レビューアー バッチ ジョブの実行 (Execute Reviewer Batch Job) (Data Reviewer)

Data Reviewer のライセンスで利用可能。

サマリー

ワークスペースに対してレビューアー バッチ ジョブを実行し、その結果をレビューアー セッションに書き込みます。 レビューアー バッチ ジョブには、レビューアー チェックのグループが含まれています。 チェックでは、条件、ルール、および空間リレーションシップに基づいてデータの検証が行われます。 また、チェックでは、検証対象のフィーチャまたは行のセット、およびそれらのソース ワークスペースを指定します。 レビューアー セッションでは、レビューアー チェックで実行された検証タスクに関する情報が保存されます。 この情報は、レビューアー ワークスペース内のテーブルおよびデータセットに格納されます。

レガシー:

ArcMap ベースのレビューアー ワークフローはまもなく廃止されます。 現在のユーザーは、レビューアー バッチ ジョブから Data Reviewer 属性ルールにワークフローを変換することをお勧めします。

属性ルールへの移行の詳細

使用法

  • 指定されたワークスペースがレビューアー ワークスペースではない場合、[Data Reviewer の有効化 (Enable Data Reviewer)] ツールを使用してレビューアー ワークスペースを作成します。

    注意:

    このツールでは、バッチ ジョブで参照されているフィーチャまたは 64 ビットの Object ID を含むレビューアー ワークスペースはサポートされていません。

  • [レビューアー セッションの作成 (Create Reviewer Session)] ツールを使用してセッションを作成できます。 [レビューアー セッションの作成 (Create Reviewer Session)] ツールは、セッション ID とセッション名を出力パラメーターとして生成します。

  • レビューアー バッチ ジョブを作成するには、ArcMap に用意されているツールを ArcGIS Data Reviewer エクステンションで使用します。

  • [接続性ルール][メタデータ][カスタム] チェック タイプはサポートされないため、バッチ ジョブの処理中にスキップされます。

  • レビューアー バッチ ジョブの結果は、[レビューアー ワークスペース] パラメーター値内の指定したセッション ([セッション] パラメーターで指定) に書き込まれます。

  • ワークスペースが [プロダクト ワークスペース] パラメーターで定義されていない場合、バッチ ジョブは、[バッチ ジョブ ファイル] パラメーターで指定されたワークスペースに対して実行されます。

  • プロダクト ワークスペースがエンタープライズ ジオデータベースである場合、[プロダクト ワークスペースのバージョン] パラメーターを使用して特定のバージョンのデータを検証できます。

  • [解析エリア] パラメーター値には、処理エリアを作成するためにマージされるポリゴン フィーチャまたは範囲の値が含まれます。 このエリアと交差するフィーチャは、レビューアー バッチ ジョブによって検証されます。 このエリアの外部のフィーチャは、検証されません。

  • [変更されたフィーチャのみ] パラメーターは、[プロダクト ワークスペース] パラメーターの値がバージョン対応登録された (トラディショナル) エンタープライズ ジオデータベースである場合にアクティブになります。 この設定は、検証の対象を、親バージョンと子バージョン間で変更されたフィーチャに制限するもので、チェックのプライマリ フィーチャクラス (フィーチャクラス 1) のみに適用されます。 セカンダリ データ リソース (フィーチャクラス 2 以降) では、含まれるすべてのフィーチャが検証で使用されます。 バージョン間の変更には次のようなものがあります。

    • フィーチャが子バージョンでは加えられ、親バージョンでは加えられていない
    • フィーチャが子バージョンでは変更され、親バージョンでは変更されていない
    • 子バージョンと親バージョンの両方でフィーチャが変更されている
    • フィーチャが子バージョンでは変更され、親バージョンからは削除されている
  • バッチ ジョブのサマリーは、[結果] ウィンドウに表示されます。

  • 出力パラメーターは、[レビューアー ワークスペース] パラメーター値内の REVBATCHRUNTABLE テーブルの 1 行のテーブル ビューです。 この行は、バッチ ジョブの実行時に作成されたレコードを表しています。 以下の表で、REVBATCHRUNTABLE テーブルの RUNCONTEXT フィールドと STATUS フィールドに格納される可能性のある値を説明します。

    フィールド説明

    RUNCONTEXT

    バッチ ジョブが実行されたコンテキストを識別する以下のコードです。

    • 0 - Desktop
    • 1 - Engine
    • 2 - Server
    • 3 - Pro

    STATUS

    以下のバッチ ジョブ ステータス コードです。

    • 0 - 成功

      バッチ ジョブが正常に実行されました。

    • 1 - エラーを伴う成功

      バッチ ジョブが正常に実行されましたが、エラーが表示されました。 通常、処理エラーは、チェック時に検証が失敗したこと (データ ソースが利用不可、チェックの構成に誤りがある)、またはフィーチャに関する問題が発生したため検証でフィーチャがスキップされたことのいずれかに関連しています。

    • 2 - 警告を伴う成功

      バッチ ジョブが正常に実行されましたが、警告が表示されました。 通常、処理警告は、結果のエラー ジオメトリを構築できないことや、バッチ ジョブの正常な実行にはあまり影響がないその他の問題に関連しています。

    • 3 - エラーと警告を伴う成功

      バッチ ジョブが正常に実行されましたが、上記で述べたようなエラーと警告の両方が表示されました。

    • 4 - 失敗

      バッチ ジョブが正常に実行されませんでした。 バッチ ジョブの失敗は、データ アクセスの問題または構成の問題が原因で、バッチ ジョブに含まれるすべてのチェックで検証に失敗した場合に発生します。

  • 結果が含まれるログ ファイルは %localappdata%\Esri\DataReviewer ディレクトリにあります。 ログ ファイルの情報には、フィーチャクラスに対して実行されたチェック、検証されたフィーチャの数、レポートされた結果の数などがあります。 ジオプロセシング バッチ ジョブ サービス用のサーバー Jobs ディレクトリを確認すると、サーバー処理エラーおよび警告を調べることができます。

パラメーター

ラベル説明データ タイプ
レビューアー ワークスペース

レビューアー バッチ ジョブの結果が書き込まれるワークスペース。

Workspace
セッション

レビューアー セッションの識別子と名前。 セッションは、レビューアー ワークスペース内に存在している必要があります。

String
バッチ ジョブ ファイル

実行されるレビューアー バッチ ジョブ ファイルへのパス。

File
プロダクト ワークスペース
(オプション)

検証するフィーチャを含むエンタープライズ ジオデータベースまたはファイル ジオデータベース。

Workspace
解析エリア
(オプション)

検証処理エリアの構築に使用されるエリアを定義するポリゴン フィーチャまたは範囲の値。

Extent; Feature Layer
変更されたフィーチャのみ
(オプション)

プロダクト ワークスペースがエンタープライズ ジオデータベース内のデータを参照している場合、検証するフィーチャの種類 (変更済みまたは未変更) を指定します。

  • オン - 親バージョンと子バージョン間で変更されたフィーチャのみを検証します。
  • オフ - バッチ ジョブで参照されるデータ内のすべてのフィーチャを検証します。 これがデフォルトです。
Boolean
プロダクト ワークスペースのバージョン
(オプション)

バッチ ジョブで検証されるプロダクト ワークスペースのバージョンです。 これは、プロダクト ワークスペースがエンタープライズ ジオデータベースである場合にのみ適用できます。

String

派生した出力

ラベル説明データ タイプ
BATCHRUNTABLE_View

ツールの操作に関するサマリー情報を含むテーブル ビュー。

Table View

arcpy.Reviewer.ExecuteReviewerBatchJob(reviewer_workspace, session, batch_job_file, {production_workspace}, {analysis_area}, {changed_features}, {production_workspaceversion})
名前説明データ タイプ
reviewer_workspace

レビューアー バッチ ジョブの結果が書き込まれるワークスペース。

Workspace
session

レビューアー セッションの識別子と名前。 セッションは、レビューアー ワークスペース内に存在している必要があります。

String
batch_job_file

実行されるレビューアー バッチ ジョブ ファイルへのパス。

File
production_workspace
(オプション)

検証するフィーチャを含むエンタープライズ ジオデータベースまたはファイル ジオデータベース。

Workspace
analysis_area
(オプション)

検証処理エリアの構築に使用されるエリアを定義するポリゴン フィーチャまたは arcpy.Extent オブジェクト。

Extent; Feature Layer
changed_features
(オプション)

プロダクト ワークスペースがエンタープライズ ジオデータベース内のデータを参照している場合、検証するフィーチャの種類 (変更済みまたは未変更) を指定します。

  • CHANGED_FEATURES親バージョンと子バージョン間で変更されたフィーチャのみを検証します。
  • ALL_FEATURESバッチ ジョブで参照されるデータ内のすべてのフィーチャを検証します。 これがデフォルトです。
Boolean
production_workspaceversion
(オプション)

バッチ ジョブで検証されるプロダクト ワークスペースのバージョンです。 これは、プロダクト ワークスペースがエンタープライズ ジオデータベースである場合にのみ適用できます。

String

派生した出力

名前説明データ タイプ
tableView

ツールの操作に関するサマリー情報を含むテーブル ビュー。

Table View

コードのサンプル

ExecuteReviewerBatchJob の例 (Python ウィンドウ)

次の Python ウィンドウ スクリプトは、ExecuteReviewerBatchJob 関数の使用方法を示しています。

# Path to the tutorial reviewer workspace
rev_workspace = "C:/gisdata/TutorialsSamples/Tutorials/Reviewer/Reviewer.sde"

# path to the tutorial batch job file
batch_job_file = "C:/gisdata/TutorialsSamples/Tutorials/Reviewer/BatchJobs/RevTutorial.rbj"

# session - must exist before executing this script.
session = "Session 2 : Session 2"

# path to the tutorial production workspace - this contains the data to validate
prod_workspace = "C:/gisdata/TutorialsSamples/Tutorials/Reviewer/California.sde"

# execute the batch job
res = arcpy.ExecuteReviewerBatchJob_Reviewer(rev_workspace,session,batch_job_file,prod_workspace)

# get the output table view from the result object
tbl = res.getOutput(0)

print(tbl.name)  # prints REVBATCHRUNTABLE
ExecuteReviewerBatchJob の例 2 (スタンドアロン スクリプト)

このスタンドアロン スクリプトは、ExecuteReviewerBatchJob 関数を使用する方法を示しています。

# Name: ExecuteReviewerBatchJob_Example.py
# Description: Executes a reviewer batch job

# Import arcpy module
import arcpy

# reviewer workspace
reviewer_db = "c:/gisdata/reviewer.sde"

# reviewer batch job file - corresponds to Finding geometries with spatial relationships doc
SoCal_GeoOnGeoChecks_rbj = "C:/gisdata/SoCal_GeoOnGeoChecks.rbj"

# session - must exist before executing this script.
session =  "Session 2 : Session 2"

# production database - contains data to validate
production_db = "C:/gisdata/Edit_Sample.sde"

# aoi feature layer
arcpy.MakeFeatureLayer_management(production_db + "/Features/PolbndA",'PolbndA',"objectid = 145")

# Execute Reviewer Batch Job function
res = arcpy.ExecuteReviewerBatchJob_Reviewer(reviewer_db, session, SoCal_GeoOnGeoChecks_rbj, production_db,'PolbndA')

# get the output table
tbl = res.getOutput(0)
print(tbl.name)

# query the table
for row in arcpy.da.SearchCursor(tbl,("RECORDID","BATCHJOBID","BATCHJOBFILE")):
    print(str(row[0]))
    print(row[1])
    print(row[2])
ExecuteReviewerBatchJob (レビューアー バッチ ジョブの実行) の例 3 (スタンドアロン スクリプト)

このスタンドアロン スクリプトは、ExecuteReviewerBatchJob 関数を使用する方法を示しています。

# Name: ExecuteReviewerBatchJob_Example.py
# Description: Executes a reviewer batch job
# Requirements: Data Reviewer extension

# Import arcpy module
import arcpy

# Check out a Data Reviewer extension license
arcpy.CheckOutExtension("datareviewer")

arcpy.env.overwriteOutput="true"

# reviewer workspace
reviewer_db = "c:/gisdata/reviewer.sde"

# reviewer batch job file - corresponds to Finding geometries with spatial relationships doc
SoCal_GeoOnGeoChecks_rbj = "C:/gisdata/SoCal_GeoOnGeoChecks.rbj"

# session - must exist before executing this script.
session =  "Session 2 : Session 2"

# production database - contains data to validate
production_db = "C:/gisdata/Edit_Sample.sde"

# aoi extent

Extent_Analysis_Area = arcpy.Extent(-118.02, 33.65, 117.71, 33.94)

# Define spatial reference of analysis area extent using factory code
# GCS_WGS_1984, WKID: 4326
# If spatial reference is not defined the following warning message will appear:
# Spatial reference of the analysis area extent is not defined. Spatial reference is required to ensure that the analysis area extent is compatible with the data sources being validated.
spatial_reference =  arcpy.SpatialReference()
spatial_reference.factoryCode = 4326
spatial_reference.create()
Extent_Analysis_Area.spatialReference = spatial_reference

# Execute Reviewer Batch Job function
res = arcpy.ExecuteReviewerBatchJob_Reviewer(reviewer_db, session, SoCal_GeoOnGeoChecks_rbj, production_db, Extent_Analysis_Area, "ALL_FEATURES", "")

# get the output table
tbl = res.getOutput(0)
print tbl.name

# query the table
for row in arcpy.da.SearchCursor(tbl,("RECORDID","BATCHJOBID","BATCHJOBFILE")):
    print str(row[0])
    print row[1]
    print row[2]

# Check in the Data Reviewer extension
arcpy.CheckInExtension("datareviewer")

ライセンス情報

  • Basic: 次のものが必要 Data Reviewer
  • Standard: 次のものが必要 Data Reviewer
  • Advanced: 次のものが必要 Data Reviewer

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