プロシージャル シンボルは、スクリプトベースのロジックを使用して単純なジオメトリから複雑な 3D オブジェクトおよびテクスチャを構築し、ポイント、ポリゴン、またはマルチパッチ フィーチャを表示します。 たとえば、プロシージャル シンボルを使用して、リアリティのある樹木のポイント フィーチャ、17 世紀のパリの建物のポリゴン フィーチャ、またはルールベースで描画されたテクスチャによるマルチパッチ フィーチャをレンダリングできます。
塗りつぶしシンボル レイヤーとマーカー シンボル レイヤーはいずれも、3D コンテキスト内でプロシージャルにすることができます。 2D コンテキスト内では、プロシージャル シンボル コンテンツは無視され、描画されません。
プロシージャル シンボルは、CityEngine ルール パッケージ (.rpk) 内のロジックを利用してフィーチャを描画します。 ルール パッケージは、構成用に特定のシンボル プロパティが提供されるように設計されています。 これらのシンボル プロパティを調整したり、プロパティをフィーチャの属性フィールドに接続したりして、プロシージャル シンボル レイヤーの外観をカスタマイズできます。
ArcGIS Pro には、プロシージャル シンボル レイヤーを含むシンボルが格納されたシステム スタイルが用意されています。 または、CityEngine でプロシージャル シンボルを作成し、.rpk ファイルとしてエクスポートすることで ArcGIS Pro 内で使用できます。 追加のルール パッケージを ArcGIS Online で検索してダウンロードできます。
ヒント:
- プロシージャル レイヤーを含むシンボルをギャラリーで検索するときは、検索ワードとして「procedural」または「rpk」と入力できます。
- ArcGIS Online でルール パッケージを検索するときは、「rpk」で検索します。
プロシージャル シンボルを作成するには、次の手順に従います。
- [コンテンツ] ウィンドウで、変更するシンボルをクリックします。
[シンボル] ウィンドウの [シンボルの書式設定] モードが表示され、現在のシンボルが示されます。
- [シンボル] ウィンドウで、プロパティ ビューに切り替えて [レイヤー] タブ
をクリックし、現在のシンボルのシンボル レイヤーを表示します。
シンボル レイヤーは 1 つしか表示されないことがあります。
- シンボルの既存のマーカー シンボル レイヤーまたは塗りつぶしシンボル レイヤーをハイライト表示するか、最初に [構造] タブ
から新しいシンボル レイヤーを追加します。
プロシージャル マーカー シンボル レイヤーはポイント シンボル内にのみ存在できます。 ライン沿い、ポリゴンのアウトライン沿い、またはポリゴン内部のプロシージャル マーカーはサポートされていません。
プロシージャル塗りつぶしシンボル レイヤーは、ポリゴン シンボル、メッシュ シンボル、ポイント シンボル (シンボル効果を含む)、およびライン シンボル (シンボル効果を含む) 内に存在できます。
- シンボル レイヤーの見出しのドロップ ダウン メニューで、[プロシージャル マーカー] (マーカー シンボル レイヤーの場合) または [プロシージャル塗りつぶし] (塗りつぶしシンボル レイヤーの場合) を選択します。
- [ルール] ボタンをクリックして、ルール パッケージを選択します。
マーカー シンボル レイヤー (ポイント シンボル内)
ルール パッケージの @StartRule には、このパッケージがポイント ジオメトリーを対象とすることを示す @InPoint アノテーションが指定されている必要があります。
ポリゴン、ポイント、またはライン シンボル内の塗りつぶしシンボル レイヤー
ルール パッケージの @StartRule には、このパッケージがポリゴン ジオメトリーを対象とすることを示す @InPolygon アノテーションが指定されている必要があります。
メッシュ シンボル内の塗りつぶしシンボル レイヤー
ルール パッケージの @StartRule には、このパッケージがマルチパッチ ジオメトリーを対象とすることを示す @InMesh アノテーションが指定されている必要があります。
このルール パッケージで提供されるプロパティがウィンドウに表示されます。 ルール パッケージ内で名前とデータ タイプがフィーチャの属性フィールドと一致するシンボル プロパティは、自動的にそのフィールドに接続されます。
プロシージャル ルールのプロパティにはデフォルト値があり、それらは各プロパティの横に表示されています。 しかし、プロシージャル シンボルの機能は、一部のプロパティをデータ内のフィールドに接続したり式を作成するときに発揮されます。 これらのいずれかを行うには、プロパティの横にある [定義された属性マッピングなし] ボタン
をクリックします。 [属性マッピングの設定] ダイアログ ボックスで、フィールドを選択したり、[式の設定] ボタン
をクリックして、ArcGIS Arcade または VBScript で式を作成することができます。
注意:
Windows 11 バージョン 24H2 では、VBScript はオンデマンドの機能となり、VBScript 機能が必要です。
次のいずれかを実行します。
- 式のタイプを Python または Arcade に変換します。
- Windows のシステム設定で VBScript のオプション機能を有効にします。
ヒント:
他のすべてのレイヤーを削除することを検討します。それらのレイヤーが存在していると、プロシージャル シンボル レイヤーの表示が妨げられる可能性が高いからです。 [構成] タブ で、シンボル レイヤーの横にある [削除] ボタン
をクリックして、そのレイヤーを削除します。