PostgreSQL を使用するための ArcGIS の要件

ArcGIS Enterprise および ArcGIS Pro は、PostgreSQLPostgreSQL データベースとエンタープライズ ジオデータベースへの接続をサポートしています。

Esri がサポートする環境ポリシーの詳細については、Esri テクニカル サポートをご参照ください。

以下の情報は ArcGIS Enterprise 12.0ArcGIS Pro 3.6 に適用されます。

サポートされるデータベースの最小バージョン

ArcGIS では、次のバージョンの PostgreSQL および PostGIS がサポートされています。 リストされたバージョンは、サポートされている PostgreSQLPostGIS の各メジャー リリースでサポートおよび認定されている最小のマイナー バージョンです。 特に明記されない限り、これ以降のマイナー バージョンはサポートされていますが、認定されていません。 PostgreSQL のバージョンとアップデートは、PostgreSQL Global Development Group でもサポートされている必要があります。

  • PostgreSQL 17.5 (64 ビット)
    • PostGIS 3.5、3.5.1、3.5.2

      PostGIS の問題 5978 により、現在、これ以降のリリースはサポートされていません。

  • PostgreSQL 16.9 (64 ビット)
    • PostGIS 3.5、3.5.1、3.5.2

      PostGIS の問題 5978 により、現在、これ以降のリリースはサポートされていません。

  • PostgreSQL 15.13 (64 ビット)
    • PostGIS 3.5、3.5.1、3.5.2

      PostGIS の問題 5978 により、現在、これ以降のリリースはサポートされていません。

  • PostgreSQL 14.18 (64 ビット)
    • PostGIS 3.5、3.5.1、3.5.2

      PostGIS の問題 5978 により、現在、これ以降のリリースはサポートされていません。

注意:

PostgreSQL ではサポートされているデータ タイプが変更されたため、データベースにジオデータベースが含まれている場合は、pg_dump および pg_restore コマンドを使用して PostgreSQL を 11.x 以前から上記のいずれかのバージョンにアップグレードする必要があります。 この方法を使用してアップグレードすると、サポートされていない未使用の OID フィールドがジオデータベース システム テーブルから削除されます。これ以外の方法では、これらのフィールドが原因で PostgreSQL にアップグレードできません。

サポートされている PostgreSQL リリースにアップグレードした後は、データベースにジオデータベースが含まれている場合、ArcGIS 10.8 以前のクライアントおよび ArcGIS Pro 2.5 以前ではデータを利用できなくなるため、ArcGIS クライアントのアップグレードが必要になります。

EsriPostgreSQL.org から入手可能な PostgreSQL のインストールのテストと認定を行っています。 また、Esri でサポートされている PostgreSQL リリースごとに、使用可能な PostGIS モジュールのテストと認定も行っています。 PostgreSQL を機能拡張するその他のモジュールは、Esri 認定の対象外です。

Microsoft Windows 向けにサポートされている PostgreSQL のインストールは My Esri からダウンロードできます。

クラウド サポート

クラウドにデプロイされたデータベース サービスとデータベースのサポートについては、「ArcGIS でクラウドのデータベースを使用するための要件」をご参照ください。

ST_Geometry でサポートされているオペレーティング システム:

次のオペレーティング システムは、ST_Geometry ライブラリーに対してテスト済みで、サポートされている最小バージョンです。 ST_Geometry タイプを使用する PostgreSQL のデータベースまたはジオデータベースを使用している場合、PostgreSQL データベース クラスターを、これらのオペレーティング システムのいずれかにインストールする必要があります。

また、使用するオペレーティング システムのバージョンとアップデートは、オペレーティング システムのプロバイダーでもサポートされている必要があります。

Microsoft Windows

WindowsPostgreSQL で ST_Geometry タイプを使用するには、PostgreSQL コンピューターに最新の Microsoft Visual C++ Redistributable for Visual Studio 2015-2022 がインストールされている必要があります。 詳細については、Microsoft Support の「The latest supported Visual C++ downloads」をご参照ください。

サポートされているオペレーティング システム最新の更新内容またはテスト済みサービス パック

Windows Server 2025 Standard および Datacenter

2025 年 9 月更新

Windows Server 2022 Standard および Datacenter

2025 年 9 月更新

Windows Server 2019 Standard および Datacenter

2025 年 9 月更新

開発環境

サポートされているオペレーティング システム最新の更新内容またはテスト済みサービス パック

Windows 11 Pro および Enterprise

2025 年 9 月更新

注意:

  • 特に指定がない限り、これらのオペレーティング システムのバージョンに関して過去と今後のアップデートまたはサービス パックはサポートされています。 また、オペレーティング システムのバージョンとアップデートはオペレーティング システムのプロバイダーでもサポートされている必要があります。
  • Windows 11 は、基本的なテストやアプリケーション開発での使用のみでサポートされています。

Linux

次の Linux オペレーティング システムはテスト済みです。

サポートされているオペレーティング システム最新の更新内容またはテスト済みサービス パック

Red Hat Enterprise Linux Server 9

Update 6

AlmaLinux 9

Update 6

SUSE Linux Enterprise Server 15

Service Pack 6

Ubuntu Server 24.04 LTS

24.04.2

Ubuntu Server 22.04 LTS

22.04.5

Oracle Linux 9

Update 6

Rocky Linux 9

Update 6

特に指定がない限り、これらのオペレーティング システムのバージョンに関して過去と今後のアップデートまたはサービス パックはサポートされています。 また、オペレーティング システムのバージョンとアップデートはオペレーティング システムのプロバイダーでもサポートされている必要があります。

注意:

CentOS および Scientific Linux に関しては、Esri テクニカル サポートをご利用できなくなりました。

データベースの要件/制限

データベース コネクション ファイル (.sde) を使用して ArcGIS ProPostgreSQL データにアクセスする場合、ジオデータベースに登録されているデータのみ編集できます。 データベース データを編集するには、データベース データを参照する編集可能な Web フィーチャ レイヤーを公開し、その Web フィーチャ レイヤーを使用して編集します。

EDB Postgres Advanced Server

ArcGIS は EDB Postgres Advanced Server をサポートしています。 サポートされるバージョンは、前のセクションに示された PostgreSQL および PostGIS の最小認定バージョンに基づきます。

[エンタープライズ ジオデータベースの有効化 (Enable Enterprise Geodatabase)] ジオプロセシング ツールを使用して、EDB Postgres Advanced Server 内にジオデータベースを作成できます。 EDB Postgres Advanced Server では、PostGIS 空間タイプのみがサポートされます。ST_Geometry はサポートされません。

PostgreSQL への接続

PostgreSQL データベースに接続できる ArcGIS アプリケーションには、接続の確立に必要な PostgreSQL クライアント ライブラリーが格納されています。 こういったアプリケーションには、ArcGIS ServerArcGIS Pro などがあります。