データブラウザーの使用—ArcGIS Pro

Business Analyst ライセンスで利用できます。

データブラウザーは、選択したデータソースで利用可能なすべてのデータ変数を分類および表示するアプリ内インターフェイスです。データブラウザーは、次のツールとワークフロー内でアクセスできます。

変数の参照および選択

上記のいずれかのワークフローまたはツールを使用してデータブラウザーを開いたら、次の方法で使用可能な変数を参照できます。

カテゴリをダブルクリックします。
データブラウザーにある変数はカテゴリに分類されます。それぞれの国や地域ですべてのカテゴリを使用できるわけではありません。
サブカテゴリをダブルクリックします。
サブカテゴリに含まれる変数が表示されます。変数に関する情報を表示するには、[情報] にポインターを合わせます。 [変数] リストから変数グループを選択するか、グループの横にある [展開] 矢印をクリックして内部の変数を表示できます。
変数の横のチェックボックスをオンにして、[選択した変数] リストに追加します。必要に応じて、[お気に入り] をクリックし、[お気に入り] リストからすばやくアクセスできるように変数をお気に入りとしてマークします。このリストには、データブラウザーの左ウィンドウでアクセスできます。
注意:
お気に入りの変数は [データブラウザー] ウィンドウに対してローカルなので、[カタログ] ウィンドウの [お気に入り] にはアイテムとして表示されません。
変数の選択を完了したら、[OK] をクリックします。

変数の検索

カテゴリおよびサブカテゴリの範囲内で、またはキーワードを使用して変数を検索できます。変数を検索するには、次のいずれかを実行します。

メインページでデータブラウザー全体を検索します。 [変数の検索] フィールドに、検索語句または変数 ID を入力して Enter キーを押すか、[検索] をクリックします。
カテゴリを参照した後に、カテゴリ内を検索できます。 [変数の検索] フィールドに、検索語句または変数 ID を入力して Enter キーを押すか、[検索] をクリックします。

変数リストの作成および保存

変数を選択したら、今後使用するためにリストを保存できます。作成して保存したリストは、データブラウザーの左ウィンドウでアクセスできる [変数リスト] に保存されます。変数リストは、[カタログ] ウィンドウの Business Analyst フォルダーにもアイテムとして表示されます。

注意:

利用可能な変数リストは、現在の Business Analyst データソースによって異なります。

変数リストを保存するには、次の手順を実行します。

データブラウザーで変数を選択します。
[選択した変数] をクリックし、選択した変数のリストを表示します。
[リストの保存] をクリックします。
[変数リストの保存] ウィンドウで、変数リストの名前を入力して [OK] をクリックします。

一部のワークフローとツールでは、代わりに、ワークフローウィンドウで選択した変数のリストを保存できます。選択した変数の下の [リストの保存] をクリックします。

プロジェクトへの変数リストの追加

[カタログ] ウィンドウには、Business Analyst 変数リストを含め、すべての ArcGIS Pro コンテンツが表示されます。前に作成した変数リストを特定のプロジェクトに追加するには、次の手順を実行します。

[カタログ] ウィンドウの Business Analyst フォルダー内で、[変数リスト] フォルダー内の変数リストを右クリックします。
[お気に入りに追加] をクリックします。
[カタログ] ウィンドウの上部で [お気に入り] タブをクリックし、変数リストを右クリックして [プロジェクトに追加] をクリックします。

新しいプロジェクトへの変数リストの追加

作成した Business Analyst 変数リストを、ArcGIS Pro で作成するすべての新しいプロジェクトに自動的に追加することができます。

[カタログ] ウィンドウの Business Analyst フォルダー内で、[変数リスト] フォルダー内の変数リストを右クリックします。
[新しいプロジェクトに追加] をクリックします。
変数リストが、プロジェクトのお気に入りおよびすべての新しいプロジェクトに追加されます。

カスタムデータと共有データの使用

データブラウザーの左ウィンドウでカスタムデータにアクセスできるほか、自分と共有されているデータにアクセスできます。

ローカルまたはカスタムデータソースに接続されている場合は、[カスタムデータ] をクリックしてカスタムデータ内の変数を参照、検索、選択します。
オンラインデータソースに接続されている場合は、[マイコンテンツ] または [共有コンテンツ] をクリックしてカスタムデータ内の変数を参照、検索、選択します。

変数の計算

変数は、数、パーセンテージ、平均、インデックス値、または信頼性の推定値として使用できます。データブラウザーでは、使用可能な計算オプションが各変数の横にボタンとして表示されます。

注意:

データブラウザーで信頼性の推定値、許容誤差、信頼性スコアにアクセスするには、Business Analyst データソースを設定するときに [許容誤差範囲切り替えを表示] ボタンをオンにする必要があります。

カウント

[数] を選択すると、解析では、マップ上に定義されたエリア内の変数の推定数が使用されます。

パーセンテージ

[パーセンテージ] を選択すると、解析では、変数が数ではなくパーセント値として使用されます。パーセンテージは、総世帯数や総人口などの基準値に対する比率として表され、100 で乗算されます。たとえば、インターネットに加入している世帯数の変数のパーセント値は、インターネットに加入している世帯の数をエリア内の総世帯数 (基準値) で除算したものです。 [情報] アイコンにポインターを合わせると、パーセント基準の変数を表示できます。

平均

このオプションは、消費者支出データベースの変数に使用できます。 [平均] を選択すると、解析では、各世帯の年間の平均支出額が使用されます。

インデックス

[インデックス] を選択すると、解析では、マップ上に定義されたエリア内の変数の量が全国平均などの別の値とどのように比較されるかを表すインデックス値が使用されます。

次の 3 つのタイプのインデックスがあります。

値のインデックス - エリアの変数値を国全体の変数値で除算し、100 で乗算した値。たとえば、平均世帯サイズのインデックスを計算するには、特定エリアの平均世帯サイズの値を、国の平均世帯サイズで除算します。
パーセント値のインデックス - エリアの変数のパーセンテージを国全体の変数のパーセンテージで除算し、100 で乗算した値。たとえば、犬を 2 匹以上飼う世帯のインデックスを計算するには、特定エリアの犬を 2 匹以上飼う世帯のパーセンテージを、国レベルの犬を 2 匹以上飼う世帯のパーセンテージで除算します。
平均値のインデックス - エリアの変数の平均値を国全体の変数の平均値で除算し、100 で乗算した値。たとえば、医療費のインデックスを計算するには、特定エリアの世帯の平均医療費を、国レベルの世帯の平均医療費で除算します。

[情報] アイコンにポインターを合わせると、変数のインデックスタイプを表示できます。

信頼性

このオプションは、American Community Survey の変数のみで使用できます。 [信頼性] を選択すると、解析では Esri の信頼性スコアが使用されます。このスコアは、マップ上に定義されたエリア内のデータに関する American Community Survey の誤差 (MOE) 情報に基づきます。信頼性スコアは、提供された MOE に基づく Esri の推定の信頼度を示します。信頼性スコアは、信頼性 (高)、信頼性 (中)、信頼性 (低) で示されます。