ラベル | 説明 | データ タイプ |
入力電話レコード テーブル | ワイヤレス ネットワーク プロバイダーが提供する通話記録または携帯電話データ イベント レコードを含む入力テーブル。 | Table View |
入力セル サイト ポイント | [セル サイト レコード → フィーチャクラス (Cell Site Records To Feature Class)] ツールが生成したセル サイト ポイントを含むフィーチャクラス。 | Feature Layer |
入力セル サイト セクター | [セル サイト レコード → フィーチャクラス (Cell Site Records To Feature Class)] ツールが生成したセル サイト セクターを含むフィーチャクラス。 | Feature Layer |
出力電話レコードサイト ポイント | 電話レコード サイト ポイントを含むポイント フィーチャクラス。 セル サイト ポイントにリンクされた電話レコードごとに、1 つのポイントが生成されます。 | Feature Class |
出力電話レコード セクター | 電話レコード セクターを含むポリゴン フィーチャクラス。 セル サイト セクターにリンクされた電話レコードごとに、1 つのポリゴンが生成されます。 | Feature Class |
セル セクター ID フィールド | 一意の ID フィールド タイプおよび出力フィーチャに追加されるフィールドを指定します。 [入力電話レコード テーブル] パラメーター値にすべてのセル セクター アンテナのユニーク識別子がある場合は、[ユニーク ID] タイプを使用します。 [入力電話レコード テーブル] パラメーター値にすべてのセル セクター アンテナのユニバーサル ユニーク識別子がない場合は、他の [ID タイプ] 値の組み合わせを使用します。
[ID タイプ] には次のようなオプションがあります。
| Value Table |
登録者 ID フィールド | 登録者の電話番号または ID を含む、入力テーブルのフィールド。 | Field |
着信先電話番号フィールド (オプション) | 着信者の電話番号または ID を含む、入力テーブルのフィールド。 | Field |
追加のセル セクター ID フィールド (オプション) |
追加の固有 ID フィールド タイプと、出力フィーチャに追加されるフィールドを指定します。 [入力電話レコード テーブル] パラメーター値にすべてのセル セクター アンテナのユニーク識別子がある場合は、[ユニーク ID] タイプを使用します。 [入力電話レコード テーブル] パラメーター値にすべてのセル セクター アンテナのユニバーサル ユニーク識別子がない場合は、他の [ID タイプ] 値の組み合わせを使用します。
[ID タイプ] には次のようなオプションがあります。
| Value Table |
開始日時フィールド (オプション) | 電話の通話またはデータ イベントの開始日時フィールドを含む、入力テーブルのフィールド。 | Field |
通話時間フィールド (オプション) | 電話の通話時間を含む、入力テーブルのフィールド。 | Field |
終了日時フィールド (オプション) | 電話の通話またはデータ イベントの終了日時を含む、入力テーブルのフィールド。 | Field |
UTC の日付を現地時間に変換 (オプション) | 入力レコードの開始日時と終了日時をローカル システムのタイム ゾーンに変換するか、あるいは協定世界時 (UTC) のままにするかを指定します。
| Boolean |
電話の位置の推定 X フィールド (オプション) | ワイヤレス ネットワーク プロバイダーが提供した電話の推定位置の X 座標を含む、入力テーブルのフィールド。 | Field |
電話の位置の推定 Y フィールド (オプション) | ワイヤレス ネットワーク プロバイダーが提供した電話の推定位置の Y 座標を含む、入力テーブルのフィールド。 | Field |
電話の位置の推定座標系 (オプション) | 電話の位置の X 座標と Y 座標の推定座標系。 デフォルトの座標系は WGS84 です。 | Coordinate System |
出力推定通話ポイント (オプション) | ワイヤレス ネットワーク プロバイダーが提供した電話の推定位置を含む、ポイント フィーチャクラス。 | Feature Class |
サマリー
ワイヤレス ネットワーク プロバイダーから携帯電話レコードをインポートし、それらのレコードを、識別子フィールドに基づいて [セル サイト レコード → フィーチャクラス (Cell Site Records To Feature Class)] ツールが生成したセル サイト フィーチャクラスとセル セクター フィーチャクラスに関連付けます。
使用法
[入力セル サイト ポイント] パラメーター値は、[セル サイト レコード → フィーチャクラス (Cell Site Records To Feature Class)] ツールを使用して生成する必要があります。
[出力電話レコード サイト ポイント] と [出力電話レコード セクター] パラメーターには、対応する ID フィールドに基づき、入力セル サイトおよびセクターに正常にリンクされた電話レコードのみが含まれます。 [出力電話レコード サイト ポイント] と [出力電話レコード セクター] パラメーター値は、携帯電話の実際の位置情報を表すわけではありません。
ワイヤレス ネットワーク プロバイダーは、携帯電話レコードまたは通報の詳細レコード (CDR) をさまざまな形式およびスタイルで提供します。 データが表形式やスキーマで提供されることは珍しくありません。 [入力電話レコード テーブル] パラメーター値は、最上部に列名が入力されたテーブルである必要があります。
ワイヤレス ネットワーク プロバイダーが提供するテーブルには、1 つの行に CDR とセル サイト情報が含まれることがあります。 このような構造のテーブルは、2 つに分ける必要があります。 通話情報 (ID、電話番号、日付、時刻、通話時間、座標値) を含むテーブルを、このツールの入力として使用します。
[入力電話レコード テーブル] パラメーターの各レコード (通話またはデータ イベント) の出力フィーチャクラスに、フィーチャが作成されます。
以下のフィールドが出力フィーチャクラスに追加されます。
- SUBSCRIBER- [入力電話レコード テーブル] パラメーターの登録者の電話番号。 出力に数値以外の文字が含まれる場合、すべて削除されます。
- UNIQUEID- セル セクターのアンテナの一意の識別子。
指定したパラメーターが使用される場合、次のフィールドが出力に追加されます。
- DESTPHONE- [入力電話レコード テーブル] パラメーターの着信者の電話番号。 これは、[着信先電話番号フィールド] パラメーターが使用されている場合に出力に追加されます。 出力に数値以外の文字が含まれる場合、すべて削除されます。
- STARTTIME- [入力電話レコード テーブル] パラメーターの開始日時フィールド。 これは、[開始日時フィールド] パラメーターが使用されている場合に出力に追加されます。
- DURATION- [入力電話レコード テーブル] パラメーターの通話時間 (秒単位)。 HH:MM:SS 形式の通話時間は、合計秒数に変換されます。 これは、[通話時間フィールド] パラメーターか、[開始日時フィールド] と [終了日時フィールド] パラメーターの両方が使用されている場合に、出力に追加されます。
- ENDTIME- [入力電話レコード テーブル] パラメーターの終了日時フィールド。 これは、[終了日時フィールド] パラメーターか、[開始日時フィールド] と [通話時間] パラメーターの両方が使用されている場合に、出力に追加されます。
ワイヤレス ネットワーク プロバイダーが提供するテーブルには、一意のレコードをすべて定義する 1 つのユニーク ID フィールドまたはテーブル内の一意のレコードを定義する識別子フィールドの組み合わせを持つセル サイト情報テーブルが含まれている場合があります。たとえば、テーブルには、一部のレコードを一意に定義するサイト識別子フィールドとセクター識別子フィールドが含まれている場合があります。テーブル内のその他のレコードは、ロケーション エリア コード識別子フィールドとセル識別子フィールドで一意に定義されます。
- 1 つの一意の ID フィールドが入力テーブルに指定されている場合、[セル セレクター ID フィールド] または [追加のセル セレクター ID フィールド] パラメーターで [ID タイプ] オプションを [ユニーク ID] に設定します。同じパラメーターの [フィールド] オプションにその一意の ID を表すフィールドを設定します。
- 一意性を識別するテーブルに複数の ID フィールドを指定した場合、すべての ID フィールドを出力に追加する必要があります。ID フィールドごとに [セル セクター ID フィールド] または [追加のセル セレクター ID フィールド] パラメーターで ID タイプを定義する [ID タイプ] 値を選択します。同じパラメーターの [フィールド] オプションに ID 情報を含む関連フィールドを設定します。ツールはこれらの ID フィールドを組み合わせて、UNIQUEID という名前の出力フィーチャクラスに 1 つのユニーク ID フィールドを設定します。
[セル セクター ID フィールド] または [追加のセル セクター ID フィールド] パラメーターで指定されている場合、次のフィールドが出力に追加されます。
- SITEID - セル サイトの一意識別子
- SECTORID - セル セクターの一意識別子
- SWITCHID - ワイヤレス ネットワーク スイッチの一意識別子
- LACID - ロケーション エリア コードの一意識別子
- CASCADEID - ワイヤレス ネットワーク カスケード内のセクターの一意識別子
- CELLID - ロケーション エリア コード内のセクターの一意識別子
入力電話レコード テーブルに複数のセル セクターにまたがる通話記録が含まれる場合、[セル セクター ID フィールド] と [追加のセル セクター ID フィールド] パラメーターを設定する必要があります。 [セル セクター ID フィールド] パラメーターには開始セクターに関連付けられた ID が含まれる必要があり、[追加のセル セクター ID フィールド] パラメーターには終了セクターか、通話記録の開始セクター以外のセクターが含まれる必要があります。
入力電話レコード テーブルにデータ イベント レコードが含まれているか、通話記録で 1 つのセクターしか参照されていない場合は、[セル セクター ID フィールド] パラメーターのみ設定する必要があります。
[追加のセル セクター ID フィールド] パラメーターが使用される場合、次のフィールドと値が生成されます。
- IDTYPE- 通話記録が主要セクターであるか、あるいは通話記録の追加セクターであるかを識別するフィールド。
- PRIMARY - 携帯電話レコードが通話開始時のセクターにリンクされている場合に割り当てられる値。
- ADDITIONAL - 携帯電話レコードが、終話時のセクターにリンクされている場合、またはセクターが通話開始時のセクターと異なるときに、通話中の任意のセクターにリンクされている場合に割り当てられる値。
- LOCTIME- IDTYPE フィールドが PRIMARY であるか ADDITIONAL であるかに基づいて、通話記録の一意の日付と時間の値を含むフィールド。 IDTYPE フィールド値が PRIMARY の場合は、STARTTIME フィールドの値が LOCTIME フィールドに割り当てられます。 IDTYPE フィールド値が ADDITIONAL の場合は、ENDTIME フィールドの値が LOCTIME フィールドに割り当てられます。 LOCTIME フィールドを使用すると、一意の日時の値と通話の推定位置でフィーチャを視覚化することができます。
ツールにより、携帯電話レコードが通話開始時と終了時に同じセクターにリンクしていることが特定された場合、終話を表すセル セクターに対して別途フィーチャは作成されません。
- IDTYPE- 通話記録が主要セクターであるか、あるいは通話記録の追加セクターであるかを識別するフィールド。
出力推定通話ポイントには、[出力電話レコード サイト ポイント] と [出力電話レコード サイト セクター] パラメーターのすべての関連フィールドが含まれます。
[出力推定通話ポイント] パラメーターには、次のフィールドも追加されます。
- PHONEX- ワイヤレス ネットワーク プロバイダーが提供する通話位置の推定 X 座標。
- PHONEY- ワイヤレス ネットワーク プロバイダーが提供する通話位置の推定 Y 座標。
SUBSCRIBER フィールド レコードが NULL の場合は無視され、出力フィーチャクラスにインポートされません。
STARTTIME フィールドと DURATION フィールドには値があるが、ENDTIME フィールドには値がない場合、ツールは出力フィーチャクラスに ENDTIME 値を生成します。
STARTTIME フィールドと ENDTIME フィールドには値があるが、DURATION フィールドには値がない場合、ツールは出力フィーチャクラスに DURATION 値を生成します。
パラメーター
arcpy.ca.CellPhoneRecordsToFeatureClass(in_table, in_site_features, in_sector_features, out_site_feature_class, out_sector_feature_class, id_fields, subscriber_field, {destination_field}, {additional_id_fields}, {start_time_field}, {duration_field}, {end_time_field}, {convert_utc}, {location_x_field}, {location_y_field}, {location_coordinate_system}, {out_call_points})
名前 | 説明 | データ タイプ |
in_table | ワイヤレス ネットワーク プロバイダーが提供する通話記録または携帯電話データ イベント レコードを含む入力テーブル。 | Table View |
in_site_features | [セル サイト レコード → フィーチャクラス (Cell Site Records To Feature Class)] ツールが生成したセル サイト ポイントを含むフィーチャクラス。 | Feature Layer |
in_sector_features | [セル サイト レコード → フィーチャクラス (Cell Site Records To Feature Class)] ツールが生成したセル サイト セクターを含むフィーチャクラス。 | Feature Layer |
out_site_feature_class | 電話レコード サイト ポイントを含むポイント フィーチャクラス。 セル サイト ポイントにリンクされた電話レコードごとに、1 つのポイントが生成されます。 | Feature Class |
out_sector_feature_class | 電話レコード セクターを含むポリゴン フィーチャクラス。 セル サイト セクターにリンクされた電話レコードごとに、1 つのポリゴンが生成されます。 | Feature Class |
id_fields [id_fields,...] | 一意の ID フィールド タイプおよび出力フィーチャに追加されるフィールドを指定します。 [入力電話レコード テーブル] パラメーター値にすべてのセル セクター アンテナのユニーク識別子がある場合は、[ユニーク ID] タイプを使用します。 [入力電話レコード テーブル] パラメーター値にすべてのセル セクター アンテナのユニバーサル ユニーク識別子がない場合は、他の [ID タイプ] 値の組み合わせを使用します。
[ID タイプ] には次のようなオプションがあります。
| Value Table |
subscriber_field | 登録者の電話番号または ID を含む、入力テーブルのフィールド。 | Field |
destination_field (オプション) | 着信者の電話番号または ID を含む、入力テーブルのフィールド。 | Field |
additional_id_fields [additional_id_fields,...] (オプション) |
追加の固有 ID フィールド タイプと、出力フィーチャに追加されるフィールドを指定します。 [入力電話レコード テーブル] パラメーター値にすべてのセル セクター アンテナのユニーク識別子がある場合は、[ユニーク ID] タイプを使用します。 [入力電話レコード テーブル] パラメーター値にすべてのセル セクター アンテナのユニバーサル ユニーク識別子がない場合は、他の [ID タイプ] 値の組み合わせを使用します。
[ID タイプ] には次のようなオプションがあります。
| Value Table |
start_time_field (オプション) | 電話の通話またはデータ イベントの開始日時フィールドを含む、入力テーブルのフィールド。 | Field |
duration_field (オプション) | 電話の通話時間を含む、入力テーブルのフィールド。 | Field |
end_time_field (オプション) | 電話の通話またはデータ イベントの終了日時を含む、入力テーブルのフィールド。 | Field |
convert_utc (オプション) | 入力レコードの開始日時と終了日時をローカル システムのタイム ゾーンに変換するか、あるいは協定世界時 (UTC) のままにするかを指定します。
| Boolean |
location_x_field (オプション) | ワイヤレス ネットワーク プロバイダーが提供した電話の推定位置の X 座標を含む、入力テーブルのフィールド。 | Field |
location_y_field (オプション) | ワイヤレス ネットワーク プロバイダーが提供した電話の推定位置の Y 座標を含む、入力テーブルのフィールド。 | Field |
location_coordinate_system (オプション) | 電話の位置の X 座標と Y 座標の推定座標系。 デフォルトの座標系は WGS84 です。 | Coordinate System |
out_call_points (オプション) | ワイヤレス ネットワーク プロバイダーが提供した電話の推定位置を含む、ポイント フィーチャクラス。 | Feature Class |
コードのサンプル
次の Python ウィンドウ スクリプトは、イミディエイト モードで CellPhoneRecordsToFeatureClass 関数を使用する方法を示しています。
import arcpy
arcpy.env.workspace = r"C:/data/city_pd.gdb"
arcpy.ca.CellPhoneRecordsToFeatureClass("CDR_Phone_1",
"Phone_1_Sites",
"Phone_1_Sectors",
"CDR_Phone_1_Sites_out",
"CDR_Phone_1_Sectors_out",
"SWITCH_ID BEGSWITCH;SITE_ID BEGSITE;SECTOR_ID BEGSECTOR",
"SUBSCRIBERID")
次のスタンドアロン スクリプトは、CellPhoneRecordsToFeatureClass 関数をスクリプトで使用する方法の例を示しています。
# Name: CellPhoneRecordsToFeatureClass.py
# Description: Imports cell phone records then associates those records with a
# cell site and sector feature classes based on identifier fields.
# Import system modules
import arcpy
# Set environment settings
arcpy.env.workspace = r"C:\data\city_pd.gdb"
# Set local variables
in_table = "CDR_Phone_1"
in_sites = "Phone_1_Sites"
in_sectors = "Phone_1_Sectors"
out_cdr_sites = "CDR_Phone_1_Sites_out"
out_cdr_sectors = "CDR_Phone_1_Sectors_out"
# Set up Beginning of Phone IDs
# [ID Type, Field]
begin_switch_id = ["SWITCH_ID","BEGSWITCH"]
begin_site_id = ["SITE_ID","BEGSITE"]
begin_sector_id = ["SECTOR_ID","BEGSECTOR"]
begin_id_fields = [begin_switch_id, begin_site_id, begin_sector_id]
subscriber_field = "SUBSCRIBERID"
destination_field = "DESTNUM"
# Set up End of Phone Call IDs
# [ID Type, Field]
end_switch_id = ["SWITCH_ID","ENDSWITCH"]
end_site_id = ["SITE_ID","ENDSITE"]
end_sector_id = ["SECTOR_ID","ENDSECTOR"]
end_id_fields = [end_switch_id, end_site_id, end_sector_id]
# Input Table Contains information about the duration of the call
start_date_field = "DATETIME"
duration_field = "DURATION"
arcpy.ca.CellPhoneRecordsToFeatureClass(in_table,
in_sites,
in_sectors,
out_cdr_sites,
out_cdr_sectors,
begin_id_fields,
subscriber_field,
destination_field,
end_id_fields,
start_date_field,
duration_field)
環境
ライセンス情報
- Basic: Yes
- Standard: Yes
- Advanced: Yes