WCS レイヤーの作成 (Make WCS Layer) (データ管理)

サマリー

WCS サービスからテンポラリ ラスター レイヤーを作成します。

使用法

  • WCS レイヤーの作成ツールは、WCS サービスを入力として使用できる数少ないツールのうちの 1 つです。このツールを使用すれば、WCS サービスをラスター レイヤーに変換し、変換後のラスター レイヤーをジオプロセシング ツールで使用できます。 このツールで作成されるレイヤーは一時的であるため、ドキュメントを保存しておかない限り、セッション後に削除されます。

  • WCS サーバーへの URL も、入力として使用できます。 WCS サーバー URL には、カバレッジおよびバージョン情報を含める必要があります。 URL のみを入力した場合、最初のカバレッジが自動的にツールに適用され、デフォルト バージョン (1.0.0) を使用して WCS レイヤーが作成されます。

  • 出力はイメージ サービス全体または一部のどちらかです。

  • イメージ サービスの一部をクリップする際は、出力範囲レイヤーを選択するか、矩形範囲を指定してください。 出力範囲レイヤーを選択すると、そのレイヤーの範囲に基づいてクリップ範囲が選択されます。

  • バンドのサブセットだけを対象範囲として、出力を作成することもできます。 これにより、時間が節約され、ディスク空き容量が確保されます。

パラメーター

ラベル説明データ タイプ
入力 WCS カバレッジ

入力 WCS サービスを参照します。 このツールでは、WCS サービスを参照する URL も指定できます。

WCS サーバー URL を使用する場合は、その URL にカバレッジ名およびバージョン情報を含める必要があります。 URL のみを入力した場合、最初のカバレッジが自動的にツールに適用され、デフォルト バージョン (1.0.0) を使用して WCS レイヤーが作成されます。

http://ServerName/arcgis/services/serviceName/ImageServer/WCSServer?coverage=rasterDRGs&version=1.1.1 は、カバレッジ名とバージョンを含めた URL の例です。

上記の例では、http://ServerName/arcgis/services/serviceName/ImageServer/WCSServer? が URL です。 指定したカバレッジが coverage=rasterDRGs の場合、バージョンは &version=1.1.1 です。

WCS サーバー上のカバレッジ名を取得するには、WCS GetCapabilities リクエストを使用します。 http://ServerName/arcgis/services/serviceName/ImageServer/WCSServer?request=getcapabilities&service=wcs は、WCS リクエストの例です。

WCS Coverage; String
出力 WCS レイヤー

出力 WCS レイヤーの名前。

Raster Layer
テンプレート範囲
(オプション)

WCS レイヤーの出力範囲。

  • [現在の表示範囲] マップ ビュー - 範囲は、アクティブなマップまたはシーンに基づきます。
  • [範囲の描画] 直角化して完了 - 範囲は、マップまたはシーンに描画された四角形に基づきます。
  • [レイヤーの範囲] レイヤー - 範囲は、アクティブなマップ レイヤーに基づきます。 使用可能なレイヤーを選択するか、[すべてのレイヤーのデータの範囲] オプションを使用します。 各マップ レイヤーには、次のオプションがあります。

    • [すべてのフィーチャ] すべて選択 - すべてのフィーチャの範囲。
    • [選択フィーチャ] 選択フィーチャからのエリア - 選択したフィーチャの範囲。
    • [表示フィーチャ] Extent Indicator - 表示フィーチャの範囲。

  • [参照] 参照 - 範囲はデータセットに基づきます。
  • [クリップボード] 貼り付け - 範囲をクリップボードにコピーしたり、クリップボードから貼り付けたりできます。
    • [範囲をコピー] コピー - 範囲と座標系をクリップボードにコピーします。
    • [範囲を貼り付け] 貼り付け - 範囲と座標系をクリップボードから貼り付けます。 クリップボードに座標系が含まれていない場合、マップの座標系が範囲に使用されます。
  • [範囲をリセット] リセット - 範囲はデフォルト値にリセットされます。

座標を手動で入力する場合、アクティブなマップの座標系の座標を数値で指定する必要があります。 マップで、入力した座標と異なる表示単位が使用されることがあります。 南と西の座標にはマイナス値の記号を使用します。

Extent
バンド
(オプション)

レイヤー用にエクスポートされるバンド。 バンドを指定しない場合は、すべてのバンドが出力で使用されます。

Value Table

arcpy.management.MakeWCSLayer(in_wcs_coverage, out_wcs_layer, {template}, {band_index})
名前説明データ タイプ
in_wcs_coverage

入力 WCS サービスの名前、または WCS サービスを参照する URL。

WCS サーバー URL を使用する場合は、その URL にカバレッジ名およびバージョン情報を含める必要があります。 URL のみを入力した場合、最初のカバレッジが自動的にツールに適用され、デフォルト バージョン (1.0.0) を使用して WCS レイヤーが作成されます。

http://ServerName/arcgis/services/serviceName/ImageServer/WCSServer?coverage=rasterDRGs&version=1.1.1 は、カバレッジ名とバージョンを含めた URL の例です。

上記の例では、http://ServerName/arcgis/services/serviceName/ImageServer/WCSServer? が URL です。 指定したカバレッジが coverage=rasterDRGs の場合、バージョンは &version=1.1.1 です。

WCS サーバー上のカバレッジ名を取得するには、WCS GetCapabilities リクエストを使用します。 http://ServerName/arcgis/services/serviceName/ImageServer/WCSServer?request=getcapabilities&service=wcs は、WCS リクエストの例です。

WCS Coverage; String
out_wcs_layer

出力 WCS レイヤーの名前。

Raster Layer
template
(オプション)

WCS レイヤーの出力範囲。

  • MAXOF - すべての入力データの最大範囲が使用されます。
  • MINOF - すべての入力データに共通する最小領域が使用されます。
  • DISPLAY - 範囲は、表示範囲と同じになります。
  • レイヤー名 - 指定したレイヤーの範囲が使用されます。
  • Extent オブジェクト - 指定したオブジェクトの範囲が使用されます。
  • 座標のスペース区切りの文字列 - 指定した文字列の範囲が使用されます。 座標は、x-min、y-min、x-max、y-max の順序で表されます。
Extent
band_index
[band_index,...]
(オプション)

レイヤー用にエクスポートされるバンド。 バンドを指定しない場合は、すべてのバンドが出力で使用されます。

Value Table

コードのサンプル

MakeWCSLayer の例 1 (Python ウィンドウ)

以下は、MakeWCSLayer 関数を実行する Python サンプルです。

import arcpy
from arcpy import env
env.workspace = "C:/Workspace"
input1 = "GIS Servers/File_TIFF_Amberg on server3/090160_1"
arcpy.MakeWCSLayer_management(input1, "wcslayer1", "11.844983 49.445367 11.858321 49.453887",
                              "1;2;3")
MakeWCSLayer の例 2 (スタンドアロン スクリプト)

以下は、MakeWCSLayer 関数を実行する Python スクリプト サンプルです。

##====================================
##Make WCS Layer
##Usage: MakeWCSLayer_management in_wcs_coverage out_wcs_layer {template} {ID;ID...}
    
import arcpy

arcpy.env.workspace = r"C:/Workspace"
input1 = r"GIS Servers\File_TIFF_Amberg on server3\090160_1"
input2 = "http://server3/arcgis/services/File_TIFF_Amberg/ImageServer/WCSServer"

##Create WCS layer from WCS connection file
arcpy.MakeWCSLayer_management(input1, "wcslayer1", "11.844983 49.445367 11.858321 49.453887",
                              "1;2;3")

##Create WCS layer from URL with clipping feature
arcpy.MakeWCSLayer_management(input2, "wcslayer2", "clip.shp", "1;2;3")

ライセンス情報

  • Basic: Yes
  • Standard: Yes
  • Advanced: Yes

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