マップ、シーン、レイアウト、リンク チャート、またはダイアグラムを操作している際に、描画アラート通知が表示される場合があります。 これらの通知は、データが正しく表示されないか、完全に表示されない問題が発生した場合にユーザーに通知します。 ステータス バー (ビューの下部) に警告アイコン またはアラート アイコン が表示された場合、開いているビューでレイヤー、データセット、またはアイテムを描画する際に描画エラーが発生したことを示しています。
プロジェクトで他のデータの描画が続行されることもありますが、ほとんどの場合、アラートが表示されると描画は完了しません。
描画アラートはさまざまな理由で発生します。 アラートは多くのカテゴリに分類され、各アラートには特定の問題に関する情報が含まれています。 最適なマップを確実に生成するには、可能な限り、各アラートが示す問題を確認して修正することをお勧めします。
描画アラートの操作
各描画フェーズが完了すると、プロジェクト ビューの下部に、発生したエラーの累積件数とともにアラート アイコンが表示されます。 アイコンをクリックするか、Alt + W キーを押すと、[通知] ウィンドウが開き、アラートが提供する情報を読むことで、必要なアクションを判断できます。
問題のレイヤーを見つけるには、アラートにポインターを合わせて、[詳細表示] > [レイヤーの選択] の順にクリックします。 アラートを閉じるには、もう一度アラートの上にポインターを合わせて、[閉じる] ボタン をクリックします。
アラートは重要なため、ArcGIS Pro で完全に非表示にすることはできません。 マップを更新するか、マップを移動、画面移動、または拡大すると、解除されたアラートが再び表示されます。 ただし、他のレイヤーまたはマップの描画を妨げたり、キャンセルしたりすることはありません。
詳細については、「通知の操作」をご参照ください。
描画アラート タイプ
描画アラートには、次のようなメッセージ タイプがあります。
- データベース エラー - たとえば、レイヤーのフィルター設定で使用されているフィールドがデータベースで見つからない場合に発生します。
- サービス レイヤー エラー - たとえば、フィーチャ クエリの上限の閾値を超えた場合に発生します。
- 式の解析エラー - たとえば、Arcade 式で使用されている構文が、お使いのソフトウェアのバージョンと互換性がない場合に発生します。
さまざまなソースによる異なる形式の描画データの複雑さにより、描画アラートの原因は多岐にわたります。
一般的な描画アラート
問題 | 解決策 |
---|---|
マップの描画中にサーバー エラーが発生しました。 | メッセージの詳細を確認します。詳細については、サーバーのドキュメントをご参照ください。 |
期待されるフィールドが見つからないか正しく取得できません。 | 指定したフィールドがデータセット内に存在することを確認します。 |
フィーチャの描画中にデータベース エラーが発生しました。 | 次のいずれかを実行します。
|
シーン レイヤー内の多数のフィーチャの編集が進行中または完了しました。 これにより、シーン レイヤーの描画パフォーマンスが低下する可能性があります。 編集を続行する前に、シーン レイヤー キャッシュの再構築を検討してください。 | Web シーン レイヤーのキャッシュを再構築します。 詳細については、「関連するフィーチャ レイヤーを含むシーン レイヤーの編集」をご参照ください。 |
過剰な数の描画リクエストです。 | 詳細については、「過剰な描画リクエスト」をご参照ください。 |
ラベル式を評価できませんでした。 | WHERE 句の構文を確認します。 句の解析中にエラーが発生した場合は、エラーの詳細と指定したフィールドを確認します。 フィールドがまだデータベースに存在する場合は、式のフィールド名が正しく、他のフィールドと一致せず、Arcade でサポートされているフィールド タイプであることを確認します。 |
フィーチャ数の制限を超えています。 すべてのフィーチャは表示できません。 より多くのフィーチャが表示されるように拡大します。 | Web フィーチャ レイヤーを使用している場合、小さなエリアを拡大して、表示されるフィーチャを減らす必要があります。 |
GPU リソースが制限を超えています。 | いくつかのマップ ビューを閉じるか、レイヤー設定を変更して使用されるリソース量を削減します。 詳細については、「グラフィックス アダプターのリソース」をご参照ください。 |
グラフィックス ハードウェアが変更されました。 | 詳細については、「グラフィックス ハードウェアの変更」をご参照ください。 |
空間参照が正しくありません。 | 無効な空間参照を含むフィーチャクラスを検出して修正します。 |
サービスの最大選択数を超えています。 | マップ イメージ サブレイヤーでは、最大選択数は 2,000 フィーチャです。 2,000 を超えるフィーチャが選択された場合、一部のフィーチャの選択セットは描画されなくなります。 管理者は、影響を受けるサービスの最大選択数を増やすことができます。 |
サービスは、このマップの座標系をサポートしていません。 | サーバーまたはサービスでサポートされているマップの座標系を選択してください。 詳細については、サーバーのドキュメントをご参照ください。 |
このデータセットのサーフェス制御を開けませんでした | LAS データセットで使用されているサーフェス制御が、指定した名前を使用し、想定どおりの場所に存在し、アクセスできることを確認します。 |
座標系がサポートされていません。 | このアラートは、ヒート マップ シンボルまたはフィーチャの集約でレイヤーをシンボル表示する際に最もよく発生します。 これらの視覚化タイプは、すべての座標系をサポートしているわけではありません。 アラートを解決するには、マップの座標系を、選択したシンボル表示方法をサポートする座標系に設定します。 |