwise AND != value)。
  • INCLUDES_ANY値の少なくとも 1 つのビットが、属性内に存在するビット単位の論理積演算 (bitwise AND == True)。
  • DOES_NOT_INCLUDE_ANY値のビットが、属性内に存在しないビット単位の論理積演算 (bitwise AND == False)。

bitwise 演算子の詳細

関数バリアのフィルターの Use Local Values オプションは次のとおりです。

  • TRUEローカル値が使用されます。
  • FALSEグローバル値が使用されます。 これがデフォルトです。
Value Table
filter_scope
(オプション)

特定のカテゴリのフィルターをジャンクション、エッジ、その両方のいずれに適用するかを指定します。 たとえば、Device Status が Open であり、通過可能性の範囲がエッジのみに設定されている場合に、トレースを停止するようにフィルター バリアを定義すると、トレースでオープン デバイスが検出された場合でも、Device Status はジャンクションにしか適用されないため、トレースは停止しません。 つまり、このパラメーターは、トレースで、ジャンクション、エッジ、またはその両方を無視するかどうかを示します。

  • BOTH_JUNCTIONS_AND_EDGESフィルターをジャンクションとエッジの両方に適用します。 これがデフォルトです。
  • JUNCTIONS_ONLYフィルターをジャンクションのみに適用します。
  • EDGES_ONLYフィルターをエッジのみに適用します。
String
filter_bitset_network_attribute_name
(オプション)

bitset によるフィルターに使用するネットワーク属性の名前。 このパラメーターは、上流、下流、およびループ トレース タイプのみに適用できます。 このパラメーターを使用すると、トレースが実世界のシナリオをより細密に反映するように、トレース中に特別なロジックを追加できます。 たとえば、ループ トレースの場合、Phases current ネットワーク属性は、ループが真の電気ループである (ループ全体で同じフェーズに電源が入る) かどうかを判断し、トレース結果の真の電源ループのみを返すことができます。 上流トレースの場合、たとえば、配電網のトレース時に Phases current ネットワーク属性を指定することにより、トレース結果に、すべてのパスではなく、ネットワーク属性で指定された有効なパスのみを含めます。

String
filter_nearest
(オプション)

K 最近隣内挿アルゴリズムを使用して、所定の距離内の特定のタイプのフィーチャの数を返すかどうかを指定します。 個数、コスト、およびカテゴリやアセット タイプのコレクションを指定できます。

  • FILTER_BY_NEARESTK 最近隣内挿アルゴリズムを使用して、nearest_countnearest_cost_network_attributenearest_categories、または nearest_assets パラメーターで指定された、さまざまなフィーチャを返します。
  • DO_NOT_FILTERK 最近隣内挿アルゴリズムを使用して、結果をフィルターしません。 これがデフォルトです。
Boolean
nearest_count
(オプション)

filter_nearestFILTER_BY_NEAREST に設定したときに返されるフィーチャの数。

Long
nearest_cost_network_attribute
(オプション)

filter_nearestFILTER_BY_NEAREST に設定したときに、近接性、コスト、または距離の計算に使用される数値のネットワーク属性 (たとえば、形状の長さ)。

String
nearest_categories
[nearest_categories,...]
(オプション)

filter_nearestFILTER_BY_NEAREST に設定したときに返されるカテゴリ (たとえば、Protective)。

String
nearest_assets
[nearest_assets,...]
(オプション)

filter_nearestFILTER_BY_NEAREST に設定したときに返されるアセット グループおよびアセット タイプ (たとえば、ElectricDistributionDevice/Transformer/Step Down)。

String
propagators
[[Attribute, Substitution Attribute, Function, Operator, Value],...]
(オプション)

反映させるネットワーク属性、およびトレース中に反映がどのように発生するかを指定します。 反映されるクラス属性は、サブネットワーク内の他のフィーチャに広められる、サブネットワーク コントローラーの重要な値を示します。 たとえば、配電モデルでは、位相値を反映することができます。

プロパゲーターの構成は次のとおりです。

  • Attribute - システム内で定義された任意のネットワーク属性を基準にフィルターします。
  • Substitution Attribute - bitset ネットワーク属性値の代わりに、代替値を使用します。 代替値は、反映されるネットワーク属性のビット数に基づいてエンコードされます。 代替は、フェーズ内の各ビットから別のマップへのマッピングです。 たとえば、フェーズ AC では、1 つの代替は、ビット A から B、ビット C から NULL へのマッピングです。 この例では、1010 (フェーズ AC) の代替は、0000-0010-0000-0000 (512) です。 代替がマッピングをキャプチャし、マッピングは、フェーズ A から B、フェーズ C から NULL へ行われたのであり、その逆 (すなわち、フェーズ A から NULL、フェーズ C から B) ではないことがわかります。
  • Function - 複数の計算関数から選択します。
  • Operator - 複数の演算子から選択します。
  • Value - 演算子の値に基づいて、処理を停止させる入力属性タイプの特定の値を指定します。

プロパゲーターの Function の値オプションは次のとおりです。

  • PROPAGATED_BITWISE_ANDあるフィーチャの値と次のフィーチャの値を比較します。
  • PROPAGATED_MIN最小値が伝達されます。
  • PROPAGATED_MAX最大値が伝達されます。

プロパゲーターの Operator の値オプションは次のとおりです。

  • IS_EQUAL_TO属性と値が等しい。
  • DOES_NOT_EQUAL属性と値が等しくありません。
  • IS_GREATER_THAN属性が値より大きい。
  • IS_GREATER_THAN_OR_EQUAL_TO属性が値以上です。
  • IS_LESS_THAN属性が値より小さい。
  • IS_LESS_THAN_OR_EQUAL_TO属性が値以下です。
  • INCLUDES_THE_VALUES値のすべてのビットが、属性内に存在するビット単位の論理積演算 (bitwise AND == value)。
  • DOES_NOT_INCLUDE_THE_VALUES値の一部のビットが、属性内に存在しないビット単位の論理積演算 (bitwise AND != value)。
  • INCLUDES_ANY値の少なくとも 1 つのビットが、属性内に存在するビット単位の論理積演算 (bitwise AND == True)。
  • DOES_NOT_INCLUDE_ANY値のビットが、属性内に存在しないビット単位の論理積演算 (bitwise AND == False)。

bitwise 演算子の詳細

注意:

このパラメーターは、Python でのみ使用できます。

Value Table
description
(オプション)

ルールの説明。

String
allow_indeterminate_flow
(オプション)

フロー方向が、不定または未定のトレース ネットワーク フィーチャをトレースするかどうかを指定します。 このパラメーターは、上流トレース タイプまたは下流トレース タイプを実行する場合にのみ適用されます。

  • TRACE_INDETERMINATE_FLOWフロー方向が、不定または未定のトレース ネットワーク フィーチャをトレースします。
  • IGNORE_INDETERMINATE_FLOWフロー方向が、不定または未定のトレース ネットワーク フィーチャをトレースしません。 これがデフォルトです。
Boolean
path_direction
(オプション)

トレース ネットワークのパスの方向を指定します。 パスの通過にかかるコストは、path_network_weight_name パラメーターの値によって決定されます。 このパラメーターは、SHORTEST_PATH トレース タイプを実行する場合にのみ適用されます。

  • NO_DIRECTIONフロー方向に関係なく、2 つの始点間にパスが存在します。 これがデフォルトです。
  • PATH_UPSTREAMパスの方向は、2 つの始点間の下流方向になります。
  • PATH_DOWNSTREAMパスの方向は、2 つの始点間の上流方向になります。
String
path_network_weight_name
(オプション)

ユーティリティ ネットワークまたはトレース ネットワークのパスを計算する場合に使用するネットワーク属性。 最短パス解析トレースを実行すると、形状の長さなど、数値のネットワーク属性を使用して、最短パスが計算されます。 コストに基づくパスと、距離に基づくパスの両方が得られます。 最短パス トレースを実行する場合は、このパラメーターは必須です。

String
use_trace_config
(オプション)

トレースのプロパティの定義に、既存の指定トレース構成を使用するかどうかを指定します。 このパラメーターは、ユーティリティ ネットワーク バージョン 7 以降でのみ有効になります。

  • USE_TRACE_CONFIGURATION既存の指定トレース構成を使用して、トレースのプロパティを定義します。
  • DO_NOT_USE_TRACE_CONFIGURATION既存の指定トレース構成を使用して、トレースのプロパティを定義します。 これがデフォルトです。
Boolean
trace_config_name
(オプション)

既存の指定トレース構成の名前を使用して、トレースのプロパティを定義します。 このパラメーターは、use_trace_config パラメーターが USE_TRACE_CONFIGURATION に設定されている場合のみ有効です。

String
use_digitized_direction
(オプション)

上流および下流のトレース操作が、ラインのデジタイズ方向と Flow direction 属性を使用して、フローを決定するかどうかを指定します。 このパラメーターは、ユーティリティ ネットワーク バージョン 7 以降で、trace_type パラメーターが、UPSTREAM または DOWNSTREAM オプションに設定されている場合にのみ、使用可能かつアクティブになります。

  • USE_DIGITIZED_DIRECTIONトレース操作は、ラインのデジタイズ方向とフロー方向属性を使用して、フロー方向を決定します。 このオプションを使用すると、domain_networktiertarget_tier パラメーターは無視されます。
  • IGNORE_DIGITIZED_DIRECTIONトレース操作は、サブネットワーク コントローラーの位置に基づいて、フロー方向を決定します。 これがデフォルトです。
注意:
このパラメーターをエンタープライズ ジオデータベースで使用する場合は、ArcGIS Enterprise 11.3 以降が必要です。
Boolean

派生した出力

名前説明データ タイプ
out_utility_network

更新されたユーティリティ ネットワークまたはトレース ネットワーク。

Utility Network; Trace Network
out_template_name

ダイアグラム テンプレートの名前。

String

コードのサンプル

AddTraceRule の例 (Python ウィンドウ)

指定したネットワーク用の既存の MyTemplate1 テンプレートにトレース ルールを追加して、ElectricDistribution ドメインの中電圧層内のサブネットワーク上のトレースから、ダイアグラムを生成します。

import arcpy
input_Network = "D:/MyProjectLocation/MyDatabaseConnection.sde/MyDatabase.MAP.Electric/MyDatabase.MAP.Electric"
input_DiagramTemplate = "MyTemplate1"

arcpy.nd.AddTraceRule(input_Network, input_DiagramTemplate, "ACTIVE", 
                      "SUBNETWORK", "ElectricDistribution", "Medium Voltage", 
                      "Low Voltage Mesh")

環境

このツールは、ジオプロセシング環境を使用しません。

ライセンス情報

  • Basic: No
  • Standard: Yes
  • Advanced: Yes

関連トピック