アプリケーション設定のオプションから新しいマップとシーンのデフォルト オプションを指定できます。 リボンの [プロジェクト] をクリックして、ArcGIS Pro の設定ページを表示します。 メニューで [オプション] をクリックして [オプション] ダイアログ ボックスを開きます。 このダイアログ ボックスの [アプリケーション] 見出しの下で、[マップおよびシーン] タブをクリックし、新しいマップとシーンのデフォルト設定にアクセスします。 設定については、このトピックで説明します。
ベースマップ
ベースマップの場合、ArcGIS Online の組織アカウントのデフォルト ベースマップから選択するか、ギャラリーまたは組織から別のベースマップを選択できます。 マップとシーンに別々のデフォルト ベースマップを選択することができます。 たとえば、3D ベースマップをシーン用に選択できます。 また、ベースマップなしでマップとシーンが作成されるように指定することもできます。
新しいマップおよびシーンのデフォルトの範囲は、[組織のデフォルト ベースマップ] オプションです。 このオプションは、ArcGIS Online の組織アカウントの設定によって定義されます。 たとえば、組織が範囲をローカル エリアに設定するとします。 ArcGIS Pro の使用時に ArcGIS Online にサイン インすると、新しいマップまたはシーンでは組織で定義された範囲が使用されます。 サイン インしない場合は、マップまたはシーンに最初に追加されたレイヤーにより、ローカル シーンおよびマップの範囲が定義されます。 グローバル シーンでは、常に地球全体が表示されます。
レイヤーおよびテーブルの追加
[新しく追加したレイヤーを自動的に表示] オプションは、レイヤーをマップに追加した場合のレイヤーの表示設定を制御します。 このオプションは、デフォルトで有効になっています。 追加するレイヤーに多数のフィーチャが含まれていたり、表示に時間がかかりすぎる場合など、一部の場合では、このオプションをオフにしたほうが便利な場合があります。 [コンテンツ] ウィンドウでレイヤーの表示設定をオンにする前に、対象地域にズームします。
ArcGIS Pro 3.2 以降では、日付、時間、および多倍長整数値をサポートする新しいフィールド タイプが利用できます。 ArcGIS Pro 3.4 で未登録のデータセットのクエリ レイヤーまたはテキスト ファイルがマップに追加された場合、これらのフィールドは以前のリリースでは利用できない新しいフィールド タイプに割り当てられることがあります。 クエリ レイヤーおよびテキスト ファイルに新しいフィールド タイプを使用しないようにするには、[クエリ レイヤーおよびテキスト ファイルの追加時に ArcGIS Pro 3.1 以前のリリースと互換性のあるフィールド タイプを使用する] オプションをオンにします。
レイヤーのデータ ソース
レイヤーのデータ ソースが削除、移動、名前変更された場合の処理を選択できます。
[データ ソースが削除された場合] 設定は、データ ソースが削除または移動された場合あるいはアクセス不可になった場合にレイヤーを削除するかどうかを制御します。 次のオプションの中から 1 つを選択します。
- [レイヤーを削除しない (最速)] - 何も起こりません。 開いているマップで影響を受けるレイヤーは、そのデータ ソースが存在せず、そのレイヤーを変更または解析に使用できないため、描画されません。 これがデフォルトです。
- [開いているマップで対応レイヤーを削除] - 影響を受けるレイヤーは、プロジェクトで開いているマップまたはシーンから削除されます。
- [すべてのマップで対応レイヤーを削除] - プロジェクトのすべてのマップまたはシーンから影響を受けるレイヤーが削除されます。
[データ ソースの名前が変更された場合] 設定は、データ ソースの名前が変更された場合にレイヤーを更新するかどうかを制御します。 次のオプションの中から 1 つを選択します。
- [レイヤーを更新しない (最速)] - 何も起こりません。 開いているマップで影響を受けるレイヤーは、そのデータ ソースが存在しないか、アクセスできないため、描画されません。 そのレイヤーは変更または解析に使用できません。
- [開いているマップのレイヤーを更新] - 影響を受けるレイヤーのデータ ソースは、プロジェクトで開いているマップまたはシーンで更新されます。 これがデフォルトです。
- [すべてのマップでレイヤーを更新] - 影響を受けるレイヤーのデータ ソースは、プロジェクトのすべてのマップまたはシーンで更新されます。
空間参照
マップおよびローカル シーンがデフォルトで使用する座標系を設定できます。 デフォルトでは、[最初に追加したレイヤーの空間参照を使用] オプションが有効になっています。 つまり、ベースマップではない最初のレイヤーによって、マップおよびローカル シーンの座標系が設定されます。
[空間参照の選択] オプションを使用して、別のデフォルト座標系を指定できます。 グローバル シーンでは常に WGS84 が使用されるため、座標系の設定は適用されませんので注意してください。
[データ ソースを正しく配置するために地理座標系間の変換が必要な場合、警告を表示する] オプションを有効にすることができます。これにより、指定したデフォルト座標系に合うようにデータが変換される場合に、警告が表示されます。
推奨される変換は、マップ内のレイヤーの空間範囲によって異なります。 マップにベースマップ レイヤーが含まれている場合、そのグローバル範囲によって適切な変換の選択肢が偏る場合があります。 [変換のリスト表示時と自動選択時に、ベースマップ レイヤーの範囲を無視します] オプションをオンにすることで、変換を選択する際にベースマップの範囲を無視することができます。
時系列参照
タイムゾーンが表示される際に使用されるデフォルト形式を設定できます。 次のオプションの中から 1 つを選択します。
- [IANA] - タイム ゾーンは、IANA (Internet Assigned Numbers Authority) の拡張名を使用して表示され、標準時間およびサマータイムのオフセットを含みます。
- [IANA (省略形)] - タイム ゾーンは、IANA (Internet Assigned Numbers Authority) の場所名を使用して表示され、標準オフセットのみを含みます。
- [Microsoft Windows] - タイム ゾーンは、Microsoft Windows オペレーティング システム名を使用して表示されます。 これがデフォルトです。
ラベル エンジン
マップおよびシーンがデフォルトで使用するラベル エンジンを設定できます。 デフォルトでは、ラベル エンジンは Maplex ラベル エンジン に設定されます。
デフォルトのフォント名とフォント スタイルは、[テキストおよびグラフィックス] タブで設定できます。
注意:
アノテーション フィーチャクラスが新しく作成された場合も、ここで設定したデフォルトのラベル エンジンが使用されます。
地表面の標高サーフェス
新しいグローバル シーンとローカル シーンがデフォルトで使用する標高ソースを設定できます。 デフォルトでは、[組織のデフォルトの標高サービス] オプションが有効になっています。 これは、アクティブなポータルのデフォルト サービスが使用されることを意味します。 このサーフェスのデフォルトの Esri 標高ソースは、キャッシュ標高イメージ サービスである WorldElevation3D/Terrain3D です。
ラスター データセットや TIN データセットなどのローカル標高ソースを指定するか、アクティブなポータルの Web 標高レイヤーを指定するには、[カスタムの標高ソースを使用] オプションを使用できます。
さらに、[標高ソースなし] オプションを選択することで、すべての新しいシーンから標高ソースを削除し、標高を 0 に設定することもできます。 標高ソースがシーン内に存在しないときでも、[サーフェスの色] オプションを調整するために地表サーフェスを使用できます。
注意:
これらの設定は、ArcGIS Pro を初めて開いたときに、システム テンプレートである [グローバル シーン] と [ローカル シーン] には適用されません。 更新後のデフォルト設定を確認するには、[テンプレートを使用せずに開始] を使用します。
フィーチャ キャッシュ
プロジェクト内のマップごとに手動でフィーチャ キャッシュを管理するには、[マップ タブからフィーチャ キャッシュを管理します] オプションをオンにします。 これにより、[マップ] タブの [フィーチャ キャッシュ] グループにコントロールが表示されます。ここでは、キャッシュを入力または空にしたり、進行中のキャッシュの入力をキャンセルしたりできます。
このオプションをオフ (デフォルト設定) にすると、キャッシュはアプリケーションによって管理されます。
コンテンツ ウィンドウ
非常に大きいポイント シンボルが [コンテンツ] ウィンドウ内の最大サイズまで縮小され、ウィンドウが引き続き使用可能になります。 このパッチのサイズを調整して、もっと大きいシンボルを表示するには、[ポイント シンボルの凡例のパッチ サイズ制限] の値を調整します。
シミュレーション キャッシュ
シミュレーション レイヤーに格納されるキャッシュ スライスのデフォルト数を設定できます。 この値は、シミュレーション結果を実行およびエクスポートする際に使用されます。 デフォルト値は「12」です。 デフォルト値を変更するには、矢印を使用するか、ボックスに新しい値を入力します。 数値が大きいほど、シミュレーションは高速に実行されるようになりますが、必要なディスク容量が増加します。
設定したデフォルト値は、シミュレーション レイヤーのプロパティからオーバーライドすることもできます。
洪水シミュレーションを処理する際、対象地域がサンプリングされる解像度を制御することもできます。 次の 3 つのオプションを利用できます。
- [2048] - 最大解像度を 2048 x 2048 に設定します。
- [4096] - 最大解像度を 4096 x 4096 に設定します。 これがデフォルトです。
- [8192] - 最大解像度を 8192 x 8192 に設定します。
処理の解像度が大きくなるほど、より多くのリソースと時間を消費します。