ArcGIS Pro では、フォルダーまたはクラウド ストア内のシーン キャッシュ データセット (.eslpk または .i3sREST) を参照する Web シーン レイヤーを ArcGIS Enterprise 11.0 以降に公開することができます。 キャッシュ データセットから Web レイヤーを共有すると使用されるリソースは最小限で済むため、大きなデータを効率的に公開することができます。 Web シーン レイヤーが公開された場合、キャッシュが構築されてサーバーに保存されるのではなく、すぐに利用できるキャッシュが参照されます。
このワークフローでは、サーバーベースのレイヤーを公開する権限が必要です。
代わりにシーンから Web シーン レイヤーを共有する場合は、「Web シーン レイヤーの共有」をご参照ください。
シーン キャッシュ データセットの準備
Web シーン レイヤーを公開する前に、シーン レイヤー コンテンツが格納されるキャッシュ データセットを作成する必要があります。 ポータルのフェデレーション サーバーに登録するフォルダーまたはクラウド ストア内にキャッシュを作成するには、以下の手順に従います。
シーン キャッシュ データセットを準備するには、次の手順に従います。
- 次のいずれかのジオプロセシング ツールを使用して、フォルダーまたはクラウド ストア内に直接、シーン レイヤー コンテンツを作成します。
- 3D オブジェクト シーン レイヤー コンテンツの作成
- ビルディング シーン レイヤー コンテンツの作成
- 3D メッシュ シーン レイヤー コンテンツの作成
- 点群シーン レイヤー コンテンツの作成
- ポイント シーン レイヤー コンテンツの作成
- ボクセル シーン レイヤー コンテンツの作成
クラウド ストアにシーン コンテンツを作成した場合、出力はすぐに利用できる .i3sREST 形式になります。
共有フォルダーにシーン コンテンツを作成した場合、出力はシーン レイヤー パッケージ (.slpk) になります。
- シーン レイヤー パッケージ (.slpk) がある場合、[パッケージの抽出 (Extract Package)] ジオプロセシング ツールを使用して、抽出されたシーン レイヤー パッケージ データセット (.eslpk) を作成します。
- フォルダーまたはクラウド ストアを、ポータルとフェデレートされているサーバーに登録します。 詳細については、「登録済みデータ ストアの管理」をご参照ください。
Web シーン レイヤーの公開
キャッシュ データセットから Web シーン レイヤーを公開するには、次のワークフローに従います。
- [カタログ] ウィンドウで、フォルダー内の抽出されたシーン レイヤー パッケージ (.eslpk) またはクラウド ストア内のシーン レイヤー コンテンツ (.i3sREST) を右クリックし、[Web レイヤーとして共有] をクリックします。
[Web レイヤーとして共有] ウィンドウが表示されます。
- デフォルト名を使用するか、Web レイヤーに新しい名前を指定します。
デフォルト名はキャッシュ データセットの名前です。
- 必要に応じ、[サマリー] フィールドと [タグ] フィールドを完成させます。
最大 128 個のタグを入力できます。
- [場所] で、[ポータル フォルダー] ドロップダウン メニューを使用して、Web レイヤーを保存するポータル コンテンツのフォルダーを選択します。 必要に応じて、フォルダーを作成します。
デフォルトでは、Web レイヤーはポータル コンテンツのルート レベルに格納されます。
ヒント:
[参照] ボタン をクリックし、ポータル コンテンツのフォルダーを参照します。 テキスト ボックスにフォルダー名を入力することもできます。
- [サーバーおよびフォルダー] ドロップダウン メニューを使用して、サービスを公開するフェデレーション サーバーと、サービスを保存するフォルダーを指定します。 必要に応じて、フォルダーを作成します。
デフォルトでは、サービスはサーバーのルート フォルダーに格納されます。
注意:
[データ ストア] ボタン をクリックして、[登録済みデータ ストアの管理] ウィンドウを開くことができます。 このウィンドウを使用して、フェデレーション サーバーにフォルダーとクラウド ストアを登録します。
- [共有レベル] で、Web レイヤーを共有する方法を指定します。
- [所有者] - そのアイテムにアクセスできるのは、所有者 (および他のメンバーが所有しているコンテンツを表示する権限のある組織のメンバー) だけです。 これがデフォルトのオプションです。
- [組織] - コンテンツを組織内のすべての認証済みユーザーと共有します。 このオプションは、組織アカウントでサイン インした場合に使用できます。
- [すべてのユーザー (パブリック)] - コンテンツが一般公開されます。 誰もがコンテンツにアクセスして、表示することができます。
- 必要に応じて、[グループ] で自分が所属するグループを選択して、そのメンバーとコンテンツを共有します。
- 必要に応じて、[コンテンツ] タブをクリックして、フォルダーおよび新しい Web レイヤーを表示します。
- [共有の完了] で [分析] をクリックして潜在的な問題がないか確認します。
エラーと警告は、[メッセージ] タブにリストされます。 メッセージを右クリックして、ヘルプ トピックを開くか、ソフトウェアで処置を行います。 GIS リソースを共有するには、エラー を解決する必要があります。 警告 の解決は推奨されますが、必須ではありません。
- エラーを解決し、必要に応じて警告を修正したら、[公開] をクリックして、Web レイヤーを共有します。
- 必要に応じて、[ジョブ] をクリックし、ジョブ ステータスを監視します。
- Web レイヤーが正常に公開されたら、ウィンドウの下部にある [Web レイヤーの管理] リンクをクリックし、ポータル内の Web レイヤーにアクセスします。