概要
ArcGIS Pro を使用すると、作業に関連するリソースを整理してまとめることができます。これを行うために、ArcGIS Pro はプロジェクト ファイル (.aprx) をデフォルト ファイル タイプとして使用します。ArcGIS Pro プロジェクト には、マップ、シーン、レイアウト、データ、ツール、およびその他のアイテムを含めることができます。また、フォルダー、データベース、サーバーへの接続が含まれることもあります。コンテンツは、ArcGIS 組織や ArcGIS Living Atlas of the World などのポータルから追加できます。ArcGIS Pro で作成したコンテンツは、Web マップ、Web シーン、および Web レイヤーとしてポータルに共有することもできます。
このチュートリアルでは、[マップ] システム テンプレートから ArcGIS Pro プロジェクトを作成します。対象地域を特定し、マップ プロパティを変更します。次に、データを追加して、カリフォルニアのサン・ゴーグニオ・ウィルダネスにある絶滅危惧種の生息地を特定します。このチュートリアル パートでは、分析やシンボル表示などの操作を紹介します。これについては、他のクイックスタート チュートリアルで詳細に説明しています。
- 所要時間: 30 分
- ソフトウェア要件: ArcGIS Pro
- ArcGIS Online または ArcGIS Enterprise ポータル接続
メモ:
オンライン ヘルプのチュートリアル手順には、現在のソフトウェア リリースの外観と機能が反映されています。以前のソフトウェア バージョンをお使いの場合は、オフライン ヘルプ システムを使用してチュートリアルを開きます。オンライン ヘルプ システムからオフライン ヘルプ システムに切り替えるには、「ArcGIS Pro ヘルプについて」のトピックで「ヘルプ ソースの設定」をご参照ください。ArcGIS Pro がない場合、ArcGIS Pro の無料トライアルにサイン アップできます。
新しいプロジェクトの作成
ArcGIS Pro を起動すると、開始ページが表示されます。開始ページでは、既存のプロジェクトを開いたり、テンプレートからプロジェクトを作成したりできます。テンプレートを使用すると、さまざまな出発点から新しいプロジェクトを作成できます。使用するテンプレートに関係なく、いつでもマップおよびシーンをプロジェクトに追加できます。
- ArcGIS Pro を起動して、必要に応じてサイン インします。
- 開始ページの [空のテンプレート] で [マップ] をクリックします。
[マップ] テンプレートは、2D マップを含む新しいプロジェクトを作成します。
メモ:
プロジェクトをすでに開いている場合は、リボン上の [プロジェクト] タブをクリックします。左側にあるリストで [新規] をクリックします。プロジェクト テンプレートのリストで [マップ] をクリックします。 - [新しいプロジェクトの作成] ダイアログ ボックスの [名前] ボックスで、デフォルトのプロジェクト名を「San Gorgonio」に置き換えます。
デフォルトでは、プロジェクトは <User Documents>\ArcGIS\Projects フォルダーに作成されます。プロジェクトを別の場所に保存するには、[参照] ボタン をクリックして、保存先のフォルダーを参照します。
[このプロジェクトのための新しいフォルダーを作成] チェックボックスはデフォルトでオンになります。これは、プロジェクト ファイルを 1 つのフォルダーで整理すると便利であるためです。
上記の設定およびその他のデフォルトのプロジェクト設定を変更する方法については、「一般オプション」をご参照ください。
- [OK] をクリックします。
新しいプロジェクトが開き、マップ ビューに米国を中心とした [地形図] ベースマップが表示されます。
メモ:
マップは異なる場合があります。これは、デフォルトのベースマップとマップ範囲が、ArcGIS 組織の管理設定によって異なるためです。このチュートリアルの後半で、ベースマップと対象地域を変更します。
ほとんどのプロジェクトで、[コンテンツ] ウィンドウと [カタログ] ウィンドウが開いています。以前の ArcGIS Pro セッションでの作業内容に応じて、他のウィンドウが開いていることもあります。ウィンドウの状態をマッピングのデフォルトに設定します。
- リボンの [表示] タブをクリックします。[ウィンドウ] グループで [ウィンドウのリセット] をクリックし、[マッピング用にウィンドウをリセット (デフォルト)] をクリックします。
[コンテンツ] および [カタログ] ウィンドウが開きます (まだ開いていなかった場合)。他のウィンドウが開いていた場合は、閉じられます。
分析範囲の特定
このプロジェクトの対象地域は、カリフォルニア州南部のサン・ゴーグニオ・ウィルダネスです。ウィルダネス内のサン・ゴーグニオ山に移動します。
デフォルトのマップ範囲から対象地域に移動するには、複数の方法があります。たとえば、[マップ操作] ツール を使用して画面移動およびズームする方法があります。データを追加すると、追加した最初のレイヤーの範囲までマップが画面移動します。ここでは、[場所検索] ウィンドウを使用して、自然に存在するランドマークを検索します。
- リボンの [マップ] タブをクリックします。[照会] グループの [場所検索] をクリックします。
[場所検索] ウィンドウが表示されます。デフォルトで、ウィンドウの上部の [場所検索] タブが選択されています。
- [場所検索] ウィンドウの検索ボックスに「San Gorgonio Mountain」と入力して、Enter キーを押します。
マップがサン・バーナディーノ山脈にズームし、ハイライト表示された一時的なマーカーがマップ上に配置されます。ArcGIS World Geocoding Service のデフォルト ロケーター プロバイダー (場所検索サービス) の 1 つである ArcGIS Pro によって、場所が検索されます。
[場所検索] ウィンドウを閉じた後も維持される永続的なマーカーのグラフィックスを追加します。
- [場所検索] ウィンドウの ArcGIS World Geocoding Service で [San Gorgonio Mountain: California] を右クリックし、[グラフィックスの追加] をクリックします。
選択ハンドルの付いた正方形のマーカーが一時的なマーカーの場所に表示されます。[コンテンツ] ウィンドウで、[グラフィックス レイヤーの位置決め] という名前のレイヤーが追加されます。
次に、グラフィックスの形状とサイズを変更します。
- リボンの [マップ] の下で、[グラフィックス] コンテキスト タブをクリックします。[シンボル] グループで、シンボル ギャラリーを展開します。
- シンボル ギャラリーで、必要に応じて下にスクロールし、[三角形 3] をクリックします。
- [サイズ] ボックスに「16 pt」と入力し、Enter キーを押します。
- [編集] グループで、[選択の解除] をクリックします。
- [場所検索] ウィンドウを閉じます。
一時的なマーカーがマップから削除されますが、グラフィックスは残ります。
- [コンテンツ] ウィンドウで、[グラフィックス レイヤーの位置決め] を右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
[レイヤー プロパティ] ダイアログ ボックスが表示されます。ここで、レイヤー設定を表示および変更できます。このレイヤーで変更する必要がある設定は、その名前のみです。
- [レイヤー プロパティ] ダイアログ ボックスで、[一般] タブがデフォルトで選択されています。[名前] ボックスで、[グラフィックス レイヤーの位置決め] という名前を削除します。「San Gorgonio Mountain」と入力します。
- [OK] をクリックします。
[コンテンツ] ウィンドウでレイヤー名が更新されます。エリアまで簡単に戻ることが出来るように、エリアをブックマークします。
- リボンの [マップ] タブをクリックします。(ハイライト表示されたタブではなく、[プロジェクト] タブの隣にあるグレーの [マップ] タブをクリックします)。
メモ:
一部のリボン タブはコア タブです。コア タブは、特定のタイプのビューがアクティブのときに表示されます。たとえば、マップがアクティブなときはリボン上に [マップ] タブが常に表示されます。他のタブはコンテキストに応じて変わります。つまり、特定の状況で表示されます。たとえば、[グラフィックス] タブは、グラフィックスをマップに追加するときにリボンに表示されます。コンテキスト タブはタブ セットの下に表示され、ハイライト表示されるか、1 つ以上のコンテキスト タブを含んでいる場合があります。現在のビューでは、[グラフィックス] コンテキスト タブは [マップ] タブ セットに属しています。[表示設定] コンテキスト タブは [グラフィックス レイヤー] タブ セットに属しています。
- [ナビゲーション] グループで、[ブックマーク] をクリックして [新しいブックマーク] をクリックします。
- [ブックマークの作成] ダイアログ ボックスの [名前] ボックスに「San Gorgonio Mountain」と入力します。[OK] をクリックします。
次に、マップにわかりやすい名前を付けます。
- [コンテンツ] ウィンドウの [描画順序] で、[マップ] (デフォルトのマップ名) を右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
[マップ プロパティ] ダイアログ ボックスが表示されます。
- [マップ プロパティ] ダイアログ ボックスで、[一般] タブがデフォルトで選択されています。[名前] ボックスで、マップという名前を「San Gorgonio」に置き換えます。[OK] をクリックします。
[コンテンツ] ウィンドウとマップ ビュー上部のタブにあるマップ名が更新されます。
マップへのウィルダネス データの追加
Living Atlas は、信頼できる地理データのコレクションであり、さまざまな解析に役立ちます。これには、業務をサポートするマップ、アプリ、データ レイヤーが含まれています。写実的な地形を表示するベースマップに切り替えてから、Living Atlas からウィルダネス データを含むレイヤーをマップに追加します。
Living Atlas から ArcGIS Pro にデータを追加するには、組織サイトにサイン インしている必要があります。
- 必要に応じて、リボンの [マップ] タブをクリックします。[レイヤー] グループで、[ベースマップ] をクリックして [衛星画像] をクリックします。
デフォルトのベースマップが衛星画像ベースマップに置き換えられます。
- [レイヤー] グループで、[データの追加] をクリックします。
- [参照] ダイアログ ボックスで、[ポータル] の下の [Living Atlas] をクリックします。検索ボックスに「wilderness」と入力して Enter キーを押します。
役に立つ可能性がある複数の結果が返されます。
ヒント:
[詳細パネルの表示/非表示] ボタン をクリックすると、検索結果のサムネイル画像とメタデータが表示されます。この情報は、マップに追加する前にアイテムがニーズを満たしているかどうかを判断するのに役立ちます。
- 検索結果のリストで、[USA Wilderness] フィーチャ レイヤー をクリックして選択します ([USA Wilderness] イメージ レイヤー をクリックしないでください)。
メモ:
検索結果は、アクティブなポータルが ArcGIS Online か ArcGIS Enterprise かによって異なりますが、[USA Wilderness] フィーチャ レイヤーはいずれの場合でも利用可能です。Living Atlas コンテンツに変更を加えると、検索結果に影響する可能性もあります。
- 必要に応じて結果リストをスクロールし、レイヤーの所有者が esri_landscape2 であることを確認します。[OK] をクリックします。
[USA_Wilderness] レイヤーがマップに追加されます。山を覆う緑色のフィーチャが、サン・ゴーグニオ・ウィルダネスです。フィーチャの情報を確認します。
- マップ上で、ウィルダネス フィーチャをクリックします。
ビュー内のフィーチャが点滅します。[ポップアップ] ウィンドウが表示され、フィーチャがサン・ゴーグニオ・ウィルダネスであることがわかります。
- 必要に応じて、サン・ジャッキントやジョシュア・ツリーなど、近隣の他の自然保護区域も確認できます。[ポップアップ] ウィンドウを閉じます。
このプロジェクトでは、サン・ゴーグニオ・ウィルダネスのみが作業対象です。このフィーチャを選択して、新しいレイヤーを作成します。このようにして、数百のフィーチャを含むレイヤーの代わりに、1 つのフィーチャを含むレイヤーを操作できます。
- リボンの [マップ] タブの [選択] グループで、[選択] をクリックします。サン・ゴーグニオ・ウィルダネスを示すフィーチャをクリックして選択します。
マップ上でフィーチャがハイライト表示されます。
- 必要であれば、[コンテンツ] ウィンドウで、[USA_Wilderness] レイヤーをクリックして選択します。
リボン上に、3 つのコンテキスト タブが下に存在する [フィーチャ レイヤー] タブ セットが表示されます。
- [フィーチャ レイヤー] の下で、[データ] タブをクリックします。[選択] グループで、[選択セット レイヤー] をクリックします。
[USA_Wilderness selection] という名前の新しいレイヤーが、マップおよび [コンテンツ] ウィンドウに追加されます。これで、元の [USA_Wilderness] レイヤーは不要になりました。
- [コンテンツ] ウィンドウで、[USA_Wilderness] レイヤーをクリックして選択します。選択したレイヤーを右クリックし、[削除] をクリックします。
- [USA_Wilderness selection] レイヤーを右クリックして、[プロパティ] をクリックします。
- [レイヤー プロパティ] ダイアログ ボックスの [一般] タブで、レイヤー名を「San Gorgonio Wilderness」に変更して [OK] をクリックします。
山頂を表すグラフィックスは、半透明のウィルダネス フィーチャにより部分的に覆い隠されています。
- [コンテンツ] ウィンドウで、[San Gorgonio Mountain] をクリックし、グラフィックス レイヤーを選択します。San Gorgonio Wilderness レイヤーの上にドラッグします。
レイヤーの順序が変更され、三角形のシンボルがウィルダネス エリアの上に描画されます。
- ArcGIS Pro ウィンドウの上部にある [クイック アクセス] ツールバーで、[保存] ボタン をクリックして、プロジェクトを保存します。
マップへの重要な生息地データの追加
Living Atlas のマップとレイヤーは、Esri が信頼できるデータに基づいて管理しています。Web マップとレイヤーをパブリックに共有している ArcGIS 組織サイトから、豊富なコンテンツを利用することができます。これらのコンテンツは、正しい場合もあれば、正しくない場合もあります。データが Web ベースかファイルベースかにかかわらず、データを使用する前にそのメタデータを確認してください。メタデータが含まれていないデータセットや不完全なメタデータを使用する際は、注意が必要です。
Esri ベースの ArcGIS 組織サイトでパブリックに共有されている重要な生息地のレイヤーを追加します。
メモ:
ArcGIS Enterprise がアクティブなポータルの場合は、このデータセットにアクセスできません。その代わり、[Living Atlas] ポータル コレクションで [USA Critical Habitat] フィーチャ レイヤー を検索して、マップに追加します。次のセクションのジオプロセシング操作のほうが多くの時間を要しますが、結果は同じになります。
- リボンの [マップ] タブをクリックします。[レイヤー] グループで、[データの追加] をクリックします。
- [参照] ダイアログ ボックスで、[ポータル] の下の [ArcGIS Online] をクリックします。検索ボックスに、「"southern california critical habitat"」(引用符を含む) と入力して Enter キーを押します。
検索結果で、[Southern California Critical Habitat] フィーチャ レイヤー が選択されます。
ヒント:
検索するアイテムの正確な名前がわかっている場合は、引用符を使用します。引用符を付けずに「southern california critical habitat」を検索すると、多くの検索結果が返され、必要なレイヤーが見づらくなる可能性があります。[並べ替え] ボタン と [フィルター] ボタン を使用して、検索結果の長いリストの順序を設定したり、絞り込んだりすることができます。
- 必要に応じて結果リストをスクロールし、レイヤーの所有者が ArcGISProTutorials であることを確認します。[OK] をクリックします。
[SoCalCriticalHabitat] レイヤーがマップに追加されます。
- 必要に応じて、リボンの [マップ] タブをクリックします。[ナビゲーション] グループで、[マップ操作] ツール をクリックして選択します。
- マップ上で、オレンジ色の重要な生息地フィーチャをクリックします。
[ポップアップ] ウィンドウが表示され、クリックしたフィーチャの情報が表示されます (フィーチャは複数存在する場合があります)。ポップアップには、米国魚類野生生物局 (USFWS) Web サイトにある絶滅危惧種プロファイルへの リンクが含まれています。
- 必要に応じて、数個のフィーチャを追加で確認し、[ポップアップ] ウィンドウを閉じます。
レイヤーには、両生類、鳥類、魚類、顕花植物、昆虫類、および哺乳類の絶滅危惧種が含まれています。
- [コンテンツ] ウィンドウで [SoCalCriticalHabitat] レイヤーを右クリックし、[メタデータの表示] をクリックします。
カタログ ビューが表示されます。カタログ ビューを使用すると、データと他のプロジェクト アイテムを管理できます。また、アイテム メタデータの表示および編集にも使用されます。[SoCalCriticalHabitat] レイヤーのメタデータは、カタログ ビューの詳細パネルに表示されます。
メモ:
カタログ ビューがアクティブな場合、[コンテンツ] ウィンドウには、マップのコンテンツではなくカタログのコンテンツが表示されます。
- メタデータをスクロールします。
[説明] で、信頼できるデータ ソースからレイヤーがクリップされたことを確認できます。このため、このチュートリアルでの使用に適しています。
- カタログ ビューを閉じます。
- [コンテンツ] ウィンドウで、[SoCalCriticalHabitat] レイヤーを右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
- [レイヤー プロパティ] ダイアログ ボックスの [一般] タブで、レイヤーの名前を [Southern California Critical Habitat] に変更します。[OK] をクリックします。
[コンテンツ] ウィンドウでレイヤー名が更新されます。
- [クイック アクセス ツールバー] の [保存] ボタン をクリックします。
データの追加の詳細については、「データのプロジェクトへの追加」チュートリアルをご参照ください。
重要な生息地レイヤーのクリップ
重要な生息地レイヤーはカリフォルニア州南部をカバーしています。このプロジェクトでは、特にサン・ゴーグニオ・ウィルダネスのフィーチャが作業対象です。ジオプロセシング ツールを使用し、重要な生息地フィーチャをウィルダネスの境界に合わせてクリップします。これにより、マップに新しいレイヤーが作成され、対応するフィーチャクラスがプロジェクト ジオデータベースに作成されます。このレイヤーをクリップすると、ウィルダネスの外部にあるフィーチャは含まれません。ウィルダネスの境界にまたがるフィーチャは分割され、境界の内側の部分のみが保持されます。
- リボンの [解析] タブをクリックします。
[ツール] グループで、複数の一般的なジオプロセシング ツール ([クリップ (Clip)] など) が解析ツール ギャラリーに表示されます。
ヒント:
[解析ツール] ギャラリーが小さいために [クリップ (Clip)] ツールが表示されない場合は、ギャラリーを展開します。[クリップ (Clip)] ツールが [デフォルト] ツールの最初の行 (および [データのオーバーレイ] ツールの行) に配置されます。
- [解析ツール] ギャラリーで、[クリップ (Clip)] ツールをクリックします。
ツールが [ジオプロセシング] ウィンドウで開きます。
- ツール上のヘルプ アイコン にポインターを合わせます。
ツールの動作の表示例を示すウィンドウが表示されます。
- ツール上の [入力フィーチャ] ドロップダウン矢印をクリックし、[Southern California Critical Habitat] をクリックします。
メモ:
前のセクションで Living Atlas から [USA Critical Habitat] レイヤーを追加した場合、入力フィーチャを [Southern California Critical Habitat\Polygons] (レイヤー名を変更しなかった場合は [USA Critical Habitat\Polygons]) に設定します。
- [フィーチャのクリップ] ドロップダウン矢印をクリックし、[San Gorgonio Wilderness] をクリックします。
- [出力フィーチャクラス] で、デフォルトのファイル名をハイライト表示して削除します。ファイル名を「CriticalHabitat」(スペースなし) に置き換えます。
ヒント:
出力フィーチャクラス パス全体をフィーチャクラス名に置き換えることができます。デフォルト ジオデータベースへのパスは自動的に元に戻ります。
- ウィンドウの下部にある [実行] をクリックします。
処理が完了すると、[ジオプロセシング] ウィンドウの下部にメッセージが表示され、新しいレイヤーがマップに追加されます。これで、[Southern California Critical Habitat] レイヤーは不要になりました。
- [コンテンツ] ウィンドウで、[Southern California Critical Habitat] レイヤーをクリックして選択します。選択したレイヤーを右クリックし、[削除] をクリックします。
- [CriticalHabitat] レイヤーを右クリックし、[レイヤーにズーム] をクリックします。
マップが拡大表示されます。サン・ゴーグニオ・ウィルダネス内に重要な生息地の数は少なく、ほとんどはエッジ付近に存在します。生息地に含まれる絶滅危惧種を確認するには、レイヤーの属性テーブルを開きます。
- [コンテンツ] ウィンドウで [CriticalHabitat] レイヤーを右クリックし、[属性テーブル] をクリックします。
このレイヤーの属性テーブルには 4 つの行があります。各行は 1 つのフィーチャに対応しています。各列またはフィールドは、一般名や種のタイプなどのフィーチャ属性です。
ヒント:
フィールド幅を広げるには、列見出しのエッジにポインターを合わせてドラッグします。
- 属性テーブルを閉じます。
- [保存] をクリックして、プロジェクトを保存します。
ジオプロセシングの詳細については、「ジオプロセシング ツールの使用」をご参照ください。
レイヤーのシンボル化
マップでは、すべての重要な生息地フィーチャが濃いオレンジ色の塗りつぶし色でシンボル表示されます。一般名に従って、各フィーチャに個別値シンボルを割り当てます。
- [コンテンツ] ウィンドウで、[CriticalHabitat] レイヤーを右クリックし、[シンボル] をクリックします。
[シンボル] ウィンドウが表示されます。
- [シンボル] ウィンドウで、[プライマリ シンボル] のドロップダウン矢印をクリックして、[個別値] をクリックします。[フィールド 1] が [Common Name] に設定されていることを確認します。
- ウィンドウの下半分の [クラス] タブにある [すべての値を追加] ボタン をクリックします。
4 つの固有な一般名があります。それぞれに異なるシンボルが割り当てられます。
- [シンボル] ウィンドウにある [配色] ドロップダウン矢印をクリックします。ドロップダウン リストの下部で、[名前の表示] チェックボックスをクリックします。
- 配色リストの下部までスクロールし、[パステル 1 (4 クラス)] をクリックして選択します。または、好みの別の配色をクリックします。
- ウィンドウの下半分の [クラス] タブにある [その他] ボタンをクリックし、[その他の値すべてを表示] をオフにします。
多くの個別値を含むレイヤーでは、数個の重要なフィーチャに別々のシンボルを割り当て、残りのフィーチャには汎用のシンボル (グレーの塗りつぶしなど) を割り当てることができます。これが [その他の値すべてを表示する] シンボルの目的です。ただし、いくつかの個別値だけで、必要はありません。
- [シンボル] ウィンドウを閉じます。
- 重要な生息地フィーチャをクリックして、ポップアップを表示します。
フィーチャは空間的に不連続な場合があります。このレイヤーでは、California taraxacum と Mountain yellow-legged frog は、2 つのポリゴンで 1 つのフィーチャを構成しています (これらは、レイヤー属性テーブル内の 1 行で表されるため 1 つのフィーチャです)。
メモ:
Southwestern willow flycatcher の生息地は見づらくなっています。この生息地は、ウィルダネスの境界に沿った非常に細い帯で構成されています。この生息地を特定するには、[CriticalHabitat] 属性テーブルを開きます。行の左端にあるグレーのボックスをクリックして、Southwestern willow flycatcher のレコードを選択します。テーブルの上部にあるツールの行で、[ズーム] をクリックします。[選択解除] をクリックして、選択セットを消去します。
- ([コンテンツ] ウィンドウではなく) [カタログ] ウィンドウの [データベース] を展開し、[San Gorgonio.gdb] を展開します。
[クリップ (Clip)] ツールで実施したのと同様に出力データを作成すると、新しいデータはデフォルトでプロジェクト ジオデータベースに格納されます。
- [保存] をクリックして、プロジェクトを保存します。
データのシンボル表示の詳細については、「マップ レイヤーのシンボル表示」チュートリアルをご参照ください。
このチュートリアルでは、プロジェクトを作成し、複数の一般的なワークフロー (マップへのデータの追加、ジオプロセシング ツールの実行、およびマップ レイヤーのシンボル表示) を実行しました。類似のワークフローを組み込んだ高度な例については、「マップの作成」チュートリアルをご参照ください。