流出点のスナップ (Snap Pour Point) (Spatial Analyst)

ArcGIS Pro 3.4 | | ヘルプのアーカイブ

Spatial Analyst のライセンスで利用可能。

サマリー

指定した距離内で累積流量が最も大きいセルへ流出点をスナップします。

使用法

  • [流出点のスナップ (Snap Pour Point)] ツールを使用すると、[集水域ラスターの作成 (Watershed)] ツールを使用して流域を表すときに、累積流量の高いポイントを確実に選択できます。 [流出点のスナップ (Snap Pour Point)] は、指定した流出点のスナップ距離内で累積流量が最も大きいセルを検索し、流出点をその位置に移動します。

  • 入力の流出点データがポイント フィーチャクラスの場合、処理のために内部でラスターに変換されます。

  • 元の流出点の位置が累積流量の大きい位置にスナップされる場合、出力は整数ラスターになります。

  • 入力の流出点の位置が 1 つだけの場合、出力の範囲は累積ラスターの範囲となります。 流出点の位置が複数ある場合、出力の範囲は、出力範囲環境の設定によって決まります。

  • 入力の流出点の位置をフィーチャ データとして指定する場合、デフォルトのフィールドは有効な最初のフィールドになります。 有効なフィールドが存在しないとき、ObjectID フィールド (たとえば OID または FID) がデフォルトになります。

  • 出力ラスターの形式が .crf の場合、このツールはピラミッド ラスター格納環境をサポートします。 デフォルトでは、ピラミッドは出力で作成されます。 その他の出力形式ではこの環境はサポートされず、ピラミッドは作成されません。

  • このツールに適用されるジオプロセシング環境の詳細については、「解析環境と Spatial Analyst」をご参照ください。

パラメーター

ラベル説明データ タイプ
流出点データとして使用する入力ラスター、またはフィーチャ

スナップされる入力の流出点の位置。

ラスター入力の場合、NoData でない (値を持つ) すべてのセルは流出点と見なされ、スナップされます。

ポイント フィーチャ入力の場合は、スナップされるセルの位置を指定します。

Raster Layer; Feature Layer
入力累積ラスター

入力累積流量ラスター。

これは、[累積流量ラスターの作成 (Flow Accumulation)] ツールで作成できます。

Raster Layer
スナップ距離

累積流量の大きなセルを検索する最大距離 (マップ単位)。

Double
流出点フィールド
(オプション)

流出点の位置に値を割り当てるために使用するフィールド。

流出点データセットがラスターの場合は、Value を使用します。

流出点データセットがフィーチャの場合は、数値フィールドを使用します。 フィールドが浮動小数点値を含む場合は、切り捨てられて整数値に変換されます。

Field

戻り値

ラベル説明データ タイプ
出力ラスター

元の流出点の位置が累積流量の大きい位置にスナップされる、出力の流出点のラスター。

出力は整数型になります。

Raster

ライセンス情報

  • Basic: 次のものが必要 Spatial Analyst
  • Standard: 次のものが必要 Spatial Analyst
  • Advanced: 次のものが必要 Spatial Analyst

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