シミュレーションを操作する場合によく目にする用語の一覧を次に示します。
用語 | 説明 |
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シミュレーション レイヤー | 「対象エリアを定義」した後で [コンテンツ] ウィンドウに追加される結果レイヤー。 |
対象エリア | シミュレーションが実行される定義済みのエリア。 |
セル サイズ | シミュレーションの結果を求める前に、対象エリアが各セルに均等に分割されます。 セルのサイズは対象地域の規模に正比例し、デフォルトでは自動的に算出されます。 たとえば、8 キロメートル x 8 キロメートルの範囲では 2.0 メートルのセル サイズが使用されます。 レイヤーに対してこの値をオーバーライドするには、[最大フィット] ボタン ヒント:標高 DEM 解像度に対応したセル サイズを使用するには、自動的に算出されたセル サイズよりも大きいセル サイズを指定する必要があります。 |
水の流れがシミュレーションに追加されるシーン内のポイント位置。 | |
指定された流量でシミュレーションに水が追加されるシーン内のポリゴン。 | |
排水 | シミュレーション用に定義されている水路の集合。 |
ダムの放流や、地表に設置された高架により生じた河川の閉塞など、標高サーフェスの下を水が流れるようにする 2 点線形フィーチャ。 | |
標高サーフェスの稜線を通って通常の流れを遮断する線形フィーチャ。 | |
指定された流量でシミュレーションから水が削除されるシーン内のポリゴン。 | |
降雨強度 | 一定の期間を通して降雨強度が持続していた場合に、その期間全体で降った雨の量。 |
トランジション時間 | 2 つの降雨強度間の変化に使用される時間。 |
浸潤強度 | 土壌が水を吸収できる強度。 |
最大浸潤 | 最大許容浸潤強度。 この値に到達すると、水を吸収できなくなるため、水が下り方向に移動し続けます。 |
サーフェスの粗さ | サーフェスの粗さのレベル。 この値は水流の最大速度に影響し、マニングの粗度係数 (Manning's n) に基づきます。この係数は、水速の推定時に水流に適用される粗さ (摩擦) を表します。 [サーフェスの粗さの値] ドロップダウン ギャラリーに値のサンプルが含まれています。 詳細:マニングの粗度係数は、開水路における水の平均速度に対する表面の影響を推定する方法です。 ロバート・マニングは、当時最も知られていた数式を比較・評価し、その結果を「On the Flow of Water in Open Channels and Pipes」という論文にまとめました。この論文は 1891 年に発表されました (Transactions of the Institution of Civil Engineers of Ireland p.173)。 この数式は現在も、水の流れに対するサーフェスの粗さの影響を計算するための標準として使用されています。 |
最大解像度 | 標高値を取得し、シミュレーション レイヤーの水の動きを計算する際の最大処理解像度。 次の 3 つの処理解像度を使用できます。
新しいシミュレーション レイヤーのデフォルト値は、プロジェクトの [オプション] ダイアログ ボックスにある [マップおよびシーン] タブの [シミュレーション キャッシュ] セクションで定義されます。 このデフォルト値は、シミュレーション レイヤーで、[シミュレーション] タブの [アクティブ] グループにある [最大フィット] ボタン |
時間分解能 | シミュレーション 1 秒あたりの計算回数。 次の 3 つの時間分解能を使用できます。
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再生フレーム レート | 進行中のシミュレーション計算をビューに表示するときに使用される 1 秒あたりの最大フレーム数 (fps)。 フレーム レートを上げると見た目は滑らかになりますが、計算の完了に要する合計時間が長くなる可能性があります。 処理時間を最小限に抑えるには、フレーム レートを低く設定します。 使用可能なレートは以下のとおりです。
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