サーフェス ツールセットの概要

Spatial Analyst のライセンスで利用可能。

3D Analyst のライセンスで利用可能。

サーフェス ツールを使用すると、デジタル標高モデルで表現されているテレインの地形を数量化し、視覚化することができます。

まずラスター標高サーフェスを入力として、サーフェス ツールを使用すると、元のデータセット内の特定パターンを明確に示す新しいデータセットを生成して別の情報が得られます。 コンター、傾斜角、最も急な下り勾配方向、陰影付きのレリーフ、可視性など、元のサーフェスではわかりにくかったパターンが明確になります。

各サーフェス ツールを使用すると、最終結果として、または追加解析の入力として使用できるサーフェスについて理解を深めることができます。

使用可能なツールとその簡単な説明を次の表に示します。

サーフェス ツールセットのツール

ツール	説明
サーフェス情報の追加 (Add Surface Information)	サーフェスから得られる空間情報をフィーチャの属性に追加します。
傾斜方向 (Aspect)	ラスター サーフェスの各セルから傾斜方向データを作成します。
コンター (Contour)	ラスター サーフェスから、コンターのフィーチャクラスを作成します。
コンター リスト (Conour List)	ラスター サーフェスから、選択したコンター値のフィーチャクラスを作成します。
入力バリア設定を含むコンター (Contour with Barriers)	ラスター サーフェスからコンターを作成します。 バリア フィーチャを含めることで、バリアの両側にコンターを独立して作成できます。
曲率 (Curvature)	ラスター サーフェスの曲率を計算します。オプションとして断面曲率と平面曲率も計算できます。
切り盛り (Cut Fill)	2 つのサーフェスの容量の変化を計算します。 通常は、切り盛り操作に使用します。
特長維持によるスムージング (Feature Preserving Smoothing)	特長を維持しながら、ノイズを除去してサーフェス ラスターをスムージングします。
測地線可視領域 (Geodestic Viewshed)	測地線による方法を使用して、一連の観測フィーチャから見通せるラスター サーフェスの位置を決定します。
Geomorphon 地形 (Geomorphon Landforms)	入力サーフェス ラスターの各セルの Geomorphon パターンを計算し、計算された Geomorphon を通常の地形タイプに分類します。
陰影起伏 (Hillshade)	光源の角度と影を考慮して、サーフェス ラスターから陰影起伏を作成します。
シェープの内挿 (Interpolate Shape)	サーフェスから Z 値を内挿することによって、3D フィーチャを作成します。
マルチスケール サーフェス差分 (Multiscale Surface Difference)	空間縮尺の範囲全体における平均標高からの最大差を計算します。
マルチスケール サーフェス パーセンタイル (Multiscale Surface Percentile)	空間縮尺の範囲における、最も極端なパーセンタイルを計算します。
観測ポイント (Observer Points)	各ラスターのサーフェス位置から見える観測点を特定します。
傾斜角 (Slope)	ラスターの各セルから傾斜角 (勾配または傾き) を決定します。
サーフェス パラメーター (Surface Parameters)	傾斜方向、傾斜角、曲率などのラスター サーフェスのパラメーターを決定します。
可視領域 (Viewshed)	一連の観測フィーチャから見通せるラスター サーフェスの位置を決定します。
高度な可視領域 (Visibility)	一連の観測フィーチャから見通せるラスター サーフェスの位置を決定するか、各ラスターのサーフェス位置から見える観測点を特定します。