TIN の編集 (Edit TIN) (3D Analyst)

サマリー

1 つ以上の入力フィーチャからデータを読み込み、既存の TIN のサーフェスを変更します。

TIN の編集ツールの詳細

TIN の編集ツールの図
ブレークラインが TIN に追加されます。

使用法

  • このツールは入力 TIN を変更します。 ソースとなる TIN の変更されていないバージョンを保持したい場合は、[TIN のコピー (Copy TIN)] ツールを使用して、バックアップを維持します。

  • サーフェス フィーチャ タイプは、入力フィーチャがトライアングル サーフェスの定義にどのように寄与するかを定義します。

    • ポイント フィーチャを標高点として指定すると、サーフェスの三角形分割に使用される Z 値を持つデータ ノードを提供できます。
    • ライン フィーチャを標高点およびブレークラインとして指定すると、稜線、海岸線、舗装端などの、傾斜に不連続線を含むサーフェスに沿った位置を表現することができます。
    • ポリゴン フィーチャを、データ エリアを定義するクリップ フィーチャとともに、標高点およびブレークラインとして指定すると、一定の Z 値を持つ領域 (水域など) を定義するフィーチャに置き換えたり、データが存在しない内部エリアを示すフィーチャを消去することができます。
  • このツールでは、十分なメモリがあれば、数百万個ものポイントで構成される TIN を作成できます。 ただし、素早い表示パフォーマンスと全体的な操作性を維持するには、TIN ノード総数を 600 万個以下に制限してください。 大きい TIN サーフェスが必要な場合は、テレイン データセットの使用を検討してください。 テレイン データセットは、ソース計測値の非常に大きなコレクションに対応できるマルチ解像度の TIN サーフェスを提供します。

パラメーター

ラベル説明データ タイプ
入力 TIN

処理される TIN データセット。

TIN Layer
サーフェス フィーチャ定義

TIN への追加方法を定義する入力フィーチャおよびそれらに関連するプロパティ。

  • [入力フィーチャ] - TIN に追加されるフィーチャ。
  • [高さフィールド] - そのフィーチャの標高を提供する入力の属性テーブルのフィールド。 Shape フィールドの Z 値または M 値は任意の数値フィールドとともに使用できます。 <None> オプションを選択すると、フィーチャの標高がその周囲の 3D 計測値から内挿されます。
  • [タグ フィールド] - 入力フィーチャの属性テーブル内の整数フィールドから取得した値を使用して、数値属性を TIN のデータ エレメントに割り当てます。
  • [タイプ] - TIN サーフェスの定義での入力フィーチャの役割。 使用可能なオプションは、入力フィーチャのジオメトリによって変わります。 ラインベースのサーフェス フィーチャ タイプとポリゴンベースのサーフェス フィーチャ タイプの場合、サーフェス フィーチャ タイプにハードおよびソフトを指定すると、Natural Neighbor 内挿法を使用する場合に TIN データセットからラスター サーフェスを内挿する際のライン境界またはポリゴン境界の処理方法に影響します。 ハード サーフェス フィーチャ タイプは、標高に鮮明な途切れがある境界 (崖の端、壁、道路の脇のアプローチなど) を表します。 ソフト サーフェス フィーチャ タイプは、より滑らかな標高が定義されている境界を表します。
    • ポイント フィーチャとマルチポイント フィーチャを Mass_Points として定義できます。これにより、標高値が TIN データ ノードとして格納されるようになります。
    • ライン フィーチャは、次のように TIN に組み込むことができます。
      • ラインの頂点が TIN のノードに変換されている [標高点]
      • TIN における線形的な途切れを定義する [ライン (ハード)] または [ライン (ソフト)] ブレークライン フィーチャ。
    • ポリゴン フィーチャは、標高点、ブレーク ライン、および次のサーフェス フィーチャ タイプとして TIN に組み込むことができます。
      • TIN サーフェスのデータ エリアを定義する [クリップ (ハード)] または [クリップ (ソフト)] フィーチャ。
      • データ内の内部空隙を定義する [除外 (ハード)] または [除外 (ソフト)] フィーチャ。
      • 高さが一定であるエリアを定義する [置換 (ハード)] または [置換 (ソフト)] フィーチャ。
      • 整数の属性をノードおよび三角形フェイスに割り当てる [値の穴埋め (ハード)] または [値の穴埋め (ソフト)] フィーチャ。
  • [Z 値を使用] - SHAPE フィールドが高さのソースとして示されている場合に、Z 値と M 値のどちらを使用するかを指定します。 True を指定すると Z 値が使用され、False に設定すると M 値が使用されます。
Value Table
制限付きドローネ
(オプション)

TIN のブレークラインで使用される三角形分割法を指定します。

  • オフ - TIN はドローネ基準に適合する三角形を使用します。この場合、ブレークラインの各セグメントが高密度化されて複数の三角形エッジが生成されることがあります。 これがデフォルトです。
  • オン - TIN は制限付きドローネ三角形分割法を使用します。これを使用すると、各セグメントは単一のエッジとして追加されます。 ドローネ三角形分割法の規則は、ブレークライン以外の場所に適用され、それは高密度化されません。
Boolean

派生した出力

ラベル説明データ タイプ
更新された TIN

更新された TIN。

TIN Layer

arcpy.ddd.EditTin(in_tin, in_features, {constrained_delaunay})
名前説明データ タイプ
in_tin

処理される TIN データセット。

TIN Layer
in_features
[[in_features, height_field, tag_value, SF_type, use_z],...]

TIN への追加方法を定義する入力フィーチャおよびそれらに関連するプロパティ。

  • in_features - TIN に追加されるフィーチャ。
  • height_field - 入力フィーチャの標高を提供するフィーチャ属性のフィールド。 Shape フィールドの Z 値または M 値は任意の数値フィールドとともに使用できます。 <None> キーワードを選択すると、フィーチャの標高が周囲のサーフェスから内挿されます。
  • tag_field - 数値属性が、入力フィーチャの属性テーブル内の整数フィールドから生成されます。この属性の値を使用して、属性の基本形式を TIN のデータ エレメントに割り当てることができます。 <None> を指定すると、タグ値が割り当てられません。
  • sf_type - TIN サーフェスの定義での入力フィーチャの役割。 使用可能なオプションは、入力フィーチャのジオメトリによって変わります。 ラインベースのサーフェス フィーチャ タイプとポリゴンベースのサーフェス フィーチャ タイプの場合、サーフェス フィーチャ タイプにハードおよびソフトを指定すると、Natural Neighbor 内挿法を使用する場合に TIN データセットからラスター サーフェスを内挿する際のライン境界またはポリゴン境界の処理方法に影響します。 ハード サーフェス フィーチャ タイプは、標高に鮮明な途切れがある境界 (崖の端、壁、道路の脇のアプローチなど) を表します。 ソフト サーフェス フィーチャ タイプは、より滑らかな標高が定義されている境界を表します。
    • ポイント フィーチャとマルチポイント フィーチャを Mass_Points として定義できます。これにより、標高値が TIN データ ノードとして格納されるようになります。
    • ライン フィーチャは、次のように TIN に組み込むことができます。
      • ラインの頂点が TIN のノードに変換されている Mass_Points
      • TIN における線形的な途切れを定義する Hard_Line または Soft_Line ブレークライン フィーチャ。
    • ポリゴン フィーチャは、標高点、ブレーク ライン、および次のサーフェス フィーチャ タイプとして TIN に組み込むことができます。
      • TIN サーフェスのデータ エリアを定義する Hard_Clip または Soft_Clip フィーチャ。
      • データ内の内部空隙を定義する Hard_Erase または Soft_Erase フィーチャ。
      • 高さが一定であるエリアを定義する Hard_Replace または Soft_Replace フィーチャ。
      • 整数の属性をノードおよび三角形フェイスに割り当てる Hardvalue_Fill または Softvalue_Fill フィーチャ。
  • use_z - SHAPE フィールドが高さのソースとして指定されている場合に、Z 値と M 値のどちらを使用するかを指定します。 True を指定すると Z 値が使用され、False を指定すると M 値が使用されます。
Value Table
constrained_delaunay
(オプション)

TIN のブレークラインで使用される三角形分割法を指定します。

  • DELAUNAYTIN はドローネ基準に適合する三角形を使用します。この場合、ブレークラインの各セグメントが高密度化されて複数の三角形エッジが生成されることがあります。 これがデフォルトです。
  • CONSTRAINED_DELAUNAYTIN は制限付きドローネ三角形分割法を使用します。これを使用すると、各セグメントは単一のエッジとして追加されます。 ドローネ三角形分割法の規則は、ブレークライン以外の場所に適用され、それは高密度化されません。
Boolean

派生した出力

名前説明データ タイプ
derived_out_tin

更新された TIN。

TIN Layer

コードのサンプル

EditTin の例 1 (Python ウィンドウ)

次のサンプルは、Python ウィンドウでこのツールを使用する方法を示しています。

arcpy.env.workspace = "C:/data"
arcpy.ddd.EditTin("my_tin", "clip_polygon.shp <None> <None> hardclip false; "\
                 "new_points.shp Shape <None> masspoints true", "Delaunay")
EditTin の例 2 (スタンドアロン スクリプト)

次のサンプルは、スタンドアロン Python スクリプトでこのツールを使用する方法を示しています。

'''****************************************************************************
Name: EditTin Example
Description: This script demonstrates how to use the
             EditTin tool to add features to a output of the CopyTin tool.
****************************************************************************'''

# Import system modules
import arcpy

# Set environment settings
arcpy.env.workspace = "C:/data/LAS"

# Set Local Variables
origTin = "elevation"
copyTin = "elev_copy"
inFCs = [["Clip_Polygon.shp", "<None>", "<None>", "hardclip", False],
         ["new_points.shp", "Shape", "<None>", "masspoints", True]]

# Execute CopyTin
arcpy.ddd.CopyTin(origTin, copyTin, "CURRENT")

# Execute EditTin
arcpy.ddd.EditTin(copyTin, inFCs, Delaunay)

ライセンス情報

  • Basic: 次のものが必要 3D Analyst
  • Standard: 次のものが必要 3D Analyst
  • Advanced: 次のものが必要 3D Analyst

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