ミリタリー ラスター → モザイク データセット (Military Raster To Mosaic Dataset) (AllSource)

サマリー

CADRG (Compressed ARC Digitized Raster Graphic)、ECRG (Enhance Compressed Raster Graphic)、CIB (Controlled Image Base)、DTED (Digital Terrain Elevation Dataset)、HRE (High Resolution Elevation) のラスターを 1 つ以上のモザイク データセットにインポートします。 RPF (Raster Product Format) および RPF に似たラスターを扱うほとんどのユース ケースを処理できるよう、複数ステップの処理を 1 つのツールにまとめています。

使用法

• [入力フォルダー] パラメーター値で、CADRG/ECRG、CIB、DTED、HRE 形式のファイルを再帰的に検索します。 [入力フォルダー] パラメーター値のすべてのサブフォルダーがチェックされます。

• 1 つのラスター形式しかインポートされない場合、出力モザイクは [入力モザイク ベース名] パラメーター値を使用します。 複数の形式が指定されている場合、出力ベース名は basename_type のパターンを使用します。 たとえば、mymosaic のベース名が使用され、CIB と DTED の両方が指定されている場合、2 つのモザイク (mymosaic_DTED と mymosaic_CIB) が作成されます。

• 出力モザイク データセットは、アクティブ マップのグループ レイヤー内に追加されます。 各モザイクには、境界レイヤー、フットプリント、画像があります。

• ツールは [入力フォルダー] パラメーター値に、指定された入力形式のいずれかが含まれているかどうかを確認してから、モザイクを作成し、読み込みます。 指定された形式のファイルが見つからない場合、モザイクは作成されず、警告が表示されます。

• このツールは [モザイク データセットの作成 (Create Mosaic Dataset)] ツールと [モザイク データセットにラスターを追加 (Add Rasters To Mosaic Dataset)] ツールを組み合わせます。 モザイクは、次の値で作成されます。

  タイプ	バンド数	ピクセル タイプ
  CADRG/ECRG	3	8_BIT_UNSIGNED
  CIB	1	8_BIT_UNSIGNED
  DTED	1	16_BIT_SIGNED
  HRE	1	32_BIT_FLOAT

• すべての出力モザイクは、現在のプロジェクトのアクティブなマップと同じ空間参照を持ちます。 ツールをプロジェクト外部で実行している場合、出力座標系環境が使用されます。 このいずれかが未定義である場合、空間参照は、ソース データと同じ Geographic WGS 1984 のデフォルト値を使用します。

• CADRG/ECRG、CIB、DTED、HRE ラスター形式の詳細については、「ラスター ファイル形式」をご参照ください。

パラメーター

ダイアログ

ラベル	説明	データ タイプ
入力フォルダー	インポートされる、CADRG/ECRG、CIB、DTED、HRE ラスター形式を含むフォルダー。 フォルダーは再帰的に検索されます。	Folder
ターゲット ジオデータベース	出力モザイクが作成されるエンタープライズ ジオデータベースまたはファイル ジオデータベース。	Workspace
出力モザイク ベース名	出力モザイク データセットの名前。 複数の [インポート形式] パラメーター オプションが指定されている場合、出力モザイク データセット名に接尾辞が追加されます。 たとえば、出力モザイク データセット名が mymosaic で、[CADRG/ECRG]、[CIB]、[DTED] オプションが指定されている場合、生成されるモザイクの名前は mymosaic_CADRG、mymosaic_CIB、mymosaic_DTED になります。	String
インポート形式	[入力フォルダー] パラメーター値からインポートされるラスター形式を指定します。 CADRG/ECRG—CADRG/ECRG 形式のファイルがインポートされます。 CIB—CIB 形式のファイルがインポートされます。 DTED—DTED 形式のファイルがインポートされます。 HRE—HRE 形式のファイルがインポートされます。	String
複数のデータセットの許可	重複するラスターを追加できるかどうかを指定します。 重複を除外—重複するラスターは追加されません。 これがデフォルトです。 重複を許可—モザイク データセットにすでに存在する場合でも、すべてのラスターを追加します。 重複を上書き—重複するラスターは、モザイク データセットの既存のラスターを上書きします。	String

派生した出力

ラベル	説明	データ タイプ
出力 CADRG/ECRG モザイク	[入力フォルダー] パラメーター値からの CADRG/ECRG ラスターを含む派生モザイク。	Mosaic Dataset
出力 CIB モザイク	[入力フォルダー] パラメーター値からの CIB ラスターを含む派生モザイク。	Mosaic Dataset
出力 DTED モザイク	[入力フォルダー] パラメーター値からの DTED ラスターを含む派生モザイク。	Mosaic Dataset
出力 HRE モザイク	[入力フォルダー] パラメーター値からの HRE ラスターを含む派生モザイク。	Mosaic Dataset

Python

arcpy.intelligence.MilitaryRasterToMosaicDataset(in_folder, target_geodatabase, output_mosaic_basename, import_format, allow_duplicate_datasets)

名前	説明	データ タイプ
in_folder	インポートされる、CADRG/ECRG、CIB、DTED、HRE ラスター形式を含むフォルダー。 フォルダーは再帰的に検索されます。	Folder
target_geodatabase	出力モザイクが作成されるエンタープライズ ジオデータベースまたはファイル ジオデータベース。	Workspace
output_mosaic_basename	出力モザイク データセットの名前。 複数の import_format パラメーター オプションが指定されている場合、出力モザイク データセット名に接尾辞が追加されます。 たとえば、出力モザイク データセット名が mymosaic で、CADRG、CIB、DTED オプションが指定されている場合、生成されるモザイクの名前は mymosaic_CADRG、mymosaic_CIB、mymosaic_DTED になります。	String
import_format [import_format,...]	in_folder パラメーター値からインポートされるラスター形式を、単一の文字列か文字列のリストとして指定します。 CADRG—CADRG/ECRG 形式のファイルがインポートされます。 CIB—CIB 形式のファイルがインポートされます。 DTED—DTED 形式のファイルがインポートされます。 HRE—HRE 形式のファイルがインポートされます。 1 つ以上の形式を指定する場合、セミコロン区切りのリストを使用します ("CADRG; CIB; DTED; HRE" など)。	String
allow_duplicate_datasets	重複するラスターを追加できるかどうかを指定します。 EXCLUDE_DUPLICATES—重複するラスターは追加されません。 これがデフォルトです。 ALLOW_DUPLICATES—モザイク データセットにすでに存在する場合でも、すべてのラスターを追加します。 OVERWRITE_DUPLICATES—重複するラスターは、モザイク データセットの既存のラスターを上書きします。	String

派生した出力

名前	説明	データ タイプ
out_cadrg_mosaic	in_folder パラメーター値からの CADRG/ECRG ラスターを含む派生モザイク。	Mosaic Dataset
out_cib_mosaic	in_folder パラメーター値からの CIB ラスターを含む派生モザイク。	Mosaic Dataset
out_dted_mosaic	in_folder パラメーター値からの DTED ラスターを含む派生モザイク。	Mosaic Dataset
out_hre_mosaic	in_folder パラメーター値からの HRE ラスターを含む派生モザイク。	Mosaic Dataset

環境

現在のワークスペース, 出力座標系

ライセンス情報

• Basic: No
• Standard: Yes
• Advanced: Yes