注意:
このトピックでは、ユーティリティ ネットワーク バージョン 3 以前に、固有のエラー フィーチャについて説明します。 現在のユーティリティ ネットワーク バージョンでエラーに対処する方法については「エラー」をご参照ください。
ユーティリティ ネットワークのフィーチャが、規定のルールおよび制限に違反した場合、システムでエラー フィーチャが生成されます。 エラー フィーチャの作成時に、フィーチャ ジオメトリを包含する「ダーティ エリア」が作成されます。 エラー フィーチャに関連する説明を参照して、どのような違反が発生しているかをご確認ください。 エラー フィーチャを検証し、フィーチャ ジオメトリ、属性値、ネットワーク ルール、またはサブネットワーク定義を編集することによって修正できます。 次にネットワーク トポロジを有効化または検証するときに、エラー フィーチャが評価されます。
エラーの状況と解決策の詳細については、ユーティリティ ネットワークのエラー ID をご参照ください。
エラー フィーチャとは
ポイント エラー、ライン エラー、ポリゴン エラーのフィーチャクラスが、ユーティリティ ネットワークのすべてのエラー フィーチャを管理します。 これらのフィーチャクラスは、ユーティリティ ネットワーク レイヤーの編集不可のサブレイヤーです。 ユーティリティ ネットワークをアクティブなマップ ビューに追加した後は、[コンテンツ] ウィンドウを使用して、これらのサブレイヤーにアクセスします。
ネットワーク内で違反が検出された場合、ネットワーク フィーチャ ジオメトリを包含するエラー フィーチャが作成されます。
エラー フィーチャの属性を使用して、シンボルを調整し、クエリを実行して、マップ内の情報をハイライト表示できます。たとえば、関連付けられているフィーチャクラスや追跡しているエラーのタイプなどの情報です。 問題のネットワーク フィーチャに関する情報は、エラー フィーチャの属性に保存されます。 該当する場合、問題のネットワーク フィーチャに属する近隣フィーチャの情報も保持されます。
エラー フィーチャにアクセスする手順については「エラー フィーチャの表示」をご参照ください。
エラー フィーチャが生成されるタイミング
エラー フィーチャは、トポロジが有効化または検証されるとき、およびサブネットワークが更新されるときに作成されます。 エラー フィーチャは、空のジオメトリの特定、サブネットワーク内の無効なアセット タイプの検出など、さまざまな理由から作成されます。 エラーの状況と解決策の完全なリストについては、ユーティリティ ネットワークのエラー ID をご参照ください。
ネットワーク トポロジが検証または有効化されるときに、幾何学的一致をベースとする接続性をサポートするルールがチェックされます。 そこで、ネットワーク トポロジが検証または有効化された後、問題を引き起こすネットワーク フィーチャに対して、エラー フィーチャが表示されます。
ネットワーク トポロジが検証または有効化されるとき、および関連付けを作成またはインポートしようとするときに、関連付けを制御するルールがチェックされます。 関連付けを作成またはインポートするときは、関連付けに対してエラー フィーチャが作成されるのではなく、ツールとウィンドウにエラーが返されます。 ネットワーク トポロジが検証または有効化されるときは、関連付けに対して、エラー フィーチャが生成されます。
関連付けがエラー フィーチャを引き起こす 3 つ目のケースがあります。 これは、リコンサイルが実行され、子バージョンに存在するフィーチャへの関連付けがあるにもかかわらず、デフォルト バージョンで、そのフィーチャが削除されたという場合です。 リコンサイルが実行され、ネットワーク トポロジが検証された後、関連付けが 1 つのネットワーク フィーチャとしか連携していないことを示す、エラー フィーチャが生成されます。
エラー フィーチャは、ユーティリティ ネットワークの初期設定および構成中に検出できます。 これは、ネットワークのエラー フィーチャを検出し、データを公開前に修正する目的で実行されます。 このプロセスは、データをバージョン対応登録する前に、ネットワーク トポロジの有効化ツール内で、[エラーのみを生成] オプションを使用することによって完了します。 詳細については「ネットワーク トポロジの有効化」をご参照ください。
エラー フィーチャの例
以下の例では、ポイント フィーチャがライン フィーチャに幾何学的に一致する位置に配置されています。 2 つのアセット タイプの接続を許可するルールはありません。 ネットワーク トポロジが検証または有効化されるときに、エラー フィーチャが生成されます。 この例では、ルールが存在しないため、ポイント ネットワーク フィーチャに一致するポイント エラー フィーチャが作成され、ネットワーク ライン フィーチャに一致するライン エラー フィーチャが作成されます。 さらに、ネットワーク フィーチャは接続されません (一緒にスナップされません)。
ユーティリティ ネットワークの制限に違反するもう 1 つの例として、接続性における不明確さを発生させる一致フィーチャがあります。 3 つ以上の一致フィーチャがあり、接続性ルールによりそれらの接続が許可されているというケースです。 たとえば、終点と始点が、中電圧線の同じエンドポイントに位置する場合を考えます。 中電圧線は、終点に接続できるというルールと、中電圧線は、始点に接続できるというルールの 2 つの接続性ルールがあります。 2 つの可能性があるため、ユーティリティ ネットワークは、これをエラーとして追跡します。 ユーティリティ ネットワークは、どのフィーチャが他のどのフィーチャに接続しているのかという観点でランダムに動作することはしません。 フィーチャにエラー フィーチャをフラグ設定することで、その判断を行う必要がある場所を示します。
上記の例では、3 つ目の違反例となります。すなわち、この 2 種類のネットワーク ポイント フィーチャ (始点と終点) は、幾何学的に一致できません。 この違反を追跡するために、さらに 2 つのポイント エラーが作成されます。 この例を以下に図示します。