地球統計レイヤー → ポイント (GA Layer To Points) (Geostatistical Analyst)

Geostatistical Analyst のライセンスで利用可能。

サマリー

ポイントへ地球統計レイヤーをエクスポートします。 また、このツールを使用して、未計測位置の値を推定したり、計測地点の推定値を検証したりできます。

使用法

  • NULL 値をサポートするデータ形式 (ファイル ジオデータベース フィーチャクラスなど) で、NULL 値を入力として使用する場合、その位置の推定を実行できなかったか、値を無視する必要があることを示します。 シェープファイルなどの NULL 値をサポートしないデータ形式の場合、値 -1.7976931348623158e+308 (C++ で定義された定数 DBL_MAX のマイナス値) を使用して、その位置に対する推定が実行できなかったことを示します。

  • 検証 Z フィールドが指定されている場合、推定値および標準誤差は検証フィールドが指定されていない場合とは異なる方法で計算されます。 詳細については、次の参考文献をご参照ください。

    • Krivoruchko, K., A. Gribov, and J. M. Ver Hoef, 2006, "A new method for handling the nugget effect in kriging," T. C. Coburn, J. M. Yarus, and R. L. Chambers, Eds., Stochastic modeling and geostatistics: Principles, methods, and case studies, volume II: AAPG Computer Applications and Geology 5, p. 81–89.

パラメーター

ラベル説明データ タイプ
入力地球統計レイヤー

解析する地球統計レイヤー。

Geostatistical Layer
入力ポイント観測位置

推定または検証が実行されるポイント位置。

Feature Layer
検証するフィールド
(オプション)

このフィールドを空のままにすると、位置ポイントで推定が行われます。 フィールドが選択された場合、位置ポイントで推定が行われ、その Z_value_field 値と比較して、検証解析が実行されます。

Field
出力ポイント ロケーションの統計情報

推定値、または推定値および検証結果のいずれかを含む出力フィーチャクラス。

このフィーチャクラスのフィールドに、次のフィールドを含めることができます (適用可能な場合)。

  • Source_ID (ソース ID) - [入力ポイント観測位置] のソース フィーチャのオブジェクト ID。
    • 使用された入力データセットのフィーチャ ID またはオブジェクト ID。
  • Included (含む) - このフィーチャに対して推定値が計算されたかどうかを示します。 このフィールドには、次のいずれかの値が設定されます。
    • はい - このポイントでの推定の実行に問題はありません。
    • 近傍数が不足 - 推定を実行するのに十分な数の近傍がありません。
    • 加重パラメーターが小さすぎる - 加重パラメーターが小さすぎます。
    • オーバーフィル - 浮動小数の計算でオーバーフローが発生しました。
    • データ変換に問題がある - 変換する値が選択した変換のサポート範囲外です (クリギングのみ)。
    • 説明ラスターがない - 説明変数のいずれかが定義されていないため、値を計算できません。 ポイントが 1 つ以上の説明変数ラスターの範囲外に存在しているか、ポイントが 1 つ以上の説明変数ラスターの NoData セル上に存在している可能性があります。 この値は [EBK 回帰予測 (EBK Regression Prediction)] モデルのみに適用されます。
  • Predicted (推定) - この位置での推定値。
  • Error (誤差) - 推定値から検証フィールドの値を引いた値。
  • StdError (標準誤差) - クリギングの標準誤差。
  • Stdd_Error (標準化誤差) - 標準化された推定誤差。 標準化された推定誤差は正規分布しているのが理想的です。
  • NormValue (正常値) - Normal QQplot での標準化推定誤差 (Y 軸) に対応する正規分布値 (X 軸)。
  • CRPS (CRPS) - 連続的ランク付け確率スコア (CRPS) は、各観測データ値に対する推定累積分布関数からの偏差を計測する診断です。 この値は可能な限り小さくする必要があります。 この診断は、単一ポイントの推定ではなく、完全な分布とデータを比較するため、交差検証診断よりも優れている点がいくつもあります。 このフィールドは [経験ベイズ クリギング (Empirical Bayesian Kriging)] モデルと [EBK 回帰予測 (EBK Regression Prediction)] モデルでのみ作成されます。
  • Interval90 (90 パーセント内間隔) - 検証ポイントが 90% 信頼区間内に含まれているかどうかを示します。 このフィールドは [経験ベイズ クリギング (Empirical Bayesian Kriging)] モデルと [EBK 回帰予測 (EBK Regression Prediction)] モデルでのみ作成されます。 モデルがデータに適合している場合、約 90% のフィーチャが 90% 信頼区間に含まれます。 このフィールドには、次の値が含まれます。
    • はい - 検証ポイントは 90% 信頼区間内に含まれています。
    • いいえ - 検証ポイントは 90% 信頼区間内に含まれていません。
    • 除外 - この位置では推定を実行できません。
  • Interval95 (95 パーセント内間隔) - 検証ポイントが 95% 信頼区間内に含まれているかどうかを示します。 このフィールドは [経験ベイズ クリギング (Empirical Bayesian Kriging)] モデルと [EBK 回帰予測 (EBK Regression Prediction)] モデルでのみ作成されます。 モデルがデータに適合している場合、約 95% のフィーチャが 95% 信頼区間に含まれます。 このフィールドには、次の値が含まれます。
    • はい - 検証ポイントは 95% 信頼区間内に含まれています。
    • いいえ - 検証ポイントは 95% 信頼区間内に含まれていません。
    • 除外 - この位置では推定を実行できません。
  • QuanVal (検証分位) - 推定分布に対するフィーチャでの計測値の分位数。 この値の範囲は 0 〜 1 で、0 に近い値は計測値が分布の左側の尾にあることを示し、1 に近い値は計測値が分布の右側の尾にあることを示しています。 値の多くがいずれかの端の近くに存在する場合、データが推定分布によって適切にモデリングされていないことを示している可能性があり、内挿パラメーターの一部を変更する必要があります。 このフィールドは [経験ベイズ クリギング (Empirical Bayesian Kriging)] モデルと [EBK 回帰予測 (EBK Regression Prediction)] モデルでのみ作成されます。
Feature Class
入力フィーチャからすべてのフィールドを追加
(オプション)

入力フィーチャから出力フィーチャクラスにすべてのフィールドをコピーするかどうかを決定します。

  • オン - 入力フィーチャのすべてのフィールドが出力フィーチャクラスにコピーされます。 これがデフォルトです。
  • オフ - フィーチャ ID 値のみがコピーされ、出力フィーチャクラスでの名前は Source_ID となります。
Boolean
高さフィールド
(オプション)

各入力ポイントの高さを含むフィールド。 このパラメーターは 3D 地球統計モデルのみに適用されます。 高さ値がジオメトリ属性として Shape.Z に格納されている場合は、そのフィールドを使用することをお勧めします。 高さが属性フィールドに格納されている場合、高さは海水面からの距離を示す必要があります。 正の値は海水面から上方向への距離を示し、負の値は海水面から下方向への距離を示します。

Field
高さフィールドの単位
(オプション)

高さフィールドの単位。 このパラメーターは 3D 地球統計モデルのみに適用されます。 Shape.Z が高さフィールドに指定されている場合、単位は自動的に鉛直座標系の Z 単位に一致します。

  • US Survey インチ高さの単位は米国測量インチです。
  • 米国測量フィート高さの単位は米国測量フィートです。
  • 米国測量ヤード高さの単位は米国測量ヤードです。
  • 米国測量マイル高さの単位は米国測量マイルです。
  • 米国測量海里高さの単位は米国測量海里です。
  • ミリメートル高さの単位はミリメートルです。
  • センチメートル高さの単位はセンチメートルです。
  • デシメートル高さの単位はデシメートルです。
  • メートル高さの単位はメートルです。
  • キロメートル高さの単位はキロメートルです。
  • 国際インチ高さの単位は国際インチです。
  • 国際フィート高さの単位は国際フィートです。
  • 国際ヤード高さの単位は国際ヤードです。
  • 法定マイル高さの単位は法定マイルです。
  • 国際海里高さの単位は国際海里です。
String

arcpy.ga.GALayerToPoints(in_geostat_layer, in_locations, {z_field}, out_feature_class, {append_all_fields}, {elevation_field}, {elevation_units})
名前説明データ タイプ
in_geostat_layer

解析する地球統計レイヤー。

Geostatistical Layer
in_locations

推定または検証が実行されるポイント位置。

Feature Layer
z_field
(オプション)

このフィールドを空のままにすると、位置ポイントで推定が行われます。 フィールドが選択された場合、位置ポイントで推定が行われ、その Z_value_field 値と比較して、検証解析が実行されます。

Field
out_feature_class

推定値、または推定値および検証結果のいずれかを含む出力フィーチャクラス。

このフィーチャクラスのフィールドに、次のフィールドを含めることができます (適用可能な場合)。

  • Source_ID (ソース ID) - [入力ポイント観測位置] のソース フィーチャのオブジェクト ID。
    • 使用された入力データセットのフィーチャ ID またはオブジェクト ID。
  • Included (含む) - このフィーチャに対して推定値が計算されたかどうかを示します。 このフィールドには、次のいずれかの値が設定されます。
    • はい - このポイントでの推定の実行に問題はありません。
    • 近傍数が不足 - 推定を実行するのに十分な数の近傍がありません。
    • 加重パラメーターが小さすぎる - 加重パラメーターが小さすぎます。
    • オーバーフィル - 浮動小数の計算でオーバーフローが発生しました。
    • データ変換に問題がある - 変換する値が選択した変換のサポート範囲外です (クリギングのみ)。
    • 説明ラスターがない - 説明変数のいずれかが定義されていないため、値を計算できません。 ポイントが 1 つ以上の説明変数ラスターの範囲外に存在しているか、ポイントが 1 つ以上の説明変数ラスターの NoData セル上に存在している可能性があります。 この値は [EBK 回帰予測 (EBK Regression Prediction)] モデルのみに適用されます。
  • Predicted (推定) - この位置での推定値。
  • Error (誤差) - 推定値から検証フィールドの値を引いた値。
  • StdError (標準誤差) - クリギングの標準誤差。
  • Stdd_Error (標準化誤差) - 標準化された推定誤差。 標準化された推定誤差は正規分布しているのが理想的です。
  • NormValue (正常値) - Normal QQplot での標準化推定誤差 (Y 軸) に対応する正規分布値 (X 軸)。
  • CRPS (CRPS) - 連続的ランク付け確率スコア (CRPS) は、各観測データ値に対する推定累積分布関数からの偏差を計測する診断です。 この値は可能な限り小さくする必要があります。 この診断は、単一ポイントの推定ではなく、完全な分布とデータを比較するため、交差検証診断よりも優れている点がいくつもあります。 このフィールドは [経験ベイズ クリギング (Empirical Bayesian Kriging)] モデルと [EBK 回帰予測 (EBK Regression Prediction)] モデルでのみ作成されます。
  • Interval90 (90 パーセント内間隔) - 検証ポイントが 90% 信頼区間内に含まれているかどうかを示します。 このフィールドは [経験ベイズ クリギング (Empirical Bayesian Kriging)] モデルと [EBK 回帰予測 (EBK Regression Prediction)] モデルでのみ作成されます。 モデルがデータに適合している場合、約 90% のフィーチャが 90% 信頼区間に含まれます。 このフィールドには、次の値が含まれます。
    • はい - 検証ポイントは 90% 信頼区間内に含まれています。
    • いいえ - 検証ポイントは 90% 信頼区間内に含まれていません。
    • 除外 - この位置では推定を実行できません。
  • Interval95 (95 パーセント内間隔) - 検証ポイントが 95% 信頼区間内に含まれているかどうかを示します。 このフィールドは [経験ベイズ クリギング (Empirical Bayesian Kriging)] モデルと [EBK 回帰予測 (EBK Regression Prediction)] モデルでのみ作成されます。 モデルがデータに適合している場合、約 95% のフィーチャが 95% 信頼区間に含まれます。 このフィールドには、次の値が含まれます。
    • はい - 検証ポイントは 95% 信頼区間内に含まれています。
    • いいえ - 検証ポイントは 95% 信頼区間内に含まれていません。
    • 除外 - この位置では推定を実行できません。
  • QuanVal (検証分位) - 推定分布に対するフィーチャでの計測値の分位数。 この値の範囲は 0 〜 1 で、0 に近い値は計測値が分布の左側の尾にあることを示し、1 に近い値は計測値が分布の右側の尾にあることを示しています。 値の多くがいずれかの端の近くに存在する場合、データが推定分布によって適切にモデリングされていないことを示している可能性があり、内挿パラメーターの一部を変更する必要があります。 このフィールドは [経験ベイズ クリギング (Empirical Bayesian Kriging)] モデルと [EBK 回帰予測 (EBK Regression Prediction)] モデルでのみ作成されます。
Feature Class
append_all_fields
(オプション)

入力フィーチャから出力フィーチャクラスにすべてのフィールドをコピーするかどうかを決定します。

  • ALL入力フィーチャのすべてのフィールドが出力フィーチャクラスにコピーされます。 これがデフォルトです。
  • FID_ONLYフィーチャ ID のみがコピーされ、出力フィーチャクラスでの名前は Source_ID となります。
Boolean
elevation_field
(オプション)

各入力ポイントの高さを含むフィールド。 このパラメーターは 3D 地球統計モデルのみに適用されます。 高さ値がジオメトリ属性として Shape.Z に格納されている場合は、そのフィールドを使用することをお勧めします。 高さが属性フィールドに格納されている場合、高さは海水面からの距離を示す必要があります。 正の値は海水面から上方向への距離を示し、負の値は海水面から下方向への距離を示します。

Field
elevation_units
(オプション)

高さフィールドの単位。 このパラメーターは 3D 地球統計モデルのみに適用されます。 Shape.Z が高さフィールドに指定されている場合、単位は自動的に鉛直座標系の Z 単位に一致します。

  • INCH高さの単位は米国測量インチです。
  • FOOT高さの単位は米国測量フィートです。
  • YARD高さの単位は米国測量ヤードです。
  • MILE_US高さの単位は米国測量マイルです。
  • NAUTICAL_MILE高さの単位は米国測量海里です。
  • MILLIMETER高さの単位はミリメートルです。
  • CENTIMETER高さの単位はセンチメートルです。
  • DECIMETER高さの単位はデシメートルです。
  • METER高さの単位はメートルです。
  • KILOMETER高さの単位はキロメートルです。
  • INCH_INT高さの単位は国際インチです。
  • FOOT_INT高さの単位は国際フィートです。
  • YARD_INT高さの単位は国際ヤードです。
  • MILE_INT高さの単位は法定マイルです。
  • NAUTICAL_MILE_INT高さの単位は国際海里です。
String

コードのサンプル

GALayerToPoints の例 1 (Python ウィンドウ)

地球統計レイヤーをポイント フィーチャクラスにエクスポートします。

import arcpy
arcpy.env.workspace = "C:/gapyexamples/data"
arcpy.GALayerToPoints_ga("C:/gapyexamples/data/kriging.lyr", 
                         "C:/gapyexamples/data/obs_pts.shp",                   
                         "", "C:/gapyexamples/output/krig_pts")
GALayerToPoints の例 2 (スタンドアロン スクリプト)

地球統計レイヤーをポイント フィーチャクラスにエクスポートします。

# Name: GALayerToPoints_Example_02.py
# Description: Exports a geostatistical layer to points.
# Requirements: Geostatistical Analyst Extension

# Import system modules
import arcpy

# Set environment settings
arcpy.env.workspace = "C:/gapyexamples/data"

# Set local variables
inLayer = "C:/gapyexamples/data/kriging.lyr"
inPoints = "C:/gapyexamples/data/obs_pts.shp"
zField = ""
outPoints = "C:/gapyexamples/output/krig_pts"

# Execute GALayerToPoints
arcpy.GALayerToPoints_ga(inLayer, inPoints, zField, outPoints)

ライセンス情報

  • Basic: 次のものが必要 Geostatistical Analyst
  • Standard: 次のものが必要 Geostatistical Analyst
  • Advanced: 次のものが必要 Geostatistical Analyst

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