ディメンション フィーチャクラス プロパティは、ArcGIS Pro のカタログ ビューを使用して管理されます。
[フィーチャクラス プロパティ] ダイアログ ボックスは、エイリアス、空間インデックス、および属性インデックスの設定と現行バージョンのディメンション フィーチャクラスの表示に使用され、[ディメンション フィーチャクラス プロパティ] ウィンドウは、ディメンション フィーチャクラスに固有のプロパティ (基準縮尺およびディメンション スタイル) の表示と管理に使用されます。
これらを開くには、[カタログ] ウィンドウまたは [カタログ] ビューでディメンション フィーチャクラスを右クリックし、[プロパティ] をクリックして [フィーチャクラス プロパティ] ダイアログ ボックスを開くか、[ディメンション フィーチャクラス プロパティ] をクリックして [ディメンション フィーチャクラス プロパティ] ウィンドウを開きます。 アノテーション フィーチャクラスには、編集可能なプロパティと読み取り専用のプロパティがあります。
[フィールド] ビューを使用して、ディメンション フィーチャクラスに関連付けられたフィールドを管理します。 このビューから、ディメンション フィーチャクラスのフィールド リスト、サブタイプ、およびドメインを編集できます。
フィールド
[フィールド] ビューには、ディメンション フィーチャクラスのフィールドが一覧表示されます。 以下のフィールドは必須であり、これらを削除することはできません。
フィールド名 | 説明 |
---|---|
OBJECTID | オブジェクトの ID。 |
SHAPE | ディメンション フィーチャのアウトラインを表すポリゴン シェープ。 |
DIMLENGTH | ディメンション ラインの長さ。 |
BEGINX | ディメンション始点の X 座標。 |
BEGINY | ディメンション始点の Y 座標。 |
ENDX | ディメンション終点の X 座標。 |
ENDY | ディメンション終点の Y 座標。 |
DIMX | ディメンション ラインの高さの X 座標。 |
DIMY | ディメンション ラインの高さの Y 座標。 |
TEXTX | テキスト ポイントの X 座標 (ディメンション フィーチャに対してテキストが移動されていない場合は NULL)。 |
TEXTY | テキスト ポイントの Y 座標 (ディメンション フィーチャに対してテキストが移動されていない場合は NULL)。 |
DIMTYPE | 値が 0 の場合は計測ポイント間の距離を表示するアライン ディメンション、1 の場合はエクステンション ライン間の距離を表示するリニア ディメンションが使用されます。 |
EXTANGLE | エクステンション ラインの角度。 |
STYLEID | ディメンション スタイルの ID です。 この値は、スタイル コレクション内のディメンション スタイルの数で、通常は 0 以上の値です。 |
USECUSTOMLENGTH | 値が 0 の場合はディメンション テキストにフィーチャの長さ、-1 の場合はディメンション テキストにカスタム値が使用されます。 |
CUSTOMLENGTH | USECUSTOMLENGTH が -1 の場合に、ディメンション テキストに使われる値です。 |
DIMDISPLAY | NULL の場合はディメンション ラインが両方とも表示されます。1 の場合はディメンション ラインの始点のみ、2 の場合はディメンション ラインの終点のみが表示されます。3 の場合はディメンション ラインが表示されません。 |
EXTDISPLAY | NULL の場合はエクステンション ラインが両方とも表示されます。1 の場合はエクステンション ラインの始点のみ、2 の場合はエクステンション ラインの終点のみが表示されます。3 の場合はエクステンション ラインが表示されません。 |
MARKERDISPLAY | NULL の場合はディメンション ライン矢印マーカーが両方とも表示されます。1 の場合はディメンション ラインの始点矢印マーカーのみ、2 の場合はディメンション ラインの終点矢印マーカーのみが表示されます。3 の場合はディメンション ライン矢印マーカーが表示されません。 |
TEXTANGLE | ラジアン単位で指定されたテキストの回転角度。 テキストを単体で回転させるには、テキストをディメンション ラインと平行になるように設定しないディメンション スタイルが定義されている必要があります。 |
Shape_length | ポリゴン シェープの長さ。 |
Shape_area | ポリゴン シェープの面積。 |
基準縮尺
基準縮尺は、[ディメンション フィーチャクラス プロパティ] ウィンドウでは読み取り専用です。
ディメンション スタイル
[ディメンション フィーチャクラス プロパティ] ウィンドウの [ディメンション スタイル] グループを使用して、ディメンション スタイルを管理できます。 ディメンション スタイル コレクションには、ArcGIS Pro でディメンション フィーチャを作成および編集する際にディメンション フィーチャに割り当てることができる、定義済みのディメンション スタイルが一覧表示されます。 各ディメンション フィーチャには、関連付けられたディメンション スタイルがリスト内にあります。 [ディメンション フィーチャクラス プロパティ] ウィンドウでディメンション スタイルを編集すると、元のシンボルが保持され、コレクションに新しいシンボルが作成されます。 ディメンション スタイルを削除できますが、これを参照するすべてのフィーチャが表示されるときに赤いボックスが描画されます。 ディメンション スタイルのプロパティを表示するには、[ディメンション スタイルのコピー] ボタン をクリックして、ウィンドウのコントロールでプロパティにアクセスします。 ディメンション フィーチャクラスで使用するスタイルを作成するには、[ディメンション スタイルの追加] ボタンをクリックします。
ディメンション フィーチャクラスのアップグレード
注意:
アップグレードの前に、必ずバックアップを作成してください。
ArcGIS Pro 3.0 では、ディメンション フィーチャクラスのストレージが ArcGIS Pro の完全なカートグラフィック モデルをサポートしています。 以前のバージョンで作成されたディメンション フィーチャクラスの場合、表示および検索することができ、編集アクセスが部分的に許可されることがあります。 詳細については、下記のチャートをご参照ください。 アップグレード後は、以前のバージョンでディメンション フィーチャクラスを使用できなくなります。 アップグレードされたディメンション フィーチャクラスと同じフィーチャ データセット内のフィーチャクラスも以前のバージョンでは読み取り専用になります。
ArcGIS バージョン | ArcGIS Desktop ディメンション | ArcGIS Pro ディメンション 2.x | ArcGIS Pro ディメンション 3.x |
---|---|---|---|
ArcGIS Desktop 10.x | 完全な読み取り、変更、および書き込みアクセス。 | サポートなし。 同じフィーチャ データセット内のフィーチャクラスは読み取り専用になります。 | サポートなし。 同じフィーチャ データセット内のフィーチャクラスは読み取り専用になります。 |
ArcGIS Pro 1.x | 読み取り専用アクセス。 | サポートなし。 同じフィーチャ データセット内のフィーチャクラスは読み取り専用になります。 | サポートなし。 同じフィーチャ データセット内のフィーチャクラスは読み取り専用になります。 |
ArcGIS Pro 2.x | 読み取り専用アクセス。 | 完全な読み取り、変更、および書き込みアクセス。 | サポートなし。 同じフィーチャ データセット内のフィーチャクラスは読み取り専用になります。 |
ArcGIS Pro 3.x | 読み取り専用アクセス。 | 完全な読み取りアクセス。 部分的な変更、書き込みアクセス。 使用されているシンボルとディメンション プロパティによってはダウングレードされることがあります。 | 完全な読み取り、変更、および書き込みアクセス。 |