ArcGIS Reality for ArcGIS Pro エクステンションの概要

Standard または Advancedのライセンスで利用可能。

ArcGIS Reality ライセンスがある ArcGIS 組織で利用できます。

ArcGIS Reality for ArcGIS Pro は、忠実度の高い 2D、3D、およびトゥルー オルソ プロダクトの生成でオルソ マッピング機能を拡張する ArcGIS Pro エクステンションです。 ArcGIS Reality for ArcGIS ProArcGIS Pro Standard または Advanced ライセンスと ArcGIS Reality ライセンスによって有効になります。 ArcGIS Reality for ArcGIS Pro エクステンションを有効にすると、ドローン画像とデジタル航空画像から次のプロダクトを生成できます。

  • DSM: 地球および地表より上のフィーチャの数値表層モデル (DSM)。 オーバーラップする画像のコレクションから生成されます。
  • DTM - 樹木、建物、車両などの地上のオブジェクトが除外された地球の数値地形モデル (DTM)。 DTM は、地面標高とも呼ばれています。
  • トゥルー オルソ: 透視投影歪みがないため、地上フィーチャが傾斜せず、他のフィーチャを覆わないオルソ補正画像。
  • DSM メッシュ: 重複画像から抽出された DSM の不規則三角形網 (TIN) バージョンに調整済み画像がドレープされる 2.5D テクスチャ モデル。
  • 点群: オーバーラップする画像から派生した、地表と地表のフィーチャを表す 3D ポイント。
  • 3D メッシュ: 地表と地表フィーチャ ファサードが密集して正確に再構築される 3D テクスチャ モデル。

衛星画像を使用すると、DSM プロダクト、DSM メッシュ プロダクト、トゥルー オルソ プロダクトを生成できます。 ドローン画像、デジタル航空画像、スキャンした航空写真、衛星画像からさまざまな 2D オルソ マッピング プロダクトの収集、ブロック調整、生成を行うこともできます。

エクステンションの要件

ArcGIS Reality for ArcGIS Pro を使用した写真測量処理ではパフォーマンスの改善に平均以上のコンピューター リソースを必要とします。 データ、プロジェクト、システムの要件と推奨事項は以下のセクションに掲載されています。

データとプロジェクトの要件

データとプロジェクトの要件は以下のとおりです。

データ タイプ要件

センサー データ

ドローン、デジタル航空写真、衛星画像

画像透視図法

天底または傾斜、あるいは両方の組み合わせ

最小画像オーバーラップ

60% 前方向、30% 横方向

推奨画像オーバーラップ

80% 前方向、80% 横方向

推奨される最小画像数

100 個の天底画像、300 個の傾斜画像

画像の前処理

ブロック調整済みソース画像

システム要件

ArcGIS Proシステム要件に加え、ArcGIS Reality for ArcGIS Pro で最適なパフォーマンスを得るには次のシステム要件が推奨されています。

アイテムArcGIS Pro でサポートおよび推奨される要件ArcGIS Reality for ArcGIS Pro で推奨される拡張要件

CPU

最小: 2 コア、同時マルチスレッディング

CPU の同時マルチスレッディング、すなわちハイパースレッディングは標準でコア当たり 2 スレッドに対応しています。 マルチスレッディング搭載 2 コア CPU では 4 スレッドの並列処理が可能であり、マルチスレッディング搭載 6 コア CPU では 12 スレッドの並列処理が可能です。

最大 48 CPU スレッドがサポートされています。

  • 推奨: 4 コア
  • 最適: 10 コア

  • 推奨: 4 コア以上
  • 最適: 10 コア以上

GPU

推奨

  • 最小: なし
  • 推奨: 最新の高性能 CUDA グラフィックス カード

注意:
GPU とコンピューティング機能 3.2 以上を使用する場合は GPU (CUDA) 処理がサポートされます。

プラットフォーム

x64 ビット

x64 ビット

ストレージ

  • 最小: 32 GB の空き容量
  • 推奨: 64 GB 以上の空き容量
  • 推奨: ソリッド ステート ドライブ (SSD)。

  • 最小: 500 GB の空き容量
  • 推奨 - 画像が 1,000 個未満のプロジェクトで 1 TB
  • 単一ノード処理: 16 TB の SSD RAID5

メモリ/RAM

  • 最小: 8 GB
  • 推奨: 32 GB
  • 最適: 64 GB 以上

  • 最小: 16 GB
  • 推奨: 32 GB ~ 64 GB
  • 最適: 128 GB 以上

(共有ではなく) 専用のグラフィックス メモリ

推奨: 4 GB 以上

統合型 GPU 搭載のノートブック コンピューターをご使用の場合は、共有メモリでの使用を補填するためにシステム RAM の増設をご検討ください。

推奨: 4 GB 以上

統合型 GPU 搭載のノートブック コンピューターをご使用の場合は、共有メモリでの使用を補填するためにシステム RAM の増設をご検討ください。

表示キャッシュ

ArcGIS Pro では、ユーザーが選択した場所で、最大 32 GB のスペースを一時表示キャッシュとして使用できます (利用可能なスペースがある場合)。 表示キャッシュはデフォルトで、ユーザー プロファイルの \Local サブフォルダーに書き込まれるため、システム管理者によってプロファイルのローミングが有効化されている場合でも、ユーザー プロファイルは移動されません。

ArcGIS Pro では、ユーザーが選択した場所で、最大 32 GB のスペースを一時表示キャッシュとして使用できます (利用可能なスペースがある場合)。 表示キャッシュはデフォルトで、ユーザー プロファイルの \Local サブフォルダーに書き込まれるため、システム管理者によってプロファイルのローミングが有効化されている場合でも、ユーザー プロファイルは移動されません。

DirectX

最小: DirectX 11、機能レベル 11.0、シェーダー モデル 5.0

最小: DirectX 11、機能レベル 11.0、シェーダー モデル 5.0

OpenGL

  • 最小: OpenGL 4.3 (ARB_clip_control および EXT_texture_compression_s3tc エクステンションを含む)
  • 推奨: OpenGL 4.5 (ARB_shader_draw_parameters、EXT_swap_control、EXT_texture_compression_s3tc、および EXT_texture_filter_anisotropic エクステンションを含む)

  • 最小: OpenGL 4.3 (ARB_clip_control および EXT_texture_compression_s3tc エクステンションを含む)
  • 推奨: OpenGL 4.5 (ARB_shader_draw_parameters、EXT_swap_control、EXT_texture_compression_s3tc、および EXT_texture_filter_anisotropic エクステンションを含む)

画面の解像度

  • 最小: 1024 x 768
  • 推奨: 1080p 以上

  • 最小: 1024 x 768
  • 推奨: 1080p 以上

よくあるご質問 (FAQ)

ArcGIS Reality for ArcGIS Pro エクステンションの詳細については、「よくあるご質問 (FAQ)」のトピックをご参照ください。

ArcGIS Reality for ArcGIS Pro のインストールとライセンスの詳細については、「ArcGIS Reality for ArcGIS Pro のインストール」のトピックをご参照ください。

関連トピック