エリア内での集計 (Summarize Within) (GeoAnalytics)

サマリー

ポリゴン レイヤーを別のレイヤーに重ねて、各ポリゴン内のポイント数、ラインの長さ、またはポリゴンの面積を集計し、各ポリゴン内のフィーチャの属性フィールドの統計を計算します。

レガシー:

ArcGIS GeoAnalytics Server エクステンションは ArcGIS Enterprise で廃止されます。 GeoAnalytics Server最終リリースArcGIS Enterprise 11.3 に含まれています。 このジオプロセシング ツールは ArcGIS Enterprise 11.3 以前のバージョンで使用できます。

次に、[エリア内での集計 (Summarize Within)] を使用するシナリオの例を示します。

  • 集水域境界線と、土地利用タイプ別土地利用境界線を基にして、各集水域の土地利用タイプの総面積を計算する。
  • 郡の土地区画と市の境界線を基にして、それぞれの市の境界線内にある空き地の平均値を求める。
  • 郡と道路を基にして、各郡内の道路タイプ別に道路の距離を集計する。

エリア内での集計ツールの図
集計の例: ポリゴン内のポイント (1 行目)、ポリゴン内のライン (2 行目)、ポリゴン内のポリゴン (3 行目)

使用法

  • 基本的には、[エリア内での集計 (Summarize Within)] ツールの処理は、2 つのレイヤー、入力ポリゴン、および入力サマリー フィーチャを受け取って、それらを積み重ねることです。 そのスタックを見下ろして、入力ポリゴン内にある入力サマリー フィーチャの数をカウントすることができます。 合計、平均、最小、最大など、入力サマリー フィーチャの属性についてのシンプルな統計を計算することもできます。

  • [エリア内での集計 (Summarize Within)] を使用して、標準の統計と地理空間的に加重した統計を計算できます。 標準の統計は、加重なしで統計値を集計したものです。 加重統計では、ポリゴン内のラインの属性、またはポリゴン内のポリゴンの属性を地理空間的に加重した値を使用して、値を計算します。 加重統計は、ポリゴン内のポイントには適用されません。

  • 個数またはレートのいずれかを表す属性に対して、標準の統計と地理空間的に加重した統計を計算できます。 これは次のように定義されます。

    • 個数 - ポイント位置、ライン沿い、またはポリゴン内にあるエンティティの合計または数量を表す属性。 個数タイプの属性には、国の人口、国勢調査区内のタクシー乗車数、河川沿いのダムの数などがあります。 ライン フィーチャとポリゴン フィーチャに対して、標準の統計または加重統計を計算する前に、個数が配分されます。
    • レート - ポイント位置、ライン沿い、またはポリゴン内にある比率または指数を表す属性。 レート タイプの属性には、国の人口密度、道路の速度制限、国勢調査区内のタクシー乗車数、近傍の歩行適正スコアなどがあります。 レートは配分されません。

    個数タイプの属性の場合、統計を計算する前に、ポリゴン内にあるラインの数量、または別のポリゴン内にあるポリゴンの数量に応じて、値が配分されます。 サマリー フィーチャがポイントのとき、個数タイプの属性とレート タイプの属性に対して、統計が同じ方法で計算されます。

  • 以下の表にあるオプションを使用して、各ポリゴン内の集計対象レイヤーの長さと面積を計算できます。 オプションは、集計対象レイヤーのジオメトリに基づきます。

    入力フィーチャ説明オプション

    ポイント

    各ポリゴン内の集計ポイントの数

    なし

    ライン

    各ポリゴン内の集計ラインの長さ

    • 法定マイル
    • 国際ヤード
    • 国際フィート
    • 米国測量マイル
    • 米国測量ヤード
    • 米国測量フィート
    • キロメートル
    • メートル

    エリア

    各ポリゴン内の集計ポリゴンの面積

    • 平方法定マイル
    • 平方国際ヤード
    • 平方国際フィート
    • 平方キロメートル
    • 平方メートル
    • ヘクタール
    • 国際エーカー
    • 平方 US Survey マイル
    • 平方 US Survey ヤード
    • 平方 US Survey フィート
    • US Survey エーカー
  • ラインとエリアでは、すべての加重統計が算出されます。 標準サマリー フィールド統計情報と加重サマリー フィールド統計はどちらも、[サマリー ポリゴン] レイヤーと交差している [サマリー レイヤー] パラメーター値内のフィーチャのデータに適用されます。 加重サマリー フィールド統計に、[サマリー ポリゴン] パラメーター値のフィーチャが [サマリー対象レイヤー] パラメーター値内の各フィーチャと交差している割合に基づく重みが乗算されます。

  • 標準統計には、8 つのオプションがあります (個数、合計、平均、最小、最大、範囲、標準偏差、および分散)。 文字列統計には、2 つのオプションがあります (個数および任意)。 加重統計には、集計対象レイヤー内の数値フィールドに対して算出される 3 つのオプションがあります (平均、標準偏差、および分散)。

  • 文字列データの場合は、加重統計が算出されません。 [フィールド] 値および [統計] 値が指定されるたびに、行がこのツールのウィンドウに追加されるため、複数の統計を計算することができます。 集計結果を結果レイヤーのテーブルまたはポップアップに表示できます。 デフォルトでは、[サマリー ポリゴン] 値と交差しているフィーチャの個数が常に算出されます。

  • ArcGIS Enterprise 10.6.1 以降では、[フィールドでグループ化] パラメーターを使用してグループを計算できます。 これにより、集計されたポリゴン レイヤーに加えて、テーブル出力が作成されます。

  • [フィールドでグループ化] 値が指定されると、[最少頻値属性および最頻値属性の追加] パラメーターと [グループの割合の追加] パラメーターを使用できます。 最少頻値と最頻値は、[フィールドでグループ化] パラメーターに含まれる最も優位性の低い値と最も優位性の高い値であり、優位性はそれぞれの値のポイント数、全長、または合計面積で決定されます。

  • [最少頻値属性および最頻値属性の追加] パラメーターをオンにすると、2 つのフィールドが結果レイヤーに追加されます。 これらのフィールドには、各結果フィーチャの最少頻値と最頻値である [フィールドでグループ化] パラメーターの値が表示されます。

  • [グループの割合の追加] パラメーターは、[最少頻値属性および最頻値属性の追加] がオンになったときのみ使用可能になります。 [グループの割合の追加] パラメーターをオンにすると、2 つのフィールドが結果レイヤーに追加され、各フィーチャの最少頻値と最頻値に属しているポイント数、全長、または合計面積のパーセンテージが表示されます。 パーセンテージのフィールドは結果テーブルにも追加され、各フィーチャの [フィールドでグループ化] パラメーターのすべての値に属しているポイント数、全長、または合計面積のパーセンテージが表示されます。

  • 出力フィーチャ レイヤーは、常にポリゴン レイヤーです。 集計対象レイヤーと交差するポリゴンのみが返されます。 その他のポリゴンは、結果レイヤーから完全に削除されます。

    ポイント フィーチャを含むポリゴンが返される
    入力ポイントおよびポリゴン フィーチャ (最初の画像) と、生成されたエリア フィーチャ (2 つ目の画像) を示します。

  • 出力ポリゴン フィーチャには、次のフィールドが含まれています。

    フィールド名説明
    count

    各ポリゴン レイヤーと交差する集計されたフィーチャの個数。

    sum_length_<linearunit>、または sum_area_<areaunit>

    ポリゴン内のラインの全長、または各ポリゴン内の集計ポリゴンの合計面積。 これらの値は、[シェープ属性のサマリー値を追加] をオンにしたときに、指定した単位で返されます。

    statistic_<fieldname>

    指定した統計ごとに、<statistic>_<fieldname> という形式の名前の属性フィールドが作成されます。 たとえば、フィールド id の最大と標準偏差は、MAX_id および SD_id です。

    pstatistic_<fieldname>

    指定した加重統計ごとに、p<statistic>_<fieldname> という形式の名前の属性フィールドが作成されます。 たとえば、フィールド id の加重最大値は pMAX_id です。

    minority_<fieldname>

    この値は、グループ化テーブルを作成し、[最少頻値属性および最頻値属性の追加] をオンにしたときに返されます。 これは、各ポリゴン内の指定したフィールドの最少頻値を表します。 たとえば、ポリゴン内に 5 つのポイントがあり、color というフィールドの値が赤、青、青、緑、緑であるとします。 color フィールドでグループを作成した場合、minority_color フィールドの値は赤になります。

    majority_<fieldname>

    この値は、グループ化テーブルを作成し、[最少頻値属性および最頻値属性の追加] をオンにしたときに返されます。 これは、各ポリゴン内の指定したフィールドの最頻値を表します。 たとえば、ポリゴン内に 5 つのポイントがあり、color というフィールドの値が赤、青、青、緑、緑であるとします。 color フィールドでグループを作成した場合、majority_color フィールドの値は青と緑になります。

    minority_<fieldname>_percent

    この値は、グループ化テーブルを作成し、[グループの割合の追加] をオンにしたときに返されます。 これは、各ポリゴン内の指定したフィールドにおける個数の割合の最少頻値を表します。 たとえば、ポリゴン内に 5 つのポイントがあり、color というフィールドの値が赤、青、青、緑、緑であるとします。 color フィールドでグループを作成した場合、minority_color_percent フィールドの値は 20 になります (1/5 として計算)。

    majority_<fieldname>_percent

    この値は、グループ化テーブルを作成し、[グループの割合の追加] をオンにしたときに返されます。 これは、各ポリゴン内の指定したフィールドにおける個数の割合の最頻値を表します。 たとえば、ポリゴン内に 5 つのポイントがあり、color というフィールドの値が赤、青、青、緑、緑であるとします。 color フィールドでグループを作成した場合、majority_color_percent フィールドの値は 40 になります (2/5 として計算)。

    join_id

    この値は、グループ化テーブルを作成したときに返されます。 これは、フィーチャをグループ化テーブルにリンクする ID です。 すべての join_id は、グループ化テーブルの 1 つまたは複数の行に対応しています。

    出力グループ化テーブルには、次のフィールドが含まれています。

    フィールド名説明

    join_id

    これは、フィーチャをポリゴン レイヤーにリンクする ID です。 各ポリゴンには、すべてのグループ化の値を表す 1 つ以上のフィーチャがあり、それらは同じ ID を持ちます。 たとえば、ポリゴン内に 5 つのポイントがあり、color というフィールドの値が赤、青、青、緑、緑であるとします。 グループ化テーブルには、そのポリゴン (同じ結合 ID) を表す 3 つの行があり、それぞれが赤、青、緑の色に対応します。

    count

    結合したポリゴン内の指定したグループの数。 たとえば、選択したポリゴンで赤は 1 です。

    <statistic>_<fieldname>

    各グループに対して計算される指定した統計量。

    p<statistic>_<fieldname>

    各グループに対して計算される指定した加重統計量。

    percentcount

    各グループがポリゴン内の合計数に寄与するパーセンテージ。 上記の例を使用すると、赤は 1/5 = 20、青は 2/5 = 40、緑は 2/5 = 20 になります。

  • 次の操作を 1 つ以上使用することで、[エリア内での集計 (Summarize Within)] ツールのパフォーマンスを向上させることができます。

    • 対象データのみが解析されるように、範囲環境を設定します。
    • 大きいビンは、小さいビンよりパフォーマンスが高くなります。 ビンを使用しており、使用すべきサイズがわからない場合は、大きいビンのプロトタイプから開始します。
    • 解析が実行されているロケーションに対してローカルなデータを使用します。

  • ジオプロセシング ツールは、ArcGIS GeoAnalytics Server を活用しています。 解析は GeoAnalytics Server で実行され、結果は ArcGIS Enterprise のコンテンツに保存されます。

  • GeoAnalytics Server ツールを実行する場合、解析は GeoAnalytics Server で実行されます。 最適なパフォーマンスを得るためには、ArcGIS Enterprise ポータルでホストされているフィーチャ レイヤーかビッグ データ ファイル共有を通じて、GeoAnalytics Server にデータを提供する必要があります。 GeoAnalytics Server のローカルにないデータは、解析が開始する前に GeoAnalytics Server に移動されます。 つまり、ツールを実行する時間が長くなり、場合によっては ArcGIS Pro から GeoAnalytics Server にデータを移動できないこともあります。 エラーの閾値はネットワークの速度や、データのサイズや複雑さに左右されます。 データを必ず共有するか、ビッグ データ ファイル共有を作成することをおすすめします。

    データをポータルで共有する方法の詳細

    ArcGIS Server Manager を使用してビッグ データ ファイル共有を作成する方法の詳細

  • ArcGIS Pro の標準フィーチャ解析ツールボックスの [エリア内での集計 (Summarize Within)] ツールを使用して、同様の解析を実行することもできます。

パラメーター

ラベル説明データ タイプ
集計レイヤー

ポリゴンまたはビンごとに集計するポイント フィーチャ、ライン フィーチャ、またはポリゴン フィーチャ。

Feature Set
出力名

交差するジオメトリおよび属性を含む出力ポリゴン フィーチャ サービスの名前。

String
ポリゴンまたはビン

[集計レイヤー] 値をポリゴン別またはビン別のいずれで集計するかを指定します。

  • ポリゴン集計レイヤーは、ポリゴン データセットに集約されます。
  • ビン集計レイヤーは、このツールの実行時に生成された四角形または六角形のビンに集約されます。
String
ビン タイプ

フィーチャを集約するために生成するビンの形状を指定します。

  • 正方形[ビン サイズ] 値は、四角形の高さを表します。 これがデフォルトです。
  • 六角形[ビン サイズ] 値は、2 本の平行な辺の距離を表します。
String
ビン サイズ
(オプション)

入力フィーチャを集約するビンのサイズと単位を表す距離間隔。

Linear Unit
サマリー ポリゴン
(オプション)

入力集計レイヤー内のフィーチャの集計に使用するポリゴン。

Feature Set
シェープ属性のサマリー値を追加

サマリー レイヤー (ポリゴンまたはビン) 内にあるラインの長さ、またはポリゴンの面積を計算するかどうかを指定します。 サマリー シェープと交差するポイント、ライン、およびポリゴンの数は常に含まれます。

  • オン - シェープ属性のサマリー値が計算されます。 これがデフォルトです。
  • オフ - シェープ属性のサマリー値が計算されません。

Boolean
形状の単位
(オプション)

シェープ属性のサマリーで使用する計測単位を指定します。 入力サマリー フィーチャがポイントである場合、各入力ポリゴン内のポイント数が加算されるだけなので、形状の単位は不要です。 入力サマリー フィーチャがラインである場合は、距離単位を指定します。 入力サマリー フィーチャがポリゴンである場合は、面積単位を指定します。

  • メートル形状の単位は US Survey メートルです。
  • キロメートル形状の単位は US Survey キロメートルです。
  • 米国測量フィート形状の単位は US Survey フィートです。
  • 米国測量ヤード形状の単位は US Survey ヤードです。
  • 米国測量マイル形状の単位は US Survey マイルです。
  • 米国測量海里形状の単位は米国測量海里です。
  • 国際フィート形状の単位は国際フィートです。
  • 国際ヤード形状の単位は国際ヤードです。
  • 法定マイル形状の単位は法定マイルです。
  • 国際海里形状の単位は国際海里です。
  • 国際エーカー形状の単位は国際エーカーです。
  • ヘクタール形状の単位はヘクタールです。
  • 平方メートル形状の単位は平方メートルです。
  • 平方キロメートル形状の単位は平方キロメートルです。
  • 平方国際フィート形状の単位は平方国際フィートです。
  • 平方国際ヤード形状の単位は平方国際ヤードです。
  • 平方法定マイル形状の単位は平方法定マイルです。
  • 平方 US Survey フィート形状の単位は平方 US Survey フィートです。
  • 平方 US Survey ヤード形状の単位は平方 US Survey ヤードです。
  • 平方 US Survey マイル形状の単位は平方 US Survey マイルです。
  • US Survey エーカー形状の単位は US Survey エーカーです。
String
標準サマリー フィールド
(オプション)

指定されたフィールドに関して計算される統計情報。

フィールドが個数を表すか、レートを表すかを指定します。

  • 個数ライン レイヤーとポリゴン レイヤーに対して、統計を計算する前に、サマリーポリゴンに交差する集計済みフィーチャの割合で、集計済みフィールドの値が配分されます。 ポイント レイヤーに対して、値は配分されません。
  • レート集計済みフィールドの値は配分されません。 統計の計算に、生のフィールド値が使用されます。
Value Table
加重サマリー フィールド
(オプション)

指定されたフィールドに関して計算される加重統計を指定します。

フィールドが個数を表すか、レートを表すかを指定します。

  • 平均各フィールドの加重平均が計算されます。適用される加重は、ポリゴン内の集計レイヤーの割合です。
  • 標準偏差各フィールドの加重標準偏差が計算されます。適用される加重は、ポリゴン内の集計レイヤーの割合です。
  • 分散各フィールドの加重分散が計算されます。適用される加重は、ポリゴン内の集計レイヤーの割合です。
  • 個数統計を計算する前に、サマリー ポリゴンに交差する集計済みフィーチャの割合で、集計済みフィールドの値が配分されます。
  • レート集計済みフィールドの値は配分されません。 統計の計算に、生のフィールド値が使用されます。
Value Table
データ ストア
(オプション)

出力が格納される ArcGIS Data Store を指定します。 ビッグ データ ストアに格納されたすべての結果は、WGS84 で保存されます。 リレーショナル データ ストアに格納された結果は、それらの座標系を維持します。

  • ビッグ データ ストア出力がビッグ データ ストアに格納されます。 これがデフォルトです。
  • リレーショナル データ ストア出力がリレーショナル データ ストアに格納されます。
String
フィールドでグループ化
(オプション)

一意の属性値ごとに統計を個別に計算するために使用する入力サマリー フィーチャのフィールド。 たとえば、入力サマリー フィーチャに危険物を保管している会社の位置ポイントを含み、フィールドの 1 つが、保管されている危険物のタイプを記述したコードを含む HazardClass であるとします。 HazardClass の一意の値のそれぞれについて集計を計算するには、そのフィールドをグループ化フィールドとして使用します。

Field
最少頻値および最頻値属性の追加
(オプション)

各境界内のグループ フィールドごとに最少頻値 (最も支配的でない) 属性値または最頻値 (最も支配的) 属性値が追加されるかどうかを指定します。 このパラメーターがオンの場合は、Majority_ と Minority_ の接頭辞を持つ 2 つの新しいフィールドが出力レイヤーに追加されます。 このパラメーターは、[フィールドでグループ化] パラメーターに値が指定された場合のみ適用されます。

  • オフ - 最少頻値フィールドおよび最頻値フィールドを追加しません。 これがデフォルトです。
  • オン - 最少頻値フィールドおよび最頻値フィールドを追加します。

Boolean
グループの割合の追加
(オプション)

割合フィールドを追加するかどうかを指定します。 このパラメーターをオンにすると、各入力ポリゴンについて、一意の各グループ値のパーセンテージが計算されます。 このパラメーターは、[フィールドでグループ化] パラメーターに値が入力され、[最少頻値属性および最頻値属性の追加] パラメーターに値が指定されている場合のみ適用されます。

  • オフ - 割合フィールドを追加しません。 これがデフォルトです。
  • オン - 割合フィールドを追加します。

Boolean

派生した出力

ラベル説明データ タイプ
出力フィーチャ レイヤー

各ポリゴン内で集計されたポイントの数、ラインの長さ、またはポリゴンの面積。

Feature Set
サマリーでグループ化

サマリーでグループ化を指定すると、ツールは、一意のグループごとに計算された統計を含むテーブルを出力します。

Record Set

arcpy.geoanalytics.SummarizeWithin(summarized_layer, output_name, polygon_or_bin, bin_type, {bin_size}, {summary_polygons}, sum_shape, {shape_units}, {standard_summary_fields}, {weighted_summary_fields}, {data_store}, {group_by_field}, {add_minority_majority}, {add_percentages})
名前説明データ タイプ
summarized_layer

ポリゴンまたはビンごとに集計するポイント フィーチャ、ライン フィーチャ、またはポリゴン フィーチャ。

Feature Set
output_name

交差するジオメトリおよび属性を含む出力ポリゴン フィーチャ サービスの名前。

String
polygon_or_bin

summarized_layer 値をポリゴン別またはビン別のいずれで集計するかを指定します。

  • POLYGON集計レイヤーは、ポリゴン データセットに集約されます。
  • BIN集計レイヤーは、四角形または六角形のビンに集約されます。
String
bin_type

フィーチャを集約するために生成するビンの形状を指定します。

  • SQUAREbin_size 値は、四角形の高さを表します。 これがデフォルトです。
  • HEXAGONbin_size 値は、2 本の平行な辺の距離を表します。
String
bin_size
(オプション)

入力フィーチャを集約するビンのサイズと単位を表す距離間隔。

Linear Unit
summary_polygons
(オプション)

入力集計レイヤー内のフィーチャの集計に使用するポリゴン。

Feature Set
sum_shape

サマリー レイヤー (ポリゴンまたはビン) 内にあるラインの長さ、またはポリゴンの面積を計算するかどうかを指定します。 サマリー シェープと交差するポイント、ライン、およびポリゴンの数は常に含まれます。

  • ADD_SUMMARYシェープ属性のサマリー値が計算されます。 これがデフォルトです。
  • NO_SUMMARYシェープ属性のサマリー値が計算されません。
Boolean
shape_units
(オプション)

シェープ属性のサマリーで使用する計測単位を指定します。 入力の summarized_layer 値がポイントである場合は、各入力ポリゴン内のポイント数が加算されるだけなので、集計エリアの単位は不要です。 入力サマリー フィーチャがラインである場合は、距離単位を指定します。 入力サマリー フィーチャがポリゴンである場合は、面積単位を指定します。

  • METERS形状の単位はメートルです。
  • KILOMETERS形状の単位はキロメートルです。
  • FEET形状の単位は US Survey フィートです。
  • YARDS形状の単位は US Survey ヤードです。
  • MILES形状の単位は US Survey マイルです。
  • NAUTICAL_MILES形状の単位は米国測量海里です。
  • FEET_INT形状の単位は国際フィートです。
  • YARDS_INT形状の単位は国際ヤードです。
  • MILES_INT形状の単位は法定マイルです。
  • NAUTICAL_MILES_INT形状の単位は国際海里です。
  • ACRES形状の単位は国際エーカーです。
  • HECTARES形状の単位はヘクタールです。
  • SQUARE_METERS形状の単位は平方メートルです。
  • SQUARE_KILOMETERS形状の単位は平方キロメートルです。
  • SQUARE_FEET形状の単位は平方国際フィートです。
  • SQUARE_YARDS形状の単位は平方国際ヤードです。
  • SQUARE_MILES形状の単位は平方法定マイルです。
  • SQUARE_FEET_US形状の単位は平方 US Survey フィートです。
  • SQUARE_YARDS_US形状の単位は平方 US Survey ヤードです。
  • SQUARE_MILES_US形状の単位は平方 US Survey マイルです。
  • ACRES_US形状の単位は US Survey エーカーです。
String
standard_summary_fields
[standard_summary_fields,...]
(オプション)

指定されたフィールドに関して計算される統計情報。

  • COUNT - NULL 値でない値の数。 数値フィールドまたは文字列に使用できます。 [null, 0, 2] の個数は 2 です。
  • SUM - フィールド内の数値の合計。 [null, null, 3] の合計は 3 です。
  • MEAN - 数値の平均。 [0,2, null] の平均は 1 です。
  • MIN - 数値フィールドの最小値。 [0, 2, null] の最小は 0 です。
  • MAX - 数値フィールドの最大値。 [0, 2, null] の最大値は 2 です。
  • STDDEV - 数値フィールドの標準偏差。 [1] の標準偏差は null です。 [null, 1,1,1] の標準偏差は null です。
  • VAR - トラッキング内の数値フィールドの分散。 [1] の分散は null です。 [null, 1,1,1] の分散は null です。
  • RANGE - 数値フィールドの範囲。 これは、最大値から最小値を減算して計算されます。 [0, null, 1] の範囲は 1 です。 [null, 4] の範囲は 0 です。
  • ANY - 文字列型のフィールドのサンプル文字列。

フィールドが個数を表すか、レートを表すかを指定します。

  • COUNTライン レイヤーとポリゴン レイヤーに対して、統計を計算する前に、サマリーポリゴンに交差する集計済みフィーチャの割合で、集計済みフィールドの値が配分されます。 ポイント レイヤーに対して、値は配分されません。
  • RATE集計済みフィールドの値は配分されません。 統計の計算に、生のフィールド値が使用されます。
Value Table
weighted_summary_fields
[weighted_summary_fields,...]
(オプション)

指定されたフィールドに関して計算される加重統計を指定します。

  • MEAN各フィールドの加重平均が計算されます。適用される加重は、ポリゴン内の集計レイヤーの割合です。
  • STDDEV各フィールドの加重標準偏差が計算されます。適用される加重は、ポリゴン内の集計レイヤーの割合です。
  • VAR各フィールドの加重分散が計算されます。適用される加重は、ポリゴン内の集計レイヤーの割合です。

フィールドが個数を表すか、レートを表すかを指定します。

  • Count統計を計算する前に、サマリー ポリゴンに交差する集計済みフィーチャの割合で、集計済みフィールドの値が配分されます。
  • Rate集計済みフィールドの値は配分されません。 統計の計算に、生のフィールド値が使用されます。
Value Table
data_store
(オプション)

出力が格納される ArcGIS Data Store を指定します。 ビッグ データ ストアに格納されたすべての結果は、WGS84 で保存されます。 リレーショナル データ ストアに格納された結果は、それらの座標系を維持します。

  • SPATIOTEMPORAL_DATA_STORE出力がビッグ データ ストアに格納されます。 これがデフォルトです。
  • RELATIONAL_DATA_STORE出力がリレーショナル データ ストアに格納されます。
String
group_by_field
(オプション)

一意の属性値ごとに統計を個別に計算するために使用する入力サマリー フィーチャのフィールド。 たとえば、入力サマリー フィーチャに危険物を保管している会社の位置ポイントを含み、フィールドの 1 つが、保管されている危険物のタイプを記述したコードを含む HazardClass であるとします。 HazardClass の一意の値のそれぞれについて集計を計算するには、そのフィールドをグループ化フィールドとして使用します。

Field
add_minority_majority
(オプション)

各境界内のグループ フィールドごとに最少頻値 (最も支配的でない) 属性値または最頻値 (最も支配的) 属性値が追加されるかどうかを指定します。 このパラメーター値が ADD_MIN_MAJ の場合、Minority_ と Majority_ の接頭辞を持つ 2 つの新しいフィールドが出力レイヤーに追加されます。 このパラメーターは、group_by_field パラメーターに値が指定された場合のみ適用されます。

  • NO_MIN_MAJ最少頻値フィールドおよび最頻値フィールドを追加しません。 これがデフォルトです。
  • ADD_MIN_MAJ最少頻値フィールドおよび最頻値フィールドを追加します。
Boolean
add_percentages
(オプション)

割合フィールドを追加するかどうかを指定します。 このパラメーターが ADD_PERCENT の場合は、各入力ポリゴンについて、一意の各グループ値のパーセンテージが計算されます。 このパラメーターは、group_by_field パラメーターに値が入力され、add_minority_majority パラメーターに値が指定された場合のみ適用されます。

  • NO_PERCENT割合フィールドを追加しません。 これがデフォルトです。
  • ADD_PERCENT割合フィールドを追加します。
Boolean

派生した出力

名前説明データ タイプ
output

各ポリゴン内で集計されたポイントの数、ラインの長さ、またはポリゴンの面積。

Feature Set
group_by_summary

サマリーでグループ化を指定すると、ツールは、一意のグループごとに計算された統計を含むテーブルを出力します。

Record Set

コードのサンプル

SummarizeWithin の例 (Python ウィンドウ)

次の Python ウィンドウ スクリプトは、SummarizeWithin 関数の使用方法を示しています。

# Name: SummarizeWithin.py
# Description: Summarize river polylines by counties.
#			
# Requirements: ArcGIS GeoAnalytics Server

# Import system modules
import arcpy

# Set local variables
summarizedLayer = "https://MyGeoAnalyticsMachine.domain.com/geoanalytics/rest/services/DataStoreCatalogs/bigDataFileShares_Water/BigDataCatalogServer/Rivers"
summaryPolys = "https://MyGeoAnalyticsMachine.domain.com/geoanalytics/rest/services/DataStoreCatalogs/bigDataFileShares_Boundaries/BigDataCatalogServer/Counties"
summaryStatistics = ["AvgWidth", "MAX", "RATE"]
weightedSummaryStatistics = ["Length", "STDDEV", "COUNT"]
outFS = 'SummarizedRivers'
dataStore = "SPATIOTEMPORAL_DATA_STORE"

# Run SummarizeWithin
arcpy.geoanalytics.SummarizeWithin(summarizedLayer, outFS, "POLYGON", None, 
                                   None, summaryPolys,"ADD_SUMMARY", 
                                   "KILOMETERS", summaryStatistics, 
                                   weightedSummaryStatistics, dataStore)

環境

特殊なケース

出力座標系

解析で使用される座標系。 このパラメーターで指定されない限り、入力の座標系で解析が行われます。 GeoAnalytics Tools の場合、最終結果は WGS84 のビッグ データ ストアに保存されます。

ライセンス情報

  • Basic: 次のものが必要 ArcGIS GeoAnalytics Server
  • Standard: 次のものが必要 ArcGIS GeoAnalytics Server
  • Advanced: 次のものが必要 ArcGIS GeoAnalytics Server

関連トピック