ArcGIS Pro では、ArcGIS Online および ArcGIS Enterprise でカスタム スタイルを Web スタイルとして共有し、Scene Viewer のシンボル ギャラリーで使用することができます。 また、辞書シンボルを含むスタイルを ArcGIS Online および ArcGIS Enterprise に共有して、ArcGIS API for JavaScript で使用することもできます。
スタイルを共有している場合、有効なシンボルのみが Web スタイルに含められます。 他のすべてのスタイル アイテムは無視されます。
次のすべての条件が満たされた場合、シンボルは、有効であると見なされます。
- 2D スタイルを共有する場合、シンボルは、ポイント、ライン、ポリゴン、テキストのいずれかです。 他のすべてのスタイル アイテムはサポートされません。
- 3D スタイルを共有する場合、シンボルは、3D モデル マーカー シンボル レイヤーのみを含むポイント シンボルです。
- シンボルのサイズは、100 MB 未満です。
- シンボルのスタイル アイテム キーは、以下の特殊文字を含んでいません。
- / (スラッシュ)
- \ (バックスラッシュ)
- : (コロン)
- * (アスタリスク)
- ? (疑問符)
- . (ピリオド)
- < (小なり)
- > (大なり)
- | (垂直バーまたはパイプ)
辞書シンボルを含むスタイルを Web スタイルとして共有するには、スタイルが次の要件を満たしている必要があります。
- スタイル内のシンボルに 3D モデル マーカー シンボル レイヤーを含めることはできません。
- 辞書のバージョンは、バージョン 3.0.0 以降である必要があります。 辞書バージョンの詳細については、辞書レンダリング ツールキットをご参照ください。
ArcGIS Online および ArcGIS Enterprise 10.9 以降に Web スタイルとしてスタイルを共有すると、カスタム スタイルのコピーもデスクトップ スタイル アイテムとしてポータルに共有されます。 このポータル アイテムには、Web スタイルに含まれていないものも含めて、カスタム スタイルのすべてのスタイル アイテムが含まれます。 デスクトップ スタイル アイテムは、Web スタイルのソースの記録システムとして機能します。 デスクトップ スタイル アイテムは、ダウンロードして、プロジェクトで更新し、Web スタイルとして再度共有することができます。 デスクトップ スタイル アイテムは、ArcGIS Maps SDKs のオフライン ワークフローで使用することもできます。 たとえば、辞書シンボルがある Web スタイルを含むマップをオフラインで利用する場合、その Web スタイルに対応するデスクトップ スタイル アイテムが、.stylx ファイルとしてダウンロードされて、オフライン マップに含められます。
注意:
ArcMap、ArcScene、および ArcGlobe 内で作成され、使用されるスタイルもデスクトップ スタイルと呼ばれます。 これらのスタイル ファイルには、.style ファイル拡張子があるため、ここで説明した ArcGIS Pro ファイル拡張子がある .stylx デスクトップ スタイル アイテムと間違えないようにしてください。
注意:
パブリックにアクセスできる Web シーン内の Web スタイルのシンボルを使用する場合、共有オプションを [すべてのユーザー] に設定して、Web スタイルをすべてのユーザーと共有します。
Scene Viewer のシンボル ギャラリー内の Web スタイルを表示するには、その Web スタイルが、組織サイトのスタイル グループで共有されている必要があります。 Scene Viewer のシンボル ギャラリーで、カスタム Web スタイルを表示するように組織サイトを構成する場合は、ArcGIS Enterprise ヘルプのマップの構成をご参照ください。
カスタム Web スタイルの共有
カスタム スタイルを Web スタイルとして共有することができますが、そのスタイルに有効なシンボルが含まれていない場合、共有が失敗します。
- Web スタイルを共有するには、次のいずれかを実行します。
- [共有] タブの [共有] グループで、[Web スタイル] ドロップダウン矢印 をクリックして、カスタム スタイルをクリックします。
- [カタログ] ウィンドウまたはカタログ ビューで、カスタム スタイルを右クリックし、[Web スタイルとして共有] をクリックします。
[Web スタイルとして共有] ウィンドウが表示されます。
- Web スタイルの名前を入力します。
- 必要に応じ、[サマリー] フィールドと [タグ] フィールドを完成させます。
サマリーとタグは、ArcGIS Enterprise 10.9 以前のポータルで共有する場合は必須です。
最大 128 個のタグを入力できます。
- [スタイル タイプ] で共有するスタイル タイプを指定します ([2D] か [3D])。
モバイル スタイル ファイル (.stylx) を辞書スタイルで共有する場合、デフォルトの [スタイル タイプ] 設定は [辞書] です。
注意:
ArcGIS Enterprise 10.6.1 ポータル以前のバージョンと共有する場合、[2D] オプションは使用できません。 - [フォルダー] ドロップダウン メニューを使用して、Web スタイルを格納するポータル コンテンツ内の場所を指定します。 デフォルトでは、Web スタイルは、コンテンツのルート レベルに格納されます。 必要に応じて、[参照] ボタン をクリックして、フォルダーを作成するか、既存のフォルダーを選択します。 フォルダーの名前を入力することもできます。
- Web スタイルの共有方法を次の手順で指定します。
- [すべての人に公開] - コンテンツが一般公開されます。 誰もがコンテンツにアクセスして、表示することができます。
- [組織] - コンテンツを組織内のすべての認証済みユーザーと共有します。 このオプションは、組織アカウントでサイン インした場合に使用できます。
- [グループ] - 所属するグループのメンバーとコンテンツを共有します。
共有レベルをアイテムの所有者に設定するには、必要に応じて、すべてのオプションをオフにしておきます。
- [共有の完了] で [分析] をクリックして、問題がないか確認します。
エラーと警告は、[メッセージ] タブにリストされます。 メッセージを右クリックして、ヘルプ トピックを開くか、ソフトウェアで処置を行います。 Web スタイルを共有するには、エラー を解決する必要があります。 警告 の解決は推奨されますが、必須ではありません。
- エラーを解決し、必要に応じて、警告を解決したら、[共有] をクリックします。
- 必要に応じて、[ジョブ] をクリックし、ジョブ ステータスを監視します。
- Web スタイルが正常に共有されたら、[Web スタイルの管理] リンクをクリックして、ポータルから Web スタイルを管理します。
古いポータルで共有する際の考慮事項
Web スタイルを共有する場合の制限を以下に示します。
ArcGIS Enterprise 10.8.1 以前
- デスクトップ スタイル アイテムは、Web スタイルとは共有されません。
ArcGIS Enterprise 10.6.1 以前
- [2D] の [スタイル タイプ] オプションはありません。
ArcGIS Enterprise 10.5.1 以前
- Web スタイルは共有できません。