Data Reviewer のライセンスで利用可能。
サマリー
[テーブル間属性] チェックは、定義されたリレーションシップに対応する属性値を含むフィーチャまたは行を特定し、他のフィーチャクラスやスタンドアロン テーブルの値と比較します。 これには、一致する文字列値または一致しない文字列値、関連フィールドの数値よりも大きい値または小さい値、等しくない日付などの比較があります。
サポートされているワークフロー
ArcGIS Data Reviewer のチェックは、データの自動レビューを実装するための複数の方法をサポートしています。 次の表に、このチェックでサポートされている実装方法を示します。
ワークフロー | サポート | ライセンス | |
---|---|---|---|
検証属性ルール | はい (ArcGIS Pro 2.7 および ArcGIS Enterprise10.9 以降) | ArcGIS Pro Standard および Data Reviewer ライセンスで利用可能 | |
制約属性ルール | いいえ | ArcGIS Pro Standard および Data Reviewer ライセンスで利用可能 | |
データ チェックの実行 | はい (ArcGIS Pro 3.4 以降) | Data Reviewer ライセンスで利用可能 |
概要
[テーブル間属性] チェックは、定義されたリレーションシップに対応する属性値を特定し、他のデータ ソースの値と比較します。 これには、フィーチャクラスに格納された値とスタンドアロン テーブルに格納された値、フィーチャクラスに格納された値と他のフィーチャクラスに格納された値、スタンドアロン テーブルに格納された値と他のスタンドアロン テーブルに格納された値などの比較があります。 定義されたリレーションシップと属性値が一致する場合は、入力データ ソースのフィーチャや行はエラーとして返されます。
業界シナリオ
このチェックは次のようなシナリオで使用できます。
- 住所管理では、道路中心線フィーチャの名称は、マスター道路インデックス (Master Road Name テーブルなど) に格納されている名称と一致する必要があります。
- 課税区画管理では、パーセル フィーチャの正式な開始日は、調査の計画や記録が実施された正式な日付と一致する必要があります。
属性ルールの構文
パラメーター | 必須 | 説明 | ワークフロー |
---|---|---|---|
サブタイプ |
いいえ | ルールが適用されるサブタイプ。 | 検証 |
属性 |
いいえ | ルールの適用先となるフィーチャを特定するクエリ。 | 検証 |
比較するフィーチャ |
はい | 入力フィーチャまたは行は、このデータ ソースのフィーチャまたは行へのリレーションシップに基づいて、エラーとして返されます。 有効な入力は、ポイント、ポリライン、ポリゴン、スタンドアロン テーブル データ ソースです。 | 検証 |
フィルター | いいえ | [比較するフィーチャ] パラメーターで指定されたデータ ソースからルールに含めるフィーチャを特定するクエリ。 | 検証 |
属性リレーションシップ |
はい | 入力データ ソースのフィーチャまたは行と、[比較するフィーチャ/行] パラメーターのデータ ソースとの属性値の比較。 | 検証 |
リレーションシップの反転 |
いいえ | このオプションによって、リレーションシップが評価された後、その結果をそのまま使用するか、反転して使用するかが決まります。 たとえば、このオプションを使用して、[比較するフィーチャ/行] パラメーターのデータ ソースの値と一致しない属性値を特定できます。
| 検証 |
名前 |
はい | ルールの一意の名前。 この情報は、データ品質要件のトレーサビリティ、自動レポート、および修正ワークフローのサポートに使用されます。 | 検証 |
説明 |
いいえ | 非準拠フィーチャが検出されたときに定義するエラーの説明。 この情報は、修正ワークフローのガイダンスを提供するために使用されます。 | 検証 |
重要度 |
いいえ | 非準拠フィーチャが検出された時点で割り当てられるエラーの重要度。 この値は、他のエラーに対するこのエラーの重要度を示します。 値の範囲は 1 ~ 5 で、1 は最高優先順位を示し、5 は最低優先順位を示します。 | 検証 |
タグ |
いいえ | ルールのタグ プロパティ。 この情報は、データ品質要件のトレーサビリティとレポートをサポートするためのルール作成および管理ワークフローで使用されます。 | 検証 |
データ チェックの実行の構文
パラメーター | 必須 | 説明 |
---|---|---|
入力フィーチャ | はい | ルールによって評価される入力フィーチャ レイヤー。 |
属性 | いいえ | ルールの適用先となるフィーチャを特定するクエリ。 |
比較するフィーチャ | はい | 入力フィーチャまたは行は、このデータ ソースのフィーチャまたは行へのリレーションシップに基づいて、エラーとして返されます。 有効な入力は、ポイント、ポリライン、ポリゴン、スタンドアロン テーブル データ ソースです。 |
フィルター | いいえ | [比較するフィーチャ] パラメーターで指定されたデータ ソースからルールに含めるフィーチャを特定するクエリ。 |
属性リレーションシップ | はい | 入力データ ソースのフィーチャまたは行と、[比較するフィーチャ/行] パラメーターのデータ ソースとの属性値の比較。 |
リレーションシップの反転 | いいえ | このオプションによって、リレーションシップが評価された後、その結果をそのまま使用するか、反転して使用するかが決まります。 たとえば、このオプションを使用して、[比較するフィーチャ/行] パラメーターのデータ ソースの値と一致しない属性値を特定できます。
|
名前 | いいえ | ルールの一意の名前。 この情報は、データ品質要件のトレーサビリティ、自動レポート、および修正ワークフローのサポートに使用されます。 |
表示範囲 | いいえ | マップの表示範囲を評価します。 |
全体表示 | いいえ | データの全範囲を評価します。 |
備考
チェックを使用する際には、次の点に留意してください。
- [属性リレーションシップ] パラメーターで定義された比較のうち、is not equal to 演算子のみを含むものについては、[リレーションシップの反転] パラメーターと is equal to 演算子を使用する必要があります。 たとえば、入力データ ソースの属性値のうち、[比較するフィーチャ/行] パラメーターのデータ ソースに存在しないものを特定するには、次の構成を使用します。
パラメーター 入力 属性リレーションシップ
<Input.FieldToCompare> is equal to <Features/RowsToCompare.FieldToCompare>
リレーションシップの反転
Checked
- このチェックでは、テキスト、数値、日付の各フィールド タイプで格納された値を比較できます。 また、テキスト フィールドの値と、グローバル一意識別子 (GUID)、Global ID フィールド タイプ、または ObjectID フィールドに格納されている値も比較できます。
- [比較するフィーチャ/行] パラメーターに含まれている入力フィーチャとデータ ソースの Validation Status 属性値は評価中に無視されます。 たとえば、ルール評価時には、検証のステータスが [0 (計算不要、検証不要、エラーなし)]、[1 (計算不要、検証必要、エラーあり)]、[4 (計算必要、検証不要、エラーなし)]、または [5 (計算必要、検証不要、エラーあり)] の入力フィーチャが引き続き含まれます。
- [比較するフィーチャ/行] パラメーターのデータ ソースには Global ID フィールドを含める必要があります。
- マップまたはプロジェクトのパッケージを作成する場合、および [検証] 機能を有効化して Web レイヤーを共有する場合は、[比較するフィーチャ/行] パラメーターのデータ ソースを含めます。
- [属性] フィルター パラメーターには、比較演算子 (=、<>、>、<、>=、<=) および論理演算子 (AND/OR、IN/NOT IN、LIKE/NOT LIKE、IS NULL) のみを使用できます。
- [属性] および [属性リレーションシップ] フィルター パラメーターでは、フィールド タイプとして、Big Integer、Date Only、Time Only、Timestamp Offset を使用できません。