プロジェクトを開くと、ArcGIS Pro がアイテム接続を検証します。 接続が無効であれば、赤い感嘆符 が表示されます。
アイテムが予期していた場所になければ、アイテム接続は無効です。 これは、アイテムが移動、名前変更、または削除されたか、パスが変更された場合に起こります。 たとえば、C:\Data\Land にフォルダー接続を行ってから、ファイル エクスプローラーで Data フォルダーを MyData に名前変更すると、フォルダー接続は無効になります。
アイテム接続は、ArcGIS Pro セッション中に無効になることがあります。 これは、たとえば、プロジェクトが開いているときに、アイテム接続であるフォルダーやデータベースがファイル エクスプローラーで移動されたか、削除された場合に起こります。 そのような場合は、接続を更新したり、アイテムにアクセスしようとしたりすると、接続は無効としてマークされます。
注意:
現在の ArcGIS Pro セッションで ArcGIS Pro コマンドを使用してアイテムの移動、名前変更、または削除を行うと、接続は無効になりません。 接続が無効になるのは、他のアプリケーションか、ArcGIS Pro の同時実行インスタンスによって変更が行われた場合だけです。ネットワーク ドライブ、サーバー、エンタープライズ ジオデータベース、およびその他のリモート アイテムへの接続は、他の理由 (ホスト コンピューターの利用可否など) によって無効になることがあります。 これらの無効な接続の詳細については、以下の「無効なサーバー接続とデータベース接続の修正」セクションをご参照ください。
無効にできるのは、ArcGIS Pro プロジェクト ファイル (*.aprx) の外部に格納されたアイテムへの接続だけです。 これには、ツールボックス、ノートブック、データベース、サーバー、フォルダーが含まれます。 お気に入りのアイテムも無効になることがあります。 ArcGIS Pro プロジェクト ファイル内に格納されたアイテム (マップ、レイアウト、レポートなど) は無効にできません。 ただし、データ ソースが無効な接続を参照するアイテムは、無効になることがあります。 たとえば、マップ レイヤーのデータ ソースが、無効なジオデータベース接続のフィーチャクラスである場合、そのマップ レイヤーは無効 (切断) になります。 マップ レイヤーとテーブルの修正の詳細については、「データ ソースの更新」をご参照ください。
ArcGIS Pro プロジェクトの必須の接続 (具体的には、デフォルト ジオデータベース接続と、デフォルト ツールボックス接続) は、無効にすることができません。 プロジェクトのデフォルト ジオデータベースまたはツールボックスは、削除、移動、名前変更してはなりません。 ただし、削除、移動、名前変更が行われた場合は、新しいデフォルト アイテムが作成され、プロジェクトに追加されます。 無効なアイテムはプロジェクトに引き続き表示され、修正できますが、デフォルト アイテムではなくなります。
カタログ ウィンドウまたはカタログ ビューでの無効な接続の修正
以下の手順では、[カタログ] ウィンドウで無効なデータベース接続を修正します。 同じ手順を実行して、[カタログ] ウィンドウやカタログ ビューの無効な接続を修正できます。 また、無効な接続は参照ダイアログ ボックスから修正することもできますが、[カタログ] ウィンドウまたはカタログ ビューを使用することを推奨します。
この例では、別のアプリケーション (ArcMap など) またはファイル エクスプローラーによって、ジオデータベースが C:\Data フォルダーから C:\FinalData フォルダーに移動したため、Boundaries ファイル ジオデータベースへのデータベース接続が無効になっています。
- ジオデータベースの隣の [プロジェクト アイテムを修正] をクリックします。
ヒント:
アイテムにポインターを合わせて、予期されるパスを表示します。 この例では、ArcGIS Pro が C:\Data フォルダーでジオデータベースを検索しますが、見つけることができません。 接続が無効なので、パスがリンクとして表示されません。
- [ジオデータベースの修正] 参照ダイアログ ボックスで、ジオデータベースの新しい場所を参照します。
アイテムの新しい場所がわからない場合は、オペレーティング システムのコマンドで検索できます。 ArcGIS Pro 内で無効な接続やコンテンツを検索することはできません。
- ジオデータベースをクリックして選択します。
- [OK] をクリックします。
マップとその他のアイテムを修正するためのプロンプトが表示されます。 プロジェクトのアイテム (マップ レイヤーなど) が無効なジオデータベース内のフィーチャクラスを参照する場合、これらのマップ レイヤーも無効になります (そのようなアイテムが含まれるマップを開くと、赤い感嘆符が表示されます)。[修正] プロンプトは、これらの関連アイテムを修正するオプションを提供します。
- [修正] プロンプトで、好みに応じて [はい] または [いいえ] をクリックします。
- ArcGIS Pro がアイテム接続に含まれるデータ ソースを参照するマップ レイヤーや他のプロジェクト アイテムを調査し、修正する場合は、[はい] を選択します。
- 無効なプロジェクト アイテムを後から修正するには (またはアイテム接続のデータ ソースが参照されていないことが確実にわかっている場合は) [いいえ] を選択します。
無効なサーバー接続とデータベース接続の修正
プロジェクトを開くと、サーバー、エンタープライズ ジオデータベース、クラウド アイテムへの接続は有効として表示されるにもかかわらず、接続にアクセスしようとすると無効として表示されることがあります。 これは、接続ファイルは予期した場所にあるものの (プロジェクトのホーム フォルダーなど)、リモート コンピューターやそのリソースが何らかの理由で使用できない場合に発生します。 サーバーがオフラインであるか、アクセス認証情報が変更されたか、ArcGIS Pro の外部でその他の問題が発生している可能性があります。 接続にアクセスしようとすると、問題を示すエラー メッセージが表示されます。
アクセス認証情報に関連する問題であれば、ArcGIS Pro で解決できることがあります。その場合は、接続を右クリックし、[プロパティ] (サーバーの場合) または [接続プロパティ] (エンタープライズ ジオデータベースの場合) をクリックして、設定を変更します。 必要であれば、サーバーまたはデータベース管理者にお問い合わせください。
問題を修正したら、[カタログ] ウィンドウまたはカタログ ビューでアイテム接続を更新し、赤い感嘆符の表示を消して、アイテムにアクセスします。
セッション中に無効になったプロジェクト アイテムの修正
有効なアイテム接続に格納された特定のアイテムが、ArcGIS Pro セッション中に無効になることがあります。 これは、他のフォルダー、ツールボックス、ジオデータベースを含むフォルダー接続で起こります。 たとえば、ファイル エクスプローラーを使用して、有効なフォルダー接続のサブフォルダーを新しい場所に移動した場合、そのサブフォルダーは無効になります (アイテム コンテナーは無効になることがあります。 フィーチャクラスやスタンドアロンのファイルなど、他のアイテムを含まないアイテムは、無効にはなりません)。
無効なアイテムにアクセスしようとすると、赤い感嘆符が表示されます。
注意:
無効な接続と無効なプロジェクト アイテムのコンテンツは、[カタログ] ウィンドウ、カタログ ビュー、または参照ダイアログ ボックスに表示されません。
フォルダー接続内のアイテムが無効になると、無効なアイテムが属するフォルダー接続を更新します。 接続を更新すると、次のいずれかの効果があります。
- アイテムの名前が変更されたか、アイテム接続フォルダー内の別の場所に移動した場合は、更新済みの接続は、新しい名前か新しい場所とともにアイテムを表示します。 アイテムは有効になります。
- アイテムが削除されたか、アイテム接続フォルダー内ではない場所に移動した場合は、更新済みの接続はアイテムを表示しません。
削除されたか、フォルダー接続の外部に移動したアイテムは、アイテムの感嘆符をクリックしてアイテム接続の修正の手順を実行しても修正できません。 アイテムは、無効として表示されている場所には存在しないため、その場所で有効にすることはできません。
お気に入りの修正
参照するアイテムが無効であれば、プロジェクトのお気に入りのアイテムも無効になります。 たとえば、コンピューター上のフォルダーをお気に入りに追加し、そのフォルダーを後から別の場所に移動した場合、お気に入りは無効になります。これは、そのフォルダーへのフォルダー接続が無効になるのと同じです。
お気に入りは、アイテム接続を修正するのと同じ方法で修正します。つまり、お気に入りの隣に表示される赤い感嘆符をクリックし、修正ダイアログ ボックスでアイテムの場所を参照します。
無効なお気に入りを修正すると、プロジェクト内のそのアイテムへの無効な接続も修正されます。 同様に、プロジェクト内の無効なアイテム接続を修正すると、お気に入りコレクションの同じアイテムも修正されます。