フィールド演算では、式を使用してフィールドの値を設定できます。 単純な式も複雑な式も指定でき、単一の値から数学的計算、複数行のスクリプトまで使用できます。 フィールド演算を使用すると、テーブル内の多数のレコードを一括して更新できます。 レイヤー属性テーブルおよびスタンドアロン テーブルの選択、ハイライト、またはフィルターを優先します。
フィールド演算にアクセスする 2 通りの方法
テーブル ビューのフィールド演算ツールバーからフィールド演算を直接実行するか、[フィールド演算 (Calculate Field)] ジオプロセシング ツールを使用することができます。
テーブル ビューで、テーブル ツールバーの [計算] ボタン
をクリックし、フィールド演算ツールバーを開きます。

編集可能なテーブルを開いた状態で、[テーブル] リボン タブの [ツール] グループにある [フィールド演算ツールバー]
をクリックしてテーブル ビュー内にツールバーを開くか、[フィールド演算]
をクリックして [フィールド演算 (Calculate Field)] ジオプロセシング ツールを開きます。
注意:
次の条件では、これらのコマンドを使用できません:
- フィールドが ArcGIS Pro によって管理されているため、手動で編集できません。 ObjectID (OID または FID) フィールドや、ジオデータベース フィーチャクラスの Shape_Length フィールドおよび Shape_Area フィールドの値を計算することはできません。
- テーブルのデータ ソースが読み取り専用であるか、フォルダーまたはジオデータベースに対して書き込みアクセス権を設定できないか、データ ソースが通常変更できない形式です。
- フィールドが、テーブルに結合されているテーブルに属しています。 関連元テーブルのフィールドの値のみを計算できます。
- フィールドが、Raster、BLOB、または Global ID タイプです。これらのタイプは計算できません。
- データセットの編集が無効になっています。
フィールド演算の実行
テーブルを開いた状態で、フィールド演算ツールバーまたは [フィールド演算 (Calculate Field)] ジオプロセシング ツールを使用してフィールド演算を実行できます。
フィールド演算ツールバーの使用
フィールド演算ツールバーを使用して計算を行うには、次の手順を実行します:
- ツールバーの [ターゲット フィールド] ドロップダウン メニューを使用して、計算により更新するテーブルのフィールドを選択します。
- [式] テキスト ボックスに有効な式を入力するか、[式へのフィールドの追加] ボタン
を使用して式にフィールドを追加します。 - [言語] ドロップダウン メニューで、式の言語に Python、ArcGIS Arcade、または SQL を選択します。
- 必要に応じて、[最近の式] ボタン
をクリックして、式テキスト ボックスに式を挿入します。 - 必要に応じて、[式の設定] ボタン
をクリックして、フィールドおよびヘルパー関数のリストを含むダイアログ ボックスを開き、より複雑な式を作成します。 式を作成したら、[OK] をクリックして、式を [式] テキスト ボックスに挿入します。 - [計算] ボタン
をクリックして、[フィールド演算 (Calculate Field)] ツールを実行します。または、Ctrl + Shift + Enter を使用してツールを実行します。
[計算] ボタン
のドロップダウン メニューを開き、[元に戻す] を無効にします。テーブルの選択、ハイライト、フィルターは、[計算] ボタン
に示されます。 または、ドロップダウン メニューの [すべての計算] をクリックして、選択、ハイライト、フィルターを失うことなく、すべてのレコードを使用して [フィールド演算 (Calculate Field)] ツールを実行します。このツールバーで実行される計算はジオプロセシング ツールとして実行され、プロジェクトのジオプロセシング履歴に保存されます。
- [計算]
をクリックしたときに [[元に戻す] の有効化] が有効になっている場合、[編集] タブのオプションを使用して変更を保存または破棄する必要があります。 [クイック アクセス ツールバー] では、計算を元に戻したりやり直したりすることができます。
フィールド演算ツールの使用
[フィールド演算 (Calculate Field)] ジオプロセシング ツールを使用して計算を行うには、次の手順を実行します:
- [フィールド演算 (Calculate Field)] ツールで、更新するフィールドを [フィールド名 (既存または新規)] パラメーターに指定します。
指定したフィールド名が入力テーブルに存在しない場合は、フィールドが追加されます。
- 新しいフィールド名が指定された場合、[フィールド タイプ] パラメーターを使用して新しいフィールドのタイプを指定します。
- 式を指定するために使用する [式のタイプ] パラメーターを使用します。これには、Python、ArcGIS Arcade、SQL、または VBScript (非推奨) を含めることができます。
- [式] パラメーターで、式を入力するか、式コントロールを使用して式を作成します。
Python または VBScript で作成された計算は、[コード ブロック] パラメーターをサポートしており、選択したフィールドに対して計算を実行する前に、指定されたコードを実行します。
- [OK] をクリックして [フィールド演算 (Calculate Field)] ツールを実行し、ツール ダイアログ ボックスを閉じます。 または、[適用] をクリックして [フィールド演算 (Calculate Field)] ツールを実行し、ツール ダイアログ ボックスを開いたままにします。
使用上のヒント
計算を実行する際に、以下の点に注意してください。
- Python で文字列を計算する場合は引用符、SQL で文字列を計算する場合は一重引用符を使用します。
- レイヤーまたはテーブルで表示設定がオフになっているフィールドは、フィールド演算には使用できません。 フィールドの表示設定は、レイヤーのフィールド ビューで設定します。
- Python、ArcGIS Arcade、SQL、VBScript での式の計算の詳細をご覧ください。