ルートの作成 (Create Routes) (リニア リファレンス)

サマリー

既存のラインからメジャー値を持つルートを作成します。 同じルート識別子をもつ入力ライン フィーチャがマージされて 1 つのルートが作成されます。

使用法

  • [ルート識別フィールド] パラメーター値の一意の値が [出力ルート フィーチャクラス] に書き出されます。

  • [フィーチャ レイヤーの作成 (Make Feature Layer)] ツールや [クエリ テーブルの作成 (Make Query Table)] ツールを使用すると、ルートの作成に使用されるラインの数を削減できます。

  • [出力ルート フィーチャクラス] パラメーター値がジオデータベースに書き出されている場合は、適切な M 許容値M 座標精度、および M ドメイン環境を設定します。

  • ルート メジャーの単位の変換には、[メジャー ファクター] パラメーターを使用します。 たとえば、フィートからマイルに変換する場合は 0.00018939394 というファクターを使用します。

  • 各ルートの始点メジャーを 0 以外の値にする必要があるアプリケーションでは、[メジャー オフセット] パラメーター値を使用します。

  • [メジャー ソース] パラメーターが [2 つのフィールドの値を使用] として指定された場合、[空間的なギャップを無視] パラメーターは使用されません。 これは、メジャー値が [始点メジャー フィールド] および [終点メジャー フィールド] パラメーター値に基づいて決定されるためです。

  • [メジャー ソース] パラメーターが、[フィーチャの長さ] または [1 つのフィールドの値を使用] として指定された場合は、マージされて 1 つのルートを作成することになる入力フィーチャの周囲に最小境界範囲を配置することにより、[座標の優先度] パラメーター値が決定されます。

  • [メジャー ソース] パラメーターが、[2 つのフィールドの値を使用] として指定された場合は、[始点メジャー フィールド] および [終点メジャー フィールド] パラメーターの値によりメジャーの方向が示唆されるため、座標の優先度を指定する必要はありません。

  • ルート識別フィールドに属性フィールドを使用すると、ダイナミック セグメンテーション処理を高速化できます。 ダイナミック セグメンテーションに [出力ルート フィーチャクラス] パラメーター値を使用する場合は、属性インデックスを作成することをお勧めします。

  • このツールで拒否されたフィーチャがあると、一時ファイル パスにテキスト ファイルが作成されてそれらのフィーチャに関する情報が格納されます。たとえば、C:\Users\patrickb\AppData\Local\Temp\Create_Output0.txt (Create_Output は出力ルート フィーチャクラスの名前) などです。

  • [出力データに M 値を含む] 環境の設定は無視されます。 [出力ルート フィーチャクラス] パラメーター値には、M 値 (メジャー値) があります。

パラメーター

ラベル説明データ タイプ
入力ライン フィーチャ

ルートの作成元となるフィーチャ。

Feature Layer
ルート識別フィールド

各ルートを一意に識別する値を格納したフィールド。 このフィールドには、数値、テキスト、または GUID フィールドを使用できます。

Field
出力ルート フィーチャクラス

作成されるフィーチャクラス。 シェープファイルかジオデータベース フィーチャクラスを指定できます。

Feature Class
メジャー ソース

ルート メジャーの累積方法を指定します。

  • フィーチャの長さ入力フィーチャのジオメトリの長さを用いてメジャー値が累積されます。 これがデフォルトです。
  • 1 つのフィールドの値を使用1 つのフィールドに格納されている値を用いてメジャー値が累積されます。
  • 2 つのフィールドの値を使用始点メジャー フィールドと終点メジャー フィールドに格納されている値を用いてメジャーが累積されます。
String
始点メジャー フィールド
(オプション)

メジャー値を格納したフィールド。 このフィールドは、数値にする必要があり、メジャー ソースが [1 つのフィールドの値を使用] または [2 つのフィールドの値を使用] である場合は必須です。

Field
終点メジャー フィールド
(オプション)

メジャー値を格納したフィールド。 このフィールドは数値にする必要があります。メジャー ソースに [2 つのフィールドの値を使用] を指定している場合は必須です。

Field
座標の優先度
(オプション)

各出力ルートについてメジャーの累積を開始する位置。 メジャー ソースに [2 つのフィールドの値を使用] を指定している場合、このパラメーターは無視されます。

  • 左上メジャーは、最小境界範囲の左上隅に最も近いポイントから累積されます。 これがデフォルトです。
  • 左下メジャーは、最小境界範囲の左下隅に最も近いポイントから累積されます。
  • 右上メジャーは、最小境界範囲の右上隅に最も近いポイントから累積されます。
  • 右下メジャーは、最小境界範囲の右下隅に最も近いポイントから累積されます。
String
メジャー ファクター
(オプション)

マージされてルート メジャーが作成される前に、各入力ラインのメジャーの長さで乗じる値。 デフォルトは 1 です。

Double
メジャー オフセット
(オプション)

入力ラインがマージされてルートが作成されてからルート メジャーに追加される値。 デフォルトは 0 です。

Double
空間的なギャップを無視
(オプション)

分断されたルート上のメジャーを計算するときに、空間的ギャップを無視するかどうかを指定します。 このパラメーターは、メジャー ソースに [フィーチャの長さ] または [1 つのフィールドの値] を指定している場合に適用されます。

  • オン: 空間的ギャップが無視されます。 分断されたルートのメジャーが連続的になります。 これがデフォルトです。
  • オフ - 空間的ギャップが無視されません。 分断されたルートのメジャー値にギャップが生じます。 分断した各パートの端点間の直線距離を使用してギャップの距離が計算されます。
Boolean
インデックスの構築
(オプション)

出力ルート フィーチャクラスに書き出されたルート識別フィールドについて属性インデックスを作成するかどうかを指定します。

  • オン - 属性インデックスが作成されます。 これがデフォルトです。
  • オフ - 属性インデックスが作成されません。
Boolean

arcpy.lr.CreateRoutes(in_line_features, route_id_field, out_feature_class, measure_source, {from_measure_field}, {to_measure_field}, {coordinate_priority}, {measure_factor}, {measure_offset}, {ignore_gaps}, {build_index})
名前説明データ タイプ
in_line_features

ルートの作成元となるフィーチャ。

Feature Layer
route_id_field

各ルートを一意に識別する値を格納したフィールド。 このフィールドには、数値、テキスト、または GUID フィールドを使用できます。

Field
out_feature_class

作成されるフィーチャクラス。 シェープファイルかジオデータベース フィーチャクラスを指定できます。

Feature Class
measure_source

ルート メジャーの累積方法を指定します。

  • LENGTH入力フィーチャのジオメトリの長さを用いてメジャー値が累積されます。 これがデフォルトです。
  • ONE_FIELD1 つのフィールドに格納されている値を用いてメジャー値が累積されます。
  • TWO_FIELDS始点メジャー フィールドと終点メジャー フィールドに格納されている値を用いてメジャーが累積されます。
String
from_measure_field
(オプション)

メジャー値を格納したフィールド。 このフィールドは数値にする必要があります。メジャー ソースに ONE_FIELD または TWO_FIELDS を指定している場合は必須です。

Field
to_measure_field
(オプション)

メジャー値を格納したフィールド。 このフィールドは数値にする必要があります。メジャー ソースに TWO_FIELDS を指定している場合は必須です。

Field
coordinate_priority
(オプション)

各出力ルートについてメジャーの累積を開始する位置。 メジャー ソースに TWO_FIELDS を指定している場合、このパラメーターは無視されます。

  • UPPER_LEFTメジャーは、最小境界範囲の左上隅に最も近いポイントから累積されます。 これがデフォルトです。
  • LOWER_LEFTメジャーは、最小境界範囲の左下隅に最も近いポイントから累積されます。
  • UPPER_RIGHTメジャーは、最小境界範囲の右上隅に最も近いポイントから累積されます。
  • LOWER_RIGHTメジャーは、最小境界範囲の右下隅に最も近いポイントから累積されます。
String
measure_factor
(オプション)

マージされてルート メジャーが作成される前に、各入力ラインのメジャーの長さで乗じる値。 デフォルトは 1 です。

Double
measure_offset
(オプション)

入力ラインがマージされてルートが作成されてからルート メジャーに追加される値。 デフォルトは 0 です。

Double
ignore_gaps
(オプション)

分断されたルート上のメジャーを計算するときに、空間的ギャップを無視するかどうかを指定します。 このパラメーターは、メジャー ソースに LENGTH または ONE_FIELD を指定している場合に適用されます。

  • IGNORE空間的ギャップが無視されます。 分断されたルートのメジャーが連続的になります。 これがデフォルトです。
  • NO_IGNORE空間的ギャップが無視されません。 分断されたルートのメジャー値にギャップが生じます。 分断した各パートの端点間の直線距離を使用してギャップの距離が計算されます。
Boolean
build_index
(オプション)

出力ルート フィーチャクラスに書き出されたルート識別フィールドについて属性インデックスを作成するかどうかを指定します。

  • INDEX属性インデックスが作成されます。 これがデフォルトです。
  • NO_INDEX属性インデックスが作成されません。
Boolean

コードのサンプル

CreateRoutes の例 1 (Python ウィンドウ)

次の Python ウィンドウ スクリプトは、CreateRoutes 関数を使用する方法を示しています。


import arcpy
arcpy.env.workspace = "C:/Data"
arcpy.lr.CreateRoutes(base_roads.shp, "route1", "newRoutes", "LENGTH", "#", "#", 
                      "LOWER_LEFT", 0.00018939394)
CreateRoutes の例 2 (スタンドアロン スクリプト)

次の Python スクリプトは、スタンドアロン Python スクリプトでシェープファイル データに CreateRoutes (ルートの作成) 関数を使用する方法を示しています。

# Name CreateRoutes_Example2.py
# Description: Create routes from lines. The lines are in a shapefile workspace.
# The LENGTH option will be used to set the measures, and a measure factor
# will be used to convert measure units from feet to miles.

# Import system modules
import arcpy

# Set workspace
arcpy.env.workspace = "C:/Data"

# Set local variables
in_lines = "base_roads.shp"
rid = "route1" 
out_routes = "create_output1" 

# Run CreateRoutes
arcpy.lr.CreateRoutes(in_lines, rid, out_routes, "LENGTH", "#", "#", 
                      "LOWER_LEFT", 0.00018939394)
CreateRoutes の例 3 (スタンドアロン スクリプト)

次の Python スクリプトは、スタンドアロン Python スクリプトでファイル ジオデータベースのデータに CreateRoutes (ルートの作成) 関数を使用する方法を示しています。

# Name CreateRoutes_Example3.py
# Description: Create routes from lines. The lines are in a file geodatabase.
# The ONE_FIELD option will be used to set the measures.

# Import system modules 
import arcpy

# Set workspace
arcpy.env.workspace = "C:/Data/pitt.gdb"

# Set local variables
in_lines = "roads/base_roads"  # base_roads exists in the roads feature dataset
rid = "route1"
m_fld = "len_mile"
out_routes = "roads/create_output2"  # write result to the roads feature dataset

# Run CreateRoutes
arcpy.lr.CreateRoutes(in_lines, rid, out_routes, "ONE_FIELD", m_fld, "#", 
                      "LOWER_LEFT")
CreateRoutes の例 4 (スタンドアロン スクリプト)

次の Python スクリプトは、エンタープライズ ジオデータベース データを使用し、スタンドアロン Python スクリプトで CreateRoutes 関数を使用する方法を示します。

# Name CreateRoutes_Example4.py
# Description:  Create routes from lines. The lines are in an enterprise 
# geodatabase. The TWO_FIELD option will be used to set the measures.

# Import system modules
import arcpy

# Set workspace
arcpy.env.workspace = "C:/MyProject/myConn.sde"

# Set local variables
# base_roads is a stand-alone feature class
in_lines = arcpy.ValidateTableName("base_roads", wkspc)
rid = "route1"
fr_fld = "begmp1"
to_fld = "endmp1" 
out_routes = "create_output3"  # write the result to a stand-alone feature class

# Run CreateRoutes
arcpy.lr.CreateRoutes(in_lines, rid, out_routes, "TWO_FIELDS", fr_fld, to_fld)

ライセンス情報

  • Basic: Yes
  • Standard: Yes
  • Advanced: Yes

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