地球統計レイヤー 3D → 多次元ラスター (GA Layer 3D To Multidimensional Raster) (Geostatistical Analyst)

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Geostatistical Analyst のライセンスで利用可能。

サマリー

[経験ベイズ クリギング 3D (Empirical Bayesian Kriging 3D)] ツールを使用して作成した 3D 地球統計レイヤーを、多次元クラウド ラスター形式 (*.crf ファイル) のラスター データセットにエクスポートします。 Image Analyst ツールボックスの多次元解析ツールセット内のツールは、多次元ラスターを直接操作することを目的に設計され、データの 3D 特性を識別できます。

3D 地球統計レイヤーには、連続して実行された 3D 内挿の結果が格納され、指定の高さで 2D 水平スライスとして表示されます。 レンジ スライダーを使用して現在の高さを変更でき、新しい高さの推定値を使用してレイヤーの計算とレンダリングが実行されます。 内挿された推定のラスターは、[地球統計レイヤー → ラスター (GA Layer To Rasters)] ツールを使用して任意の高さで抽出できます。 [地球統計レイヤー 3D → 多次元ラスター (GA Layer 3D To Multidimensional Raster)] ツールでは、ラスターを複数の高さで抽出する処理が自動化され、これらのラスターが多次元ラスターとして格納されます。

使用法

  • [入力 3D 地球統計レイヤー] は、経験ベイズ クリギング 3D を使用して作成する必要があります。

  • 次のいずれかの方法で、目的の高さを指定できます。

    • 反復子を使用して高さ値を指定する - [明示的な高さ値を入力] パラメーターをオフのままにして、[最小高さ][最大高さ]、および [高さ間隔] パラメーターに値を指定します。 反復処理は最小高さから開始され、最大高さまで指定した間隔で増加します。 たとえば、最小高さを 0、最大高さを 100、間隔を 20 に指定した場合、6 つの高さ (0、20、40、60、80、100) が出力されます。
    • 明示的な高さ値を入力する- [明示的な高さ値を入力] パラメーターをオンにして、[高さ値] パラメーターに目的の高さを指定します。
    [高さ単位] パラメーターを使用して、すべての高さ値の単位を指定します。

  • 指定した [高さ間隔] によって高さ範囲 ([最大高さ] から [最小高さ] を引いた値) が均等に分割されない場合、最大高さを超える高さが 1 つ使用されます。 たとえば、最小高さを 10、最大高さを 80、高さ間隔を 20 に指定した場合、5 つの高さ (10、30、50、70、90) が出力されます。

  • [出力多次元ラスター データセット] パラメーターのデフォルトのラスター セル サイズは、X ディメンションまたは Y ディメンションの出力範囲 (どちらか小さい方) を 100 で割った値になります。 デフォルトの高さスライス数は 10 です。これにより、XY 座標精度が Z 座標精度の 10 倍以上となる多次元ラスターが作成されます。 特に、3 次元すべてでほぼ同じ座標精度が必要な場合は、これらの値を検討する必要があります。 セル サイズを大きくするか、高さスライス数を増やすと、すべての次元で同じ座標精度に近い出力が生成されます。

  • ツールの実行時間は、必要な推定値の総数にほぼ比例し、各高さのラスター セルごとに推定値を計算する必要があります。 デフォルトでは、ツールの実行時間は、[地球統計レイヤー → ラスター (GA Layer To Rasters)] ツールのデフォルト オプションを使用して単一の高さスライスをエクスポートするよりも約 60% 長くなります。 複数の出力タイプを同時に推定できるため、[追加出力タイプ] を含めても、実行時間は大幅には増加しません。

  • [追加出力タイプ] が指定されている場合、出力ラスターは出力タイプごとに異なる変数を含む多変量多次元ラスター データセットになります。

  • 多次元ラスターで転置が構築されると、Image Analyst ツールボックス多次元解析ツールセット内のすべてのツールでパフォーマンスが向上します。 [多次元転置の構築 (Build multidimensional transpose)] パラメーターを使用して自動的に転置を構築することもできますが、ツールの実行時間が長くなります。 また、[多次元転置の構築 (Build Multidimensional Transpose)] ツールを使用して、後で転置を構築することもできます。

パラメーター

ラベル説明データ タイプ
入力 3D 地球統計レイヤー

多変量ラスター データセットにエクスポートされるモデルを表す 3D 地球統計レイヤー。

Geostatistical Layer
出力多次元ラスター データセット

地球統計モデルをエクスポートした結果を含む出力ラスター データセット。 出力はクラウド ラスター形式ファイル (*.crf) として保存する必要があります。

Raster Dataset
セル サイズ
(オプション)

出力多次元ラスターのセル サイズ。

Analysis Cell Size
明示的な高さ値を入力
(オプション)

高さを明示的なリストとして入力するか、反復子を使用するかを指定します。 各高さは、出力多次元ラスターのディメンションで表されます。

  • オン - 高さ値をリストとして入力します。
  • オフ - 反復子を使用して高さ値を入力します。 これがデフォルトです。
Boolean
最小高さ
(オプション)

反復処理を開始するために使用される最小高さ。

Double
最大高さ
(オプション)

反復処理を停止するために使用される最大高さ。

Double
高さ間隔
(オプション)

各反復での高さの増分値。

Double
高さ値
(オプション)

エクスポートする高さ値。

Double
高さ単位
(オプション)

高さ値の計測単位を指定します。

  • US Survey インチ高さの単位は米国測量インチです。
  • 米国測量フィート高さの単位は米国測量フィートです。
  • 米国測量ヤード高さの単位は米国測量ヤードです。
  • 米国測量マイル高さの単位は米国測量マイルです。
  • 米国測量海里高さの単位は米国測量海里です。
  • ミリメートル高さの単位はミリメートルです。
  • センチメートル高さの単位はセンチメートルです。
  • デシメートル高さの単位はデシメートルです。
  • メートル高さの単位はメートルです。
  • キロメートル高さの単位はキロメートルです。
  • 国際インチ高さの単位は国際インチです。
  • 国際フィート高さの単位は国際フィートです。
  • 国際ヤード高さの単位は国際ヤードです。
  • 法定マイル高さの単位は法定マイルです。
  • 国際海里高さの単位は国際海里です。
String
出力タイプ
(オプション)

出力多次元ラスターの主な出力タイプを指定します。 [追加出力タイプ] パラメーターを使用して、出力多次元ラスターに追加の変数を指定できます。

詳細については、「内挿モデルが生成できる出力サーフェスのタイプ」をご参照ください。

  • 予測推定値の多次元ラスター。 これがデフォルトです。
  • 推定標準誤差推定値の標準誤差の多次元ラスター。
  • 確率閾値を超える確率を推定する多次元ラスター。
  • 分位推定値の分位を推定する多次元ラスター。
String
分位値または確率値の閾値
(オプション)

[出力タイプ][分位] に設定されている場合、このパラメーターを使用して要求された分位を入力します。 [出力タイプ][確率] に設定されている場合、このパラメーターを使用して要求された閾値を入力すると、閾値を超える確率が計算されます。 この値を 1 から引くと、閾値を超えない確率が求められます。

Double
追加出力タイプ
(オプション)

追加出力タイプごとに、出力タイプと分位値または確率値を指定します。 複数の出力タイプが指定されている場合、出力ラスターは出力タイプごとに異なる変数を含む多変量ラスター データセットになります。

詳細については、「内挿モデルが生成できる出力サーフェスのタイプ」をご参照ください。

Value Table
多次元転置の構築
(オプション)

出力多次元ラスター上に多次元の転置を構築するかどうかを指定します。

  • オン - 出力多次元ラスター上に多次元の転置を構築します。
  • オフ - 出力多次元ラスター上に多次元の転置を構築しません。 これがデフォルトです。
Boolean

ライセンス情報

  • Basic: 次のものが必要 Geostatistical Analyst
  • Standard: 次のものが必要 Geostatistical Analyst
  • Advanced: 次のものが必要 Geostatistical Analyst

関連トピック