スカイライン グラフ (Skyline Graph) (3D Analyst)

サマリー

天空の可視領域率を計算し、オプションでテーブルと極座標グラフを生成します。

スカイライン グラフ ツールの図

使用法

  • このツールには [スカイライン (Skyline)] ツールで作成したライン フィーチャが必要であり、このツールは極座標グラフを生成します。 極座標グラフをツールのメッセージ ウィンドウで確認したり、画像として保存したりすることもできます。 出力メッセージでは、水平線上の天空の可視領域率も示されます。

  • 各観測ポイントからスカイラインの各頂点への方位角と対頂角を、[出力角度テーブル] パラメーター値を指定することでスタンドアロン テーブルにエクスポートできます。 結果テーブルには、以下のフィールドが含まれます。

    • HORIZ_ANG- 数学座標の水平角。0°が真東であり、値が反時計回りに 360°まで増加します。 数学座標の水平角は、90 から方位角を引いた値に等しくなります。
    • ZENITH_ANG- 天頂角。0°は Z 軸上の真上、90°は水平線、180°は Z 軸上の真下を表します。 天頂角は、水平線からの対頂角を 90 から引いた値です。
    • HOR_AN_GEO- 地理的水平角。0°が投影図の北であり、値が時計回りに 360°まで増加します。
    • ZEN_AN_INV- 天頂角。0°は水平線、90°は Z 軸上の真上、-90°は Z 軸上の真下を表します。

    [追加フィールド] パラメーターがオンになっている場合、出力テーブルには以下のフィールドも含まれます。

    • FEATURE_ID- スカイラインを定義するフィーチャの一意の ID。 この値が -1 の行は、サーフェスによってスカイラインが定義される場所を表し、値が -2 の行は、スカイラインには寄与しないがスカイラインを定義するセグメントの接続に使用される転移ラインを表します。
    • VERTEX_X- 頂点の X 座標。
    • VERTEX_Y- 頂点の Y 座標。
    • VERTEX_Z- 頂点の Z 座標。
    • DIST_2D- 観測ポイントから頂点までの水平距離。
    • DIST_3D- 観測ポイントから頂点までの傾斜距離。
  • このツールは天空に対する可視領域の垂直角の最小値と最大値、および 0 ~ 1 の値で表される天空の可視領域率を報告します。 可視領域率が 0.8 の場合、天空の 80% が見えることを表しています。

  • 天空の可視領域の割合が結果に含まれます。 この値は、スカイラインより上の面積を [ベース表示角度] パラメーターより上の面積で割った値に等しく、スカイラインの方位角範囲内のみで計算されます。

パラメーター

ラベル説明データ タイプ
入力観測ポイント フィーチャ

1 つ以上の観測点を含む入力フィーチャ。

Feature Layer
入力ライン フィーチャ

スカイラインを表すライン フィーチャ。

Feature Layer
ベース表示角度
(オプション)

天空の可視領域の割合を計算する際に使用するベースライン対頂角。 0 は水平を表し、90 は真上を表します。また、-90 は真下を表します。 デフォルトは 0 です。

Double
追加フィールド
(オプション)

角度テーブルに追加のフィールドを含めるかどうかを指定します。

  • オフ - 追加のフィールドは含まれません。 これがデフォルトです。
  • オン - 追加のフィールドが含まれます。
Boolean
出力角度テーブル
(オプション)

観測点からスカイラインの各頂点に向かう水平角と対頂角を出力するために作成されるテーブル。

Table
出力グラフ名
(オプション)

このパラメーターはサポートされていません。

Graph
出力グラフ画像
(オプション)

可視スカイラインの放射状のビューを表した極座標チャートの画像。 画像は PNG、JPG、JPEG、または SVG のいずれかの形式で作成できます。

File

派生した出力

ラベル説明データ タイプ
可視性の比率

すべての観測ポイントにおける天空の可視領域の平均比率。 この値は 0 ~ 1 で表されます。たとえば、0.8 はスカイラインの 80 % の可視性を表します。

Double

arcpy.ddd.SkylineGraph(in_observer_point_features, in_line_features, {base_visibility_angle}, {additional_fields}, {out_angles_table}, {out_graph}, {out_image_file})
名前説明データ タイプ
in_observer_point_features

1 つ以上の観測点を含む入力フィーチャ。

Feature Layer
in_line_features

スカイラインを表すライン フィーチャ。

Feature Layer
base_visibility_angle
(オプション)

天空の可視領域の割合を計算する際に使用するベースライン対頂角。 0 は水平を表し、90 は真上を表します。また、-90 は真下を表します。 デフォルトは 0 です。

Double
additional_fields
(オプション)

角度テーブルに追加のフィールドを含めるかどうかを指定します。

  • NO_ADDITIONAL_FIELDS追加のフィールドは含まれません。 これがデフォルトです。
  • ADDITIONAL_FIELDS追加のフィールドが含まれます。
Boolean
out_angles_table
(オプション)

観測点からスカイラインの各頂点に向かう水平角と対頂角を出力するために作成されるテーブル。

Table
out_graph
(オプション)

このパラメーターはサポートされていません。

Graph
out_image_file
(オプション)

可視スカイラインの放射状のビューを表した極座標チャートの画像。 画像は PNG、JPG、JPEG、または SVG のいずれかの形式で作成できます。

File

派生した出力

名前説明データ タイプ
out_visibility_ratio

すべての観測ポイントにおける天空の可視領域の平均比率。 この値は 0 ~ 1 で表されます。たとえば、0.8 はスカイラインの 80 % の可視性を表します。

Double

コードのサンプル

SkylineGraph の例 1 (Python ウィンドウ)

次のサンプルは、Python ウィンドウでこのツールを使用する方法を示しています。

arcpy.env.workspace = "C:/data"
arcpy.ddd.SkylineGraph("observers.shp", "skyline_outline.shp", 0, 
                      "ADDITIONAL_FIELDS", "table.dbf")
SkylineGraph の例 2 (スタンドアロン スクリプト)

次のサンプルは、スタンドアロン Python スクリプトでこのツールを使用する方法を示しています。

'''****************************************************************************
Name: Skyline Example
Description: This script demonstrates how to use the 
             Skyline tool.
****************************************************************************'''
# Import system modules
import arcpy

# Set environment settings
arcpy.env.workspace = 'C:/data'

# Set Local Variables
inPts = "observers.shp"
inLines = "skyline_outline.shp"
baseVisibility = 25

# Ensure output table has unique name
outTable = arcpy.CreateUniqueName("angles_table.dbf")

#Execute SkylineGraph
arcpy.ddd.SkylineGraph(inPts, inLines, 0, "ADDITIONAL_FIELDS", outTable)

ライセンス情報

  • Basic: 次のものが必要 3D Analyst
  • Standard: 次のものが必要 3D Analyst
  • Advanced: 次のものが必要 3D Analyst

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