Spatial Analyst のライセンスで利用可能。
Image Analyst ライセンスで利用できます。
算術演算ツールセットは、ラスターに対して算術演算を実行するツールから構成されています。
ツールは次の 4 つの主なカテゴリに分類されています。
- 算術演算
一般ツールセットには、ラスターに対して基本的な算術演算を実行するためのツールが入っています。 これらのツールは、計算、累乗、指数、対数の各カテゴリに分かれます。 さらに、ラスターの値の符号を変更するツールや、値を整数と浮動小数間で変換するツールも含まれます。
- 条件
条件演算ツールセットでは、入力値の条件に基づいて出力値を制御できます。
- 論理
論理演算ツールセットには、ラスターに対して論理的評価を実行するためのツールがあり、これらのツールは Bitwise (ビット演算)、Boolean (ブール)、Combinatorial (結合)、Relational (関係)、および Conditional (条件) の各カテゴリに分けられています。
- 三角関数演算
三角関数ツールセットには三角関数計算のためのツールが入っています。 これらのツールは、正則、逆、双曲、逆双曲の各カテゴリに分かれます。
ライセンス:
これらの算術演算ツールは、Spatial Analyst エクステンション ライセンスを所有している場合にも利用できます。
一部の算術演算ツールは、3D Analyst エクステンション ライセンスでも利用可能です。 それらのツールは、[Divide]、[Float]、[Int]、[Minus]、[Plus]、および [Times] です。
次の表は、利用可能な算術演算ツールセットを簡単な説明とともにまとめたものです。
ツール | 説明 |
---|---|
一般/算術演算ツールセット | 一般的な [演算] ツールは、数学関数を入力値に適用します。これらのツールは、いくつかのカテゴリに分類されます。算術ツールは、加算や乗算などの基本的な数学演算を実行します。また、基本的な乗数演算に加えて、指数や対数など、さまざまな種類の指数演算を実行するツールがあります。他には、符号変換や、整数と浮動小数点のデータ タイプ間の変換に使用するツールがあります。 |
[条件] ツールでは、入力値の条件に基づいて出力値を制御できます。適用できる条件には、属性検索によるものと、リスト内の条件ステートメントにおける順番に基づいたものの 2 種類があります。 | |
[論理演算] ツールでは、入力値を評価し、定義済みのロジックに基づいて出力値を決定します。これらのツールは、[ビット演算]、[ブール]、[結合]、[論理]、[関係] という主要なカテゴリにグループ化されます。 | |
三角関数演算ツールは、入力ラスターの値に対して各種の三角関数計算を実行します。 |
一般算術演算ツール
以下の内容は、このツールセットの最上位にあるツールのみに適用されます。 その他のツールの詳細については、[条件演算]、[論理演算]、および [三角関数] の算術演算の各セクションをご参照ください。
一般的な演算ツールは、数学関数を入力値に適用します。 これらのツールは、いくつかのカテゴリに分類されます。 算術ツールは、加算や乗算などの基本的な数学演算を実行します。 また、基本的な乗数演算に加えて、指数や対数など、さまざまな種類の指数演算を実行するツールがあります。 他には、符号変換や、整数と浮動小数点のデータ タイプ間の変換に使用するツールがあります。
一部のツールでは、2 つの入力が必要です。
- 算術: [Plus]、[Minus]、[Times]、[Divide]、[Mod] (剰余)
- 乗数: [Power]
一方、その他のツールで必要な入力は 1 つのみです。
- 指数: [Exp]、[Exp2]、[Exp10]
- 対数: [Ln]、[Log2]、[Log10]
- 乗数: [Square]、[Square Root]
- 符号: [Abs]、[Negate]
- タイプ変換: [Float]、[Int]、[Round Down]、[Round Up]
以下の表に、使用可能な一般算術演算ツールと、その簡単な説明を示します。
ツール | 説明 |
---|---|
ラスターのセルの絶対値を計算します。 | |
2 つのラスターの値をセル単位で除算します。 | |
ラスター内のセル値の底が e の指数を計算します。 | |
ラスター内のセル値の底が 10 の指数を計算します。 | |
ラスター内のセル値の底が 2 の指数を計算します。 | |
ラスターの各セル値を浮動小数点表現に変換します。 | |
ラスターのセル値に対し、小数点以下を切り捨てて整数値に変換します。 | |
ラスターのセル値に対して底が e の自然対数を計算します。 | |
ラスターのセル値に対して底が 10 の対数を計算します。 | |
ラスターのセル値に対して底が 2 の対数を計算します。 | |
セル単位で、1 つ目の入力ラスターの値から 2 つ目の入力ラスターの値を減算します。 | |
セルごとに最初のラスターを 2 番目のラスターで除算したときの余り (モジュロ) を算出します。 | |
セルごとに入力ラスターのセル値の符号を変更 (-1 で乗算) します。 | |
2 つのラスターの値をセル単位で加算します。 | |
ラスター内のセル値をもう 1 つのラスターにある値で累乗します。 | |
ラスター内の各セルで、負の方向に最近接の整数値を返して、浮動小数点として表現します。 | |
ラスター内の各セルで、正の方向に最近接の整数値を返して、浮動小数点として表現します。 | |
ラスターのセル値の二乗を計算します。 | |
ラスターのセル値の平方根を計算します。 | |
2 つのラスターの値をセル単位で乗算します。 |