ArcGIS Pro での Parquet

ArcGIS Pro 3.5 以降では、Apache Parquet ファイルを操作するには 2 つの方法があります。 次のように、それぞれ異なる目的で使用され、要件も異なります。

  • 同じスキーマを持つ複数の Parquet ファイルからマルチファイル フィーチャ コネクションを作成します。このオプションを使用すると、複数のファイルを一度に解析または視覚化できます。 この方法の詳細と要件については、「マルチファイル フィーチャ コネクション」および関連するヘルプ ページをご参照ください。
  • ローカル ドライブまたは Amazon Simple Storage Service (S3) バケットに格納されている単一の Parquet ファイルにアクセスして、マップまたはシーンに追加します。この方法は、Parquet ファイルに GeoParquet 形式の空間フィールドが含まれている場合に、マップまたはシーンでフィーチャを視覚化およびクエリするのに最適化されています。 この機能は、任意の ArcGIS Pro ライセンス レベルで利用できます。 この方法の要件と関連情報については、下記の情報をご参照ください。

単一の Parquet ファイルの内容を使用するための要件

ローカル ドライブまたは Amazon S3 バケットに格納されている Parquet ファイル内の空間データを視覚化するには、ファイルが以下に示す要件を満たしている必要があります。

ファイルの要件

ArcGIS Pro で使用するには、ファイル名および形式に関する次の要件を満たす必要があります。

  • ファイルの拡張子は .parquet である必要があります。
  • 暗号化されていない Parquet ファイルのみをサポートしています。
  • ArcGIS Pro は、非圧縮の Parquet ファイル、または Snappy 圧縮形式または GZIP 圧縮形式で圧縮された Parquet ファイルをサポートしています。 カスタム圧縮形式を含むその他の圧縮形式はサポートされていません。
  • ファイル名は英数字にする必要があります。 ダッシュ (-) およびアンダースコア (_) も使用可能です。 以下の特殊文字は、キャッシュ レイヤー名内でアンダースコアに置き換えられます。
    • 括弧 (())
    • 角括弧 ([])
    • 中括弧 ({})
    • アンド記号 (&)
    • アット マーク (@)
    • キャレット (^)
    • ドット (.)
    • 感嘆符 (!)
    • ハッシュ サイン (#)
    • パーセント記号 (%)
    • プラス記号 (+)
    • 一重引用符 (')
    • チルダ (~)
    • 米国ドル記号 ($)

    その他の特殊文字はサポートされていません。

列の要件

ArcGIS Pro で使用するには、Parquet ファイル内の列が以下の要件を満たしている必要があります。

  • 列名は 32 文字以下の英数字にする必要があります。
  • 列はネストできません。
  • ファイルには、1 つの空間 (GeoParquet 形式) 列が含まれている必要があります。 現時点では、X、Y、Z フィールド、緯度、経度、標高の各フィールドはシェイプ フィールドとして認識されず、文字列または数値フィールドとして読み取られます。
  • 空間フィールドは、GeoParquet 規格のバージョン 1.0.0 または 1.1.0 で定義する必要があります。
  • ArcGIS Pro は、ジオメトリー コレクション空間タイプをサポートしていません。

ArcGIS Pro でサポートされる使用方法

以下は、今回のリリースで単一の Parquet ファイルを ArcGIS Pro でどのように使用できるかの概要です。 詳細については、「Parquet ファイルの ArcGIS Pro での使用に関する FAQ」をご参照ください。

  • Parquet ファイルのデータは視覚化と ArcGIS Pro でのクエリを目的としています。 データを新しいマップまたはシーンに追加して、表示する。
  • サードパーティのソフトウェアを使用して Parquet ファイルの内容を置き換えたり変更したりすると、ArcGIS Pro はそのファイルが変更されたことを認識し、変更されたデータを取り込むためにローカル キャッシュを再構築します。 詳細については、「キャッシュ Parquet データ」をご参照ください。
  • Parquet ファイルからのデータをジオプロセシング ツールの入力として使用できますが、まず ArcGIS Pro で Parquet ファイルのデータをマップに追加し、ジオプロセシング ツールまたは ArcPy スクリプトでそのマップ レイヤーを使用します。 マップ レイヤーに対してツールまたはスクリプトが実行されます。 現在、ジオプロセシング ツールまたは ArcPy 関数への入力として、フォルダーまたはクラウド ストレージの場所から Parquet ファイルを直接追加することはできません。

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