ポイント → ラスター (Point to Raster) (変換)

Advanced のライセンスで利用可能。

サマリー

ポイント フィーチャをラスター データセットに変換します。

ポイント → ラスター (Point to Raster) ツールの機能の詳細

使用法

  • ポイント フィーチャまたはマルチポイント フィーチャが格納されているフィーチャクラス (ジオデータベース、シェープファイル、カバレッジ) は、ラスター データセットに変換することが可能です。

  • 入力フィールドのタイプによって、出力ラスターのタイプが決まります。フィールドが整数の場合、出力ラスターは整数になり、フィールドが浮動小数点の場合、出力は浮動小数点になります。

    入力フィールドに文字列値が含まれている場合、出力ラスターには整数値フィールドと文字列フィールドが含まれます。

  • [セル サイズ] は、数値で定義するか、既存のラスター データセットから取得できます。セル サイズがパラメーター値として明示的に指定されていない場合、指定済みであれば [セル サイズ] 環境から取得されます。パラメーター セル サイズも環境セル サイズも指定されていないが、[スナップ ラスター] 環境が設定されている場合は、スナップ ラスターのセル サイズが使用されます。何も指定されていない場合、セル サイズは範囲の幅または高さ (どちらか短い方) を 250 で割って求められます。この範囲は環境で指定された [出力座標系] にあります。

  • セル サイズが数値によって指定されている場合、このツールは出力ラスターに対してこの値を直接使用します。

    セル サイズがラスター データセットを使用して指定されている場合、パラメーターはセル サイズの値ではなくラスター データセットのパスを示します。データセットの空間参照が出力空間参照と同じである場合、解析ではラスター データセットのセル サイズが直接使用されます。データセットの空間参照が異なる場合は、選択された [セル サイズ投影法] に基づいて投影されます。

  • このツールは、ラスターをポイント フィーチャクラスに変換する [ラスター → ポイント (Raster To Point)] ツールを補間します。

  • このツールは、[フィーチャ → ラスター (Feature to Raster)] ツールと比べて、出力セル内に複数のフィーチャが存在するときのセル値の割り当てをより厳密に制御できます。

  • NULL 値をサポートするデータ形式 (ファイル ジオデータベース フィーチャクラスなど) では、入力として使用された NULL 値は無視されます。

  • このツールには、特定のラスター格納環境が適用されます。

    • ピラミッド環境では、[ピラミッド構築] の設定のみが使用されます。その他のピラミッド環境の設定は無視されます。以降の手順で [ピラミッド構築 (Build Pyramids)] ツールを使用して、ピラミッドの性質をさらに制御できます。

    • 圧縮環境では、圧縮のタイプのみが使用されます。これは、Esri Grid 以外のラスター形式に該当します。

パラメーター

ラベル説明データ タイプ
入力フィーチャ

ラスターに変換する、ポイントまたはマルチポイント入力フィーチャ データセット。

Feature Layer
値フィールド

出力ラスターに値を割り当てるために使用するフィールド。

これは、入力フィーチャ データセットの属性テーブルの任意のフィールドになります。

ポイントまたはマルチポイント データセットの Shape フィールドに Z 値または M 値が含まれている場合は、どちらでも使用できます。

Field
出力ラスター データセット

作成する出力ラスター データセット。

出力ラスターをジオデータベースに保存しない場合、TIFF ファイル形式には *.tif、CRF ファイル形式には *.CRF、ERDAS IMAGINE ファイル形式には *.img を指定します。Esri Grid ラスター形式には拡張子を指定しません。

Raster Dataset
集約タイプ
(オプション)

セル内に複数のフィーチャが存在するときのセル値の割り当て方法を決定する手法。

  • 最頻値セル内に複数のフィーチャがある場合、[値フィールド] 内の属性が最も共通しているフィーチャをセルに割り当てます。 それらのフィーチャの共通している属性の数が同じ場合は、そのなかから FID が最も小さいフィーチャを使用します。
  • 合計セル内にあるすべてのポイントの属性の合計 (文字列データに対しては無効)。
  • 平均セル内にあるすべてのポイントの属性の平均値 (文字列データに対しては無効)。
  • 標準偏差セル内にあるすべてのポイントの属性の標準偏差。 セル内にあるポイントが 1 つ以下なら、セルに NoData を割り当てます (文字列データに対しては無効)。
  • 最大セル内にあるポイントの属性の最大値 (文字列データに対しては無効)。
  • 最小セル内にあるポイントの属性の最小値 (文字列データに対しては無効)。
  • 範囲セル内にあるすべてのポイントの属性の範囲 (文字列データに対しては無効)。
  • 個数セル内にあるポイントの数。
String
優先フィールド
(オプション)

このフィールドは、フィーチャが同じ属性を持つ別のフィーチャよりも優先される必要がある場合に使用されます。

優先フィールドを使用するには、必ず [最頻値] 集約タイプ オプションを指定してください。

Field
セル サイズ
(オプション)

作成する出力ラスターのセル サイズ。

このパラメーターは、数値で定義するか、既存のラスター データセットから取得できます。セル サイズがパラメーター値として明示的に指定されていない場合、指定されていれば、環境のセル サイズ値が使用されます。そうでない場合は、追加ルールを使用して別の入力から計算されます。詳細については、使用方法をご参照ください。

Analysis Cell Size
ラスター属性テーブルの構築
(オプション)

出力ラスターに、ラスター属性テーブルが含まれるかどうかを指定します。

このパラメーターの適用対象となるのは、整数ラスターだけです。

  • オン - 出力ラスターには、ラスター属性テーブルが含まれます。これがデフォルトです。
  • オフ - 出力ラスターには、ラスター属性テーブルが含まれません。
Boolean

arcpy.conversion.PointToRaster(in_features, value_field, out_rasterdataset, {cell_assignment}, {priority_field}, {cellsize}, {build_rat})
名前説明データ タイプ
in_features

ラスターに変換する、ポイントまたはマルチポイント入力フィーチャ データセット。

Feature Layer
value_field

出力ラスターに値を割り当てるために使用するフィールド。

これは、入力フィーチャ データセットの属性テーブルの任意のフィールドになります。

ポイントまたはマルチポイント データセットの Shape フィールドに Z 値または M 値が含まれている場合は、どちらでも使用できます。

Field
out_rasterdataset

作成する出力ラスター データセット。

出力ラスターをジオデータベースに保存しない場合、TIFF ファイル形式には *.tif、CRF ファイル形式には *.CRF、ERDAS IMAGINE ファイル形式には *.img を指定します。Esri Grid ラスター形式には拡張子を指定しません。

Raster Dataset
cell_assignment
(オプション)

セル内に複数のフィーチャが存在するときのセル値の割り当て方法を決定する手法。

  • MOST_FREQUENTセル内に複数のフィーチャがある場合、[値フィールド] 内の属性が最も共通しているフィーチャをセルに割り当てます。 それらのフィーチャの共通している属性の数が同じ場合は、そのなかから FID が最も小さいフィーチャを使用します。
  • SUMセル内にあるすべてのポイントの属性の合計 (文字列データに対しては無効)。
  • MEANセル内にあるすべてのポイントの属性の平均値 (文字列データに対しては無効)。
  • STANDARD_DEVIATIONセル内にあるすべてのポイントの属性の標準偏差。 セル内にあるポイントが 1 つ以下なら、セルに NoData を割り当てます (文字列データに対しては無効)。
  • MAXIMUMセル内にあるポイントの属性の最大値 (文字列データに対しては無効)。
  • MINIMUMセル内にあるポイントの属性の最小値 (文字列データに対しては無効)。
  • RANGEセル内にあるすべてのポイントの属性の範囲 (文字列データに対しては無効)。
  • COUNTセル内にあるポイントの数。
String
priority_field
(オプション)

このフィールドは、フィーチャが同じ属性を持つ別のフィーチャよりも優先される必要がある場合に使用されます。

優先フィールドを使用するには、必ず [最頻値] 集約タイプ オプションを指定してください。

Field
cellsize
(オプション)

作成する出力ラスターのセル サイズ。

このパラメーターは、数値で定義するか、既存のラスター データセットから取得できます。セル サイズがパラメーター値として明示的に指定されていない場合、指定されていれば、環境のセル サイズ値が使用されます。そうでない場合は、追加ルールを使用して別の入力から計算されます。詳細については、使用方法をご参照ください。

Analysis Cell Size
build_rat
(オプション)

出力ラスターに、ラスター属性テーブルが含まれるかどうかを指定します。

このパラメーターの適用対象となるのは、整数ラスターだけです。

  • BUILD出力ラスターには、ラスター属性テーブルが含まれます。これがデフォルトです。
  • DO_NOT_BUILD出力ラスターには、ラスター属性テーブルが含まれません。
Boolean

コードのサンプル

PointToRaster の例 1 (Python ウィンドウ)

ポイント フィーチャをラスター データセットに変換します。

import arcpy
arcpy.env.workspace = "c:/data"
arcpy.conversion.PointToRaster("ca_ozone_pts.shp", "ELEVATION", 
                               "c:/output/ca_elev", "MAXIMUM", "", 2000)
PointToRaster の例 2 (スタンドアロン スクリプト)

ポイント フィーチャをラスター データセットに変換します。

# Name: PointToRaster_Ex_02.py
# Description: Converts point features to a raster dataset.

# Import system modules
import arcpy

# Set environment settings
arcpy.env.workspace = "C:/data"

# Set local variables
inFeatures = "ca_ozone_pts.shp"
valField = "ELEVATION"
outRaster = "c:/output/ca_elev02"
assignmentType = "MAXIMUM"
priorityField = ""
cellSize = 2000

# Run PointToRaster
arcpy.conversion.PointToRaster(inFeatures, valField, outRaster, 
                               assignmentType, priorityField, cellSize)

ライセンス情報

  • Basic: 次のものが必要 Spatial Analyst または 3D Analyst
  • Standard: 次のものが必要 Spatial Analyst または 3D Analyst
  • Advanced: Yes

関連トピック