リンク チャート上のナレッジ グラフのコンテンツを探索する際に、エンティティーとリレーションシップを選択して、移動、解析、編集、または削除できます。 「マップ上でフィーチャを選択」したり、「属性を使用してフィーチャを選択」したりするのと同じ方法で、リンク チャート上のグラフ アイテムを選択できます。
対話的にグラフ アイテムを選択
デフォルトの四角形の選択ツールを使用するなど、エンティティーとリレーションシップを対話的に選択する方法を決定するには、リボン上の選択ツールを使用します。 リストの下部で、グラフ アイテムだけを選択するか、選択して新しい位置に移動するかを選択できます。
- [選択] - エンティティーとリレーションシップを選択します。 たとえば、選択したグラフ アイテムをリンク チャートから削除することができます。 選択したグラフ アイテムを対話的に移動することはできません。
- [選択と移動] - エンティティーとリレーションシップを選択して、別の位置に移動します。 移動したエンティティーは、リンク チャート上の選択されなかった他のエンティティーに接続されたままになります。 移動したアイテムを残りのリンク チャートに接続するエンティティーがストレッチされます。
- リボンの [リンク チャート] タブの [選択] グループで、選択ツールをクリックします。
- 選択ツールを使用して、ツールに関連付けられている図形を描画することによって、リンク チャート上のグラフ アイテムを選択します。
四角形
ポインターをドラッグして、選択するグラフ アイテム上に四角形を描画します。
なげなわ
ポインターをドラッグして、選択するグラフ アイテム上にフリーハンド図形を描画します。
円
ポインターをドラッグして、選択するグラフ アイテム上に円を描画します。
ポインターを放すと、リンク チャート上で、描画した図形に重なるエンティティーとリレーションシップが選択されます。
- 選択したグラフ アイテムを操作するか、[リンク チャート] タブの [選択] グループで [選択解除]
をクリックして選択を解除します。
グラフ アイテムがないリンク チャート上の場所をクリックするか、選択できないタイプのグラフ アイテムをクリックして、選択したすべてのエンティティーまたはリレーションシップの選択を一度に解除することもできます。
ヒント:
特定のタイプのエンティティーまたはリレーションシップに選択を制限できます。 [コンテンツ] ウィンドウで、リンク チャート レイヤーまたはリンク チャート集約レイヤーを右クリックし、[選択] をポイントして、[すべて選択] をクリックします。 リンク チャート上に存在する、該当のタイプのエンティティーまたはリレーションシップがすべて選択されます。 または、[このレイヤーのみ選択可能にする]
をクリックして、上記のいずれかの方法を使用して、グラフ アイテムを対話的に選択します。
空間データと非空間データの選択
リンク チャートを使用すると、ナレッジ グラフ内の空間データと非空間データを視覚化し、選択できます。 このような目的において、空間データは、形状プロパティにジオメトリーが格納されたエンティティーと、起点エンティティーと終点エンティティーの両方にジオメトリーが含まれるリレーションシップで構成されます。 非空間データは、エンティティー タイプが非空間であるエンティティー、形状プロパティに NULL 値が含まれるエンティティー、起点エンティティーまたは終点エンティティーが非空間であるリレーションシップで構成されます。 集約されたグループは、集約内のいずれかのエンティティーまたはリレーションシップが空間的である場合に、空間的としてみなされます。
空間データまたは非空間データは、選択ツールですばやく選択できます。
- リボンの [リンク チャート] タブの [選択] グループで、[高度な選択] ドロップダウン メニュー
をクリックします。
- [空間データの選択]
をクリックします。
すべての空間データがリンク チャートで選択されます。
- リボンの [リンク チャート] タブの [選択] グループで、[高度な選択] ドロップダウン メニュー
をクリックします。
- [非空間データの選択]
をクリックします。
選択されていた空間データは選択解除され、リンク チャート内のすべての非空間データが選択されます。
属性によるグラフ アイテムの選択
「対話的に行を選択」し、「式を作成」することでマップ上でフィーチャを選択するのと同じ方法で属性を使用して、リンク チャートまたはリンク チャート集約レイヤー上のグラフ アイテムを選択できます。
リンク チャートまたはリンク チャート集約レイヤーの属性テーブルを開き、探索することにより、利用できる情報について理解を深めることができます。 このテーブルには、関連するエンティティー タイプまたはリレーションシップ タイプに対して定義されたプロパティ、エンティティーの中心性スコア、グラフ アイテムが属しているグループに関する情報 (該当する場合) が含まれています。
属性テーブル内の行を対話的に選択
リンク チャート レイヤーの属性テーブルを探索するとき、テーブル内の関連する行を選択して、対話的にエンティティーまたはリレーションシップを選択できます。 同様に、リンク チャート集約レイヤーの属性テーブルを開くと、リンク チャート上の各エンティティー グループまたはリレーションシップ グループを表す行を選択できます。
- [コンテンツ] ウィンドウで、リンク チャート レイヤーまたはリンク チャート集約レイヤーを右クリックし、[テーブルを開く]
をクリックします。
- 表示されたテーブルで、Ctrl を押しながら対象のエンティティーまたはリレーションシップを説明する個別の行をクリックして、「対話的に行を選択」します。
アイテムを選択する式の使用
式を作成して、リンク チャート上のグラフ アイテムを選択できます。 たとえば、リンク チャート上にある特定のエンティティー タイプまたはリレーションシップ タイプのすべてのエンティティーまたはリレーションシップを選択できます。 使用頻度の高い式を保存し、読み込むことができます。
[属性条件で選択] ウィンドウは、[属性検索 (Select Layer By Attribute)] ジオプロセシング ツールに関連付けられています。
- [属性条件で選択] ウィンドウを開きます。
- リンク チャートから - [リンク チャート] タブの [選択] グループで、[高度な選択] ドロップダウン矢印
をクリックし、[属性条件で選択]
をクリックします。
- 属性テーブルから - テーブル ビューの上部にあるツールバーで、[属性条件で選択]
をクリックします。
- リンク チャートから - [リンク チャート] タブの [選択] グループで、[高度な選択] ドロップダウン矢印
- [属性条件で選択] ウィンドウで、[入力行] ドロップダウン リストをクリックして、適切なリンク チャート レイヤーまたはリンク チャート集約レイヤーをクリックします。
- [選択タイプ] ドロップ ダウン リストをクリックし、実行する選択操作のタイプを選択します。
- 属性値を使用して「エンティティーまたはリレーションシップを選択する式を定義」します。
- [OK] をクリックして、[属性条件で選択] ウィンドウを閉じます。
ヒント:
式を使用し、空間データまたは非空間データを選択できます。 エイリアス Is_Spatial を使用する属性フィールド ESRI_IsSpatial は、リンク チャートのナレッジ グラフ レイヤーのすべてのデータで使用できます。 値 0 を使用して非空間データを選択し、値 1 を使用して空間データを選択します。
リンク チャート上の近傍の選択
リンク チャートに選択したエンティティーとリレーションシップのセットがある場合、[近傍の選択] ボタンをクリックして、隣接グラフ アイテムを選択セットに追加できます。 エンティティーを選択すると、リンク チャート上でそのエンティティーが属しているすべてのリレーションシップが、各リレーションシップの反対側にあるエンティティーとともに選択に追加されます。
リレーションシップを選択すると、[近傍の選択] 操作により、リレーションシップの起点エンティティーと終点エンティティーが選択に追加されます。
近傍をもう一度選択すると、次のレベルの隣接グラフ アイテムが選択セットに追加されます。 近傍を連続して数回選択すると、リンク チャートの分断されているエリアを特定したり、チャート上の密度の高いエリアに対する洞察が得られたりします。 選択したフィーチャをリンク チャート上の別の場所に移動することもできます。
隣接するグラフ アイテムを現在の選択に追加するには、次の手順に従います:
- 前のセクションに記載された方法のいずれかを使用して、探索する隣接コンテンツがある、アクティブなリンク チャート上のエンティティーとリレーションシップを選択します。
- リボンの [リンク チャート] タブの [選択] グループで、[高度な選択] ドロップダウン矢印
をクリックし、[近傍の選択]
をクリックします。
現在選択されているグラフ アイテムのセットに隣接しているエンティティーとリレーションシップが選択セットに追加されます。
ヒント:
[コンテンツ] ウィンドウの [選択状態別にリスト] タブ で、リンク チャート上で選択可能なレイヤーを変更できます。 これにより、特定のタイプのリレーションシップと関連エンティティーを探索できます。
エンティティー間のエンティティーの選択
[エンティティー間の選択] 操作は選択したエンティティーを調べて、選択した複数のエンティティーに直接接続されているエンティティーがリンク チャート上にあるかどうかを判定します。 選択したエンティティーのうち 1 つにしか直接接続されていないエンティティーは考慮されません。 最初に選択したエンティティーから 2 次数以上離れたエンティティーは考慮されません。 たとえば、この操作を使用して、ソーシャル ネットワークの主要な仲介人またはサプライ チェーンの重要なサプライヤーをリンク チャート上で特定できます。
このアルゴリズムは、選択したエンティティーのみ処理します。 リンク チャート上のエンティティーを最低 2 つ選択する必要があります。 エンティティー グループが選択されている場合、グループ内の各エンティティーは、個別に処理されます。
中間のエンティティーが特定されると、最初に選択したエンティティーは選択解除され、中間のエンティティーが選択されます。
要件を満たすエンティティーがない場合は、リンク チャート上で共通のエンティティーが見つからなかったことを示すメッセージが表示されます。 たとえば、次の図は、最初に選択された 3 つのエンティティー間にリンク チャート上のエンティティーがありません。 リレーションシップが追加されれば、3 つのエンティティーが相互に接続される可能性がありますが、リンク チャート上に存在しないため、操作では考慮されません。
[エンティティー間の選択] 操作と [エンティティー間の検索] 操作を比較すると、[エンティティー間の選択] はリンク チャート上に存在するエンティティーとリレーションシップだけを考慮します。 一方、[エンティティー間の検索] は基礎となるナレッジ グラフを調べて、「条件を満たすエンティティーが存在しない場合は、リンク チャートに追加」します。
リンク チャート上の選択したエンティティー間のエンティティーを選択するには、次の手順を実行します。
- 2 つ以上のエンティティーを選択します。
- リボンの [リンク チャート] タブの [選択] グループで、[高度な選択] ドロップダウン矢印
をクリックし、[エンティティー間の選択]
をクリックします。
リンク チャート上に存在するリレーションシップを通じて、最初に選択したエンティティーのうち複数のエンティティーに直接接続されているリンク チャート上のエンティティーが特定されます。 最初に選択したグラフ アイテムは選択解除され、中間のエンティティーが選択されます。