ArcGIS Pro で利用できないツール

その他の ArcGIS Desktop アプリケーション (ArcMap など) で利用できる一部のジオプロセシング ツールは、ArcGIS Pro では利用できません。ArcGIS Pro でサポートされていないデータ形式を処理するジオプロセシング ツールは削除されたため、アプリケーション内や、Python または ModelBuilder で使用することはできません。

一部のツールボックスは ArcGIS Pro から完全に削除され、残りのツールボックスについてもいくつか使用できないツールがあります。使用できないツール、今後のリリースでの提供予定、代替的なツールボックスやツールについて詳しくは、下記のツールボックスとツールのリストをご参照ください。

ArcGIS Pro との互換性のある解析ジオプロセシング ツールの詳細

3D Analyst ツール

• 3D Web シーンにエクスポート (Export To 3D Web Scene)

  メモ:

  Web シーンで表示可能なシーン レイヤー パッケージを ArcGIS Pro からエクスポートする方法

Aviation ツール

メモ:

この ArcGIS Pro ツールボックスには、ArcMap の Aviation、Aviation Data Management、および Aviation OIS ツールボックスに対応するツールが含まれています。

次の ArcMap ツールは、ArcGIS Pro に移行されていません。

• Dynamic XY Coordinate Update
• AOI Mask
• Create Aviation Geodatabase

カバレッジ ツール

カバレッジは ArcGIS Pro ではサポートされていないため、ツールボックス全体が削除されました。

カートグラフィ ツール

ジェネラライズ

• 二条線から中心線を作成 (Collapse Dual Lines To Centerline)

格子線と経緯線

• 格子線と経緯線レイヤーの削除 (Delete Grids and Graticules)
• 格子線と経緯線レイヤーの作成 (Make Grids and Graticules Layer)

リプレゼンテーション管理

メモ:

ArcGIS Pro 向けにリプレゼンテーションを変換する方法

• リプレゼンテーションの追加 (Add Representation)
• リプレゼンテーション ルールの計算 (Calculate Representation Rule)
• リプレゼンテーションの削除 (Drop Representation)
• オーバーライドの解除 (Remove Override)
• オーバーライドでフィーチャを選択 (Select Feature By Override)
• レイヤーのリプレゼンテーションを設定 (Set Layer Representation)
• 交点にリプレゼンテーション コントロール ポイントを設定 (Set Representation Control Point At Intersect)
• 角度でリプレゼンテーション コントロール ポイントを設定 (Set Representation Control Point By Angle)
• オーバーライドの更新 (Update Override)

変換ツール

CAD

• CAD アノテーションからインポート (Import CAD Annotation)

  メモ:

  ArcGIS Pro の CAD テキストは、[ラベルをアノテーションに変換 (Convert Labels To Annotation)] ツールを使用してアノテーション フィーチャクラスに変換することができます。

  ArcGIS Pro のアノテーションの詳細

適用範囲

メモ:

カバレッジは、ArcGIS Pro ではサポートされていません。

• フィーチャクラス → カバレッジ (Feature Class To Coverage)
• カバレッジ アノテーションからインポート (Import Coverage Annotation)
• E00 からインポート (Import From E00)

ジオデータベース

• [Runtime ジオデータベースをファイル ジオデータベースへコピー (Copy Runtime Geodatabase to File Geodatabase)] ツールは、[モバイル ジオデータベース → ファイル ジオデータベース (Mobile Geodatabase To File Geodatabase)] ツールに置き換えられています。

KML

• マップ → KML (Map To KML)

  メモ:

  [マップ → KML (Map To KML)] ツールは、ArcMap マップ ドキュメント (*.mxd) を入力としてサポートしていますが、ArcGIS Pro はこのファイルを作成できません。[レイヤー → KML (Layer To KML)] ツールを使用し、個々のレイヤーを KML に変換することができます。

メタデータ

メモ:

ArcGIS Pro ではメタデータ ツールを使用できません。ただし、arcpy.metadata モジュールを使用してメタデータ ワークフローを自動化できます。

メタデータ ワークフローを ArcGIS Pro に移行する方法の詳細

• Esri メタデータ トランスレーター (Esri Metadata Translator)
• メタデータのエクスポート (Export Metadata)
• メタデータのエクスポート (マルチプル) (Export Metadata Multiple)
• メタデータのインポート (Import Metadata)
• メタデータ インポーター (Metadata Importer)
• メタデータの公開 (Metadata Publisher)
• メタデータの同期 (Synchronize Metadata)
• メタデータのアップグレード (Upgrade Metadata)
• USGS MP メタデータ トランスレーター (USGS MP Metadata Translator)
• メタデータの整合チェック (Validate Metadata)
• メタデータの整合チェック (マルチプル) (Validate Metadata Multiple)
• XML スキーマの整合チェック (XML Schema Validation)
• XSLT 変換 (XSLT Transformation)

PDF

• PDF → TIFF (PDF To TIFF)

ラスター

• ラスター → ビデオ (Raster To Video)

データ管理ツール

分散ジオデータベース

• レプリカ スキーマの比較 (Compare Replica Schema)
• レプリカ フットプリントの作成 (Create Replica Footprints)
• サーバーからレプリカを作成 (Create Replica From Server)
• 承認メッセージのエクスポート (Export Acknowledgement Message)
• データ変更メッセージのエクスポート (Export Data Change Message)
• レプリカ スキーマのエクスポート (Export Replica Schema)
• メッセージのインポート (Import Message)
• レプリカ スキーマのインポート (Import Replica Schema)
• 非承認メッセージの再エクスポート (Re-Export Unacknowledged Messages)

フィーチャクラス

• アノテーション フィーチャクラスの更新 (Update Annotation Feature Class)

  メモ:

  アノテーション フィーチャクラスを更新し、ArcGIS Pro で使用できるようにするには、[データセットのアップグレード (Upgrade Dataset)] ツールを使用します。

  ArcGIS Pro のアノテーションの詳細

ジオデータベース管理

• 空間参照の更新 (Upgrade Spatial Reference)

  メモ:

  [空間参照の更新 (Upgrade Spatial Reference)] ツールは主にパーソナル ジオデータベース フィーチャクラスで使用されますが、これは ArcGIS Pro ではサポートされていません。

ジオメトリック ネットワーク

メモ:

ジオメトリック ネットワークは、ArcGIS Pro では読み取り専用のデータセットです。水道、ガス、電気、通信、下水、雨水、およびその他のユーティリティのネットワーク システムの管理、モデル化、解析を行う機能は、ユーティリティ ネットワークに置換されました。

• ジオメトリック ネットワークにエッジ-エッジ接続性ルールを追加 (Add Edge-Edge Connectivity Rule To Geometric Network)
• ジオメトリック ネットワークにエッジ-ジャンクション接続性ルールを追加 (Add Edge-Junction Connectivity Rule To Geometric Network)
• ジオメトリック ネットワークの作成 (Create Geometric Network)
• ジオメトリック ネットワーク内の切断されたフィーチャを検索 (Find Disconnected Features in Geometric Network)
• ジオメトリック ネットワークの再構築 (Rebuild Geometric Network)
• ジオメトリック ネットワークから接続性ルールを削除 (Remove Connectivity Rule From Geometric Network)
• ジオメトリック ネットワークから空のフィーチャクラスを削除 (Remove Empty Feature Class From Geometric Network)
• フロー方向の設定 (Set Flow Direction)
• ジオメトリック ネットワークのトレース (Trace Geometric Network)
• ジオメトリック ネットワークの接続性の確認と修正 (Verify And Repair Geometric Network Connectivity)

グラフ

• グラフの作成 (Make Graph)
• グラフの保存 (Save Graph)

メモ:

ArcGIS Pro のグラフとチャートの機能はデザインが刷新されました。ArcMap で作成されたグラフとグラフ テンプレートは、ArcGIS Pro ではサポートされません。

ArcGIS Pro でのチャートの作成を自動化するには、ArcPy の Chart クラスを使用します。

また、チャートを含むレイヤーを作成し、そのレイヤーをレイヤー ファイルとして保存し、そのレイヤー ファイルをカスタム スクリプト ツールまたはモデル ツールの出力パラメーターの [シンボル] プロパティとして設定することもできます。スクリプト ツールまたはモデル ツールを実行すると、新しい出力データセットに対してチャートが自動的に作成されます。

パッケージ

• 結果の統合 (Consolidate Result)
• Runtime コンテンツの作成 (Create Runtime Content)

  メモ:

  他の ArcGIS アプリケーション向けに ArcGIS Pro のモバイル マップ パッケージを共有する方法

ラスター\ラスター カタログ

メモ:

ラスター カタログは、ArcGIS Pro では読み取り専用のデータセットです。

ラスター カタログをモザイク データセットに移行する方法

• ラスター カタログのアイテムのコピー (Copy Raster Catalog Items)
• ラスター カタログの作成 (Create Raster Catalog)
• ラスター カタログのアイテムの削除 (Delete Raster Catalog Items)
• ラスター カタログ パスのエクスポート (Export Raster Catalog Paths)
• ラスター カタログ レイヤーの作成 (Make Raster Catalog Layer)
• ラスター カタログ → ラスター データセット (Raster Catalog To Raster Dataset)
• ラスター カタログ パスの修正 (Repair Raster Catalog Paths)
• ワークスペース → ラスター カタログ (Workspace To Raster Catalog)

ワークスペース

• ArcInfo ワークスペースの作成 (Create ArcInfo Workspace)
• ArcSDE 接続ファイルの作成 (Create ArcSDE Connection File)

  メモ:

  [ArcSDE 接続ファイルの作成 (Create ArcSDE Connection File)] ツールは、[データベース コネクションの作成 (Create Database Connection)] ツールに置換されました。

• パーソナル ジオデータベースの作成 (Create Personal GDB)

  メモ:

  パーソナル ジオデータベースは、ArcGIS Pro ではサポートされていません。

Data Reviewer ツール

[ジオデータベース スキーマの比較 (Geodatabase Schema Compare)] ツールは使用できません。

Location Referencing ツール

メモ:

この Location Referencing ツールボックスには、ArcMap の Pipeline Referencing ツールボックスと Roads and Highways ツールボックスに対応するツールが含まれています。

次の ArcMap ツールは、ArcGIS Pro に対応するツールがありません:

• Calculate Route Concurrencies
• Convert M-Value Units Of Measure
• Convert Table To CSV File
• Detect Gaps For Linear Events
• Detect Measures Out Of Range
• Detect Non-Monotonic Routes
• Detect Overlaps For Linear Events
• Export Network
• Relocate Events

Maritime ツール

メモ:

Maritime ツールボックスには、ArcMap の ArcGIS Maritime ツールボックスと ArcGIS Bathymetry ツールボックスに対応するツールが含まれています。

次の ArcMap ツールは、ArcGIS Pro に移行されていません。

• Add Bathymetry
• Bubble Up
• Calculate Symbology
• Chart Automation
• Convert AML Format
• Create Mosaic Dataset From Model
• Create S-57 Product
• Create Surface Model
• Create ZOC Diagram
• Define Bathymetry
• DNC To Geodatabase
• Export BIS Metadata
• Export Deconflicted Footprints
• Export Footprints
• Export Points
• Generate Annotation Masks
• Generate Cartographic Limits
• Generate Light Sector
• Publish S-57 Product
• Reduce Point Density
• Validate Sample S-57 File

Network Analyst ツール

サーバー

• 最寄り施設の検出 (Find Closest Facilities)
• ルートの検索 (Find Routes)
• 到達圏の生成 (Generate Service Areas)
• 配車ルート (VRP) 解析レイヤーの作成 (Make Vehicle Routing Problem Layer)
• ロケーション-アロケーションの解析 (Solve Location-Allocation)
• 交通量データの更新 (Update Traffic Data)
• 交通インシデントの更新 (Update Traffic Incidents)

メモ:

主にネットワーク解析 Web サービスの設定に使用されるこれらのツールは、ArcGIS Pro の今後のリリースで提供予定です。

ArcGIS Pro では、サーバー ツールセットで使用できるのと同じ (もしくは機能拡張した) ネットワーク解析機能を、Network Analyst ツールボックスの他のツール、オンライン ネットワーク解析ツール、および対話型のネットワーク解析ワークフローを通じて提供します。

パーセル ファブリック ツール

従来の ArcMap 向けのパーセル ファブリックは、ArcGIS Pro では読み取り専用のデータセットとしてサポートされます。ArcMap では、ArcGIS Pro 向けのパーセル ファブリックを新しく作成したり編集できないため、ツールボックス全体が削除されました。

ArcGIS Pro には、パーセル ツールボックスなど、ArcGIS Enterprise のパーセル データの管理、編集、および共有を行う包括的なフレームワークを提供する拡張パーセル ファブリックが含まれています。

スケマティック ツール

ArcGIS Pro では従来のスケマティックはサポートされていないので、ツールボックス全体が削除されました。

ユーティリティ ネットワークのスケマティック ダイアグラムでは、ネットワークの地理的フィーチャをシンボル化した簡易表示を生成することができます。

サーバー ツール

キャッシュ

• マップ サービス キャッシュの格納形式を変換 (Convert Map Server Cache Storage Format)
• グローブ サービス キャッシュの削除 (Delete Globe Server Cache)
• グローブ サービス キャッシュのタイルを管理 (Manage Globe Server Cache Tiles)
• マップ サービス キャッシュ格納形式のアップグレード (Upgrade Map Server Cache Storage Format)

公開

• MXD → Web マップ (MXD to Web Map)
• ポータルにサイン イン (Sign In To Portal)

  メモ:

  ArcPy の SignInToPortal 関数を使用して、ポータルにサイン インできます。

• ポータルからサイン アウト (Sign Out From Portal)

Topographic Production ツール

メモ:

Topographic Production ツールボックスには、ArcMap の Defense Mapping ツールボックスと Production Mapping ツールボックスに対応するツールが含まれています。

次に示す ArcMap ツールは、Topographic Production ツールボックスにはありません。

Defense Mapping ツール

• Add Representation Fields
• Batch Make Defense Grids and Graticules
• Calculate Representation Fields
• Calculate Coordinates
• Create JOG Elevation Tint Bands from Features
• Calculate Vertical Obstruction Elevations
• Convert Labels to Annotation
• Create Location Diagram Data
• Extract AOI
• >Extract Files
• Geodatabase Compare
• Geodatabase to Geonames
• Grid XML Selector
• Make Representations Invisible
• Set Data Owner
• Set Data Source
• Simplify Contours
• Smooth Line
• Validate Spot Heights
• Unpack Product Files

Production Mapping ツール

• Bands From Features
• Calculate Max Elevation Figures
• Calculate Layer Snapshot
• Compare Layer to Snapshot
• Delete Polygons and Extend Lines
• Extend Polygon Sides
• Generalize Shared Features
• Increase Line Length
• Increase Polygon Area
• Magnetic Calculator
• Modify Underlying Polygon
• Production Clip
• Production Dissolve
• Repair Bad Geometry
• Aggregate Polygons
• VPF to Geodatabase
• WFS to Geodatabase

Tracking Analyst ツール

ArcGIS Tracking Analyst エクステンション は、ArcGIS Pro ではまだ提供されていません。

Tracking Analyst で特によく使われる機能の 1 つであるデータ クロックは、コア チャート タイプとして提供されます。

ArcGIS Pro のデータ クロックの詳細