Z 値の評価

ArcGIS Pro Standard ライセンスと Data Reviewer ライセンスで利用できます。

サマリー

[Z 値の評価] チェックは、指定したパラメーター内に収まる Z 値を持つフィーチャを返します。

サポートされているワークフロー

ArcGIS Data Reviewer のチェックは、データの自動レビューを実装するための複数の方法をサポートしています。 次の表に、このチェックでサポートされている実装方法を示します。

検証属性ルール制約属性ルール

はい

(ArcGIS Pro 2.9 および ArcGIS Enterprise 10.9.1 以降)

いいえ

概要

Z 値は通常、地表面からのフィーチャの標高を表します。 フィーチャクラスのフィーチャで標高を相対的に類似する値に設定する場合、[Z 値の評価] チェックを実行して、標高が想定している値の範囲内に収まるようにできます。 チェックは、フィーチャクラス全体、サブタイプ、または SQL クエリを使用して選択されたフィーチャのセットに対して実行できます。 指定した範囲内に収まる Z 値を持つフィーチャが返されます。

構文

パラメーター必須説明ワークフロー

サブタイプ

いいえ

ルールが適用されるサブタイプ。

検証

属性

いいえ

ルールの適用先となるフィーチャを特定するクエリ。

検証

標高値

はい

Z 値の閾値を決定するのに使用される演算。 ルールに定義された標高値と一致する値を持つすべてのフィーチャがエラーとして返されます。

  • [等しい] - Z 値は指定した標高値と等しい。 たとえば、値が 10 の場合、Z 値が 10 のフィーチャが結果として返されます。
  • [等しくない] - Z 値は指定した標高値と等しくない。 たとえば、値が 10 の場合、Z 値が 8、12 など 10 と等しくないフィーチャが結果として返されます。
  • [より小さい] - Z 値は指定した標高値未満。 たとえば、値が 10 の場合、Z 値が 10 未満のフィーチャが結果として返されます。
  • [以下] - Z 値は指定した標高値以下。 たとえば、値が 10 の場合、Z 値が 10 以下のフィーチャが結果として返されます。
  • [より大きい] - Z 値は指定した標高値より大きい。 たとえば、値が 10 の場合、Z 値が 10 より大きいフィーチャが結果として返されます。
  • [以上] - Z 値は指定した標高値以上。 たとえば、値が 10 の場合、Z 値が 10 以上のフィーチャが結果として返されます。
  • [の間にある (境界値を含む)] - Z 値が、[下限] (最小) と [上限] (最大) テキスト ボックスで指定した標高値の間にあるか、それらと等しい。 たとえば、下限が 1 で上限が 10 の場合、Z 値が 1 ~ 10 のフィーチャが結果として返されます。
  • [の間にある (境界値を含まない)] - Z 値が、[下限] (最小) と [上限] (最大) テキスト ボックスで指定した標高値の間にある。 たとえば、下限が 1 で上限が 10 の場合、Z 値が 1 より大きく、10 より小さいフィーチャが結果として返されます。
  • [の間にない (境界値を含む)] - Z 値が、[下限] (最小) と [上限] (最大) テキスト ボックスで指定した標高値と等しくないか、間にない。 たとえば、下限が 1 で上限が 10 の場合、Z 値が 1 より小さいか、10 より大きいフィーチャが結果として返されます。
  • [の間にない (境界値を含まない)] - Z 値が、[下限] (最小) と [上限] (最大) テキスト ボックスで指定した標高値と等しいか、間にない。 たとえば、下限が 1 で上限が 10 の場合、Z 値が 1 以下か、10 以上のフィーチャが結果として返されます。

上限値と下限値のある演算子を選択した場合は、追加入力が必要です。

検証

名前

はい

ルールの一意の名前。

この情報は、データ品質要件のトレーサビリティ、自動レポート、および修正ワークフローのサポートに使用されます。

検証

説明

いいえ

非準拠フィーチャが検出されたときに定義するエラーの説明。

この情報は、修正ワークフローのガイダンスを提供するために使用されます。

検証

重要度

はい

非準拠フィーチャが検出された時点で割り当てられるエラーの重要度。

この値は、他のエラーに対するこのエラーの重要度を示します。 値の範囲は 1 ~ 5 で、1 は最高優先順位を示し、5 は最低優先順位を示します。

検証

タグ

いいえ

ルールのタグ プロパティ。

この情報は、データ品質要件のトレーサビリティとレポートをサポートするためのルール作成および管理ワークフローで使用されます。

検証

備考

チェックを使用する際には、次の点に留意してください。

  • このチェックで使用するフィーチャクラスで鉛直座標系を定義する必要があります。
  • [属性] フィルター パラメーターには、比較演算子 (=<>><>=<=) および論理演算子 (AND/ORIN/NOT INLIKE/NOT LIKEIS NULL) のみを使用できます。
  • [属性] フィルター パラメーターでは、フィールド タイプとして、Big IntegerDate OnlyTime OnlyTimestamp Offset を使用できません。 これらのタイプが選択されると、行ヘッダーが赤色で示され、ルールを保存できなくなります。

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