ラベル | 説明 | データ タイプ |
入力フィーチャ | ローカル統計の計算に使用するポイント フィーチャまたはポリゴン フィーチャ。 | Feature Layer |
出力フィーチャ | ローカル統計をフィールドとして含む出力ポイント フィーチャクラス。 各分析フィールドの統計は、個別のフィールドとして保存されます。 | Feature Class |
分析フィールド (オプション) | ローカル統計の計算に使用される 1 つ以上のフィールド。 分析フィールドが指定されていない場合、近傍までの距離に基づくローカル統計のみが計算されます。 | Field |
ローカル統計サマリー (オプション) | 各分析フィールドに対して計算するローカル統計サマリーを指定します。
| String |
計算にフォーカル フィーチャを含める (オプション) | 各フィーチャのローカル統計を計算する際に、フォーカル フィーチャを含めるかどうかを指定します。
| Boolean |
計算で NULL 値を無視 (オプション) | 分析フィールドの NULL 値を計算に含めるか無視するかを指定します。
| Boolean |
近傍タイプ (オプション) | 近傍として含めるフィーチャを指定します。 ローカル統計を計算するには、各入力フィーチャに対して近傍フィーチャを特定する必要があり、これらの近傍フィーチャは各フィーチャのローカル統計の計算に使用されます。 [ドロネー三角形分割] オプションは Desktop Advanced ライセンスでのみ利用可能です。
| String |
距離バンド (オプション) | この距離内のすべてのフィーチャが近傍として含められます。 値を指定しない場合、値は処理中に見積もられ、ジオプロセシング メッセージとして含められます。 指定した距離に 1,000 以上の近傍が含まれる場合、最も近い 1,000 個のフィーチャのみが近傍として含められます。 | Linear Unit |
近傍数 (オプション) | 各ローカル計算に対して含める近傍数。 この数にフォーカル フィーチャは含まれません。 フォーカル フィーチャが計算に含まれている場合、もう 1 つの近傍が使用されます。 デフォルトは 8 です。 | Long |
加重マトリックス ファイル (オプション) | フィーチャ間の空間リレーションシップと潜在的に時系列のリレーションシップを定義する空間加重マトリックス ファイルのパスとファイル名。 | File |
ローカル加重方式 (オプション) | ローカル統計を計算する際に近傍に適用される加重方式を指定します。
| String |
カーネル バンド幅 (オプション) | Bisquare または Gaussian ローカル加重方式のバンド幅。 値を指定しない場合、値は処理中に見積もられ、ジオプロセシング メッセージとして含められます。 | Linear Unit |
サマリー
各フィーチャの周囲のローカル近傍を使用して、1 つ以上の数値フィールドの統計サマリーを計算します。 ローカル統計としては、平均、中央値、標準偏差、四分位範囲、歪度、分位数不均衡があります。 カーネルを使用してすべての統計を地理的に重み付けし、フォーカル フィーチャに近い近傍ほど影響を強くすることができます。 使用できる近隣タイプには、距離バンド、近傍数、ポリゴン隣接、ドロネ―三角形分割、空間加重マトリックス ファイル (*.swm) など、さまざまなタイプがあります。 また、統計サマリーは各フィーチャの近傍までの距離に対して計算されます。
図
使用法
指定した分析フィールドに加え、各フィーチャに対して近傍までの距離に基づく統計が計算されます。 このため、たとえば各近傍までの距離の平均と標準偏差を計算し、近傍がフォーカル フィーチャから一般的に近いか遠いかを確認することができます。 近傍までの距離の統計を計算する際、フォーカル フィーチャは距離が常に 0 になるため使用されません。 また、これらの統計は、同じ距離に基づいて距離値を重み付けする意味がないため、地理的に重み付けされません。
[近傍タイプ] パラメーターに [ドロネ―三角形分割] オプションを指定した場合、出力フィーチャクラスはボロノイ マップと呼ばれます。
入力フィーチャがポリゴンの場合、ポリゴン間の距離はすべてポリゴンの重心間の距離で定義されます。
ローカル統計は、[近傍タイプ] パラメーターが [近傍数] または [距離バンド] に指定されている場合にのみ、地理的に重み付けできます。これは、ポリゴン隣接またはドロネ―三角形分割に基づく近傍が、重心間の距離によって重み付けしてはいけないためです。 [近傍タイプ] パラメーターを [空間加重をファイルから取得] に指定した場合、空間加重ファイルに定義された加重が地理的な重み付けに自動的に使用されます。
出力座標系環境が緯度および経度の座標を含む地理座標系に設定されている場合、すべての距離は弦距離を使用して計算されます。 それ以外の場合、すべての距離は直線 (ユークリッド) 距離を使用して計算されます。
[計算で NULL 値を無視] パラメーターを使用して NULL 値を無視することを選択した場合、近傍の検索後に分析フィールドに NULL 値を含む近傍は除外されます。 このため、近傍数が予測よりも少なくなる可能性があり、複数の分析フィールドを指定した場合、一部の分析フィールドで他の分析フィールドとは異なる数の近傍が使用されることがあります。 これは、[近傍タイプ] パラメーターに [近傍数] オプションを指定した場合に特に顕著です。
解析フィールドのローカル平均値は、フィールドの空間ラグとも呼ばれます。
パラメーター
arcpy.stats.NeighborhoodSummaryStatistics(in_features, output_features, {analysis_fields}, {local_summary_statistic}, {include_focal_feature}, {ignore_nulls}, {neighborhood_type}, {distance_band}, {number_of_neighbors}, {weights_matrix_file}, {local_weighting_scheme}, {kernel_bandwidth})
名前 | 説明 | データ タイプ |
in_features | ローカル統計の計算に使用するポイント フィーチャまたはポリゴン フィーチャ。 | Feature Layer |
output_features | ローカル統計をフィールドとして含む出力ポイント フィーチャクラス。 各分析フィールドの統計は、個別のフィールドとして保存されます。 | Feature Class |
analysis_fields [analysis_fields,...] (オプション) | ローカル統計の計算に使用される 1 つ以上のフィールド。 分析フィールドが指定されていない場合、近傍までの距離に基づくローカル統計のみが計算されます。 | Field |
local_summary_statistic (オプション) | 各分析フィールドに対して計算するローカル統計サマリーを指定します。
| String |
include_focal_feature (オプション) | 各フィーチャのローカル統計を計算する際に、フォーカル フィーチャを含めるかどうかを指定します。
| Boolean |
ignore_nulls (オプション) | 分析フィールドの NULL 値を計算に含めるか無視するかを指定します。
| Boolean |
neighborhood_type (オプション) | 近傍として含めるフィーチャを指定します。 ローカル統計を計算するには、各入力フィーチャに対して近傍フィーチャを特定する必要があり、これらの近傍フィーチャは各フィーチャのローカル統計の計算に使用されます。 [ドロネー三角形分割] オプションは Desktop Advanced ライセンスでのみ利用可能です。
| String |
distance_band (オプション) | この距離内のすべてのフィーチャが近傍として含められます。 値を指定しない場合、値は処理中に見積もられ、ジオプロセシング メッセージとして含められます。 指定した距離に 1,000 以上の近傍が含まれる場合、最も近い 1,000 個のフィーチャのみが近傍として含められます。 | Linear Unit |
number_of_neighbors (オプション) | 各ローカル計算に対して含める近傍数。 この数にフォーカル フィーチャは含まれません。 フォーカル フィーチャが計算に含まれている場合、もう 1 つの近傍が使用されます。 デフォルトは 8 です。 | Long |
weights_matrix_file (オプション) | フィーチャ間の空間リレーションシップと潜在的に時系列のリレーションシップを定義する空間加重マトリックス ファイルのパスとファイル名。 | File |
local_weighting_scheme (オプション) | ローカル統計を計算する際に近傍に適用される加重方式を指定します。
| String |
kernel_bandwidth (オプション) | Bisquare または Gaussian ローカル加重方式のバンド幅。 値を指定しない場合、値は処理中に見積もられ、ジオプロセシング メッセージとして含められます。 | Linear Unit |
コードのサンプル
次の Python ウィンドウ スクリプトは、NeighborhoodSummaryStatistics 関数の使用方法を示しています。
import arcpy
arcpy.env.workspace = r"c:\data\project_data.gdb"
arcpy.stats.NeighborhoodSummaryStatistics("USCounties",
"USCounties_NeighborhoodSummaryStatistics", "POP2018;POP2019",
"ALL", "INCLUDE_FOCAL", "IGNORE_NULLS", "NUMBER_OF_NEIGHBORS", None,
8, None, "UNWEIGHTED")
次のスタンドアロン スクリプトで、NeighborhoodSummaryStatistics 関数を使用する方法を示します。
# Calculate a focal mean for the population and income of US cities.
import arcpy
# Set the current workspace
arcpy.env.workspace = r"c:\data\project_data.gdb"
# Calculate the local mean of POP2020 and MedIncome2020 fields
# using 8 nearest neighbors.
arcpy.stats.NeighborhoodSummaryStatistics("USCities", "USCities_Mean",
"POP2020;MedIncome2020", "MEAN", "EXCLUDE_FOCAL", "IGNORE_NULLS",
"NUMBER_OF_NEIGHBORS", None, 8, None, "GAUSSIAN", "50 Miles")
環境
ライセンス情報
- Basic: 制限付き
- Standard: 制限付き
- Advanced: Yes