属性ルールのインポート (Import Attribute Rules) (データ管理)

サマリー

カンマ区切り値ファイル (.csv) からデータセットに属性ルールをインポートします。

使用法

    注意:

    データセットに属性ルールをインポートした場合、そのデータセットの最小クライアント バージョンは ArcGIS Pro 2.1 になります。 すなわち、データセットは ArcGIS Desktop では使用できなくなります。

  • このツールでは、データセット内にまだ存在していないルールのみがインポートされます。既存のルールは更新されません。 データセットに適用されるルールの一意性は、ルールの定義ではなく、ルール名によって決定されます。 たとえば、フィーチャクラスに Rule A と Rule B という 2 つのルールがあるとします。入力 .csv ファイルが Rule B と Rule C という名前のルールをインポートしようとする場合、Rule C はインポートされますが Rule B はインポートされません。Rule B という名前のルールがデータセットに対してすでに存在しているからです。

    インポート中にエラーが発生した場合、エラーの起きた特定の列と行がエラー メッセージに示されます。 .csv ファイル内の残りの有効な属性ルールはインポートされます。

  • このツールは、[属性ルールのエクスポート (Export Attribute Rules)] ツールと組み合わせて使用できます。

  • ArcGIS Data Reviewer ツールを使用して作成されたルールをインポートするには、Data Reviewer エクステンションのライセンスが必要です。 インポートした .csv ファイルに Data Reviewer ベースのルールがあり、Data Reviewer エクステンションのライセンスを利用できない場合には、警告が返されます。

    インポート中に警告が返された場合、問題が発生した特定の行が警告メッセージに示されます。 .csv ファイル内の残りの有効な属性ルールはインポートされます。

  • 注意:

    ArcGIS Pro 3.4 以降のクライアントから属性ルールをエクスポートすると、.csv に TRIGGERINGFIELDS 列が含まれます。 以前の ArcGIS Pro バージョンを使用して属性ルールをインポートするには、インポートする前にこの列が .csv から削除されていることを確認してください。

    インポートされた .csv には、以下の列が含まれる必要があります。

    説明

    NAME

    ルールの名前。

    constraintRuleOP

    DESCRIPTION

    ルールの説明。

    動作圧は 300 未満でなくてはなりません。

    TYPE

    属性ルールのタイプ。

    CONSTRAINT、CALCULATION

    SUBTYPE

    データセットにサブタイプがあり、サブタイプがルール定義で使用されている場合、これがルールが適用されるサブタイプ名 (つまり説明) になります。

    すべて

    FIELD

    該当する場合は、ルールの適用先のフィールド名。

    CONDITION

    ISEDITABLE

    属性フィールドが編集可能かどうかを定義するブール値。

    true または false

    TRIGGERINSERT

    ルールのトリガー イベントが挿入編集用に設定されているかどうかを定義するブール値。

    true または false

    TRIGGERDELETE

    ルールのトリガー イベントが削除編集用に設定されているかどうかを定義するブール値。

    true または false

    TRIGGERUPDATE

    ルールのトリガー イベントが更新編集用に設定されているかどうかを定義するブール値。

    true または false

    SCRIPTEXPRESSION

    ルールを定義する ArcGIS Arcade スクリプト式。

    $feature.OPERATINGPRESSURE < 300

    ERRORNUMBER

    該当する場合は、ルールのエラー番号。

    99

    ERRORMESSAGE

    該当する場合は、ルールのエラー メッセージ。

    動作圧が無効です。 値は 300 未満である必要があります。

    EXCLUDECLIENTEVALUATION

    ルールがすべてのクライアントとシンプル クライアントのどちらをサポートするのかを定義するブール値。

    true または false

    ISENABLED

    属性ルールを有効にするかどうかを決定するブール値。

    true または false

    BATCH

    バッチ検証に対応したルールにするかどうかを決定するブール値。

    true または false

    SEVERITY

    エラーの重要度を定義する整数値 (1 ~ 5)。

    2

    TAGS

    ルールを識別する一連の文字列値。

    動作圧

    CATEGORY

    ルール カテゴリを定義するシステム生成の整数値 (該当する場合)。

    この値はシステムで生成されるため、変更してはなりません。

    6

    CHECKPARAMETERS

    Data Reviewer ベースのルールの構成を定義するシステム生成の JSON 値。

    この値はシステムで生成されるため、変更してはなりません。

    {"ReviewerRuleType": "0", "minimumangle": "60"}

    TRIGGERINGFIELDS

    属性ルールをトリガーする編集が行われるフィールドを表すフィールド値のリスト。

    注意:
    [] として定義された空の配列は、すべてのフィールドがトリガー フィールドとして表します。 トリガー フィールドが指定されていない場合、すべてのフィールドがトリガー フィールドとしてリストされます。

    ["RoadCondition", "NumberOfLanes", "RoadType"]

パラメーター

ラベル説明データ タイプ
ターゲット テーブル

属性ルールの適用先となるテーブルまたはフィーチャクラス。 データセットには、ルール定義で指定されているすべてのフィーチャが存在する必要があります。

Table View
入力ファイル

インポートするルールを格納している .csv ファイル。

File

派生した出力

ラベル説明データ タイプ
インポートする属性ルール

更新された入力データセット。

Table View; Raster Layer; Mosaic Layer

arcpy.management.ImportAttributeRules(target_table, csv_file)
名前説明データ タイプ
target_table

属性ルールの適用先となるテーブルまたはフィーチャクラス。 データセットには、ルール定義で指定されているすべてのフィーチャが存在する必要があります。

Table View
csv_file

インポートするルールを格納している .csv ファイル。

File

派生した出力

名前説明データ タイプ
out_table

更新された入力データセット。

Table View; Raster Layer; Mosaic Layer

コードのサンプル

ImportAttributeRules の例 (Python ウィンドウ)

.csv ファイルから Building という名前のフィーチャクラスに属性ルールをインポートします。

import arcpy
arcpy.management.ImportAttributeRules("C:\\MyProject\\MyDatabase.sde\\pro.USER1.Building",
                                      "C:\\MyProject\\expAttrRules.csv")

ライセンス情報

  • Basic: No
  • Standard: Yes
  • Advanced: Yes

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