格納器の展開ルールは、次に従う格納物フィーチャまたはオブジェクトを追加することによって、ダイアグラムを展開するために使用されます。
- ダイアグラム入力の格納器に含まれます。
- ダイアグラム入力の格納物として、同じ格納器を共有します。
格納器の展開ルールは、ソース クラスまたはオブジェクト テーブル、あるいはネットワーク カテゴリごとに格納器を展開します。 格納器ネットワーク ソース クラスまたはオブジェクト テーブルを処理するようにルールが構成されている場合、これらの格納器を属性によって除外することができます。
すべての格納器が展開されているダイアグラム内では、次のことに注意してください。
- ネットワーク内のすべてのポイント格納器 (たとえば、構造物ジャンクション、配電アセンブリ、送電アセンブリ) は、その格納物の周囲に、四角形として常に描画されるように、ジオメトリが計算されたダイアグラム ポリゴン格納器として表示されます。
- 線形格納器 (たとえば構造物エッジ) は、それらに関連する格納物フィーチャまたはオブジェクト間に表示され、それらの格納物の格納器が展開されている場合は、ダイアグラム ポリゴン格納器に接続される場合があります。
レイアウト アルゴリズムをダイアグラムに適用するときに、次の 2 つの方法のいずれかで実行するように、レイアウトを構成することができます。
- ダイアグラムの上位グラフに対して実行し、次の相対位置を維持します。
- 構造物/デバイス アセンブリ ダイアグラム ポリゴン格納器内の、構造物ジャンクション/デバイス アセンブリに関連する、すべての格納物フィーチャまたはオブジェクト。
- 線形格納器と並行して描画しようとしている間の、ダイアグラム線形格納器の周囲の線形格納器に関連するすべての格納物フィーチャまたはオブジェクト。
- ダイアグラム内の格納物フィーチャおよび格納物以外のフィーチャの両方に対して、同じように実行します。
格納器の展開ルールのプロセス
次の例では、デフォルトでダイアグラム内に存在する格納器の展開ルールが、格納器フィーチャおよび格納物フィーチャおよびオブジェクトを処理する方法を示します。
ダイアグラム A - ポイント格納器フィーチャ/オブジェクトおよび線形格納器フィーチャ/オブジェクトを処理する格納器の展開ルール
下の最初の画像は、格納器の展開ルールを実行する前のダイアグラム A を示しています。 このダイアグラムは、2 つの構造物ジャンクションを接続する構造物エッジを示しています。 これらの構造物ジャンクションおよび構造物エッジは、ダイアグラム内で展開されていない格納器です。 これは、関連する格納物フィーチャまたはオブジェクトがダイアグラム内で表されていない場合の、ダイアグラム内の格納器のデフォルトの表現です。
下の 2 番目の画像は、格納器の展開ルールを実行した後のダイアグラム A を示しています。 ルールを実行すると、各格納器構造物ジャンクションと格納器エッジに関連するすべての格納物を取得し、それらをダイアグラムに追加します。 その後、各格納器構造物ジャンクションをダイアグラム ポリゴン格納器と交換し、ポリゴン格納器ジオメトリを計算して、すべてのダイアグラム格納物フィーチャおよびオブジェクトの周りを描画します。
サンプル B - 格納物フィーチャまたはオブジェクトを処理する格納器の展開ルール
ユーザーが、いくつかの格納物フィーチャまたはオブジェクト (2 つの接続ポイントに接続された 1 つのバスバー) をダイアグラム生成のための入力として選択したとします。 下の最初の画像は、構築フェーズで取得される最初のダイアグラム グラフを示しています。
下の 2 番目の画像は、格納器の展開ルールの動作が開始される直前の、この構築フェーズの終了時のダイアグラムの格納物を示しています。 バスバーが、格納物フィーチャとして識別されたため、格納器の展開ルールは、自動的に線形格納器をダイアグラムに追加しました。 同様に、ダイアグラム内で表された各接続ポイントが、格納物フィーチャまたはオブジェクトだったため、ルールにより、関連するポリゴン格納器が、ダイアグラムに自動的に追加されました。
下の 3 番目の画像は、格納器の展開ルールのプロセスの完了後に取得されたダイアグラムを示しています。 ルールは、ダイアグラムで示されている各線形およびポリゴン格納器に関連する格納物のすべてを取得し、それらの格納物フィーチャおよびオブジェクトをダイアグラムに追加しました。 その後、各ダイアグラム ポリゴン格納器ジオメトリを再計算し、それぞれがすべての格納物フィーチャおよびオブジェクトの周りを描画できるようにします。
格納器の展開ルールの構成
以下では、テンプレート上で格納器の展開ルールを追加するために使用できる、[格納器の展開ルールの追加 (Add Expand Container Rule)]、[属性による格納器の展開ルールの追加 (Add Expand Container By Attribute Rule)]、および [カテゴリによる格納器の展開ルールの追加 (Add Expand Container By Category Rule)] ツールについて説明します。
- [格納器の展開ルールの追加 (Add Expand Container Rule)] ツールは、特定のネットワーク ソース クラスおよびオブジェクト テーブルに基づいて、ダイアグラムのすべての格納器の自動展開を構成するために使用します。 このツールを使用して、ネットワーク ソース クラスおよびオブジェクト テーブルのリストを指定し、それらのソース クラスまたはオブジェクト テーブルに属している各ネットワーク フィーチャまたはネットワーク オブジェクトの展開、または指定したソース クラスおよびオブジェクト テーブルに属していないすべてのフィーチャまたはオブジェクトの展開のいずれかを構成することができます。
- [属性による格納器の展開ルールの追加 (Add Expand Container By Attribute Rule)] ツールは、1 つの特定のネットワーク ソース クラスまたはオブジェクト テーブルに基づいて、ダイアグラムの格納器を属性でフィルターすることで、それらの格納器の展開を構成するために使用します。
- [カテゴリによる格納器の展開ルールの追加 (Add Expand Container By Category Rule)] ツールは、特定のネットワーク カテゴリでタグ付けされた/タグ付けされない格納器の展開を構成するために使用します。
注意:
[カテゴリによる格納器の展開ルールの追加 (Add Expand Container By Category Rule)] ツールは、ユーティリティ ネットワーク バージョン 7 以降にのみ適用されます。
ヒント:
属性によるダイアグラム ルールを構成する場合、SQL ステートメント WHERE 'OBJECT' = 'IN_DIAGRAM' を使うことで、他のダイアグラム フィーチャ属性値に関するネットワーク ソース属性値のダイアグラム フィーチャを除外できます。 たとえば、生成されたダイアグラムで最小の属性値を持つダイアグラム フィーチャをクエリするには、<attributeName> = (SELECT MIN(<attributeName>) FROM <networkClassName>) WHERE 'OBJECT' = 'IN_DIAGRAM' という構文に基づく SQL 式で、属性ルールによる <XXX> の追加ツールを設定します。