ユーティリティ ネットワークのオフラインでの利用

ユーティリティ ネットワークのフル モデルは、同期が有効なフィーチャ サービスを介してマップをオフラインで利用した場合、サポートされます。 このネットワークはクエリや分析用に実行できる一方で、最も一般的な用途は ArcGIS Pro を使用したインターネット非接続環境、またはArcGIS Maps SDKs を使用して作成したカスタム アプリでのネットワーク データの編集とトレースの実行です。

注意:

編集とトレースにユーティリティ ネットワークをオフラインで利用するには、ArcGIS Enterprise 11.3 以降が必要です。

ユーティリティ ネットワークでマップをオフラインで利用する場合、2 つの方法があります。事前に作成するオフライン マップ エリアを使用する方法 (事前計画済みのオフライン マップ エリア) と、オンデマンドでオフライン マップ エリアを作成する方法です。 事前計画済みのオフライン マップ エリアを使用する方法は、オフラインの複数のモバイル作業者を支援する場合、拡大縮小に優れているため、可能な場合にはおすすめの方法です。 これにより、モバイル作業者の負担が軽減され、マップ作成者は Web マップを使用して一貫したマップ エリアを定義できるようになります。マップ エリアはパッケージ化され、すべてのユーザーが必要に応じてダウンロードできるように ArcGIS Enterprise にホストされます。

データ配信をダウンロードと同期に最適化する方法、およびオフラインのユーティリティ ネットワーク機能を管理する方法の詳細

オフライン マップ エリアをオンデマンドで作成する方法には、オフライン ユーザーのニーズへの対応に柔軟性が要求される場合にはメリットがあります。 このパターンによって柔軟性が提供され、ArcGIS Pro の範囲を定義できるようになりますが、組織的なリソースがさらに必要となる可能性があります。 結果として、表示範囲が広い場合やユーザーの数が多い場合、この方法はおすすめしません。 [マップのダウンロード] マップのダウンロード ボタンを使用して、ArcGIS Pro にオンデマンドのオフライン マップ エリアを作成できます。

マップを ArcGIS Pro でオフラインで利用する方法の詳細

要件

編集とトレースにユーティリティ ネットワークをオフラインで利用するための要件は以下のとおりです。

  • Web レイヤーを公開する場合、マップのフィーチャ サービスに使用するすべてのレイヤーに対して、ユーティリティ ネットワーク レイヤーの公開同期機能の有効化の一般的要件を満たすようにマップを構成する必要があります。
  • サービス テリトリー フィーチャクラスまたはフィーチャ レイヤーは、サービスを公開する場合、Web マップを作成する場合、またはオフライン マップ エリアをオンデマンドでダウンロードする場合、マップに含める必要があります。
  • ユーティリティ ネットワークに含まれるすべてのフィーチャクラスまたはレイヤーは、サービスを公開する場合、Web マップを作成する場合、またはオフライン マップ エリアをオンデマンドでダウンロードする場合、マップに含める必要があります。

注意:

ユーティリティ ネットワークに関連付けられたシンプル フィーチャのみをオフラインで編集に利用するには、ユーティリティ ネットワークを作成時に Web マップから除外するか、ArcGIS Pro のマップからユーティリティ ネットワーク レイヤーを削除します。

オフラインのユーティリティ ネットワーク フィーチャの操作

事前に作成したオフライン マップ エリアに Web マップからアクセスしても、[マップのダウンロード] マップのダウンロード ボタンを使用してオンデマンドでオフライン マップ エリアを作成しても、オフラインで利用するユーティリティ ネットワークおよび関連付けられたフィーチャ レイヤーは、プロジェクトの新しいモバイル ジオデータベースにダウンロードされます。 事前計画済みのオフライン マップ エリアまたはアクティブなマップの範囲により、オフラインで利用する空間フィーチャが決まります。 ユーティリティ ネットワークは、機能的ネットワークに必要な範囲の外のあらゆる非空間オブジェクトおよびフィーチャも確実にダウンロードされるように、存在する関連付けを使用して、範囲内のフィーチャからシンプルな拡張を適用します。

このオフライン データセットは、オフラインでの作業時と同じツールとワークフローを使用して、編集、トレースできます。 編集操作を元に戻す/やり直すことでユーティリティ ネットワーク フィーチャやオブジェクトの編集、ダーティ エリアを作成、検証、トレースの実行、ダイアグラムを生成を行うことができます。

注意:

即時の計算属性制約ルールは、アプリケーション評価から除外されていない場合、ユーティリティ ネットワークと共にオフラインで利用されます。

インターネット接続が使用できるときに、オフライン データをポータルの Web フィーチャ レイヤーと同期できます。 同期により、自分の編集内容がポータルの Web フィーチャ レイヤーに書き込まれ、他の編集者による Web フィーチャ レイヤーへの変更内容で自分のオフライン データが更新されます。 不定期にインターネットにアクセスし、オフラインでデータ編集を続ける必要がある場合は、必要な頻度で同期操作を繰り返すことができます。

編集内容を同期する方法、またはデータのローカル コピーを削除する方法の詳細