シグネチャの編集 (Edit Signatures) (Spatial Analyst)

Spatial Analyst のライセンスで利用可能。

サマリー

クラス シグネチャをマージ、番号の再割り当て、および削除することでシグネチャ ファイルを編集および更新します。

シグネチャの編集ツールの詳細

使用法

  • [シグネチャの編集 (Edit Signatures)] ツールを使用すると、次の一部または全部の操作によって、既存のシグネチャ ファイルを変更できます。

    • 一連のクラスからなるシグネチャのマージ
    • シグネチャ クラス ID の再割り当て
    • 不要なシグネチャの削除
  • [入力ラスター バンド] (Python では in_raster_bands) の 1 つとしてマルチバンド ラスターが指定された場合、すべてのバンドが使用されます。

    マルチバンド ラスターから選択したバンドを処理するには、まず、コンポジット バンド ツールを使用して、それら特定のバンドから構成される新しいラスター データセットを作成し、その結果を [入力ラスター バンド] (Python では in_raster_bands) のリストで使用できます。

  • 入力シグネチャ ファイルは、ASCII シグネチャ ファイルである必要があります。 このファイルは、[ISO クラスター (Iso Cluster)][シグネチャの作成 (Create Signatures)] など、必要な統計情報を含むファイルを作成する [多変量解析] ツールの出力にすることができます。 ファイルには、最低 2 つのクラスが必要です。 このようなファイルは、拡張子が「.gsg」であることでわかります。

  • 入力シグネチャ再分類ファイルは、コロンで区切られた、1 行あたり 2 つの列からなる ASCII ファイルです。 最初の列は、元のクラス ID の値です。 2 番目の列には、シグネチャ ファイル内で更新するための新しいクラス ID が含まれます。 ファイルのエントリはすべて、最初の列を基準にして、昇順で並べ替える必要があります。

    状況によっては、必要なクラスのいくつかが統計的に極めて近いため、一意のクラスに対するセル割り当ての信頼性が低くなることがあります。 たとえば、湿地クラスと、森林湿地用の別のクラスを必要としたとします。 しかし、これら 2 つのクラスは簡単に区別できません。 この場合、森林湿地クラスを、より一般的な湿地クラスにマージできます。 また、これらのクラスの間に統計的な差異がない場合は、基本的に両方が同じクラスを表すため、いずれか 1 つのクラスを完全に削除できます。

    一連のクラスをマージするには、そのセットの各クラス ID の 2 番目の値に同じ新しいクラス ID を設定します。 シグネチャ再分類ファイルには、編集する必要のあるクラスのみを置かなければなりません。再分類ファイルにないクラスは変更されません。 クラス シグネチャを削除するには、そのクラスの 2 番目の列に、-9999 という値を入力します。 また、クラス ID を入力シグネチャ ファイルに存在しない値に再番号付けすることもできます。

    入力シグネチャ再分類ファイルの例を以下に示します。

    2 : 3
    4 : 11
    5 : -9999
    9 : 3

    この例では、クラス 2 と 9 を 3 にマージし、クラス 4 を 11 にマージして、クラス 5 を削除します。

  • 入力シグネチャ ファイルがクラス シグネチャの名前を持ち、入力シグネチャ再分類ファイル内のシグネチャをマージする場合、マージする値に関連付けられた名前は、出力シグネチャ ファイルに転送されます。

  • このツールに適用されるジオプロセシング環境の詳細については、「解析環境と Spatial Analyst」をご参照ください。

パラメーター

ラベル説明データ タイプ
入力ラスター バンド

シグネチャを編集する入力ラスター バンド。

整数タイプまたは浮動小数点タイプにすることができます。

Raster Layer
入力シグネチャ ファイル

編集するクラス シグネチャを持つ入力シグネチャ ファイル。

拡張子 .gsg が必要です。

File
入力シグネチャ再分類ファイル

マージ、再番号付け、または削除するクラス ID が含まれた、入力 ASCII 再分類テーブル。

拡張子には、.rmp.asc または .txt を使用できます。 デフォルトは、.rmp です。

File
出力シグネチャ ファイル

出力シグネチャ ファイル。

拡張子 .gsg を指定する必要があります。

File
サンプル間隔
(オプション)

サンプリングに使用する間隔。

デフォルトは 10 です。

Long

EditSignatures(in_raster_bands, in_signature_file, in_signature_remap_file, out_signature_file, {sample_interval})
名前説明データ タイプ
in_raster_bands
[in_raster_band,...]

シグネチャを編集する入力ラスター バンド。

整数タイプまたは浮動小数点タイプにすることができます。

Raster Layer
in_signature_file

編集するクラス シグネチャを持つ入力シグネチャ ファイル。

拡張子 .gsg が必要です。

File
in_signature_remap_file

マージ、再番号付け、または削除するクラス ID が含まれた、入力 ASCII 再分類テーブル。

拡張子には、.rmp.asc または .txt を使用できます。 デフォルトは、.rmp です。

File
out_signature_file

出力シグネチャ ファイル。

拡張子 .gsg を指定する必要があります。

File
sample_interval
(オプション)

サンプリングに使用する間隔。

デフォルトは 10 です。

Long

コードのサンプル

EditSignatures (シグネチャの編集) の例 1 (Python ウィンドウ)

この例では、入力再分類ファイルに基づいてシグネチャ ファイルを編集します。

import arcpy
from arcpy import env
from arcpy.sa import *
env.workspace = "C:/sapyexamples/data"
EditSignatures("redl123", "c:/sapyexamples/data/zsamp12.gsg", 
               "c:/sapyexamples/data/zsamp7.rmp", 
               "c:/sapyexamples/output/redlremap.gsg", "")
EditSignatures の例 2 (スタンドアロン スクリプト)

この例では、入力再分類ファイルに基づいてシグネチャ ファイルを編集します。

# Name: EditSignatures_Ex_02.py
# Description: Edits and updates a signature file by merging, renumbering, 
#    and deleting class signatures.
# Requirements: Spatial Analyst Extension

# Import system modules
import arcpy
from arcpy import env
from arcpy.sa import *

# Set environment settings
env.workspace = "C:/sapyexamples/data"

# Set local variables
inRaster = "redl123"
oldSig = "c:/sapyexamples/data/zsamp12.gsg"
sigRemap = "c:/sapyexamples/data/zsamp7.rmp"
outNewSig = "c:/sapyexamples/output/redlsig.gsg"
interval = ""

# Execute EditSignatures
EditSignatures(inRaster, oldSig, sigRemap, outNewSig, interval)

ライセンス情報

  • Basic: 次のものが必要 Spatial Analyst
  • Standard: 次のものが必要 Spatial Analyst
  • Advanced: 次のものが必要 Spatial Analyst

関連トピック