ArcGIS Pro Standard ライセンスと Data Reviewer ライセンスで利用できます。
ジオデータベース内に作成されたレビューアー ルールを使用すると、フィーチャクラスおよびスタンドアロン テーブルに保存されたフィーチャの自動レビューを実現できます。 自動レビューは、次のワークフローでサポートされています。
制約 - 品質要件を満たさないフィーチャを作成または変更できなくすることで、編集ワークフロー中のデータ整合性を確保します。
検証 - データ品質要件に準拠しない各フィーチャのエラー レコードを作成することで、既存のフィーチャの準拠を評価します。
ジオデータベースに保存されたレビューアー ルールは、[属性ルール] タブに表示されるツールを使用して作成および管理することができます。 ジオデータベース フィーチャクラスまたはスタンドアロン テーブルを選択するとき、属性ルール ビューには、その特定のフィーチャクラスまたはスタンドアロン テーブル向けに構成されたルールが一覧表示されます。
属性ルール ビュー
属性ルール ビューを開いて [制約] タブまたは [検証] タブをクリックすることでデータ ソースのルールを表示できます。 既存のルールが各タブに表示され、各行に個々のルールが表示されます。 ルールを選択すると、ルール パラメーターがビューの横のウィンドウに表示されます。
注意:
属性ルールを持つフィーチャが含まれたデータを使用してマップまたはプロジェクトをパッケージ化する際は、プロジェクトのパッケージ化前に、セカンダリ フィーチャを参照しているルールを持つフィーチャがすべて、マップの [コンテンツ] ウィンドウに表示されていることを確認します。 これにより、プロジェクトがパッケージ化された後にルールの構成が破損されるのを防げます。
[列] ボタンと [フィルター] ボタンを使用して、属性ルール ビューを構成します。 [列] ボタンを使用して、ルール リストに表示される列を変更できます。 [フィルター] ボタンを使用して、ルール プロパティで属性ルールをフィルターすることもできます。 フィルターでは、ルール リストの表示列が使用されます。
1 | [計算]、[制約]、[検証] のルール タイプの切り替えにタブを使用します。 |
2 | ルールは、ビューのグリッド セクションに表示されます。 列をカスタマイズして、各ルールの表示される詳細の程度を調整できます。 |
3 | このウィンドウには、グリッドから選択したルールのパラメーターが含まれます。このウィンドウは、ルールの作成時のプロパティの選択にも使用されます。 |
属性ルール ビューにあるルールのウィンドウには、ルールの入力パラメーターが表示されます。この内容は、ルールの実装に使用されるチェックのタイプによって異なります。 各パラメーターの詳細は、パラメーターの横にある情報アイコン の上にポインターを合わせると表示されます。
1 | 属性ルールのウィンドウ |
2 | ルールおよびチェック タイプ |
[属性ルール] タブには、属性ルールを作成して管理するためのツールが用意されています。 このタブは、属性ルール ビューをアクティブにすると自動的に表示されます。
1 | [属性ルール] タブ |
2 | レビューアー ルール (レビューアー チェックが含まれている) |
3 | データ管理ツール |
検証属性ルールの作成
検証ルールは、フィーチャで許容される属性構成と一般的なリレーションシップを指定します。 これらのルールは、特定の要件や制約に基づいてデータセットのフィーチャをチェックするために使用されます。 ルールの評価は指定した時間に既存のフィーチャに対して実施されます。ルール違反が見つかった場合は、エラー フィーチャが作成されます。 このプロセスにより、フィーチャに対して品質評価チェックを行い、反復的なプロセスとして懸念のあるエリアを検証できるようになります。
注意:
検証属性ルールは、ポイント、ライン、およびポリゴン フィーチャクラスまたはテーブルに対してのみサポートされます。 エンタープライズ ジオデータベースの場合、これらのルール タイプは、ブランチ バージョン対応データセットでのみサポートされています。
検証ルールを作成するには、次の手順を実行します。
- [カタログ] ウィンドウで、自動化された検証が必要なフィーチャを含むジオデータベース コネクションを展開します。
注意:
データセットに属性ルールを追加すると、後方互換性に影響があります。
属性ルールがデータセットに追加されると、そのデータセットは ArcMap および ArcGIS Pro 2.0 以前と互換性がなくなります。 クライアントとジオデータベースのバージョンが異なる場合の利用可能な機能については、クライアントとジオデータベースの互換性をご確認ください。
ArcGIS クライアント リリースに影響する新しい Data Reviewer のチェックでは、属性ルールを含むデータセットにアクセスできます。
- データ ソースがチェック タイプでサポートされていること、および基本データセットが排他ロックされていることを確認します。
- ソース データに GlobalID 列があり、編集情報の記録が有効化されていることを確認します。
ヒント:
データに Global ID がない場合、それらの Global ID を追加するには、[Global ID の追加 (Add Global IDs)] ツールを使用するか、または [カタログ] ウィンドウのデータ ソースを右クリックして [管理] をクリックし、[Global ID] チェックボックスをオンにして [OK] をクリックします。
- フィーチャクラスまたはスタンドアロン テーブルを右クリックした後、[データ設計] > [属性ルール] の順にクリックします。
属性ルール ビューおよびタブが表示されます。
注意:
このビューは、データ所有者でないアカウントを使用して Web フィーチャ レイヤーまたはブランチ バージョン対応データベース コネクションからアクセスした場合には読み取り専用になります。
- [属性ルール] タブで、[レビューアー ルール] をクリックして、[検証] ギャラリー グループからルールの実装に必要なチェックをクリックします。
注意:
[レビューアー ルール] ギャラリーのコンテンツは、選択したデータ ソースによって異なります。
- 属性ルール ビューにあるルールのウィンドウで、そのルールに必要なパラメーターを構成します。
必須パラメーターは、パラメーター名の横に赤色のアスタリスクが付いています。 すべての必須パラメーターに有効な値が設定されると、ルールは使用できるようになります。
注意:
赤色でハイライト表示されたルールは無効で、プロジェクトの保存時には保存されません。 行ヘッダーの上にポインターを置くと、ルールのエラーに関するヘルプを利用できます。
- 必要に応じて、データ品質レポートおよび修正ワークフローを簡単にするために、ルールのウィンドウにあるパラメーターを構成します。
- [属性ルール] タブの [保存] をクリックして、新しいルールを保存します。
注意:
ルール名は 64 文字を越えることはできず、一意である必要があります。 ルールを保存すると、ルール名、サブタイプ、および重要度パラメーターは変更できなくなります。
- 属性ルール ビューを閉じてルールのウィンドウを閉じるか、[レビューアー ルール] ギャラリーから別のルールを作成します。
注意:
Data Reviewer は、ArcGIS Pro の以前のリリースを使用して作成されたレビューアー ルールと後方互換になるように設計されています。 レビューアー ルールは新しい機能をサポートするよう絶えず進化しているため、どの ArcGIS Pro リリースでも前方互換性はありません。
- 必要に応じて、データセットを Web フィーチャ レイヤーとして共有し、データの品質を評価します。
注意:
[検証] 機能を有効にした Web フィーチャ レイヤーを共有している場合や、データセットに Data Reviewer ベースの検証属性ルールが含まれている場合は、フェデレーション サーバーに ArcGIS Data Reviewer サーバー エクステンション ライセンスが必要です。
制約属性ルールの作成
制約ルールは、フィーチャで許容される属性構成と一般的なリレーションシップを指定します。 制約ルールは、フィーチャで特定の条件が満たされていることを確認します。
制約ルールを作成するには、次の手順を実行します。
- [カタログ] ウィンドウで、自動化された検証が必要なフィーチャを含むジオデータベース コネクションを展開します。
注意:
データセットに属性ルールを追加すると、後方互換性に影響があります。
属性ルールがデータセットに追加されると、そのデータセットは ArcMap および ArcGIS Pro 2.0 以前と互換性がなくなります。 クライアントとジオデータベースのバージョンが異なる場合の利用可能な機能については、クライアントとジオデータベースの互換性をご確認ください。
ArcGIS クライアント リリースに影響する新しい Data Reviewer のチェックでは、属性ルールを含むデータセットにアクセスできます。
- データ ソースがチェック タイプでサポートされていること、および基本データセットが排他ロックされていることを確認します。
- フィーチャクラスまたはスタンドアロン テーブルを右クリックした後、[データ設計] > [属性ルール] の順にクリックします。
属性ルール ビューおよびタブが表示されます。
注意:
このビューは、データ所有者でないアカウントを使用して Web フィーチャ レイヤーまたはブランチ バージョン対応データベース コネクションからアクセスした場合には読み取り専用になります。
- [属性ルール] タブで、[レビューアー ルール] をクリックして、[制約] ギャラリー グループからチェックをクリックします。
注意:
[レビューアー ルール] ギャラリーのコンテンツは、選択したデータ ソースによって異なります。
- 属性ルール ビューにあるルールのウィンドウで、そのルールに必要なパラメーターを構成します。
必須パラメーターは、パラメーター名の横に赤色のアスタリスクが付いています。 すべての必須パラメーターに有効な値が設定されると、ルールは使用できるようになります。
注意:
赤色でハイライト表示されたルールは無効で、プロジェクトの保存時には保存されません。 行ヘッダーの上にポインターを置くと、ルールのエラーに関するヘルプを利用できます。
- 必要に応じて、データ品質レポートおよび修正ワークフローを簡単にするために、ルールのウィンドウにあるパラメーターを構成します。
- [属性ルール] タブの [保存] をクリックして、新しいルールを保存します。
注意:
ルール名は 64 文字を越えることはできず、一意である必要があります。 ルールを保存すると、ルール名、サブタイプ、および重要度パラメーターは変更できなくなります。
- 属性ルール ビューを閉じてルールのウィンドウを閉じるか、[レビューアー ルール] ギャラリーから別のルールを作成します。
注意:
Data Reviewer は、ArcGIS Pro の以前のリリースを使用して作成されたレビューアー ルールと後方互換になるように設計されています。 レビューアー ルールは新しい機能をサポートするよう絶えず進化しているため、どの ArcGIS Pro リリースでも前方互換性はありません。
- 必要に応じて、データセットを Web フィーチャ レイヤーとして共有し、データの品質を評価します。
注意:
[検証] 機能を有効にした Web フィーチャ レイヤーを共有している場合や、データセットに Data Reviewer ベースの検証属性ルールが含まれている場合は、フェデレーション サーバーに ArcGIS Data Reviewer サーバー エクステンション ライセンスが必要です。
既存のルール プロパティの変更
属性ルールを作成すると、属性ルール ビューおよびタブに表示されるツールを使用して特定のプロパティを変更できます。 属性ルールを変更する場合は、変更する前に基本データセットの排他ロックが必要です。
検証ルールでは、次のパラメーターを変更できます。
- チェック パラメーター (チェック タイプによって異なる)
- 説明
- タグ
- 有効/無効状態 ([属性ルール] タブ グループから管理)
制約ルールでは、次のパラメーターを変更できます。
- チェック パラメーター (チェック タイプによって異なる)
- トリガー
- 説明
- タグ
- 有効/無効状態 ([属性ルール] タブ グループから管理)
保存済みルールを変更するには、次の手順を実行します。
- [カタログ] ウィンドウで、更新が必要なルールを持つフィーチャを含むジオデータベースを展開します。
- フィーチャクラスまたはスタンドアロン テーブルを右クリックした後、[データ設計] > [属性ルール] の順にクリックします。
属性ルール ビューおよびタブが表示されます。
注意:
このビューは、データ所有者でないアカウントを使用して Web フィーチャ レイヤーまたはブランチ バージョン対応データベース コネクションからアクセスした場合には読み取り専用になります。
- [属性ルール] ビューで、変更するルールのルール タイプ ([制約] または [検証]) をクリックします。
属性ルール ビューに、選択したルール タイプが表示されます。
- 特定の行をクリックして、変更するルールを選択します。
ウィンドウにルール パラメーターの詳細が表示されます。
注意:
以前のリリースで作成された制約ルールは、機能やパフォーマンスの問題に対処するために、自動的にアップグレードされることがあります。 アップグレードされたルールは緑色でハイライト表示され、変更されたことを示すツールチップが表示されます。
- 必要に応じて、ルールのウィンドウでパラメーターを更新します。
ヒント:
読み取り専用のパラメーターを変更するには、[コピー] と [貼り付け] のツールを使用してルールのコピーを作成し、必要に応じてパラメーターを変更します。
- [属性ルール] タブの [保存] をクリックして、更新したルールをジオデータベース内に保存します。
注意:
Web フィーチャ レイヤーに割り当てられている属性ルールを持つフィーチャの場合、修正を行う前にサービスが停止していることを確認して、変更を保存するときのスキーマ ロックを回避する必要があります。
- 属性ルール ビューを閉じてルールのウィンドウを閉じるか、変更する別のルールを選択します。