リニア リファレンス ツールボックスの概要

多くの場合、高速道路、市街路、線路、河川、パイプ、上下水道網といった線形フィーチャのデータを収集する組織では、データの格納にリニア リファンレス システムを使用します。リニア リファンレス システムでは、既存のライン フィーチャ沿いの相対位置を使用してデータが格納されます。つまり、既知のライン フィーチャとフィーチャ沿いの位置 (メジャー値) で場所を特定します。たとえば、高速道路I-10 の 23.2 マイル地点は、地理空間内のある位置を一意に識別するものであり、これを X、Y 座標の代わりに使用することができます。

データをリニア リファレンスすると、複数の属性セットを、始点や終点とは切り離して、既存のライン フィーチャの任意の部分に関連付けることができます。関連付けられているライン フィーチャのジオメトリに影響を与えることなく、これらの属性を表示、検索、編集、解析できます。

[リニア リファレンス] ツールボックスには、リニア リファレンスに使用するデータを作成、キャリブレーション、表示するための一連のツールが含まれています。

ツール内容

ルートのキャリブレーション (Calibrate Routes)

ポイントを使ってルート メジャー値を再計算します。

ルートの作成 (Create Routes)

既存のラインからメジャー値を持つルートを作成します。同じルート識別子をもつ入力ライン フィーチャがマージされて 1 つのルートが作成されます。

ルート イベントのディゾルブ (Dissolve Route Events)

重複する情報をイベント テーブルから削除することや、複数の詳細属性を持つイベント テーブルを別々のテーブルに分割することができます。

ルートに沿ってフィーチャを配置 (Locate Features Along Routes)

入力フィーチャ (ポイント、ライン、またはポリゴン) とルート フィーチャの交差を計算して、新規イベント テーブルにルートとメジャー情報を書き出します。

ルート イベント レイヤーの作成 (Make Route Event Layer)

ルートとルート イベントを使ってテンポラリ フィーチャ レイヤーを作成します。

ルート イベントのオーバーレイ (Overlay Route Events)

2 つのイベント テーブルをオーバーレイして入力の和または交点を表す出力イベント テーブルを作成します。

ルート イベントの変換 (Transform Route Events)

イベントのメジャーをある参照ルートから別の参照ルートに変換して新しいイベント テーブルに書き出します。

リニア リファレンス ツール

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