マップは、マップ フレームを使用してレイアウトに追加されます。マップ フレームは、プロジェクト内の任意のマップまたはシーンをポイントでき、マップを一切ポイントしないこともできます。 マップ フレームが作成されると、ポイントするマップは随時更新できるようになります。 表示範囲枠とグリッドをマップ フレームに追加すると、レイアウトに追加情報が提供されます。
マップ フレームは、レイアウト上のマップのコンテナーです。 マップのデータ、レイヤー シンボル、選択セット、レイヤーの表示設定、または座標系への変更は、そのマップを参照するすべてのマップ フレームに反映されます。 マップの範囲は例外で、すべてのマップおよびマップ フレーム ビューで固有かつ独立しています。 このため、開いているマップ ビューでズームまたは画面移動しても、レイアウト上のマップの表示範囲は変更されません。 範囲を変更したり、マップ フレームに含まれるマップを変更したりするには、マップをアクティブにする必要があります。 また、マップ フレームの制約を設定して、マップ フレームの範囲の変更方法を制御することもできます。
注意:
ブレンド モードを使用してマップを追加すると、マップ フレームの表示が元のマップ ビューと異なる可能性があります。 ブレンド モードでは、ブレンド時にマップの背景色が使用されます。 マップの背景に色が設定されていない場合は、白が使用されます。 レイアウト ビューで、マップ フレームの背景色は、完全な透明に設定されている場合でも常にブレンドに使用されます。 ブレンドを使用する場合にマップ ビューとマップ フレームを一致させるには、マップ フレームの背景色を白に変更します。
マップ フレームの挿入
マップ フレームをレイアウトに追加するには、次の手順に従います。
- [挿入] タブの [マップ フレーム] グループで、ドロップダウン メニューからマップ フレーム形状を選択します。
四角形 任意のディメンションの長方形または正方形のマップ フレーム。 これがデフォルトです。
ポリゴン レイアウト上にスケッチされた直線を結んで構成されるマップ フレーム。
なげなわ レイアウト上にスケッチされた、連続した曲線または直線で構成されるマップ フレーム。
円 任意のディメンションの円形のマップ フレーム。
楕円 縦軸の直径が横軸の直径よりも長いか、またはその逆の曲線マップ フレーム。
- [挿入] タブの [マップ フレーム] グループで、[マップ フレーム]
をクリックします。プロジェクトのマップやシーンのギャラリーが表示されます。開いているマップ ビューや各マップに関連付けられたブックマークが表示されます。 空のマップ フレームを作成するには、[<なし>]
を選択します。 空のマップ フレームは、テンプレートとして使用するレイアウト ファイルを作成する場合に役立ちます。 - マップ フレームのマップ ビュー、シーン ビュー、またはブックマークを選択します。
- レイアウト上で、クリックおよびドラッグしてマップ フレームを作成します。
マップ フレームは、選択した範囲でレイアウトに追加されます。
注意:
範囲を維持するため、マップの縮尺が変更される場合があります。 縮尺を調整するには、レイアウト ビューの下部にある [縮尺] ドロップダウン メニューをクリックし、新たな縮尺を選択または入力します。
また、[カタログ] ウィンドウからレイアウトにマップをドラッグして、マップ フレームを作成することもできます。 このマップは、デフォルトのマップ範囲で四角形のマップ フレームとして追加されます。
マップ フレーム内のマップの変更
マップ フレームが参照するマップはいつでも変更できます。 方位記号や縮尺記号などのエレメントの多くは、レイアウト上のマップ フレームにリンクされています。 マップ フレームが参照するマップを変更したり、マップ範囲を調整したりすると、これらのエレメントは自動的に更新されます。 マップを変更するには、[コンテンツ] ウィンドウでマップ フレームを右クリックして、[プロパティ] 
を選択します。 [エレメント] ウィンドウが表示されます。 [オプション] タブ 
の [マップ] の下で、ドロップダウン メニューから別のマップまたはシーンを選択します。 [<なし>] を選択して、空のマップ フレームを作成することもできます。 マップの変更後、マップをアクティブにして範囲を調整できます。
マップ フレームの変更
マップ フレームの挿入後、その外観およびプロパティを変更できます。
マップ フレームの形状変更
マップ フレームの形状を変更し、四角形のマップ フレームを円形にしたり、その逆の操作を行ったりできます。 マップ フレームの形状を変更するには、次の手順を実行します。
- [コンテンツ] ウィンドウまたはレイアウト ビューで、形状を変更するマップ フレームを選択します。
- [マップ フレーム] タブの [編集] グループで [形状変更] ドロップダウン メニューをクリックし、描画ツールを選択します。 以下の形状を使用できます。
四角形 長方形または正方形描画ツールを使用して形状を変更します。
ポリゴン レイアウト上にスケッチされた接続直線を使用して形状を変更します。
なげなわ レイアウト上にスケッチされた、連続した曲線または直線を使用して形状を変更します。
円 円描画ツールを使用して形状を変更します。
楕円 縦軸の直径が横軸の直径よりも長いかまたはその逆の形状を、曲線描画ツールを使用して変更します。
- 選択したツールを使用して、既存のマップ フレームの上に新しいフレーム形状を描画します。
マップ フレームの表示範囲は、新しいマップ フレームの形状に合わせて調整されます。 マップ フレームの制約が設定されている場合、表示範囲はその制約に合わせて調整されます。
枠線、背景、または影を変更します。
他のレイアウト エレメントと同様に、マップ フレームに境界、背景、および影を追加できます。 デフォルトで、新しいマップ フレームは 1 pt の黒い枠線で追加され、マップ フレームの背景としてマップの背景色が適用されます。 これらのいずれかを変更するか、影を追加するには、次の手順を実行します。
- [コンテンツ] ウィンドウまたはレイアウト ビューでマップ フレームを右クリックし、ショートカット メニューから [プロパティ] を選択して [エレメント] ウィンドウを開きます。
- [エレメント] ウィンドウで [表示] タブ
をクリックします。 - 枠線、背景、影のプロパティを必要に応じて調整します。
マップ フレームの背景色にはマップの背景色が自動的に適用されるので、別の背景色を使用する場合はまず、[エレメント] ウィンドウの [オプション]
タブで [マップの背景色の使用] オプションをオフにします。