ArcGIS Pro はマルチスレッド アプリケーションであり、複数の処理を異なるスレッドで同時に実行できます。 [ジオプロセシング] ウィンドウから、ジオプロセシング スレッドおよびメインのフォアグラウンド スレッドにアクセスできます。 個別の Python プロセスは、スケジュール設定したツールでも利用できます。 ツールは ModelBuilder および ArcGIS Notebooks で実行され、Python ウィンドウはフォアグラウンド スレッドでのみ実行できます。
実行モード
[ジオプロセシング] ウィンドウでツールを開くと、[実行] ボタン
の横にある [実行モード] メニューを使用して、次のオプションのいずれかを選択できます:
- [ジオプロセシング スレッド]
- このスレッドは、ジオプロセシング ツールを実行するためのバックグラウンド スレッドです。 ジオプロセシング スレッドでツールが実行している間でも、アプリケーションとマップを操作できます。 完了に 1 分以上かかると予想されるツールを実行するには、このスレッドを使用します。 保存されていない編集がある、または [元に戻すの有効化] 切り替えボタンがオンになっている場合を除き、これがデフォルトのオプションです。 - [フォアグラウンド スレッド]
- メインのフォアグラウンド スレッドは、CIM (Cartographic Information Model) を管理する 4 つのワーカー スレッドのうちの 1 つです。 フォアグラウンド スレッドは、ジオプロセシング スレッドよりも処理時間が短くなる場合があります。 フォアグラウンド スレッドでツールが実行している間はアプリケーションを操作できないため、完了に数秒かかると予想されるツールを実行するには、このスレッドを使用します。
注意:
選択した [実行モード] オプションは、ユーザーが変更するまで、すべてのプロジェクトですべてのツールによって使用されます。
ツール処理スレッド
[ジオプロセシング] ウィンドウでツールを実行すると、ツールによりジオプロセシング スレッドまたはフォアグラウンド スレッドで処理が行われます。 ツールをフォアグラウンド スレッドで実行して、ツールの実行中にアプリケーションの操作をブロックする必要がある場合を、次に示します:
- 保存されていない編集がある状態や [元に戻すの有効化] 切り替えボタンがオンになっている状態でツールを実行している場合。
- Notebooks または Python ウィンドウでツールを実行している場合。
- ArcGIS Pro アドインでツールを実行すると、そのアドインで設定されているツールの方法とプロパティに応じて、アプリケーションがロックされる場合があります。
- ModelBuilder で対話的にモデルを実行している場合。
- リボン コマンド、[コンテンツ] ウィンドウ、テーブル ビュー、または他のユーザー インターフェイス コマンドから開かれたフローティング ウィンドウからツールを実行している場合。