ArcGIS Image Analyst ラスター関数のリスト

Image Analyst ライセンスで利用できます。

ArcGIS Image Analyst エクステンションには、ArcGIS Pro で使用できるラスター関数が多数用意されています。

ラスター関数

Image Analyst エクステンションには、多数のラスター関数が用意されています。これらの関数は、次の表で関連機能のカテゴリに分類されています。表中の関数ごとに詳細な説明がリンクされています。

解析

次に示す関数は、[解析] ラスター関数カテゴリにあります。解析関数を使用して、多次元データセットおよび画像データセットを分析します。

関数 説明
CCDC 解析

CCDC (Continuous Change Detection and Classification) 法を使用してピクセル値の経時的な変化を評価し、モデル結果を含む変化解析ラスターを生成します。

LandTrendr 解析

干渉と回復における Landsat ベースの傾向検出 (LandTrendr) 法を使用してピクセル値の経時的な変化を評価し、モデル結果を含む変化解析ラスターを生成します。

変化の計算

2 つのカテゴリ ラスター データセット間または 2 つの連続ラスター データセット間の差を計算します。

変化解析を使用して変化を検出

[変化解析を使用して変化を検出] 関数は、変化解析ラスターを使用して、ピクセルの変化日付情報を含むラスター レイヤーを生成します。変化解析ラスターは、[CCDC を使用した変化の解析 (Analyze Changes Using CCDC)] ツールまたは [LandTrendr を使用した変化の解析 (Analyze Changes Using LandTrendr)] ツールか、CCDC 解析ラスター関数または LandTrendr 解析ラスター関数によって生成する必要があります。

トレンドの生成

多次元ラスターの 1 つまたは複数の変数のディメンションに沿って各ピクセルのトレンドを推定します。

トレンドを使用した予測

トレンドの生成関数の出力トレンド ラスターを使用して、予測される多次元ラスター レイヤーを計算します。

ラスター コレクションの処理

多次元ラスターまたはモザイク ラスターの各アイテムの各スライスを処理します。この関数は、複数のスライスを 1 つのスライスに集約することもできます。

分類関数

次に示す関数は、[分類] ラスター関数カテゴリにあります。セグメンテーション関数と分類関数を使用して、セグメント化されたラスターまたはピクセル ベースのラスター データセットを分類済みのラスター データセットの作成に使用する準備を行います。

関数 説明
分類

適切な分類器と *.ecd トレーニング ファイルで指定した関連するトレーニング データをラスター データセットまたはセグメント化されたラスターに適用します。

リニア スペクトル分解

サブピクセル分類を実行し、ピクセルごとに異なる土地被覆タイプの部分存在量を算出します。

最尤法分類

ラスター データセットまたはモザイク データセットに対して最尤法分類を実行します。

セグメント平均シフト

隣接し、類似したスペクトル特性を持つピクセルを、セグメントに分類します。 これは分類関数の 2 つ目のラスターとして使用できます。

変換関数

次に示す関数は、[変換] ラスター関数カテゴリにあります。

関数 説明

トレンド → RGB

トレンド ラスターを 3 バンド (赤、緑、青) ラスターに変換します。トレンド ラスターは [トレンドの生成] ラスター関数または [CCDC 解析] ラスター関数から生成されます。

データ管理関数

次に示す関数は、[データ管理] ラスター関数カテゴリにあります。

関数 説明

多次元集約

既存の多次元ラスター変数データをディメンションに沿って結合することで、多次元ラスター レイヤーを作成します。

算術演算関数

次に示す関数は、[算術演算] ラスター関数カテゴリにあります。一般的な算術演算関数は、数学関数を入力ラスターに適用します。これらのツールは、いくつかのカテゴリに分類されます。算術ツールは、加算や乗算などの基本的な数学演算を実行します。また、基本的な乗数演算に加えて、指数や対数など、さまざまな種類の指数演算を実行するツールがあります。他には、符号変換や、整数と浮動小数点のデータ タイプ間の変換に使用するツールがあります。

関数 説明
Abs

ラスター内のピクセルの絶対値を計算します。

算術演算

ピクセル値を使用して、重なり合うラスターに対する数学演算を計算します。

バンド演算

定義済みの式またはユーザー定義の式を使用してインデックスを計算します。

演算

ラスター バンドに基づいて数式からラスターを計算します。

Divide

2 つのラスターの値をピクセル単位で除算します。

Exp

ラスター内のピクセル値の底が e の指数を計算します。

Exp10

ラスター内のピクセル値の底が 10 の指数を計算します。

Exp2

ラスター内のピクセル値の底が 2 の指数を計算します。

Float

ラスターの各ピクセル値を浮動小数点表現に変換します。

Int

ラスターのピクセル値を、小数点以下を切り捨てて整数値に変換します。

Ln

ラスター内のピクセル値の自然対数 (底が e) を計算します。

Log10

ラスター内のピクセル値の底が 10 の対数を計算します。

Log2

ラスター内のピクセル値の底が 2 の対数を計算します。

Minus

ピクセル単位で、1 つ目の入力ラスターの値から 2 つ目の入力ラスターの値を減算します。

Mod

ピクセルごとに最初のラスターを 2 番目のラスターで除算したときの余り (モジュロ) を算出します。

Negate

ピクセルごとに入力ラスターのピクセル値の符号を変更 (-1 で乗算) します。

Plus

2 つのラスターの値をピクセル単位で加算します。

Power

ラスター内のピクセル値をもう 1 つのラスターにある値で累乗します。

Round Down

ラスター内の各ピクセルで、浮動小数点値として負の方向に最近接の整数値を返します。

Round Up

ラスター内の各ピクセルで、浮動小数点値として正の方向に最近接の整数値を返します。

Square

ラスターのピクセル値の二乗を計算します。

Square Root

ラスターのピクセル値の平方根を計算します。

Times

2 つのラスターの値をピクセル単位で乗算します。

Weighted Sum

[加重合計] 関数を使用して、複数のラスターをオーバーレイできます。これには、各ラスターに指定の加重を掛けてから合計します。

算術演算: 条件演算

次に示す関数は、[算術演算: 条件演算] ラスター関数カテゴリにあります。条件演算関数では、入力値の条件に基づいて出力値を制御できます。適用できる条件には、属性検索とリスト内の条件ステートメントの位置に基づく条件の 2 種類があります。

関数 説明
Con

入力ラスターのそれぞれの入力セルに対して if/else 条件の評価を実行します。

Set Null

指定の条件に基づいて識別されたピクセル位置を NoData に設定します。 条件評価が True の場合は NoData が返され、False の場合は別のラスターで指定された値が返されます。

算術演算: 論理演算

次に示す関数は、[算術演算: 論理演算] ラスター関数カテゴリにあります。論理演算関数は、入力値を評価し、ブール型ロジックに基づいて出力値を決定します。これらの関数では、[ビット演算]、[ブール]、[結合]、[論理]、[関係] という 5 つの主要なカテゴリでラスター データセットが処理されます。

関数 説明
Bitwise And

2 つの入力ラスターのバイナリ値に対してビット単位の論理積演算を行います。

Bitwise Left Shift

2 つの入力ラスターのバイナリ値に対してビット単位の左シフト演算を行います。

Bitwise Not

1 つの入力ラスターのバイナリ値に対してビット単位の論理否定 (補数) 演算を行います。

Bitwise Or

2 つの入力ラスターのバイナリ値に対してビット単位の論理和演算を行います。

Bitwise Right Shift

2 つの入力ラスターのバイナリ値に対してビット単位の右シフト演算を行います。

Bitwise Xor

2 つの入力ラスターのバイナリ値に対してビット単位の排他的論理和演算を行います。

Boolean And

2 つの入力ラスターのピクセル値に対してブール型の論理積演算を行います。

両方の入力値が true (0 以外) の場合には、出力値は 1 になります。 片方または両方の入力値が false (0) の場合には、出力値は 0 になります。

Boolean Not

1 つの入力ラスターのピクセル値に対してブール型の論理否定 (補数) 演算を行います。

入力値が true (0 以外) の場合には、出力値は 0 になります。 入力値が false (0) の場合には、出力値は 1 になります。

Boolean Or

2 つの入力ラスターのセル値に対してブール型の論理和演算を行います。

片方または両方の入力値が true (0 以外) の場合には、出力値は 1 になります。 両方の入力値が false (0) の場合には、出力値は 0 になります。

Boolean Xor

2 つの入力ラスターのセル値に対してブール型の排他的論理和演算を行います。

片方の入力値が true (0 以外) でもう片方の入力値が false (0) の場合には、出力値は 1 になります。 両方の入力値が true (0 以外) または false (0) の場合には、出力値は 0 になります。

Equal To

2 つのラスターに対してピクセル単位での関係等価演算を実行します。

Greater Than

2 つの入力値に対してピクセル単位で、[より大きい] 関係演算を実行します。

1 つ目のラスターが 2 つ目のラスターより大きい場合は、ピクセル値に 1 を返し、1 つ目のラスターが 2 つ目のラスターと同じか小さい場合は、0 を返します。

Greater Than Equal

2 つの入力値に対してピクセル値単位で、[以上] 関係演算を実行します。

1 つ目のラスターが 2 つ目のラスターと同じか大きい場合は、ピクセル値に 1 を返し、1 つ目のラスターが 2 つ目のラスターより小さい場合は、0 を返します。

Is Null

入力ラスターの値が NoData であるかどうかをピクセルごとに判別します。

入力値が NoData の場合は 1、NoData でないピクセルには 0 を返します。

Less Than

2 つの入力値に対してピクセル単位で、[より小さい] 関係演算を実行します。

最初のラスターが 2 番目のラスター以上のピクセルの場合に値 1 が返されます。

Less Than Equal

2 つの入力値に対してピクセル値単位で、[以下] 関係演算を実行します。

1 つ目のラスターが 2 つ目のラスターと同じか小さい場合は、ピクセル値に 1 を返し、1 つ目のラスターが 2 つ目のラスターより大きい場合は、0 を返します。

Not Equal

2 つの入力値に対してピクセルごとに関係不等価演算を実行します。

1 つ目のラスターが 2 つ目のラスターと等しくない場合は、ピクセル値に 1 を返し、1 つ目のラスターが 2 つ目のラスターと等しい場合は、0 を返します。

算術演算: 三角関数

次に示す関数は、[算術演算: 三角関数] ラスター関数カテゴリにあります。三角関数演算関数では、入力ラスターの値に対してさまざまな三角関数を実行します。

関数 説明
ACos

ラスターのピクセル値の逆余弦を計算します。

ACosH

ラスターのピクセル値の逆双曲線余弦を計算します。

ASin

ラスターのピクセル値の逆正弦を計算します。

ASinH

ラスターのピクセル値の逆双曲線正弦を計算します。

ATan

ラスターのピクセル値の逆正接を計算します。

ATan2

ラスター内のピクセル値の逆正接 (X、Y に基づく) を計算します。

ATanH

ラスターのピクセル値の逆双曲線正接を計算します。

Cos

ラスターのピクセル値の余弦を計算します。

CosH

ラスターのピクセル値の双曲線余弦を計算します。

Sin

ラスターのピクセル値の正弦を計算します。

SinH

ラスターのピクセル値の双曲線正弦を計算します。

Tan

ラスターのピクセル値の正接を計算します。

TanH

ラスターのピクセル値の双曲線正接を計算します。

統計

次に示す関数は、[統計] ラスター関数カテゴリにあります。統計関数では、ローカル、近傍解析、またはゾーンに基づいて統計ラスター演算を実行します。

関数 説明
セル統計

複数のラスターからピクセル単位で統計情報を計算します。 使用できる統計情報は、最頻値、最大値、平均値、中央値、最小値、最少頻値、範囲、標準偏差、合計、および種類です。

フォーカル統計

入力ラスターの各ピクセルの近傍内にあるセルについて統計情報を計算します。複数の形状の近傍を利用できます。

ゾーン統計

別のデータセットのゾーン内にあるラスターの値の統計情報を計算します。

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