| ラベル | 説明 | データ タイプ |
入力ラスター バンド | 入力ラスター バンド。 整数タイプまたは浮動小数点タイプにすることができます。 | Raster Layer |
出力統計情報ファイル | 統計情報が含まれている出力テキスト ファイルまたは出力マークダウン ファイル。 拡張子 .txt、.md、.csv、または .asc が必要です。 デフォルトは、.txt です。 出力統計情報ファイルでは CSV 形式が使用されますが、拡張子 .md が指定されている場合、 出力ファイルはマークダウン形式になります。 | File |
共分散と相関行列を計算 (オプション) | 共分散行列と相関行列を計算するかどうかを指定します。
| Boolean |
ヒストグラムを計算 (オプション) | ヒストグラムの統計情報を計算するかどうかを指定します。
このパラメーターがオンになっている場合、追加のオプションとして [ヒストグラム ビンの数]、[出力ヒストグラム テーブル]、[出力ヒストグラム名] の各パラメーターが有効になります。 | Boolean |
ヒストグラム ビンの数 (オプション) | ヒストグラムの計算に使用するヒストグラム ビンの数を指定します。 デフォルト値は 256 です。 最小許容値は 1 です。 最大許容値は 4096 です。 このパラメーターの値は、入力データおよび解析の用途に応じて設定する必要があります。 | Long |
出力ヒストグラム テーブル (オプション) | すべての入力バンドのヒストグラムの統計情報が格納される出力テーブル。 テーブルの形式は、出力先とパスによって決定されます。 デフォルトでは、出力は、ジオデータベース ワークスペースではジオデータベース テーブル、ファイル ワークスペースでは dBASE テーブル (.dbf ファイル) になります。 出力ヒストグラム テーブルを作成するには、[ヒストグラムを計算] パラメーターをオンにする必要があります。 | Table |
出力ヒストグラム名 (オプション) | 出力ヒストグラムの表示名。 ヒストグラムは [コンテンツ] ウィンドウの [スタンドアロン テーブル] にリストされます。 出力ヒストグラム チャートを作成するには、[出力ヒストグラム テーブル] パラメーターの値を指定する必要があります。 | String |
Spatial Analyst のライセンスで利用可能。
使用法
[入力ラスター バンド] (Python では in_raster_bands) の 1 つとしてマルチバンド ラスターが指定された場合、すべてのバンドが使用されます。
マルチバンド ラスターから選択したバンドを処理するには、まず、コンポジット バンド ツールを使用して、それら特定のバンドから構成される新しいラスター データセットを作成し、その結果を [入力ラスター バンド] (Python では in_raster_bands) のリストで使用できます。
ラスター バンドは共通の交差部を持つ必要があります。 ない場合は、エラーが発生し、出力は作成されません。
ラスター バンドの範囲が同じ出ない場合、すべての入力ラスター バンドの共通の空間範囲に対して統計情報が計算されます。 セル サイズは、最大の入力ラスターのサイズになります。
[共分散と相関行列を計算] パラメーターでデフォルトのオフの設定 (スクリプトでは BRIEF) を選択すると、入力ラスター バンドの最小値、最大値、平均値、および標準偏差のみが計算されます。 これらの統計情報に加えて共分散と相関行列を計算するには、ツール ダイアログ ボックスでこのパラメーターをオンにします (または、スクリプトで DETAILED を使用します)。
共分散行列は、左上から右下に向かう対角線に沿ったすべてのラスター バンドの分散、および残りのエントリー内のすべてのラスター バンド間の共分散を示します。 相関行列は、2 つの入力バンドのそれぞれの組み合わせの相関係数を提供します。
共分散行列の計算では、NoData の入力セルに、バンドの平均値が使用されます。
[ヒストグラムを計算] パラメーターがオンになっている場合、ヒストグラムの統計情報が出力統計情報ファイルに追加されます。 必要に応じて、出力ヒストグラム テーブルと出力ヒストグラム チャートを指定することで、これらを作成できます。
出力ヒストグラム テーブルの l<n>_count フィールドには、そのビンの中にあるレイヤー <n> 内のセルの数が記録されます。 l<n>_percent フィールドには、解析エリア内のレイヤー <n> のセルの総数に対する、count フィールドで報告されているセルの割合が記録されます。
統計情報は、出力ファイルにカンマ区切り値 (CSV) 形式またはマークダウン形式で書き込まれます。 出力の拡張子は、.txt、.md、.csv、または .asc にする必要があります。
このツールによって計算された統計情報はすべて、ヒストグラムを除き、[ジオプロセシング履歴] ウィンドウに表示されます。 ヒストグラム テーブルとヒストグラム チャートが作成された場合、[コンテンツ] ウィンドウの [スタンドアロン テーブル] に表示されます。 詳細については、「マップでのスタンドアロン テーブルの操作」をご参照ください。
パラメーター
BandCollectionStats(in_raster_bands, out_stat_file, {compute_matrices}, {compute_histogram}, {number_bins}, {out_histogram_table}, {out_histogram})| 名前 | 説明 | データ タイプ |
in_raster_bands [in_raster_band,...] | 入力ラスター バンド。 整数タイプまたは浮動小数点タイプにすることができます。 | Raster Layer |
out_stat_file | 統計情報が含まれている出力テキスト ファイルまたは出力マークダウン ファイル。 拡張子 .txt、.md、.csv、または .asc が必要です。 デフォルトは、.txt です。 出力統計情報ファイルでは CSV 形式が使用されますが、拡張子 .md が指定されている場合、 出力ファイルはマークダウン形式になります。 | File |
compute_matrices (オプション) | 共分散行列と相関行列を計算するかどうかを指定します。
| Boolean |
compute_histogram (オプション) | ヒストグラムの統計情報を計算するかどうかを指定します。
このパラメーターが COMPUTE_HISTOGRAM に設定されている場合、number_bins、out_histogram_table、out_histogram の各パラメーターがサポートされます。 このパラメーターが NO_HISTOGRAM に設定されている場合、これらその他のパラメーターはサポートされません。 | Boolean |
number_bins (オプション) | ヒストグラムの計算に使用するヒストグラム ビンの数を指定します。 デフォルト値は 256 です。 最小許容値は 1 です。 最大許容値は 4096 です。 このパラメーターの値は、入力データおよび解析の用途に応じて設定する必要があります。 | Long |
out_histogram_table (オプション) | すべての入力バンドのヒストグラムの統計情報が格納される出力テーブル。 テーブルの形式は、出力先とパスによって決定されます。 デフォルトでは、出力は、ジオデータベース ワークスペースではジオデータベース テーブル、ファイル ワークスペースでは dBASE テーブル (.dbf ファイル) になります。 出力ヒストグラム テーブルを作成するには、compute_histogram パラメーターを COMPUTE_HISTOGRAM に設定する必要があります。 | Table |
out_histogram (オプション) | 出力ヒストグラムの表示名。 出力ヒストグラム チャートを作成するには、out_histogram_table パラメーターの値を指定する必要があります。 | String |
コードのサンプル
次の例では、一連のラスター バンドの統計情報を計算しています。
import arcpy
from arcpy import env
from arcpy.sa import *
env.workspace = "C:/sapyexamples/data"
BandCollectionStats("redlands", "c:/sapyexamples/output/redbandstats.txt", "BRIEF", "COMPUTE_HISTOGRAM", "256", "c:/sapyexamples/output/outtable01.dbf", "histogram01")次の例では、一連のラスター バンドの統計情報を計算しています。
# Name: BandCollectionStats_Ex_02.py
# Description: Calculates the statistics for a set of raster bands.
# Requirements: Spatial Analyst Extension
# Import system modules
import arcpy
from arcpy import env
from arcpy.sa import *
# Set environment settings
env.workspace = "C:/sapyexamples/data"
# Set local variables
inRasterBand1 = "sb/sbc1"
inRasterBand2 = "sb/sbc2"
outStatFile = "C:/sapyexamples/output/bandstatfile.txt"
outHistTable = "C:/sapyexamples/output/output.gdb/outtable01"
# Execute BandCollectionStats
BandCollectionStats([inRasterBand1, inRasterBand2], outStatFile, "DETAILED", "COMPUTE_HISTOGRAM", "256", outHistTable)環境
ライセンス情報
- Basic: 次のものが必要 Spatial Analyst
- Standard: 次のものが必要 Spatial Analyst
- Advanced: 次のものが必要 Spatial Analyst